ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者98万345人。死者数6947人

2022-04-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月30日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は980345人になりました。とうとう98万人台です・・・
 ただ97万人台から98万人台になるのに20日間かかっていて、これが今年の2月は例えば80万人台から81万人台になるのに1日しかかかっていなかったことを思い出すと、感染のペースはとても緩やかになったと言えます。
 1日の新規感染者数は436人です。新規検査数は9650件です。どちらの数も減りました。

 死者数は6947人です。

 972799人が回復しました。

 1315万件を超える検査数となりました。

2022年4月30日。ウクライナ侵攻から66日目

2022-04-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月30日。

 ロシア通信は30日、ウクライナと国境を接するロシアのブリャンスク州へのウクライナ機侵入をロシア軍が阻止したと伝えました。
 
 これに絡み、ブリャンスク州のボゴマス知事は、州内の石油施設やその周辺が攻撃を受けたと訴えた。

 ただ、被害について知事は「犠牲者はいない」と述べた。石油施設の物流関係の建物が損傷したという。 


 ウクライナのメディアは、リビウをアメリカの女優アンジェリーナ・ジョリーが訪れたと伝えました。
 ジョリーさんは国連難民高等弁務官事務所特使を務めており、リビウに逃れるウクライナ国内の避難民を慰問するのが目的だそうです。
 こういう注目度が高い人がウクライナを訪問するのは意義があることですね。
 国連事務総長もウクライナを訪問していましたが・・・。

 
 やっと今日、アゾフスタリ製鉄所に避難していた民間人25人が地上に出ました。うち6人は子どもです。
 この後どこへ行くのか・・・
 マリウポリ市民309人がロシアのナホトカへ連れて行かれたそうです。
 マリウポリ市民でウクライナ国内の別の地域に避難できた人はごく一部の運が良かった人だけのようです。


 ドイツがロシアの天然ガスの支払いをロシア・ルーブルで行うことをはっきりと拒否しました。
 もうすぐ供給を止められるかもしれません。ドイツからガスを供給してもらっているポーランドとブルガリアもどうなるのか心配です。

 
 
 キーウで26日、ソ連時代に建てられた「ロシアとの友好」を象徴する約8メートルの銅像が解体されましたが、ほかにもキーウ市内にあるロシアやソ連に関連する約60の記念碑を解体する方針を市長が明らかにしました。

 またウクライナでは、ロシアの作家やソ連時代の政治家らにちなんだ名称の通りや公共施設も多く、キーウ市だけでもは「脱ロシア化」を図って460以上の名称の変更を検討しているそうです。
 
 チェルノヒウ市内にあったプーシキンの銅像が今日、撤去されました。


 ミンスク市内で今日、ロシアの軍事活動を支持するデモ行進が行われました。その名も「ベラルーシはロシアを支持する」
 ベラルーシ各地からミンスクに集結したという形です。2020年の大統領選挙後、政府支持のデモ行進があったときと同じ手法で行われています。
 今回はロシアとベラルーシの旗を手にしていました。


 ロシアで言論弾圧が厳しくなっていると報道されていますが、その中で、黄色と青の組み合わせのデザインになっているスニーカーを履いていただけで逮捕されたとかありました。人権擁護団体が、これまでのロシアではなかったような厳しさと言っていましたが、私は今のロシアが去年と一昨年のベラルーシにそっくりになっているように感じています。

 ロシアのハッカー集団がルーマニア国防省サイトをハッカー攻撃しました。ウクライナの次はモルドバ、そしてその次はルーマニアということでしょうか。


 イギリス国防相は ロシア大統領が対独戦勝記念日に当たる5月9日に、ウクライナと戦争状態にあると位置付け、宣戦布告して総動員をかける可能性があるとの見方を示しました。
 本音は5月9日までに「特別軍事行動」を完了(ウクライナ東部制圧)して、5月9日に成功を発表したいと思っているけれど、それが間に合わなかったときには、国民に向けての強力メッセージを送りたいし、軍事行動を戦争に切り替える宣言をしようか・・・といったところでしょうか。


 ロイター通信によると、オデーサの空港がロシア軍のミサイル攻撃を受け、滑走路が損傷し、そのうち1本が使用不可能になりました。

2022年4月29日。ウクライナ侵攻から65日目

2022-04-29 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月29日。

 国連事務総長が訪問中のキーウが28日、ロシア軍によるミサイル攻撃を受けました。
 モスクワでロシア大統領と会談をしてキーウに移動した国連事務総長を狙っているわけではないですが、どうしてこのタイミングでこんなことをロシアはするのでしょう。
 緊急対応当局によると、ミサイル1発が25階建てのマンションに着弾し、二つの階が損壊。10人が負傷、1人が死亡という報道があります。

 死亡したのはラジオ・フリー・ヨーロッパのジャーナリスト、ベラ・ギリチさんだと在イスラエル・ウクライナ大使が自分のフェイスブック上で哀悼の意を述べて、それからニュース報道されました。
 ギリチさんは以前、在イスラエル・ウクライナ大使館で勤務していたことがあるそうです。

  今日になって、ロシア国防省はキーウを攻撃しましたと認めました。
 集合住宅を狙ったのではなく、ロシア空軍の高精度長距離兵器により、キーウにあるミサイル・宇宙航空企業アルチョームの建物を破壊したと発表しています。


 ドイツ企業ヘンケルはベラルーシでの事業撤退を決定しました。

 
 タス通信によると、ウクライナ軍がウクライナ国境に隣接するロシアのブリャンスク州にあるベラヤ・ベリョカ村にあるロシア国境警備隊に発砲しました。
 ブリャンスク州知事が明らかにしたところによると、国境警備隊に発砲があり、その結果、(なぜか)村の上下水道が被害を受け、しかしいつものように死傷者はありませんでした。


