殿は今夜もご乱心

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手抜き料理・節約モード

2023年03月18日 08時04分08秒 | 手抜き料理
物価高よね〜!

特に光熱費と食品。

消え物にお金が持って行かれるのって、虚しいよね。


だけど絶望しないでもらいたい。

テレビを始めとするマスコミは、うちら庶民を絶望させよう、させようと企てているのじゃ。

なぜなら絶望案件を声高に唱えると、人は注目する習性がある。

平和なことよりも、危ないことや怖いこと、不安になることの方が

人は長く見続けるから視聴率が取れるのじゃ。

「主婦は大変」「お店も大変」「日本が大変」などとさんざん恐れさせておきながら

次のコーナーでは能天気にスイーツや動物なんかを紹介しとるじゃないか。

こんないい加減な奴らに乗せられてはならん。


よく考えれば、値上げ値上げと騒いでいる小麦粉や油、お菓子とか色々…

飲食店ならいざ知らず、値上がりが家計にこたえるほど買いまくっているとしたら

あんまり褒められた食生活じゃないと思うぞ。


一方で米は、地味に値下がりしている。

早くて簡単に食べられるパンや麺類の需要が増えて、米が売れなくなったからだ。

需要が減ると安くなるのは世の常。

天変地異で生産量が減れば米も値上がりするだろうが、今のところは何とか大丈夫。

日々の食事にパンや麺類を多用する人は、ごはん中心の食事に立ち戻って

食生活を見直すのもいいんじゃなかろうか。


かく言う私とて、別に余裕こいてるわけではない。

数年後に訪れる年金生活に向け、少しでも準備をしておきたいこの時期に

値上げラッシュは迷惑だ。


そこで考えるんだけど、うちの食費っておそらく高過ぎると思う。

身体が資本なので食事には気を使っているが、いいモンばっかり食べているわけではない。

我が家は三世代同居。

老人と若い者の好みが異なるため、食事はたいてい

義母用の特別食と我々親子4人用の二種類を作るので、どうしても食費がかさむ。


そう言ったら、「おばあちゃんのために柔らかくてあっさりした物を作るのね」

などと美しき誤解をしてくれる人がいるかもしれないので説明しておく。

義母はとにかく牛肉、そしてエビとカニ、あとは牡蠣(かき)やホタテ、サザエなど

比較的高価な貝類を好み、野菜はあんまり食べない。

あとの男どもは、私の田舎料理に慣らされている。

つまり義母の好みに、男どもが付いて行けないのだ。

よって別メニューになることが多く、ロスが増えるというわけ。


老人があっさりした物を好むというのは、長寿が尊ばれた時代の伝説に過ぎん。

生き残るのは、牛肉がっつり派じゃ。

偏食がひどくて野菜が嫌いでも、長生きはできるのじゃ。


じきに去りゆく人へのモテナシのつもりで頑張ってきたけど

いっこうに去りゆく気配が無いとなると、路線変更もやむを得ない…

と思っていたら、スーパーでいい物を発見。

フグの皮のお刺身。

湯通しした皮の細切りが、ポン酢やもみじおろしと共にパックに入っていて

なんと300円。


義母はフグも好物だが、身より皮の方が好き。

お刺身というより、何だか保存食の珍味という扱いだけど

パッケージには国産トラフグと書いてある。

国産トラフグという名の別の何か…かもしれないけど

義母は喜んでるし、まあいいか…ということで、時々与えるようになった。

助かる。


他の節約といえば、トンカツ用の厚切り肉も最近は

なんだ?喧嘩売ってんのか?と思うほど高くなったので

薄切り肉を重ねてミルフィーユカツにしたり

少し厚めにカットして売られている焼肉用の小ぶりな肉で粉飾することが増えた。

衣を付けて揚げてしまえば、味や満足感はトンカツ用と銘打った豚肉と大差は無い。

男どもは、カツなら何でも喜ぶ。


あとは最近、餃子の出番、多し。


夫は大の餃子好き。

だけど餃子って包むのが面倒くさいから、あんまり作らなかった。

うちは最低でも90個は作らないと、足りないからね。

しかし餃子は、義母も食べられる老若共通メニュー。

こういった家族全員が食べられる物を増やすのも、節約のうちだと実感。


豚ミンチはわりと少なめで、もらった白菜、もらったシイタケ、庭に生えてるニラとネギが主体。

量は一度にたっぷり作り、余ったタネは平たいタッパーかジプロックに

平たく伸ばして冷凍しておく。

そして何週間後かに、また餃子の皮を買って来て包む。

タネをわざわざ解凍する必要は無い。

平たくして冷凍してあるので、凍ったままスプーンで一口大に分けることができ

チンタラ包んでいるうちに柔らかくなる。


他には、こんな料理も増えた。

『ナスと平天の炒め煮』

田舎料理丸出しじゃろ。

年だからか、こういう地味なのが好きになってきたのよ。


①ナスを輪切りにして水にさらし、水分を切ったら油でしっかり炒める

②適当に切った平天…地方によって呼び名が違うけど、さつま揚げの平たいやつね…を加え

ダシ、砂糖、醤油、ミリンを加えて甘辛く煮詰めたら出来上がり


好みで七味唐辛子を振ってもいい。

長く煮詰めるとガスの無駄なので、ダシは控えめに。

ダシはもちろん、水と顆粒ダシでも大丈夫。

味付けは麺つゆに砂糖を加えただけでも大丈夫。


以前は平天じゃなく、油揚げと鶏肉を入れていた。

が、平天なら油揚げと鶏が嫌いな義母でも食べられるし、いいダシが出る。

材料を変えて、お金だけでなく労力の節約を企てるのも、なかなか楽しいものよ。


お好み焼きも出番が増えた。

キャベツ、天かす、ネギをたっぷり、あとは豚バラだけの関西風。

この上にお好みソースや青のりをかけて食べる。


コツは市販のお好み焼きの粉を牛乳とミリンで溶き、30分ほど冷蔵庫で寝かせること。

寝かせている間にキャベツやネギを切れば、時間が有効に使える。


大きく焼かず、小さく作ることを心がければ失敗が無い。

フライパンは2つ用意して、一つはお好み焼きを焼く用

もう一つは仕上げの卵用。

卵用のフライパンに割り入れた卵は、箸でクルクルと混ぜ

表面を平たくしてからお好み焼きを乗せると綺麗に焼き上がる。

店で買うより評判がいい。


アヒージョの出番も、年に一、二度から二ヶ月に一度ぐらいに増えた。


オリーブオイルに市販のアヒージョの素を入れ

弱火で材料を煮たら出来上がる、楽ちんメニュー。

軽く焼いた薄切りのフランスパンを添える。

スキレットとかいうアヒージョ用の小さい鉄鍋は、惜しいから買わない。

一人湯豆腐用の土鍋を使用。


冷凍エビやパプリカ、マッシュルーム、パセリなんかは

そうびっくりするほど値上がりしてないので

その功労を讃え、登板を増やしている。

ごはんのおかずにはならないが、見た目が派手なので家族の視覚は撹乱され

他のおかずはテキトーなものでごまかせる。


節約の苦手な私の節約ったら、こんなもんだけど

ご紹介してみました。
コメント (8)
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