中国足心道 足揉みぱくちゃん 「今日も元気だ!ご飯がうまい!」

「足揉みぱくちゃん」の療術師 市村良子の日々の出来事、暮らしを綴った日記です。

空想好きな女の子だった?

2020-01-06 03:18:06 | Weblog
ワイル博士の本を買っておきながら10年程も読むことができなかったと、書きましたが、そんな本は他にもありました。
例えば、司馬遼太郎の本を面白いと思うようになったのも、40代になってから。
そして、塩野七生。
この方のローマ帝国の本を以前(40代の頃)図書館で借りて来て読もうとしたのですが、読めずじまい。

その塩野七生さん、83歳と学習院高等科の生徒さんとの対談をEテレ特集でやっておりました。
ある男子高校生が塩野さんの熱烈なファンで、先生に質問状を出したら、丁寧なお返事が来て、直接お話したいとローマから帰国して来られた。

対談の中で、色々面白い話があったのですが、一つは「免疫をつけなさい」とおっしゃったこと。
免疫をつけるとは、「挫折に慣れること」。
「あんたたちの年で、何になりたいかなんて、分かるわけがない。
色んなことをやって、失敗して挫折しなさい」と。
何度も何度も色んな事を失敗して、挫折して免疫をつけなさいと。
普通は、大学へ何をしに行くのか目的を持っていきなさいって言う先生の方が多いと思うけどね。。。

塩野さん自身も、日比谷高校(当時の公立高校で東大入学者は最高だったんじゃない)から東大受験に失敗して、結局、学習院へ入りました、と。
彼女の一級下にノーベル賞の利根川進さんがいて、彼も東大受験に失敗している。

「で、私達がどうして東大受験に失敗したのか、2人で話し合ったことがあるの」と。
その解答が面白かった!

授業中に、先生の話を聞いている途中で、先生の言葉にふと感じたことをずーっとあれこれ考えてしまう癖があったんだそうです。
そうなると、それ以降の先生の講義は全く聞いていない。だから、授業の中身が身についていない。ゆえに知識が足りなかった。
これが、受験の失敗の原因だと、おっしゃる。

先生の一つの言葉から想像の翼を広げて、自分なりにドンドン考えていってしまう。
これって、新しい物を生み出す才能があるってことじゃないかな。
「窓際のトットちゃん」も、軒下の燕の巣をずーっと見ていて、小学校を退学させられた経験がありましたよね。

ひと昔前の教育の目的は、「枠にはめられたことを暗記させる」だったけど、今は、その枠の中にないことが必要な時代になってきた。
想像の翼に乗って、枠の外を見ようとする人を育てるのがこれからの教育やね(いや、勝手に育て!かな)。
枠があると思ったら、踏んずけて歩けよ。

朝のテレビを見ていたら、「迷ったら、難しい方の道を行け」と父に教えられました、と話してる方が出てました。
それもそうだね~。その方が面白いかもね。

塩野さんは、タバコをぷかぷか吸いながら「私も、もうすぐ死ぬからね~」とおっしゃっていた。
肺がんか何か、病気があるのかと思ってみていたら、
「私は、ローマ帝国の話を書いてるから、10年20年のスパンでは物を見られないの」と。
もうすぐ死ぬって言うのは、100歳や150歳の話だったのか~。

面白い番組でした。
たまたま、番組表で見て、録画したんだけどね~。
もしかしたら、そろそろ塩野七生の本も読めるようになってるのかもね。





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