羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

神田明神は‘ITの神様’?

2008年09月04日 19時13分37秒 | Weblog
 面白い記事に出会った。
 記事は、「gooニュース」だ。
 
 パソコンを買ったら、迷惑メールは来るは、ファイルが消失するはで、浮かない顔の友人がつぶやいたそうだ。
「パソコン買ったときに、お祓いしてもらった方がいいんじゃないかなぁ~」

 わかりますよ、その心境。
 たしかに車を買うときなど縁起をかついで‘大安’の日に手付けを打つとか、自宅に届けてもらうとか、乗り始めて最初に行くところは神社だったり、お祓いをしてもらうことがあるわけで……。

 実は、ワープロからMacのパソコンに換えたとき、自室に一個の人格がある‘何者か’がやってきたような感じがあった。
 仲良くなるまで時間が必要だったのだ。

 で、今ではインターネットで、否応なしに世の中と、いやいや四六時中世界中とつながってしまうのだから、‘大安吉日’とか‘お祓い’は、必要かもね!

 この記事によると、東京では「神田明神」さんが、ITにきく神様とか。
 拙著の出版社‘春秋社’は、明神のそばなので、以前から親しみがあったし、お参りをしていた。ここは‘ご商売’の神さんなのだ。
 
 この記事の題名は確か「パソコンを買ったらお祓いが必要?」だったと記憶している。多少言い回しが違うかもしれませんが。
 
 それにしても、皆さん、いろいろ苦労が絶えないんですね。
 かく言う私も……でありますが。

 因みに、『野口体操入門ーからだからのメッセージ』岩波アクティブ新書 第一章は、神田明神の鳥居脇にある「天野屋」から話をはじめているが、こちらでは江戸時代から地下の室で‘麹’を作っている。
 
 乙な味は、夏の冷たい‘甘酒’。
 疲れが出てきた今頃、滋養があっていいですよ!

 さて、gooニュースアドレス↓

 http://news.goo.ne.jp/article/r25/life/r25-1122008082904.html
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カラメーテ

2008年09月03日 18時48分12秒 | Weblog
 新宿から‘りんかい線’に乗って、国際展示場駅下車。
 2日から5日まで‘東京ビッグサイト’で開催されている「第66回 東京インターナショナルギフト・ショー」を見に出かけた。

 親戚の者が‘発明学会’に入会して、初めての作品が商品化されたという。
 それが写真の‘カラメーテ’と名付けた、パスタ用デザインフォークだ。
 彼女の説明によれば、もともとフォークのルーツは‘手’なので、四本の指に親指を作って、その短い親指にパスタをからめてから全体にくるくるとまいていくフォークを発明したのだそうだ。

 長いパスタを食べるとき上手く絡みつかなくて、困ったりする経験は結構ある。またパスタに絡まっているソースが飛んで、服を汚すこともある。

 それを解決すべくこの形を思いついたのだという。
 一週間くらい前の朝日新聞にまともな記事で紹介されていた。
 彼女の年齢もそれでわかったような次第。
 今日もご機嫌で次々にやってくるバイヤーの人と話をしていた。
 64歳にして新しい楽しみを見つけたのだ。

 東京ビッグサイト全館を借り切ってのショーは、まず見切れない。
 おしゃれ雑貨、ファッション、アクセサリー、小物、ジュエリー、健康器具、生活雑貨、クラフト、インテリア、和もの、コスメ、香り、……。
 2200社の出展していて、新商品約300万点。
 各ブースには、楽しい品物が展示されていた。

 こうした所から問屋や小売店、デパート、そのほか駅ビル内の店屋等々が、仕入れを行っていくのかと、目を丸くするばかりだった。
 人とモノが生に交流している現場だった。
 ここはウェブ空間ではない。
 そのことに変に感動してしまった。

「でも、通信販売だったり、オンラインショッピングになったりすることもあるんだなぁ~」
 しばらく会場をまわっているうちに、ビミョーな感じにとらわれた。

 そうそう、毎年新宿で行われる「東京国際ミネラルフェア」でもみかける、‘ヒーリングミネラル’や‘アクセサリー’になっている貴石、磨かれた鉱物なども見つけてしまった。

 他にも「雑貨の中でもデザイン的に抜きん出たものがギフトである」というコーナーもあって、楽しんでしまった、というわけです。
 とにかく世の中は広い。
 今さらながら、知らないことばかりだ!