 ドイツとギリシャがポーランドとブルガリアに対して天然ガスの供給を支援しています。
 でもこれ、元はと言えば、ロシアの天然ガスなんですよね・・・。

 チェコもロシアの天然ガス支払いをロシア・ルーブルで行うことを拒否しました。
 明日にでもロシアからのガス供給が止められる可能性があります。


 ブルガリア社会党の党首は、政府閣僚がウクライナへの軍事援助を承認した場合、与党連立から離脱すると発言しました。
 エネルギー問題のせいで、ブルガリアも揺れ動いていますね・・・。


 5月9日の対独戦勝記念日のモスクワでの式典に外国人は今年招かれないことが決まりました。
 ベラルーシ大統領も外国人なので、招待されないそうです。
 
 ドネツク人民共和国でも、今年は5月9日の対独戦勝パレードは行わないことを決定しました。
 つまり、5月9日以降もこの地域でウクライナ軍との戦闘が続く可能性が高いからでしょう。
 今のままではリハーサルも出来ないです。5月9日までにウクライナのドンバス地域だけでも制圧して特別軍事行動の成功を内外に示したいロシアですが、予定通りにならないと思っていることの表れではないでしょうか。
 ドネツク州全土を制圧したら、対独ではなく、それについての戦勝記念パレードを行う意向だとドネツク人民共和国のトップは述べています。


 ベラルーシ大統領は、国の独裁政権についての自分の意見を述べました。
 その前に、先日ベラルーシはポーランド、リトアニア、ラトビア市民のためにビザなしでベラルーシへ入国できる特別な期間を設けていました。
 それは、カトリックの復活祭をベラルーシにいる親戚のところへ行ってお祝いできるようにするためです。実際1日目に600人がノービザで入国しました。
 さらにベラルーシは5月3日がラードニッツァという日本のお彼岸のような墓参の日で、公休日なのですが、ベラルーシ国内に親戚のお墓があるポーランド、リトアニア、ラトビア市民で、ベラルーシへお墓参りに行けるように、このノービザ入国期間を設けているのです。
 それについて、ベラルーシ大統領は、これらの国の政府やヨーロッパ諸国は、自国民がベラルーシに入国しないように国民を指図しているとしました。
 そして、墓参りのためにノービザ入国できるようにしているのに、実際には「墓参りなどしていない。塩を買いに来ている。」とベラルーシ大統領は指摘しました。
 つまり、リトアニア人やラトビア人がベラルーシへ塩を買い出しに来ているというのです。
「彼ら(リトアニア人やラトビア人)は塩をベラルーシで買っている。彼らは塩を持っていない! 偉大で豊かな西側ヨーロッパですが、塩はないとは! そしてベラルーシ人が普通に暮らしていると(ベラルーシへ塩を買い出しに行った人が帰国してから)しゃべらない言わないように、各国政府は自国民をベラルーシへ行かせないようにしている。これが民主主義と言うものの全てだ!」
とベラルーシ大統領は主張しました。 
 さらに大統領は、
「神に感謝します。私たち(ベラルーシ人)には独裁政権があることを。多くの人がは私を批判してきた。『独裁、独裁。』と。しかし、この独裁政権には秩序がある。独裁政権がなければ、ベラルーシ人は一文なしになってうろつくことになる。」

 というわけで、大統領が独裁政治を行っていることにより、ベラルーシには秩序が保たれているということです。
 (見方を変えれば、自分が独裁者であることを認めていますね。自信を持っています。)

ベラルーシのコロナウイルス感染者97万9909人。死者数6943人

2022-04-29 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月29日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は979909人になりました。1日の新規感染者数は563人です。新規検査数は11879件です。どちらの数にも大きな変化はありません。

 死者数は6943人です。

 972275人が回復しました。

 1314万件を超える検査数となりました。

2022年4月28日。ウクライナ侵攻から64日目

2022-04-28 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月28日。
 ミンスクはようやく春らしくなりました。

 ウクライナのヘルソン市が心配です。市長をロシア側が解任し、新ロシア派の新市長を就任させました。それにい抗議する市民デモが起こり、それをロシア軍が鎮圧しようとして、市民側に4人の負傷者。
 ロシア側の報道によると、27日から28日にかけた夜中に市の中心部で複数回の爆発が起きました。
 ヘルソンは夜間外出禁止令が出ているため、負傷者はいないそうです。トーチカU弾が使用されたとしています。

 来月1日からヘルソン州ではウクライナの通貨が使えなくなります。ロシア・ルーブル圏に入れられます。
 市民が今まで貯めていた自国通貨の貯金が使えなくなります。両替はできるのでしょうか。
 ヘルソン人民共和国を樹立する是非を問う住民投票が行われることから、反発する市民が市外へ脱出しています。
 もしヘルソンがロシア領になり、市民はロシア人になってしまうと、成人男性はロシア軍に徴兵され、ロシア兵としてウクライナ軍と戦わされます。

 ここで、ヘルソン市長からの情報が入ってきました。ロシア軍が制圧しているヘルソン州について、ウクライナからの独立を問う住民投票は実施されず、ロシアが占領するクリミアに併合されるという見方があるそうです。
 ヘルソン人民共和国といった、小さい親露の国をたくさんウクライナ国内に樹立させて、それを独立国家として認め、じわじわとロシアの実効支配地域をウクライナの中に増やしていく戦略をロシアは採っているのでは・・・と思われてきましたが、別の方法もあるようです。
 すでに実効支配しているクリミアの面積を増やしていくという方法のようです。

