対立候補の地盤へ乗り込むメンバーは
1号車に候補、運転手、候補の娘、私の4人。
2号車に運転手、消耗夫人、山岡夫人の3人。
同行したからといって、何か立派なことができるわけではない。
しかし私が行かなければ、1号車には消耗夫人が乗りこみ
また消耗語を並べ立てるだろう。
1号車を満員にして、消耗夫人を乗車させないためには
うぐいす隊長という誰もが納得する身の上が必要であった。
守るったって、車の人数の割り振り…ただそれだけさ。
消耗夫人と共に、2号車に乗り込む山岡夫人…
彼女のことを覚えておいでだろうか。
以前書いた記事に出てきた、風呂で毎晩1時間お経を唱えるおかたである。
詳しくは、2010年10月17日『なんの山・1』
21日『なんの山・2』を見てちょ。
この山岡夫人、古風な感じの美人である。
以前電話で話した時、あんなにキーキーと不平不満をタレまくって
よく離婚されないものだ…と思っていたが
今回初めて実物を見て、納得した。
単身赴任中の旦那が、たまに帰って眺めるだけなら
甲高い声で放たれる機関銃のような愚痴と差し引きしても
おつりが来そうな美貌だ。
実家の旅館で女将をしていた若い頃は、さぞ美しかっただろうと思う。
この人、消耗夫人とは大親友なのだった。
すべてが昭和に包まれている山岡夫人と、服だけ若者の消耗夫人…
二人並べば、なんだか不思議なオーラが漂う。
出馬が決まった去年、山岡夫人は、消耗夫人と連れだって候補の家を訪れ
自分のやっているマルチの健康食品を売りつけたそうだ。
「買ってくれたら支援すると言って、すごく高いのを
うちのお祖母ちゃんに買わせたの」
候補の娘さやかちゃんは言う。
風呂でおとなしくお経を唱えてればいいものを
こんなモン売ってるとは、夢にも知らんかった。
あの時「私も熱烈な支持者ですの」と言ったのは、これが元だったのだ。
現地に到着し、候補があちこちで街頭演説をしている間
他の者はハガキのポスティングをしたり、家々を訪問して、お願いに歩く。
消耗夫人おっしゃる、現職の地盤をひっくり返すほどの
充実した訪問先もありはせず、飛び込み営業を続けて走り回る。
まだ告示前なので、言い回しに気をつける必要があるが
美しい娘を連れていると、話も優しく聞いてくれて、こっちまで気分がいいぞ。
消耗夫人達の乗る2号車の運転手は、やはり消耗夫人が連れて来た
50がらみの独身男である。
消耗旦那と同じ職場だそうで、消耗夫人と異様に仲がいい。
不倫ではないけど、日常においても「2個イチ」とささやかれる関係だ。
独身なので、食事に招いたり、何かと世話を焼いているのだろう。
消耗夫人は、決して悪い子ではないのだ。
世話好きで優しいところもあるから、それを慕って群れる者がいる。
仲良しさんばかりで回りをかため
選挙という暇つぶしを楽しみたがるから、色々あるだけなのだ。
この男、1号車がいたくお気に召したらしく
2号車の運転中以外は、何かっちゅうとこっちに来たがる。
頭を下げるわけでもなく、お願いをするでもなく
ただ皆にくっついて歩いているだけ。
役に立たんなら、来るなよ。
しかもなぜ?!なぜレイバン型の遠近両用メガネ?!
悪魔のような同級生Kと同じじゃないか!
(詳しくは、右のカテゴリー「異星人」を見てちょ)
ああ、不気味!
運転手が一緒に来てしまうから、消耗夫人と山岡夫人もこっちに来て
ゾロゾロと練り歩くことになる。
二手に分かれて効率良く行動するために、2台に分乗したはずが
何もならんじゃないか。
やる、やる、と言う者に限って、動き方を知らないのは
どこの陣営も同じである。
それにさ、うるさいババアどもより、若くて美人のさやかちゃんがええわいな。
消耗夫人、気が気でないご様子。
くっくっく…。
「さやかちゃんが、あの方はどなたですか?って、聞いてましたよ~ん」
なんて、男にこっそり言ってやると、喜ぶ、喜ぶ。
けっけっけ…。
この日の昼食の時に知ったんだけど、消耗夫人と山岡夫人は下の名前が同じ。
とある著名人の名だ。
さらに偶然とは恐ろしいもので、私の下の名は
その著名人の母親と同じである。
「まあ!あなた達、私の娘ってわけね!」
そう言うと、2人は急におとなしくなり、顔を見合わせて恥じらう。
2人とも、少女期に母親を亡くしていた。
「みりこんさんは、いいわね…妹さんがいるんだもん」
一人っ子の消耗夫人は言う。
山岡夫人も
「弟だけじゃ、話し相手にもならないのよ…」
と、外の景色に目をやる。
「じゃ、これからは、私がママになってあげるわ!