 PS 我が家では長いパスタを半分に折ってから茹でる。そして食べるときは‘箸’だ。これは大変調子がいいのだが……。さすがに彼女にはこのことは話せなかった。
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新月の翌朝

2008年09月01日 07時52分03秒 | Weblog
 新月の夜が明けた。
 今日も、空にはどんよりとした雲が低く立ち込めている。
 それでも、乾ききらない洗濯物を干し、今、階下からは洗濯機が回っている音がかすかに聞こえてくる。

 昨日のブログを読み返した。
 大勢の方がアクセスしてくださるから書き続ける、という考えは違う、と思った。
 たった一人でも読んで下さる方がおられれば、書き続ける。
 いや、ブログはそもそも日記なのだから、書くのは自分、読むのも自分、自分の記憶の手助けとして書き続けたい、と思った。

 このアメリカ生まれのコンピュータ文化は、ヒッピームーブメント、つまりサブカルチャーが中心になって1960年代後半に生まれてきたということを今頃になって知った。
 政府や大企業が独占していたコンピュータをヒッピーと呼ばれた組織に属さない人々が、タイムシェリングすることによって個人でもつかえるようにする運動が始まりだった。

 禅、LSDにはまり、インドを旅したS.ジョブズ(後のアップルコンピュータ創設)は、この時点から‘人に使いやすい優れたインターフェイスをもったパーソナル・コンピュータ’の開発へと向かっていたのだ、と書物にあった。
 かつてのサブカルチャーが、今や極東の日本、東京銀座のど真ん中で、Mac文化を発信している。
 
 この運動を起こしたブラントなる人物が1995年、タイム誌に発表した寄稿記事が同じ本に載っていた。
『ネットVS.リアルの衝突』佐々木俊尚著 文春新書546 105ページ
 少し長いけれど一部をここに抜粋しておきたい。
『インターネットを経験した人は、自分が官僚主義の非情な世界ではなく、文化の薫り高い牧歌的な世界の中にいることを感じるだろう。その世界は、実のところ、六十年代の残像だ。当時のヒッピー共同体主義と自由主義が、サイバー革命の原型を形作ったのである。当時はそうした考え方は危険なアナーキーに見られていたけれども、しかし、中央集権に対して嘲笑を投げつけたカウンターカルチャーは、権力の存在しないインターネットだけでなく、パーソナルコンピューター革命も含んだ思想的基礎を形成したのだ』

 インターネットはもともと(アメリカ)国内のネットワークを核ミサイルから守る手段として冷戦下に計画されたもので、国防総省が研究母体となっているそうだ。

 いまや世界をフラットに結ぶコミュニケーションのツールとして社会の中心に位置している。それだけでない、商業利用もますます盛んになっている現状だ。
 サイエンスの世界の流儀‘資料提供は無償’という伝統をひきついでか「コンテンツは無料」のウェブ空間。そこをまかなっていくコマーシャル力は、すでにテレビコマーシャルをぬいてしまったようだ。

 とんでもない時代に生きている、と読書によっても気づかされ、一時は鬱々とし、悶々とした日々を過ごした八月の夏休みだった。
 
 しかし、昨日を境に思い始めた。
「いや、面白いじゃない。しっかり目を開けて、耳を開いて、感じてみようじゃないの!」
 この二重三重に畳み込まれていく逆転現象が起きている‘今、この時‘を、生きているんだから。
 
 因みに、商業利用が始まったのは、冷戦構造が崩れた1993年だそうだ。
 フムフム。。。。。。。

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