 
 ウクライナと隣接するベルゴロド州につながる人道回廊をウクライナ軍が攻撃したとロシア側が非難しています。
 この人道回廊・・・ウクライナ人をロシアへ強制連行しているルートなのではありませんか?
 ロシアはもちろん、戦場ではないロシアへ、戦場であるウクライナから人を動かすことを、人道支援と考えています。
 その人道支援を邪魔するウクライナは鬼か悪魔かと言いたいのでしょう。
 ロシアへ移動してしまったウクライナ人の運命が気になります。
 

 ウクライナの次にロシアが侵攻するのではないかと危惧されているモルドバ大統領が、モルドバとルーマニアが統一される可能性について言及しました。
 この考えの賛同者は少ないそうですが、もしモルドバがルーマニアと統一国家となる、あるいはルーマニアの領土内に入ると、モルドバがNATO加盟手続きを取らなくても、ルーマニアがNATO加盟国なので、モルドバもNATO圏内に入ることができます。
 モルドバがNATOの傘下に入る最短距離かもしれません。
 ただし両国民の賛成が必須条件としています。


 沿ドニエストル共和国の内務省は27日、ウクライナ側からロシア軍が駐留している村に複数の無人機が飛来し、その後、村に向かって銃撃があったと発表しました。 


 ウクライナ国防省情報総局は、ロシア軍に拘束されたウクライナ人が5月9日のロシアの「対独戦勝記念日」のパレードに「捕虜」として参加する可能性があることを伝えました。5月9日、どうなるのか・・・気になります。

 
 ロシアの天然ガスの支払いにロシア・ルーブルを使うことを拒否してガス供給を止められたポーランドですが、ドイツからガスを輸入しています。でもこのガスももともとはロシアの天然ガスなんですよね。
 ドイツは年内にロシアからのガス輸入を全て停止、別の方法に切り替えるそうですが、どうなるでしょうか。

 
 マリウポリ市内では、上下水道がロシアの攻撃により破壊され、また遺体が市内に放置されていることから、コレラなどの疫病が流行する可能性があるそうです。

 アゾフスタリ製鉄所について、ドネツク州知事は記者会見で、包囲しているロシア側は、市民の避難を突入の機会として利用しようとしていると批判しました。ロシア側は市民の避難については同意しつつ、負傷兵の救出は拒否しているそうです。

 
 ウクライナ検察はブチャで戦争犯罪に及んだ疑いで、ロシア軍兵士10人を捜査しており、指名手配されると発表しました。
 ウクライナ検事総長は、「ロシア第35軍に所属する第64自動車化狙撃旅団の兵士10人に、民間人への残虐行為などの戦時法規・慣例違反の疑いが掛けられている」と説明しています。
 容疑者の詳しい情報がちゃんとあるようです。
 またウクライナの検事総長はロシアが侵攻を開始して以来、戦争犯罪の疑いがある事例を8600件特定したと明らかにしました。

 ラトビアは自国のアスリートに対し、ロシアとベラルーシで行われる試合に出場することを禁止しました。


 ロシアの外国諜報機関は、「ロシアの侵略からウクライナ人を守る」というスローガンの下でウクライナの西部地域へのポーランドの平和維持部隊の参入が計画されているとしています。
 そしてそのまま、西ウクライナをポーランドが占領しようとしていると警告しました。
 昔のベラルーシのように、東ウクライナがロシア領に、西ウクライナがポーランド領になる・・・というイメージ映像が私の目の前に浮かびました。
 もちろん、ロシアがありもしない計画をしゃべって、ポーランドを牽制しているだけです。
 もうすぐポーランドから、ロシアへの反論・批判コメントが出されるでしょう。


 ポーランドは国内で大規模な軍事演習を行っています。
 ・・・と書いているうちに、ポーランド政府が西ウクライナを占領しようとしている計画があるというロシア側の主張を否定しました。


 ロシアの人気コメディアンで歌手のマクシム・ガルキン(アーラ・プガチョワの夫)が国営テレビ第1チャンネルから解雇されました。以前、ロシア大統領を批判し戦争反対の立場を表明したためと思われます。
 ただ、すでに家族とともにイスラエルに出国したようです。(アーラ・プガチョワが先に子どもを連れて出国したのをガルキンが追った。)


 ベラルーシの国際ニュースでは、いかに他国が悪い状況に陥っているかのニュースばかり流しています。
 ドイツやアメリカで空前の物価高。ポーランドですでにガスが供給されなくなった地域がある。リトアニア鉄道は
ロシアとベラルーシへの制裁の影響で、職員2000人をリストラ、ブルガリア企業はやっぱりロシアからガスを輸入するよう自国政府に詰め寄っている・・・などです。


 昨日のロシア大統領に続いてロシア外務省報道官も今日、ロシアが核兵器を使用する可能性を示唆しました。
 ただ脅かしているだけならいいのですが・・・。
 

 ロシアとウクライナの間で45人の捕虜交換が行われました。

 国連の事務総長は今日ウクライナ入りして、大統領らと会談します。

 
 2022年3月15〜26日にワルシャワにあるベラルーシ分析ワークショップによって電話アンケート調査が実施されました。回答者は1000人のベラルーシ人。
 その結果によると、85%の回答者が、ベラルーシ軍がウクライナ侵攻に参戦することに反対しています。
 ロシア軍がウクライナ侵攻のためにベラルーシ領内に駐留することをベラルーシ政府が許可したことに肯定的なベラルーシ人も半数以下でした。
 ロシア軍がベラルーシ領内に駐留し、インフラを利用することに否定的なベラルーシ人は3分の2。
 高学歴のベラルーシ人ほど、断固戦争反対の意思を持っている傾向も見られました。
 
 一方で今回の戦争の責任は誰にあるのかという質問に対し、ロシアと答えたベラルーシ人は25%で最も多かったものの、アメリカ、ウクライナ、西側諸国などと答えた人がまとめると50%以上になり、ロシアとウクライナ両方が悪いと答えた人は3.5%にすぎませんでした。分からないと答えた人も13%いました。

