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考えてもみなかった・1

2025年04月21日 15時57分23秒 | みりこんぐらし
このブログの元締め?であるgoo blogが

今年の11月18日をもってサービスを終了するそうです。

考えてもみなかったことですが

YouTubeが盛んになってブログはオワコンと言われる昨今

利益も上がらないでしょうから、致し方ないことかもしれません。


そういうわけで、私が2008年10月から

17年間続けてきたこの泡沫ブログは、11月に消えて無くなります。

今までの記事をバックアップして

そのまま別のサイトに引っ越す方法もあるそうですが

私はこれまでの記事を保存せず、goo blogの終了と同時に

全て無に帰す所存です。

皆様のくださったコメントまで消えてしまうらしいですが

そちらも私の与太記事と運命を共にさせていただきます。


ブログの方は、また何らかの形で再開したいと思っておりますので

その時はまた、よろしくお願いいたします。

もし過去記事をご覧になりたい方がおられましたら

11月18日までにどうぞ。



考えてもみなかったことといえば、もう一つ。

先日、同級生のテルちゃんから電話があった。

彼女のことは、ここでも何度かお話ししたが

去年、何十年かぶりに再会して遊ぶようになった元公務員の美人。


美人といっても各種あるけど、彼女は若い頃の八千草薫に似た可憐系。

ああいった清楚なタイプは年を取っても

「昔は綺麗だったのに…」

という惨事にはなりにくいようで、年相応の美貌を保っている。


そのテルちゃんが2月の末

たった一人のお兄さんを病気で亡くしたこともお話しした。

去年、テルちゃんと我々が再会して遊ぶようになった時

元気だったお兄さんが不治の病で闘病中なのは聞いていたが

病気がわかって1年足らず、68才で亡くなってしまったのだ。


テルちゃんからの電話は、兄嫁さんのことだった。

その兄嫁というのはテルちゃんや私と同級生の、サエちゃんである。


サエちゃんとテルちゃんは家が近所で、幼い頃からの親友。

お兄さんとサエちゃんは、テルちゃんがキューピッドになって結ばれた。

つまりテルちゃんにとっては親友が兄嫁で

サエちゃんにとっては親友が小姑というわけ。


サエちゃんは、地味な服を着たフワちゃんみたいな女性。

しとやかで美しいテルちゃんと一緒にいると完全に引き立て役だが

厳格で陰気なテルちゃん一族とは真逆の

明るくサバサバしたサエちゃんを、亡きお兄さんは愛したのだと思う。

この夫婦は、とても仲が良かった。


電話でのテルちゃんの話は、こうだ。

先日、亡きお兄さんの四十九日の法要が営まれた。

その席でサエちゃんは、テルちゃんに言ったそう。

「主人が亡くなって、お義母さんのお世話をする気持ちが消えた。

今後、お義母さんの介護はテルちゃんにバトンタッチしたいの」


テルちゃんのお母さんは、92才の一人暮らし。

身体が不自由で、10年前から認知症が進行中だ。

公務員の仕事で忙しかったテルちゃんは

母親の介護と家事全般を兄嫁のサエちゃんに丸投げしていた。

定年退職した今もその習慣は続き

サエちゃんは隣町から毎日通って、甲斐甲斐しく世話をしている。

テルちゃんは、母親が亡くなるまでそれは続くと信じていた。


そんなサエちゃんの突然の申し出に、テルちゃんは驚愕するほか無い。

大好きなお兄さんは亡くなるし

頼りの息子に先立たれたお母さんは体調を崩し、現在は入院中。

こんな大変な時に、そんなことを言い出すなんて…

テルちゃんは深く傷ついたという。


一方、サエちゃんにしてみれば、認知症でも口うるさい姑は入院中で

四十九日の法要は欠席。

このチャンスに、言いたいことを言うと決めたのかもしれなかった。


「ちょっと待って…」

当惑するテルちゃんに、サエちゃんは続けた。

「遺族年金は、びっくりするほど少なかったわ。

主人が亡くなった以上、今住んでいる社宅は出ないといけないし

アパートの家賃を払ったら生活できないから

市外で働く息子か娘の所へ行くつもり」


この発言も、テルちゃんには大ショックだった。

サエちゃんは若い頃から、身体の弱い自分の両親をずっと介護してきた。

それが終わったと思ったら舅が要介護になり

何年後かに見送った途端、今度は姑が認知症だ。

介護三昧で就職しなかったため、年金が少ない。

お兄さんも民間の中小企業勤めで

遺族年金が多くないのもわかっていた。

だからサエちゃんは社宅を出たら、家賃がタダの実家へ引っ越し

お母さんと暮らして本格的に介護してくれると思っていたのだった。


サエちゃんが遠くへ行ってしまったら

テルちゃんがお母さんの介護をしないといけない。

退職して5年、時に孫のお守りなんぞしながら

気ままに暮らしてきた彼女にとっては大問題である。


「お兄ちゃんの供養はどうなるの?仏壇は実家にあるのよ?」

テルちゃんは、やっとの思いで言った。

しかし、テルちゃん一族の古風な思考回路を知り尽くしたサエちゃんに

抜かりは無い。 

「主人の仏壇は、もう新しいのを買ってあるの。

子供と同居する時に持って行って、後は私たちで供養します。

実家の方は、お義母さんを含めてテルちゃんにお願いします」

その用意周到に、さらなる衝撃を受けたテルちゃんだった。

《続く》

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (まえこ)
2025-04-22 09:37:14
ブログ終了しちゃいますね。
みりこんさんのブログ楽しいからどうしよーと思ってた
新しく続けて欲しいです
綺麗事では済まされない
世の中の本音と対策が
教科書ばりにのってるので。

このお話し
どうなるんでしょうね、
私がサエちゃんなら
同じことするけど。

実家の仏壇うんぬんも気にせず
新しい仏壇も準備しないスタイルかな、私の場合。
返信する
Unknown (みりこん〜まえこさんへ)
2025-04-22 13:47:40
そうなんですよ。
まさか終了するとはね。
綺麗事ではすまされない世の中の本音と対策…
そう思っていただけたら、続けてきた甲斐が
あったというもの。
ありがとうございます。

私もサエちゃんと同じ意見です。
仏壇とかさ〜、先祖系のアイテムを持ち出して
縛る理由にするのはどうかと思いますね。

まえこさん、新しい仏壇も用意しない?
アハハ!潔くていいですわ〜!
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