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殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

びっくり

2016年02月15日 19時43分39秒 | みりこんぐらし
最近びっくりしたこと。

隣に住む83才のおばさんは

加齢でマブタの筋肉が衰え

目が開きにくくなったため

二重マブタにする整形手術をした。


これは美容扱いでなく、病気なので

眼科で保険適用の手術をしてくれる。

長生きが普通になった現代では

このような治療が一般的になったのだ。

おばさんは我ら一家にしばしの別れを告げ

娘さんの住む都会の眼科へ入院した。


数日後、帰ってきたおばさんは

くっきりぱっちり、目だけ芸能人。

びっくりした。


不自然な仕上がりが気になるのか

おばさんはあまり外へ出なくなった。

「かわいいよ」「日が経てば落ち着くよ」

などと言ってはみたが

何のなぐさめにもならない様子で

引きこもる日々が続いている。



さて去年の秋、腰を傷めて

足が立たなくなった義母ヨシコ。

年が明けて、歩けるようになったと思ったら

風邪を引いた。

咳で腰痛が悪化し、降り出しに戻る。


しかし、いつまでも寝込んではいられない。

2月には義父アツシの一周忌がある。

ヨシコは思うように動けない体をおして

一周忌の準備を進めた。

その日は法要と会食だけでなく

できあがった墓での骨入れ式も予定しており

プログラムは盛りだくさんである。


親戚には早めに案内をしていた。

だが、体調不良で気弱になったヨシコは

御仏前のお金を辞退し

親戚一同と和やかに会食して

最後のお礼にしたいと言い出した。


それを再度、親戚に伝えたところ

参加者倍増。

病気で行けないはずの者は、急に元気になった。

仕事が忙しくて行けないと断った者は

急に体が空いた。

足の悪い者の息子は、突然親孝行に目覚め

親に付き添って一緒に来ると言う。

びっくりした。


「行く」と一言、言ってくれればいいものを

多くは煮え切らない態度で気を持たせて

段階的に歩を進める。

「行けないと言ったけど

もしかしたら何とかなるかもしれないから

ちょっと待ってみて」

「行けそうな感じだから

2~3日後にはっきりした返事をする」

「やっぱり大丈夫みたい」

このまどろっこしい三段階を経て

やっと参加が決まるのだ。


マネジメントに慣れていないヨシコは

それら親戚の段階的な電話を受けては

会食の会場となるホテルと

茶の子を用意する店に連絡して

数の変更を伝えるのが日課となる。

その上、大幅な予算修正を余儀なくされ

釈然としないヨシコであった。


こうなってみると、最初の案内でした返事を

くつがえさなかった者や

「御仏前を受け取ってもらえないなら

せめてお供えの品を」

と言って届ける者の清々しさが際立つ。

「普通が大事」

改めて、そう思う我々であった。


そして昨日、2月14日の日曜日。

一周忌の法要は、無事に営まれたか。

否。

前の晩にアツシの80才の妹、死亡。


あっさりした面白い叔母で

一周忌には最初から

「体調不良で行けない」を通した

清々(すがすが)メンバーの一人である。

びっくりした。


当日は、お寺での法要が終わったら

今度はお坊さんを連れて、お墓へゴー。

さっさと骨入れを済ませ、ホテルへゴー。

会食が終わったら、葬儀場へゴー。

慌ただしかったが

衣装を変える必要がなかったのは

便利だった。
コメント (10)
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