 62.9%のベラルーシ人が、ベラルーシは今回の侵攻に影響を与えないとしており、当事者意識がありません。

 45.2%のベラルーシ人は感情的にウクライナに同情しており、ロシアとウクライナ両方という人は23.3%。ロシアに同情する人は20.6%でした。
(ただし、ウクライナ民間人に対するロシア軍の残虐行為が明らかになる前にこのアンケート調査は行われたので、再び調査をしたら結果が変わってくるかもしれません。)

 ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国を独立国家としてロシアが承認したことに対して、半数以上が前向きにとらえていることが分かりました。ところが、ベラルーシ政府がロシアと同じように両共和国を承認することに対しては容認できないのは44%、容認するのは39%でした。複雑な心境が表れていますね。

 あなたはウクライナ情報についてよく把握していますか?という質問には79%がはい、と答え、情報ソースを挙げてもらうと、最も多かったのがテレグラム、次に多かったのがYou Tube、次がベラルーシ国営テレビ、次がロシア国営テレビ・・・と続いていました。

 あなたの家族の経済状況について変化はありましたか?という質問に去年12月の調査では「変化なし」と答えた人が67.7%で、「悪化した」と答えた人が25.2%だったのに対し、今年3月では、「変化なし」は46.5%で、「悪化した」と答えた人は47.0%になりました。


2022年4月27日。ウクライナ侵攻から63日目

2022-04-27 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月27日。ミンスクはようやく晴れました。

 ポーランドに続き、ブルガリアへのロシアの天然ガス供給も停止しました。
 ロシア・ルーブルでの支払いを拒否したためです。
 ポーランド政府は、天然ガスの備蓄は十分で、代わりの供給源もあるため、ポーランドの家庭でガスが不足することはない」としています。
 ブルガリアは、ロシアに4月分のガス代金は支払っているため、今回の供給停止は契約違反だとしています。

 ブルガリア大統領は、ウクライナへの軍事援助の供給に反対しました。ウクライナをブルガリアが支援すると、紛争に巻き込まれるからだとしています。

 EU加盟国のうち10カ国がロシアからの天然ガスの支払いをロシア・ルーブルで行うことに同意し、このうち4カ国がすでに支払ったと報道されています。
 しかし、この10カ国が具体的に示されておらず、そのうちの一カ国はオーストリアだとされていますが、オーストリア政府は否定しました。

 フィンランドもロシアの天然ガスへの支払いをロシア・ルーブルで行うことを拒否する決定をしました。


 ロシア外務省は日本の外交官8人をロシアから追放すると発表しました。ロシアのウクライナ侵攻を受け日本がロシアの外交官ら8人を追放したことへの報復措置だとしています。
 

 ロシアのベルゴロド州でテロを計画していたウクライナ人ナショナリストとされる二人の男性が逮捕されました。
 ただし、この二人はロシア人だそうです。
 ウクライナ人ナショナリストといってもウクライナ人とは限らないということですね。


 ベラルーシで法律が改正されました。国内でテロを計画するだけで死刑になる可能性があるという法律です。


 沿ドニエストル共和国は弾薬庫がある国境沿いのコバスナ村に向けウクライナ方面からドローンが数機飛来し、発砲があったと明らかにしました。
 負傷者はいません。爆薬庫がどうなったのかの詳しい情報もありません。

 最近毎日のようにウクライナの国境に近いロシア領の村にウクライナ側から砲撃があったと、ロシア側が報道しています。ほとんどが負傷者はいません。今回の沿ドニエストル共和国の村も同様ですね。
 今日も朝から、ウクライナと国境を接するベルゴロド州では弾薬庫で火災が起きましたが、その後消し止められ、民間人の負傷者はいないとしています。
 そして同じく今日、ウクライナと国境を接するクルスク州知事もクルスク市で爆発音が聞こえたとし、防空システムによる発砲音の可能性が高いと述べました。爆発音が聞こえただけで、被害はないようです。あったら、知事が発表するでしょう。
 同じような事例が毎日ウクライナ国境近くのウクライナ側でないほうで起きています。


 沿ドニエストル共和国の「大統領」はティラスポリの治安機関庁舎で25日に起きた爆発などはテロだとしました。
 モルドバ大統領はドニエストル内部としていますが、それを批判する内容です。
 モルドバと沿ドニエストル共和国との間にさらに亀裂が入るかもしれません。

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者97万8773人。死者数6936人

2022-04-27 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月27日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は978773人になりました。1日の新規感染者数は前日の4倍増えて650人です。ただし、新規検査数は前日の6倍増えて12535件です。

 死者数は6936人です。

 970990人が回復しました。

 1312万件を超える検査数となりました。

2022年4月26日。ウクライナ侵攻から62日目

2022-04-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月26日。
 チェルノブイリ原発事故から36年目。
 今年、チェルノブイリ原発にこのような形で新たな被爆の事象が起きるとは思っていませんでした。
 やはり、原発を占拠していたロシア軍兵士が多数被爆してしまったのはまちがいないようです。
 もっとも人数や被爆の度合いは明らかになっていません。
 原発内に保管してあった核燃料が、ロシア兵により持ち出されましたが、その理由を、ロシア側は、
「ウクライナ政府が原発用の核燃料を核兵器に利用して、独自の核兵器を製造しようとしていたのを、阻止するために、ロシア軍が安全な場所に移した。」
としています。つまりウクライナが核兵器を製造して、現実に利用すると核戦争が起こるのを、ロシアが事前に阻止したので、人類のためにすばらしいことをしたということです。
 

