殿は今夜もご乱心

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不倫をした夫の行く末

2009年08月13日 12時31分17秒 | 前向き論
『不倫をした夫の行く末』…検索キーワードにこれを見つけ

先日コメントで話したこともあって、気にかかる。


検索の主は、ご主人に浮気された奥さん…と勝手に決める。

「不倫をした」と過去形なので、すでに終わったことかもしれない。

しかしいまだ苦しみの底におられると、これまた勝手に想像する。


一口に不倫と言っても、その形態はさまざまだ。

一生に1~2度、隠れてコソコソすずめの交尾(すずめさん、ゴメン)

みたいなのもあれば、どこかの旦那のようなのもいる。

ここでは、俗に言う浮気性の男性にスポットを当ててみたい。


類は友を呼ぶ…の言葉どおり、周囲を見回せばサンプルには事欠かない。

結婚して30年近くにもなれば、彼らの生き死にをまざまざと眺めることになる。

以下は、私の周囲だけで観察できる

限定事項であることを事前にお断わりしておく。


年を取るにつれ、まずたいてい病気になる。

人間、死ぬ時は病死が多いだろうから、なにも特別なことではないが

長年に渡る不規則で気ままなライフスタイルにより

なるべくしてなったものであることは確かだ。


体に不調を感じても、それを信じたくないのか

嫌なことを後回しにする性格が多いのか、おしなべて発見が遅れる。

どうにもならなくなって、ようよう病院に行くが

その時にはすでに手遅れか

または悪化して長い闘病生活が始まるか…のケースが多い。


しかし、本人はわりとケロリひょうひょうとしているのだ。

それは、やりたいことをやってきた満足感によるものかもしれないし

人の気持ちを思いやったり、自分を顧みる能力が

元々欠落しているのかもしれない。


色々な最期を見たが、中でもわかりやすい実例を紹介しよう。

女性の次にゴルフが大好きな男がいた。

ある日のゴルフ中、一人で乗った彼のカートが転倒。

ヒザを複雑骨折し、二度とゴルフの出来ない体になってしまった。


彼に残された楽しみは食べ歩き。

いつまでもよその女性が気になる男性は、食をも愛する傾向が強く

皆さんまことによく召し上がる。

ゴルフに費やしていた時間を

あの町、この店…と食べ歩きに使うようになった矢先、胃に深刻な病が発症。

手術を受け、好きなものが食べられない体になる。


様々な女性と一戦交えてみたい男性は、元々明るくて人なつっこい人が多い。

彼もそのタイプで、いつもゴルフや食べ歩きの仲間に囲まれていたが

この時点で交流は途絶え、愛人も逃げ出した。


浮気者の取り巻きなど、その程度のものである。

一緒にいると刺激的で楽しいので、表向きの友達は多いが

いったん光を失うと、虫たちは寄りつかない。


しかし、彼はめげない。

これからは、苦労をかけっぱなしだった妻と静かに余生を送ろう…

食事療法もやってもらわないといけないし…とあくまで前向きだ。

前向きむなしく、ほどなく妻が急死。

子供達とは、これまでの放蕩がたたって絶縁状態…孤独な死を待つ身となる。


華やかな浮き名を流した昔を知る人々は、それを見て言う。

「ああなったらおしまいだね…」

しかし幸せなことに、本人はそれをおしまいとは夢にも思ってない。

身だしなみも行き届かない年配の病人など、もう誰も振り向きもしないのに

長年の自信と習慣で、本人はまだ女性を物色できるつもりでいる。

そうなったら、ただのスケベじじいだ。

知らないのは本人だけ。


病気やケガでない場合は経済を封鎖されて、やはり安寧な老後は遠のく。

また、体とフトコロ両方の場合もある。

この場合はどちらも生かさず殺さずで、長生きが多い。

真綿で首を絞められるような晩年が延々と続く。

加齢により心身衰えた頃に、次々と「精算」が訪れる法則のようなものが

あるのかもしれない…と思っている。


ただし重ねて言うが、本人はあまり気にしていない。

問題は妻である。

夫がそんなことになったら、一緒に暮らす妻も当然同じ運命になる。

貧乏か看病…時には自分が先に弱って死ぬ…あんまりだ。


これは、妻の感情が鍵なのではないか…と思う。

もし亭主の秘密を知ってしまったなら

泥棒に入られたか、犬に噛まれたような事故と思ったほうがいい。

なぜ隣の家でなく我が家に起こったのか…そんなことを考える必要はない。

たまたま魅入られたのだ。


…妻は、試されているのではないだろうか…

この試験に、どんな解答を出すかを…。

離婚、別居、継続…どの道を選んだとしても

赦(ゆる)し、忘れることが正解なんだろうと思う。

もし妻にそれが出来たとしたら

つらい記憶にこだわればこだわるほど険しくなるいばらの道が

多少なだらかになるようなイメージを持っている。


正解を実行するまで、この試験は繰り返される。

これは、我慢や忍耐より難しい。

キツい、プライドが高い、根に持つ…3拍子揃っている私なんざ

連続トリプルアクセルくらいの難易度だ。

よって、赦す、忘れるはいまだ会得していない。


だが、ダメ子にも救いの手はさしのべられる。

「麻痺」じゃ。

何回も繰り返すうちに、麻痺してくる。


時間がかかるのが欠点ではあるが

麻痺によって楽になり、赦しがたく忘れがたいはずのことが

さほど大変な出来事ではなくなる。


この麻痺が、はたして赦す、忘れるに代替え出来るものなのか

残された人生にどのような結果をもたらすのか、などの疑問は

今後、我が身をもって検証していきたいと思う。


行く末が気になるのは、まだ愛があるからだとお察しする。

どうかその愛で、すべてを溶かして頂きたい…

自分のことはタナに上げつつ、そう願ってやまない。
コメント (12)
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