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殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

総選挙

2009年08月04日 17時17分08秒 | 選挙うぐいす日記
総選挙が近付いてきた。

今回も早くから盛り上がっており、結果が楽しみだ。

作り物のドラマより、よっぽど面白い。


この数年で、政治家も良い人、悪い人、やってるだけの人の

3種類にはっきり分かれたような気がする。

国家国民のためにちゃんと働くという当たり前のことをする人を

「良い人」と言わなければならないのは、はなはだ残念である。



以前、代議士(故人)の選挙戦に参加した時の話。

悪人ではない…というのが、長所といえば長所。


急に寒くなった頃で

先生、地元の店に飛び込み、コートをご所望。

「いいのが無い!」

とご機嫌が悪い。

カシミヤ100%をお望みなのだが

そんなハイカラなモンは売ってなかった。


「だから田舎はダメなんだっ!」

ウール混で妥協した先生はおっしゃる。

その田舎の票で、あんた国会に行ってるんじゃなかったっけ?

とも思うが、坊ちゃんなんてそんなもんなんだろう。


この選挙は、違う意味で地獄だった。

奥様の香水である。


先生が演説会などで不在の時は、奥様が選挙カーに乗る。

初老の奥様は、何期も当選している代議士の妻にふさわしく

とてもさっぱりした気性。

しかし香水は、さっぱりしてないのをお好みだ。


シャネルの濃い~のを

車の中でしょっちゅうシュッシュとふりかけるので

つらいなんてもんじゃない。

戦うのは選挙ではなく、吐き気だ。


一日の終わりには、運転手やうぐいす仲間と

「傷は浅いぞ!」

などと、何度もうがいをしながら励まし合う。


香りで印象付ける作戦もあるのか…と最初は思ったが、違った。

この奥様、見た目はとても上品なのだが

それは世を忍ぶ仮の姿…

実はヘビースモーカーで、タバコのニオイを消すために

香水をふりかけているのだった。


未成年じゃないから構わないが

この人も政治家の娘でお嬢様だろうに、どこで覚えたんだか…。

若い頃はヤンキーだったんじゃないのけ?…な~んて

おひなさまのような横顔を見ながら、楽しい想像をめぐらせる。


次の朝、選挙カーに乗った先生は

車内にしみついたニオイに顔をしかめる。

「くさいな~…誰?香水がきついの」

…あんたの嫁じゃ…。


さらに困るのは、頻繁なオナラ。

「わはは!出ちゃった!」くらい言ってくれれば楽だが

“こいた”奥様自身が何ごともなかったかのようにすましているので

こちらも反応に困って硬直。


車内に漂う何ともいえない雰囲気…

一瞬の沈黙が怖くて、そりゃもう気を使ったが、そのうち慣れた。

気にするこっちがコモノに思えてくる。

香水が必需品なのは、このためでもあった。


年を取って長時間車に揺られると、あちこちゆるむのかもしれない。

出物腫れ物、いちいち気にしていては

政治家の妻など務まらんのじゃ。

この人、外見はなよなよしてるけど

中味は百戦錬磨の男なのだ。

香水は、一応女としての気配りらしい。


ブリッとやらかしといて、車が支持者に近付くと

「どうか、主人を助けてやってくださいましね…」

なんて涙声で言ってる。


すっげぇ…。

さすがだ…。

香水さえ無かったら、弟子入りしたいくらいだ。


ごくたまにだが、選挙カーの中では

こんなことが起こっているのである。


コメント (8)
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