 今朝、沿ドニエストル共和国にあるテレビのアンテナ塔が爆破される事件が起きました。
 1本目のアンテナは午前6時40分、2本目のアンテナは午前7時5分に爆破され、テレビとラジオの放送ができなくなっています。
 このアンテナはロシア語番組を放送していたそうです。
 負傷者はいないとのことです。
 最近の沿ドニエストル共和国はどうしたのでしょう・・・。


 またウクライナに隣接するロシアのベルゴロド州にある村にウクライナ側から攻撃があり、二人の民間人が負傷したと、ロシアで報道されています。当然ウクライナ軍が越境攻撃してきた、ということにするでしょう。
 このような国境近くの村に軍事施設があるのかないのか、それを狙っていたのかどうなのか、詳しいことは分かりません。
 

 ロシア外相は「核戦争を起こさないことがロシアの基本的な立場だ。ウクライナでの軍事作戦が核兵器使用に結びつかないようにしなければならない。」と述べましたが、「第3次世界大戦が起きる可能性は十分にあり、過小評価すべきではない」とも発言。
 第3次世界大戦が起きる可能性はあるが、核兵器は使わないほうがいい、ということでしょうか。


 IAEAの事務局長は26日、チェルノブイリ原発を訪問しました。(この報告を待っていました。)
 4号炉を覆う「石棺」を訪れ、記者団に対し、ロシア軍占拠時は「異常な状況で、非常に、非常に危険だった」と語りました。
 またチェルノブイリ原発の放射線量が「異常」な水準にあるとの認識を示しました。
 放射線量の上昇は、ロシア軍が敷地内で重車両などを動かしたためだそうです。
 やっぱり、事故から36年の節目の日にこんな内容の記者会見になるとは思っていませんでした。
 
 例年、4月26日はベラルーシ大統領がかつての放射能汚染地域を訪問して慰霊祭をするのですが、今年は大統領は訪問しませんでした。

 
 ポーランドはロシアから輸入しているガスの支払いをロシア・ルーブル払いで行うことを拒否しました。
 そして、そのことを決めた今日のうちにロシアはポーランドへの天然ガス供給を停止しました。対応が早いですね。
 ポーランドが心配です・・・。


 チェチェン共和国のカディロフ首長は、ウクライナで義勇兵として戦闘に参加している、チェチェンのシェイク・マンスール大隊とジョハル・ドゥダエフ大隊に対し、その所在についての情報に100万ドルの懸賞金をかけました。
 首長からしたらこの大隊は裏切り者なのでしょう。


 ウクライナ政府はロシアがウクライナのヘルソン州とザポリージャ州をロシアに併合するため住民投票の準備をしていると警告しました。ヘルソン市長によると市庁舎にロシア軍が入り、強制的に外に追い出され、市庁舎が掲げていたウクライナ国旗は取り外されました。5月1日にも住民投票が行われるようで、(おそらく結果は捏造されるでしょう
。もう結果が見えています。)その後ヘルソン人民共和国が誕生し、そしてそれを独立国家として認める、とロシア政府が発表するでしょう。


 アゾフ連隊は今日、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所へのロシア軍による空爆が、この24時間で35回行われ、中に避難している市民らにけが人も出ているとSNSで主張しました。
 
 ウクライナ外務省が公式ツイッターに投稿した各国の支援に対する感謝動画に、日本が入っていなかったので、それに対して「助けてもらったのにありがとうも言えないの、ウクライナ政府は! もう支援しなくていい。」と文句を言ったり、日本政府もわざわざ趣旨を先鋒に確認すると言ったり、「いや、こういうことじゃないの? ああいうことじゃないの?」とあれこれ推察する日本人が大勢います。
 私からしたら、こんな問題は大したものではないので、そのほうばかりに注目、注意を注ぐことを日本人はしなくていいです。もっと他に気をつけて考えないといけない大事なことが世界のあちこちにあります。(日本も含めて)

 それと、外国からの支援に対して、その場で感謝の言葉を述べることはしても、改めてこんな動画まで作ってもう一度感謝する・・・ということを今まで日本側はしていますか? ベラルーシとの関係で言うと、私は見たことないです。ウクライナに文句を言う前に、対外的に日本が完璧に礼儀正しくしているかどうか日本人も考えるほうがいいですよ。
 昨日はウクライナ政府の公式とされるツイッターに、昭和天皇とナチス・ドイツの指導者だったヒトラーらの顔写真を並べた動画が投稿され、その後、批判が相次いで写真が削除され、駐日ウクライナ大使が謝罪していましたが、その中で動画製作者の歴史認識が間違っていたと説明していました。
 このウクライナ大使の言葉が真相だと私には思われますが、歴史の専門家ではないウクライナ人の歴史認識なんてそんなレベルですよ。ウクライナじゃないけどベラルーシの高校の世界史の教科書の日本の部分を読んだらびっくりしますよ。でも日本のことを何ページにも渡り載せてくれているだけでもありがたい。
 最近ニュースのおかげで日本人のウクライナやロシアに対する知識が増えたけど、これまでは無知だった、ぼんやりとしか分かっていなかった、誤解していた・・・と思っている日本人がいっぱいいるのではないですか? 
 日本人の知人からメールが来て、昨今の戦争のニュースのおかげで、今まで「ベラルーシ? どこそれ? 大統領の名前? 顔? 知らない。」と言っていた日本人にも、ベラルーシという国があるんだね、と知られるようになってきたと書いてありました。イメージは悪いけど、知名度が上がったといいうことです。
 イメージが悪くても、知名度が上がってよかったわと私は思っています。
 そうすると今度は「こんな国に住んでいるTさんはおかしい人だ。」と言ってくる日本人もいる(ベラルーシに住んでいる日本人からも言われる)のですが、私がベラルーシに住み始めたのは1995年のことで、現大統領が就任してまだ4ヶ月目のことでした・・・とここに書いておきます。

