ドアを開けると、長身のE子の後ろから
小柄な男性が首を出しました。
「旦那、いるか」
私を見上げて精一杯背伸びをし
ポケットに手を突っ込んで、タチの悪いチンピラを装っています。
その仕草は、新喜劇の池野め○かにそっくりです。
E子よりかなり年上に見えました。
「おぅ!いるんなら出て来いや!」
夫はしぶしぶ玄関に来ました。
「おぅ、人の女房に恥かかしといて
タダですむと思ってんのか、コラ!」
「私、あなたとは何もないですよね!…ね!
おたくのお母さんの勘違いですよね!」
E子が必死の形相で言います。
夫は、小さく「はい…」と答えました。
「ほら、言った通りでしょ?
帰ろうよ、早く!」
E子はめ○かの腕をつかみ、向きを変えようとします。
「なに言うとる!
ここまでコケにされて、黙って帰れるか!
オイ、謝れや!」
夫がどうするか、私も興味があったので見ていました。
しかし、ピンチの時の癖である
短い髪をしきりに引っ張る仕草をするばかりで、謝る気は無いようでした。
「はよ手ぇついて、謝らんかい!」
「あんた、もういいじゃん、帰ろうよ!」
「どうしても謝りたくないんなら、それでもいい。
誠意で示すということだな?
そういうことだな?おい!」
め○かは、待ってましたとばかりに言いました。
結局その交渉がしたくて、のこのこやって来たのでしょう。
E子は生きた心地がしないと思います。
すぐ口を出すより、もう少し苦しんでから…
やはり夫は黙って立ち尽くしています。
め○かは、夫の後方にいる私に目標を変更しました。
「なぁ、奥さんよぉ…悪いことしたら謝るってのは
スジだよなぁ」
フッフッフ…来たな…
「スジですか?」
「そうよ。スジよ。
なんの罪も無い人間に疑いをかけて
人前で罵倒したんだからなぁ。
母親がやったことだと逃げたらいけないよ。
あんたの旦那がちゃんとしてないから
こういうことになるんだからな!
奥さん、あんたも管理不行き届きだよ」
「…それで?」
「それで…って…おまえなぁ!」
「あんた…もういいから…帰ろう」
「うるさいっ!」
E子はめ○かに突き飛ばされ、外へ出されました。
め○かはE子を閉め出して、ご丁寧に鍵までかけました。
この夫婦もなかなか大変そうです。
「あいつはこうやって止めるんだ。
私さえ我慢すればいいんだから…ってさ。
でも奥さん、俺はね、あいつの亭主として
気が済まないわけよ」
「なるほど…それはごもっともですわね」
「だろ?そう思うだろ?
それを証拠があるだの
文句があるなら息子のところへ行けだの
あんたのところの婆さんに言われてさ。
馬鹿にしてるじゃん?
でもね、俺もそんなにわからない人間じゃあない。
何なら示談にして、きれいさっぱり水に流してもいいわけよ」
「示談ですか。告訴でいいですよ」
「いや、俺も男だ。そこまで追い込むつもりは無いよ」
「いえ、ぜひ裁判でお願いします」
「…いいのか?とことんまでやったるぞ?」
「…言いたいのはそれだけか」
「…」
小柄な男性が首を出しました。
「旦那、いるか」
私を見上げて精一杯背伸びをし
ポケットに手を突っ込んで、タチの悪いチンピラを装っています。
その仕草は、新喜劇の池野め○かにそっくりです。
E子よりかなり年上に見えました。
「おぅ!いるんなら出て来いや!」
夫はしぶしぶ玄関に来ました。
「おぅ、人の女房に恥かかしといて
タダですむと思ってんのか、コラ!」
「私、あなたとは何もないですよね!…ね!
おたくのお母さんの勘違いですよね!」
E子が必死の形相で言います。
夫は、小さく「はい…」と答えました。
「ほら、言った通りでしょ?
帰ろうよ、早く!」
E子はめ○かの腕をつかみ、向きを変えようとします。
「なに言うとる!
ここまでコケにされて、黙って帰れるか!
オイ、謝れや!」
夫がどうするか、私も興味があったので見ていました。
しかし、ピンチの時の癖である
短い髪をしきりに引っ張る仕草をするばかりで、謝る気は無いようでした。
「はよ手ぇついて、謝らんかい!」
「あんた、もういいじゃん、帰ろうよ!」
「どうしても謝りたくないんなら、それでもいい。
誠意で示すということだな?
そういうことだな?おい!」
め○かは、待ってましたとばかりに言いました。
結局その交渉がしたくて、のこのこやって来たのでしょう。
E子は生きた心地がしないと思います。
すぐ口を出すより、もう少し苦しんでから…
やはり夫は黙って立ち尽くしています。
め○かは、夫の後方にいる私に目標を変更しました。
「なぁ、奥さんよぉ…悪いことしたら謝るってのは
スジだよなぁ」
フッフッフ…来たな…
「スジですか?」
「そうよ。スジよ。
なんの罪も無い人間に疑いをかけて
人前で罵倒したんだからなぁ。
母親がやったことだと逃げたらいけないよ。
あんたの旦那がちゃんとしてないから
こういうことになるんだからな!
奥さん、あんたも管理不行き届きだよ」
「…それで?」
「それで…って…おまえなぁ!」
「あんた…もういいから…帰ろう」
「うるさいっ!」
E子はめ○かに突き飛ばされ、外へ出されました。
め○かはE子を閉め出して、ご丁寧に鍵までかけました。
この夫婦もなかなか大変そうです。
「あいつはこうやって止めるんだ。
私さえ我慢すればいいんだから…ってさ。
でも奥さん、俺はね、あいつの亭主として
気が済まないわけよ」
「なるほど…それはごもっともですわね」
「だろ?そう思うだろ?
それを証拠があるだの
文句があるなら息子のところへ行けだの
あんたのところの婆さんに言われてさ。
馬鹿にしてるじゃん?
でもね、俺もそんなにわからない人間じゃあない。
何なら示談にして、きれいさっぱり水に流してもいいわけよ」
「示談ですか。告訴でいいですよ」
「いや、俺も男だ。そこまで追い込むつもりは無いよ」
「いえ、ぜひ裁判でお願いします」
「…いいのか?とことんまでやったるぞ?」
「…言いたいのはそれだけか」
「…」
続きは続きは
長くなりすぎたから、切っちゃった
ちょっと刺激が少なかったね。
明日アップするね
楽しみにしてくれてありがとう。
このワクワク感
ってゆーか、こんなところできっちゃいやっ!
まだまだ続きがありそうね・・・・
どうなるのあしらぁ~
がんばれかぁさん
楽しんでいただけているようで、励みになりますわん
頑張りま~す