殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

長文キーワード

2009年11月16日 16時33分15秒 | 検索キーワードシリーズ
検索キーワードに、時々長いのがある。

『祖父 家に帰りたいと言う 老人ホーム 可哀そう』

きっと真面目で優しいかたなんだと思う。

その優しさがあるなら、おじいちゃんに会いに行ってもらいたい。

心底かわいそうと思うなら、引き取ったらいい。


おじいちゃんは肉親の面会に感情を揺さぶられ

つい「帰りたい」と言っちゃったのかもしれない。

涙ながらに見送った後はケロッとしている人も多い。


祖父母に対するこういう気持ちは

親の感情に影響されている場合も少なくない。

自分は面倒を見ないで

「親を老人ホームに入れた」

と兄嫁なんかをひそかに恨むのだ。


…遠いから…任せているから…でも親がかわいそう…

出来ない理由ははっきりと。

心だけ痛めたつもりでエア介護。

手を出さない者ほど「かわいそう」を連発する。


老人ホーム=かわいそうでは、そこで生活する人や

働く人に失礼である。

話半分に聞いておくほうがいい。


もっと長いのがこれ。

『娘が結婚 母(私)の知(娘と面識なし)

 からの娘への祝い品のおかえしは?』原文ママ

かわいい娘を嫁がせる母の気持ちが

ひしひしと伝わってくるではないか。


娘のいない私は、そんな気分を味わうことは生涯無い。

味わいたくもない。

女の親のほうが、気を使うことが多いと思う。

怠け者の私には無理だ。


お祝いの品のお返し…そもそもこのご時世に

見たこともない、ましてや好みもわからないよその娘に

品物を贈るのが間違っている。

検索した人は、それで戸惑っているのではないだろうか。


贈るほうも、現金が贈りにくい場合は

しないほうが親切というものだ。

人が選んだ品など誰も喜ばないのだから

それはすでにお祝いではない。

お返しは礼状とお菓子くらいでいいと思う。


うちの息子が結婚する時は、現金には現金で返そうと思っている。

結婚出来れば…の話である。

私がネックになって結婚しにくいような気がする。

あんな姑のとこなんか、行かんわ!と言われそう。


実は前科がある。

長男は婚約直前まで行ったが、破談の原因には

少なからず私が関与している。

相手のお母さんに、えらく嫌われたのだ。


結婚の意思を固めた二人が

先に私のほうへ伝えたのが気に入らなかったらしい。

らしいというより、そうはっきり言われた。

「最後に聞かされた私の立場はどうなるんです?!」

…知るかい。


いったんそうなれば腹の立つことだらけのようで

「派手」「常識が無い」「身勝手」と

本当のことをおっしゃる。

私とお母さんの年齢が同じというのも、良くなかったようだ。

色々面倒なことはあったけど、我が子のために耐えたつもり。

しかし最終的に、墓の問題で破談となった。


彼女は姉妹の長女…いずれ家は絶えるので

実家の墓を守って行く必要があると言う。

彼女の母親も姉妹の長女。

将来的には母親の実家の墓守も予定している。


そして我が家に嫁げば、いずれ我が家の墓も気にすることになる。

しかも私まで姉妹の長女。

私の亡き後には、うちの実家の墓まで押しつけられる…と言うのだ。


「お墓のオモリが多くて、娘がかわいそう」

というのがあちらの主張であった。

婚約にあたって、その境界線をはっきりして欲しいと言ってきた。

つまり、こっちで手一杯だから

おまえらの墓までは知らん…ということだ。

いくらなんでも気の回しすぎであろう。


嫁より私の方が長生きする可能性もあるのだ…

二人が幸せに暮らしてくれれば、墓なんて関係ない…

死んで極楽へ行ったら遊ぶのに忙しかろうし

地獄へ行っても針山登山や血の池スイミングでわたしゃ忙しいんだ…

草葉の陰で未練がましく墓参りを待つヒマはないわい…


私は言おうとした。

「墓はそれだけじゃない!義母のヨシコんちの墓もある!」

しかし、長男が先に言った。

「さいなら」

それっきりである。

長男はその後、向こうが何を言ってきても一切取り合わなかった。


最初からこれでは、結婚しても続かなかっただろう。

今にして思えば、悪気があったわけではないと思う。

あちらのお母さんも、嫁姑や小姑で苦労したという話だった。

高飛車な態度を貫くことで

「嫁いでやる」というポジションを保ちたかったのだ。

未然に防げたのは、ご先祖様のお陰だと思っている。
コメント (18)
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