 ともかく、大部分の日本人の歴史認識もあやふやであることが多いです。
 ヒットラーの隣に昭和天皇を並べたウクライナ人の歴史認識もあやふやだと思います。
 もっとも、戦時中、天皇陛下万歳と言いながら戦死した日本人が大勢いたのですから、ウクライナ人からしたら、当時の日本のトップは昭和天皇で、ナチス・ドイツのトップはヒトラーなんだから、同等に並べて当然と思ったのではないですか。あくまで私の推測ですが。
(個人的には、戦後も天皇であり続けた昭和天皇と、死んだヒトラーや断罪されたムッソリーニを同じように並べるのは大間違いだと思いました。ウクライナの人々よ、あの動画を鵜呑みにしないで・・・と言いたくなりました。が、日本のテレビでもおもしろおかしくベラルーシ大統領のことを紹介する番組を流すので、日本の人々よ、あの番組を鵜呑みにしないで・・・と思いました。)


 モスクワを訪問し、ロシア大統領と協議をした国連事務総長は、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所からの民間人が避難するために国連と赤十字が参加することにロシア大統領が原則的に同意したと発表しました。
 一刻も早くアゾフスタリ製鉄所で避難している民間人を助けてあげてください。これが迅速に実行されたらいいのですが。
 一方で、アゾフスタリ製鉄所で抗戦しているウクライナ兵は、トルコへ避難することを希望しています。黒海を横断してトルコへ・・・ということでしょう。陸路だと、ロシア領に連行されることを危惧しているようです。

 国連の事務総長は次はウクライナを訪問します。
 ウクライナ大統領は、ロシアより先にウクライナを訪問すべきと国連を批判していましたが、これでアゾフスタリ製鉄所の民間人が安全な場所に移動できたら、ちょっとは国連も見直されるし、事務総長がロシアに1日でも早く行ってよかったね、ウクライナを後回しにして正しかったね、と評価されるでしょう。
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者97万8117人。死者数6931人

2022-04-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月26日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は978117人になりました。1日の新規感染者数はたったの155人です。ただ、新規検査数も前日の半分の2310件です。ぬか喜びしてはいけませんね。

 死者数は6931人です。

 970205人が回復しました。

 1311万件を超える検査数となりました。

2022年4月25日。ウクライナ侵攻から61日目

2022-04-25 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月25日。ミンスクは今日も雨です。

 ウクライナに隣接するロシアのブリャンスクにある石油貯蔵施設で25日午前2時頃、火災が発生しました。
 トランスネフチ・ドルージュバ石油施設はここからヨーロッパ向けのパイプラインが延びているというエネルギー供給の重要な拠点です。
 施設内にいた作業員は避難し、負傷者はいません。
 爆発音も聞こえたそうで、夜が明けても黒煙が上がっています。


 アメリカの国務長官と国防長官は24日、キーウを訪問し、ウクライナ大統領と会談しました。アメリカからの軍事支援を要求したと思います。
 こんな会談をしている最中にウクライナ軍が越境して、ロシアの領地内にある石油施設を攻撃するでしょうか。
 同様に、昨日ロシアのベルゴロド州にある村がウクライナ側から越境攻撃を受けた(負傷者なし)としていますが、これもそうなのかどうか疑わしいです。
 ドルージュバ石油施設の火災については、ロシア側もあくまで火災としています。(今のところ。)


 アメリカの国務長官と国防長官が飛行機ではなく列車でキーウ入りしたからなのか、とにかくウクライナの鉄道網を破壊して、武器調達ができないようにするためか、今朝、ロシア軍がウクライナ中西部の5つの鉄道駅に発砲しました。どこの何という駅なのかまだはっきり報道されていませんが、火事が駅で発生し、死傷者もいるそうです。(続報によると死者5人、負傷者18人?)また16本の列車が遅延するとウクライナ鉄道が注意を呼びかけています。
 ロシア国防省発表の情報では、ウクライナ東部ドンバス地域にあるウクライナ軍に外国製兵器を輸送する鉄道の送電施設6カ所を高精度ミサイルで攻撃し、破壊したとしています。



さらに、東部ドネツク州スラビャンスク近郊の武器庫も破壊したと明らかにした。
 モルドバの沿ドニエストル共和国の首都、ティラスポリで連続爆発事故が起きました。
 沿ドニエストル共和国の国家保安省の建物が被害を受けたようです。
 グレネードランチャーが使われたという報道があります。誰が攻撃したのでしょう? それが問題だと思います。


 ロシア国防省は民間人を避難させるためマリウポリのアゾフスターリ製鉄所周辺での停戦を発表しました。しかしウクライナ側は、同製鉄所から負傷した兵士や市民を避難させるための人道回廊の設置要求にロシア側が合意していないとしています。
 製鉄所から出てきたら、ロシアへ連行されるかもしれません。
 製鉄所内に非難している民間人と立てこもっているウクライナ兵に対し、ロシアは無線で30分おきに白旗を上げよと投降を促しているそうです。

 マリウポリに残されているウクライナ人の遺体がロシア軍側の手によって集められています。ウクライナ人の遺体をどこへ持っていくのでしょう?