さあ、お乳をあげよう!」
はにかんで微笑む2人。
海辺の町に吹く早春の風は、一瞬とはいえ
強気なハートを溶かしたようだった。
一瞬よ、一瞬。
夕方、陣営に戻ったら、その町在住のある議員さんから
さっそく激励の電話が入っていた。
「こっちの縄張り荒らしやがって!おぼえてろ!」
ご声援、ありがとうございます。
また行かせていただきます。
1号車に候補、運転手、候補の娘、私の4人。
2号車に運転手、消耗夫人、山岡夫人の3人。
同行したからといって、何か立派なことができるわけではない。
しかし私が行かなければ、1号車には消耗夫人が乗りこみ
また消耗語を並べ立てるだろう。
1号車を満員にして、消耗夫人を乗車させないためには
うぐいす隊長という誰もが納得する身の上が必要であった。
守るったって、車の人数の割り振り…ただそれだけさ。
消耗夫人と共に、2号車に乗り込む山岡夫人…
彼女のことを覚えておいでだろうか。
以前書いた記事に出てきた、風呂で毎晩1時間お経を唱えるおかたである。
詳しくは、2010年10月17日『なんの山・1』
21日『なんの山・2』を見てちょ。
この山岡夫人、古風な感じの美人である。
以前電話で話した時、あんなにキーキーと不平不満をタレまくって
よく離婚されないものだ…と思っていたが
今回初めて実物を見て、納得した。
単身赴任中の旦那が、たまに帰って眺めるだけなら
甲高い声で放たれる機関銃のような愚痴と差し引きしても
おつりが来そうな美貌だ。
実家の旅館で女将をしていた若い頃は、さぞ美しかっただろうと思う。
この人、消耗夫人とは大親友なのだった。
すべてが昭和に包まれている山岡夫人と、服だけ若者の消耗夫人…
二人並べば、なんだか不思議なオーラが漂う。
出馬が決まった去年、山岡夫人は、消耗夫人と連れだって候補の家を訪れ
自分のやっているマルチの健康食品を売りつけたそうだ。
「買ってくれたら支援すると言って、すごく高いのを
うちのお祖母ちゃんに買わせたの」
候補の娘さやかちゃんは言う。
風呂でおとなしくお経を唱えてればいいものを
こんなモン売ってるとは、夢にも知らんかった。
あの時「私も熱烈な支持者ですの」と言ったのは、これが元だったのだ。
現地に到着し、候補があちこちで街頭演説をしている間
他の者はハガキのポスティングをしたり、家々を訪問して、お願いに歩く。
消耗夫人おっしゃる、現職の地盤をひっくり返すほどの
充実した訪問先もありはせず、飛び込み営業を続けて走り回る。
まだ告示前なので、言い回しに気をつける必要があるが
美しい娘を連れていると、話も優しく聞いてくれて、こっちまで気分がいいぞ。
消耗夫人達の乗る2号車の運転手は、やはり消耗夫人が連れて来た
50がらみの独身男である。
消耗旦那と同じ職場だそうで、消耗夫人と異様に仲がいい。
不倫ではないけど、日常においても「2個イチ」とささやかれる関係だ。
独身なので、食事に招いたり、何かと世話を焼いているのだろう。
消耗夫人は、決して悪い子ではないのだ。
世話好きで優しいところもあるから、それを慕って群れる者がいる。
仲良しさんばかりで回りをかため
選挙という暇つぶしを楽しみたがるから、色々あるだけなのだ。
この男、1号車がいたくお気に召したらしく
2号車の運転中以外は、何かっちゅうとこっちに来たがる。
頭を下げるわけでもなく、お願いをするでもなく
ただ皆にくっついて歩いているだけ。
役に立たんなら、来るなよ。
しかもなぜ?!なぜレイバン型の遠近両用メガネ?!
悪魔のような同級生Kと同じじゃないか!
(詳しくは、右のカテゴリー「異星人」を見てちょ)
ああ、不気味!
運転手が一緒に来てしまうから、消耗夫人と山岡夫人もこっちに来て
ゾロゾロと練り歩くことになる。
二手に分かれて効率良く行動するために、2台に分乗したはずが
何もならんじゃないか。
やる、やる、と言う者に限って、動き方を知らないのは
どこの陣営も同じである。
それにさ、うるさいババアどもより、若くて美人のさやかちゃんがええわいな。
消耗夫人、気が気でないご様子。
くっくっく…。
「さやかちゃんが、あの方はどなたですか?って、聞いてましたよ~ん」
なんて、男にこっそり言ってやると、喜ぶ、喜ぶ。
けっけっけ…。
この日の昼食の時に知ったんだけど、消耗夫人と山岡夫人は下の名前が同じ。
とある著名人の名だ。
さらに偶然とは恐ろしいもので、私の下の名は
その著名人の母親と同じである。
「まあ!あなた達、私の娘ってわけね!」
そう言うと、2人は急におとなしくなり、顔を見合わせて恥じらう。
2人とも、少女期に母親を亡くしていた。
「みりこんさんは、いいわね…妹さんがいるんだもん」
一人っ子の消耗夫人は言う。
山岡夫人も
「弟だけじゃ、話し相手にもならないのよ…」
と、外の景色に目をやる。
「じゃ、これからは、私がママになってあげるわ!
さあ、お乳をあげよう!」
はにかんで微笑む2人。
海辺の町に吹く早春の風は、一瞬とはいえ
強気なハートを溶かしたようだった。
一瞬よ、一瞬。
夕方、陣営に戻ったら、その町在住のある議員さんから
さっそく激励の電話が入っていた。
「こっちの縄張り荒らしやがって!おぼえてろ!」
ご声援、ありがとうございます。
また行かせていただきます。