殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
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人に振り回されない方法・3

2023年01月24日 09時25分28秒 | 前向き論
人に振り回される自分がつまらんヤツなのではなく

人を振り回す人間こそが本当はつまらんヤツだったことわかると

階段を一段、登ることができる…

登ってみたら、今までの自分はまだ力量が足りなかったと納得…

前回の記事を要約すると、こういうことになる。


ほんの一段登るだけで視野が広がり、あれこれとわかってくるものだ。

自分はみんなと仲良くするのが正しいことだと信じていたが

世の中には仲良くしていい人と、距離を取った方がいい人がいること…

自分は人のために何かするのが正しいことだと信じていたが

世の中にはその善意を利用して、人をいいように使う人がいること…

つまり考え方が、大人っぽく冷めてくる。


そして前からそこに居た人々…

つまり、ある程度の力量を持っている人たちのこともわかるようになる。

この人たちは付き合ってもいい相手と、そうでない相手をしっかり選別していること…

付き合ってもいい相手には優しいが、そうでない相手とは口もきかないこと…

つまり誰にでもいい顔をしないのが、身を守るコツらしい。


結局のところ、通販のセールス電話と同じなのだ。

聞かせる値打ちの無い相手に個人情報や胸の内をベラベラしゃべったら

通りすがりの他人から知り合いへと距離が縮まる。

話すことで自分をさらけ出して距離を縮めてしまったら、買わざるを得なくなる。

「人に振り回されない人は、不必要なことを言わないことを徹底している」

前回の記事のコメント欄で、しおやさんがおっしゃったように

何でもかんでもしゃべり過ぎるのは危ない。

嫁ぎ先の家族とは仲良くしなければならないと信じ、何でも話して距離を縮めまくった挙句

振り回され人生を歩んできた私が言うのもナンだけどさ。



で、その振り回され方だけど、一体どのような状態を振り回されると表現するのか

人それぞれ千差万別なところがあって、今ひとつわからない。

身内の方は、もう手がつけられない状態なので、諦め一択だ。


その一人、身内Aは、こっちの予定も聞かずに美容院や病院の予約

友人宅の訪問日時を決めて送迎させるのは当たり前。

断ろうものなら、ふくれて怒り狂う。


出かける段になったら、服を取っ替え引っ替え見せに来るが

結局自分の着たい物に落ち着く。

ようやく出られると思えば、トイレ。

それが終わると靴選び、そして杖代わりの傘選びに入るが

時間がかかって、またトイレ。

やっと出かけたら、あっちもこっちも寄りたい所だらけ。

そもそもスタートから出遅れているため、1日がつぶれる。


出たら出たでこれだけど、家ではテレビの解説も必要だ。

テロップを見て理解するつもりが無いので、質問のしっぱなしの答えっぱなし。

本人は耳が遠いから聞こえにくいと主張するが、違うね。

私が今日も従順かどうかを確認しているのだ。

こんなのが日常だけど、どうなんだろう。


また別の身内Bは、年だから習い事を辞めると言い出し

先生やお仲間に渡すお別れのお菓子を買いに連れて行って配る。

しかし日が経つと、やっぱり寂しいから辞めるのをやめると言い出し

先生が車で迎えに来てくれたものの、辞めるのをやめるのやめたと言って

その日は行かなかった。

が、次の日、やっぱり辞めるのをやめたのをやめたけどやめて

また行きたいと先生に電話したが、連絡がつかなくなる。


そこで私に「携帯が壊れた」という連絡があり、先生に着信拒否されたのが判明。

以後、頻繁な、そして長い電話が始まる。

「私は悪くない」という主張を延々と繰り返したあげく

「家でおさんどんしてるあんたに話したって、ものを知らないから無駄よね」

とキレるパターン。

これが日に何回も、毎日続く。

着信拒否したいのはこっちじゃ。


やがて半月後、先生の機嫌が直って再び行くようになるとケロリ。

全ては無かったことになる。

昔から慣れているとはいえ、こういうの、振り回されるって言うんじゃないのか。


どちらも自分の子供には、絶対そういうことはしない。

怒らせて嫌われたら、おしまいだからだ。

その分、身近な他人にしわ寄せが行く。


しかし身内は絶縁するわけにいかない。

何かあったら結局こっちにかかってくるので、付いたり離れたりするだけ無駄。

よって、諦めるしかないのである。


他人部門でも、そりゃあ色々あった。

全ては私の浅い善意と重篤な無知が原因で

騙されたり、物をかすめ取られたり、恥をかいたりしてきた。

人に話したら、「何てバカなんだ!」と呆れられるだろう。


あまりのバカさ加減に、我ながら絶望する。

人に利用され、いいように使われ、振り回されるのが私の運命だったのかもしれない…

いっそのこと、そう思って思考停止してしまいたいほどだ。

この辺で厳かにシメの言葉など申し上げて終わろうと思っていたが

話したくなったので聞いてちょうだい。

私のバカぶりが、おわかりになるだろう。



私の振り回され歴の起源は、ごく若かりし頃…23才の時に遡る。

夫の従姉妹の旦那がママさんバレーの監督をしていたため、彼からチームに誘われた。

このことはずっと前、記事にしたことがある。


そこは市内のとある地区に暮らす、中高年の奥さんばかりで結成された弱小チームだった。

私らが暮らしているのは元々が田舎町だが、特にその地区は

時代から取り残された村のごとき一角。

いまだに村八分の習慣が存在し、選挙の時にはよそ者を寄せつけないよう

二ヶ所ある村の入り口で村人が一晩中、焚き火をして見張ったり

その頃はなぜか村専用の旧式な火葬場を所持していて

死人が出たら当番の村人が交代で遺体を裏返しながら焼いたりと

何につけ封建の香り漂う特殊な地区。

従姉妹の旦那はこの村の出身なので、頼まれて監督になったようだ。


が、この町の生まれではない私は、若いのもあって何も知らない。

チームには母親のような年齢の人ばかりだし、バレーボール経験者がいないので

同年代の女同士にありがちなライバル心やポジション争いが無く

自分としては楽に溶け込んだつもりだった。

《続く》
コメント (4)
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