 ロシアの軍事企業アルマズ・アンテイは最新の対空ミサイルシステムS-500プロメテウスを開発したと発表しました。従来の対空システムよりはるかにすぐれており、これを大量生産して、ロシア各地に配備するそうです。


 ウクライナはベラルーシ船籍の貨物船「ナジェージダ」号をウクライナの国有にしました。
 この貨物船はロシア軍のウクライナでの特別軍事行動の兵站として使われていたとウクライナ政府は主張しています。
 
 ロシア副首相は北方領土について、独自の開発や投資をさらに進め、「ロシアのものにする」という意向を表明しました。
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者97万7962人。死者数6928人

2022-04-25 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月25日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は977962人になりました。1日の新規感染者数はたったの149人です。ただ、新規検査数も前日の半分の5261件です。

 死者数は6928人です。

 969972人が回復しました。

 1310万件を超える検査数となりました。

2022年4月24日。ウクライナ侵攻から60日目

2022-04-24 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月24日。今日は正教の復活祭です。
 
 正教復活祭の日は晴れると言われています。正教徒は神に祝福されているから。しかし、ミンスクは今、大雨です。
 天気予報を見たけれどモスクワも曇りで午後から雨。ロシア正教徒、祝福されていませんね・・・
 キエフは晴れ。ウクライナ正教は祝福されているようです。
 
 今日ぐらいロシアもウクライナも戦闘をやめてほしいです。人道回廊もちゃんと機能させられないものでしょうか。

 ちなみにベラルーシにはベラルーシ正教はないです。ロシア正教です。
 なのでロシア正教のトップである総主教がベラルーシの正教徒の中でのトップであるわけです。
 今の総主教キリル総主教が、日本でも報道されましたが、今のロシア大統領と同じ元KGB出身で、今回のウクライナ侵攻について支持しており、NATOを批判したりと、宗教家なのに政治や戦争に首を突っ込みすぎています。
 正教徒である私は、こんな総主教には反対なのですが、そう言うと、こんなトップを選んだ正教徒にも責任があるから、他の聖職者に交代するよう働きかけろとか言い出す日本人が出てくると思います。
 しかし、ロシアもベラルーシもウクライナも宗教が政治と深く関係していて、政治に利用されている側面があるのです。もちろん宗教と政治は離れているべきだと主張する正教徒が大部分です。けれど、ロシアでは大統領のお気に入りが総主教になり、ベラルーシではベラルーシ領内での正教トップも2020年の大統領選挙後、「人事異動」が政府によって行われ、今のトップはベラルーシ大統領支持者です。
 正教徒の中で話し合って、トップを選ぶのではないのです。

 ちなみにロシア正教では、新しく正規に軍人になった人たちの就任式には、神父が招かれて、武運を祈り、聖水をふりかけてもらう儀式をしています。これで戦死することはないというお守り、願掛けのようなものです。
 復活祭やクリスマスのようなお祝いの儀式には大統領が参列し、そのようすがテレビで中継されます。大統領自身が正教徒なので、教会に行くのは別に悪いことではありません。しかし、国民に私は正教徒ですよ、信心深いのですよ、というアピールをしていると思います。
 2020年のベラルーシ大統領選挙後、政権に反対を表明した聖職者は、みんな逮捕されて有罪判決を受けました。


 ウクライナ正教は2018年にロシア正教から正式に分離独立。当然ロシア正教側からしたら気に入りません。それで、ロシアがウクライナに侵攻するのも、容認できるのです。
 ウクライナ議会は国内でのロシア正教を禁止しています。(教義も全く同じ宗教なのですが。)
 また、ウクライナ正教の聖職者は、2014年から続くロシアとの問題について、ウクライナ政府を支持しており、わざわざ神父が、ウクライナを支持します(言い換えればロシアは敵と言っている)といった内容の紙を手にして自撮り画像をネット上に上げたりしています。
 こういうのを見ても、宗教と政治の間に距離を置くという考えが聖職者の中にないのでは?と疑ってしまいます。

 今回のウクライナ侵攻で正教徒であるはずのロシア人兵士が、ウクライナにある正教教会を砲撃したり、教会の敷地内にウクライナ民間人の死体を埋めまくるのも、すでに異教徒に対する迫害にも似た精神状態なのかもしれません。
 同じ正教徒同士なのに、政治が関わりすぎて、(あるいは政治と関わりすぎて)こんなことになっています。

 一方で、日本も第二次世界大戦中は神道も仏教も政治に深く関係しており、お国のために死にましょうと諭していたし、お寺の住職にも赤紙が来て、戦地で戦っていた場合もあります。
 政治と宗教はなかなか切り離せないものだと思います。
 
 
 昨日は聖土曜日で、エルサレム旧市街にあるキリスト教の聖地、聖墳墓教会で聖火の奇跡の儀式が行われました。
 ギリシャ正教の総主教が聖墳墓教会の中でキリストが埋葬されている神殿に入って、天から送られた聖火がつくのを待ちます。
 どのように聖火がつけられるのかは見られません。周りにはその火を自分の持っているろうそくに移してもらおうと、信者が殺到します。(ただし前もって許可をもらっていないと教会の中に入れません。)
 この聖火が無事点火する(神から送られる)と、次の正教復活祭の日まで、「世界は滅びない。この世の終末は来ない」ことを神が保証していることなので、毎年テレビの中継を見てドキドキするのですが、今年は特に冷や冷やしていました。正教の国同士が戦争中ですから。
 幸い、聖火は無事点火され、移された火が各地に運ばれていきました。
 早く戦争が終わってほしいです。


 正教復活祭の儀式のため、ベラルーシ大統領はビテプスク州にある村の教会に三男といっしょに参列しました。
 (以前はミンスクにある大きな教会に行くことが多かった大統領ですが、近年は地方の小さい教会へ行くことが多いです。そのほうが人が少ないし、警備がしやすいからです。)
 そこで大統領は、挨拶の言葉として、
「平和を大事にしましょう。まず隣国に言いたいです。仲良く暮らしましょう。」
と述べました。この隣国というのはロシアとウクライナのことです。


