殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

結婚式

2016年04月25日 16時10分02秒 | みりこんぐらし
昨日は上の妹の娘、つまり姪の結婚式だった。

夫と2人の息子、実家の母の5人で

隣の県までドライブ。

式の開始が中途半端に早くて

各駅停車の新幹線では間に合わないのだ。

関西在住の下の妹一家とは、あちらで合流した。


3年前、この娘の兄が結婚した時に

妹は電話でこう言ったものだ。

「そっちのお義父さんの会社

無くなったらしいけど大丈夫?」


てっきり私の身の上を案じてくれていると思ったら

違った。

妹の価値観によれば

もし倒産していたり、借金取りに追われているならば

大切な息子の門出に縁起がよくないということで

事情聴取のためであった。


妹に悪気は無い。

ただ、何でもはっきりさせないと気がすまない性格。

「昔から思ってたけど、何でそんなにバカなん?」

「あら、親切心じゃが!

もし生活に困っとったら

招いてもかえって迷惑じゃん」

「ひ~!なんちゅう言い草!」

「心配してあげようるんじゃが!」

はい、大喧嘩。

折にふれ、価値観の異なりでひと騒ぎ起きるのは

古来?より、我々姉妹の恒例行事である。


ま、なんだかんだ言っても姉妹。

結局のところ、我が家では私一人が

出席することになった。

その理由は、本当に心から祝ってくれる人だけ

呼びたいという新郎の主旨によるもので

我が夫は、心から祝ってないとジャッジされたわけ。

根っからサラリーマンの妹一家にとって

父親の会社を閉じた夫は、やはり縁起が悪いらしい。


今回は、その甥の妹が結婚する。

そして我々には一家4人で来てと

お達しが。

縁起にも時効があるらしい。


事情を知らない夫は、首をかしげる。

「もらう時は人数を削って

出す時に増やして、どういうつもりだ」

「お兄ちゃんの時に親戚が少なくて

寂しかったからじゃないの?

もらうより、出す方が心配なものよ」

と言っておく。


本当のことを言ったらヘソを曲げるに違いない。

それも面白そうだが、久しぶりのハレの催し。

私は衣装選びや顔のメンテナンスで多忙なため

夫には気持ち良く列席してもらう方が楽だ。


それはさておき、新婦の親族である我々は

姪がどんな男と結婚するのか全く知らない。

妹から仕入れた情報は、優しいということのみ。

結婚前は誰でも優しいものだ。

他を語らないのは

自慢するほどでもないからであろうと踏んで

式に臨んだ。


今回は、今流行りのレストランウエディング。

挙式の形態は、人前結婚式。

人前結婚式とは、ある新興宗教が行うと聞いており

我々は多いに怪しんだが

普通のチャペルで、牧師の代わりに司会者が進行し

新郎新婦、それぞれの友達がサインして終了

というものだった。


姪の可愛らしい花嫁姿にウルウルしながら

新郎の顔をよく見ると

妹の別れた旦那、シュンにそっくり。

ガーン!

涙はひっこんだ。


あれほどすったもんだして

母子共々、憎いだの苦労しただのと

大騒ぎしておきながら、娘で振り出しかい!

我々親族一同は、複雑な衝撃にうろたえるのだった。


やがて披露宴も滞りなくお開きを迎え

優しいという新郎のご挨拶だ。

「ブライダルコーディネーターの

◯◯さんを始め、スタッフの皆さんには

本当にお世話になり、ありがとうございました」

他にもっと何か言うと思っていたら

これで終わりだった。

やっぱりシュンじゃ‥

なんだか疲れた1日であった。
コメント (4)
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