 リトアニア外務大臣はEUに対して、ロシアのキリル総主教をEUの制裁リストに加えるよう要請しました。


 オーストリアの外務大臣は、ウクライナのEU加盟に反対しました。 ウクライナがEUに完全に加盟を与えるのではなく、別の協力モデルを模索すべきと主張しています。 


 アメリカ政府が国内にあるロシア大使館の活動をブロックしたとロシア大使が訴えました。
 大使館の出入り口も封鎖されたとしていますが、一時的だったようです。そして大使館の銀行口座も凍結されたそうです。


 ウクライナ大統領はロシア軍がマリウポリのアゾフスタリ製鉄所に残るウクライナ部隊や民間人を全滅させたり、ロシアが占拠したヘルソン州などで、親露派の「人民共和国」樹立を一方的に宣言するための「住民投票」を実施した場合も、停戦協議を中止すると警告しました。


 今日は正教復活祭であるにも関わらず、ロシア軍は、国連などの戦闘停止の呼びかけを無視し、アゾフスタリ製鉄所を「絶え間なく攻撃している」とウクライナ大統領はSNSで訴えました。またドネツク州ではロシア軍の砲撃で5歳と14歳の子どもが死亡しました。

 ウクライナに隣接するベルゴロド州にあるオトラドノエ村に、ウクライナ側から攻撃があったとロシアメディアは伝えています。負傷者やインフラ設備への被害はありませんでした。

  

ベラルーシのコロナウイルス感染者97万7813人。死者数6928人

2022-04-24 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月24日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は977813人になりました。1日の新規感染者数は379人です。減りました。新規検査数は増えて10285件です。いい傾向ですね。

 死者数は6926人です。

 969752人が回復しました。

 1309万件を超える検査数となりました。

2022年4月23日。ウクライナ侵攻から59日目

2022-04-23 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月23日。今日もミンスクは雨です。

 ベラルーシではインフレが続いています。ほとんどの食料品が値上がりしています。だいたい1.5倍ぐらいの値段がついています。ただドルとユーロに対してベラルーシ・ルーブルは値を戻しつつあり、2か月前の水準に近づいてきました。
 ベラルーシ政府はインフレにともない、年金と公務員の給料を上げることを検討していますが、今年の秋までに上げるという方針だそうで、まだまだ先の話です。

 エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト3国が、ロシア産天然ガスの購入を停止したと明らかにしました。
 しかし、昨日、スロバキア首相は、自国政府がロシアからのガス供給の支払いをユーロで継続する意向であると発表しました。
 このような国があるので、他の国がロシアへ経済制裁を科しても効果が出ないままですね。


 タス通信によると、ロシアのトベリ州にあるロシア国防省の研究施設で21日に火災が発生し、6人が死亡、24人が負傷したそうです。出火原因について、配線の老朽化に伴う漏電の可能性があるとしていますが、この施設はロシア軍がウクライナ侵攻に投入している短距離弾道ミサイル「イスカンデル」や、防空ミサイルシステムの開発に携わっている研究施設ですよ。最新兵器の開発をしている研究所が、敗戦の老朽化で漏電して、多くの死傷者が出る火災?

 同じ日には、ロシアのイワノボ州にある化学工場でも火災が発生しました。被害状況は不明です。報道されていません。
 ちなみに「火災発生の原因は、ウクライナ軍の攻撃を受けたものによるからだ。」ともしていません。何でもかんでもウクライナ軍のせいにはしていません。

 今日、ウクライナに隣接するロシアのクルスク州グルシュコフスキー地区の国境検問所が、ウクライナ軍から発砲されたと同州知事が明らかにしました。

 ロシア国防省は22日、ウクライナの攻撃を受けて14日に沈没した黒海艦隊旗艦の巡洋艦「モスクワ」の乗組員のうち、1人が死亡、27人が行方不明となったと発表しました。
 それまでは、乗組員全員が避難したとしていましたが、沈没の後、乗組員の家族が「息子と連絡が取れない。」とSNS上でも探し始めたので、隠しきれなくなったということかもしれません。

 そして「モスクワ」を含むロシア黒海艦隊の司令官が解任され、逮捕されたと、ロシアではなくウクライナ国防省の情報局幹部が述べました。沈没の責任を問われたようです。

 ロシア軍が制圧を宣言し、製鉄所への攻撃を中止するよう大統領が指示を出したマリウポリですが、ウクライナ政府高官は23日、ロシア軍による新たな空爆があり、同製鉄所を襲撃しようとしていると非難しました。
 
 ドネツク人民共和国の人民警察長官は、ウクライナ軍がマリウポリ市民の非難の邪魔をしていると述べました。


 ウクライナの内相顧問は今日、南部オデーサでロシア軍によるミサイル攻撃があり、赤ちゃんを含む5人が死亡、18人が負傷したと明らかにしました。
 オデーサの飛行場にある兵器庫が破壊されたという報道もあります。

 ロシア国防省は、アメリカがウクライナへの核攻撃を準備していると非難しました。

 ウクライナ大統領は、侵攻2ヶ月の演説として、ウクライナが軍事力を持ってして、マリウポリの封鎖を解放できる可能性はあるかと言えば、今はないと述べました。
 消極的な発言とも言えますし、嘘ではない現実的な状況説明とも言えます。

 さらにウクライナ大統領は、それにもかかわらず、ウクライナ軍がマリウポリに到達したときにはマリウポリを解放することができると付け加えました。


ベラルーシのコロナウイルス感染者97万7434人。死者数6922人

2022-04-23 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月23日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は977434人になりました。1日の新規感染者数は528人です。前日より減りましたが、新規検査数も減って9758件です。

 死者数は6922人です。新規死者数がこのところ減っているのがうれしいですね。

 969278人が回復しました。

 1309万件を超える検査数となりました。