ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者96万3756人。死者数6829人

2022-04-01 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月1日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は963756人になりました。1日の新規感染者数は1049人です。新規検査数は13359件です。

 死者数は6829人です。

 961186人が回復しました。

 1286万件を超える検査数となりました。

2022年4月1日。ウクライナ侵攻から37日目

2022-04-01 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月1日。新年度の始まりの日ですね。
 だからではないですが、今日からこのブログでも出てくるウクライナの地名をウクライナ語読みに統一します。キエフはキーウですね。

 チェルノブイリ原発はチョルノビーリに変更しているメディアがあるのですが、ただね・・・チェルノブイリ原発はソ連時代に建てられた原発でウクライナ固有のモノではないと思うんですよ。チェルノブイリ原発はチェルノブイリで固定されていると思います。アイコンとしてもイメージとしても、何かのシンボルとしても。なので私のブログではチョルビーリにあるチェルノブイリ原発ということで表記を続けます。
(京都にあるレストラン「キエフ」はどうなるの? 「キーウ」に店名を変更するんですか? それと、ルハンシク州にウクライナ政府は認めていないルガンスク人民共和国がある、ということになりませんか?)

 (以前、とある書籍でベラルーシ紹介の記事を書いたことがあるのですが、ベラルーシ人の人名をベラルーシ語からそのままカタカナにしたら、編集長からロシア語からの表記に書き換えられた・・という経験がある私としては複雑です。「地名もロシア語表記に統一するので。でないと日本人読者はどこのことなのか理解できないから。」と前もって言われていたのですが、人名もそうなのか・・・と思いました。キエフがキーウになるのは日本人には理解できるのでしょう。ちなみにベラルーシ語表記からカタカナ変換すると、ミンスクはメンスク、ゴメリはホメリ、グロドノはフロドナ、モギリョフはモヒリョウになります。)


 ロシアのウクライナ国境に接しているベルゴロド州の知事は、テレグラムで、ウクライナの2機のヘリがベルゴロドの石油燃料貯蔵庫を攻撃したと主張しました。
 つまりウクライナ軍が国境を越えて攻撃しているということです。そのためロシアはウクライナでの軍事行動を強化するそうです。
  
 イギリスの通信傍受機関、政府通信本部のフレミング長官が31日、訪問先のオーストラリアの大学で講演し、ウクライナに侵攻したロシア軍が自軍の航空機を誤って撃墜したと明らかにしました。
 (マレーシア航空撃墜事件を思い出してしまいました・・・。)

  
 英国のガーディアン紙の3月30日付の報道によると、ウクライナから6400キロ離れたモンゴル国境に接するブリヤート共和国の首都ウラン・ウデで3月28日ウクライナで戦死した4人のブリヤート人兵士の葬儀が仏式で執り行われました。
 ブリヤートの地元メディアによると、ブリヤート出身の戦死者はこれまでに45人確認されています。トゥバ共和国出身の兵士もこれまでに96人が死亡。ダゲスタン共和国からも少なくとも130人の戦死者が出ているそうです。ロシア政府が公式発表している戦死者数は1351人です。

 つまり、ロシア政府はロシア人の損害を減らすために、ブリヤート共和国のような貧しい少数民族出身の兵士を激戦区にわざと向かわせているということです。
 ロシア軍の中で階級の低い兵士は主に少数民族出身者が占めており、ロシア人はモスクワやサンクトペテルブルク出身の青い目の兵士が戦死するのは悲しむけれど、ロシア国内の少数民族が戦死するのは、あまり気にしない・・・とガーディアン紙は軍事評論家の話を載せています。(まあ、いつもロシアがやっていることですね。)
 ブリヤート族の間からは反戦の声も上がっているそうですが、ロシアはねじ伏せるだけでしょう。
 第2次世界大戦中のナチスドイツがアーリア系人種を最高の人種として、それ以外の人種を撲滅させようとしていた思想に通じるものがあります。
 

 ウクライナ大統領は国家安全保障当局の高官2人を解任したことを発表しました。ロシアに加担した裏切り者だったようですが、詳細は明らかになっていません。
(後でドイツメディアの報道を見たら、「ウクライナの機密情報機関の少将が偽造した書類を提示して出国。男性の徴兵を免れた。しかしハンガリーの検問所で発覚した。」とあったので、つまり国家機密を身の安全の担保にして逃げたが、失敗した、ということだろうかと思いました。)
 
 また担当国にウクライナへの武器供与や対ロシア制裁を実施させるための働き掛けが不十分だったとして、モロッコとジョージア両国に駐在するウクライナ大使を解任すると発表しました。
 駐ジョージア大使はすでに3月、ジョージアが対ロシア制裁に加わらなかったことを受けて、ウクライナに呼び戻されていました。ジョージアは義勇兵のウクライナへの渡航も禁止しています。

 一方で駐日ジョージア大使館が2022年3月29日、日本国内での報道について説明不足だとツイッターで指摘しています。
 ジョージアの領土の一部(南オセチアとアブハジア)がロシアによって占領されているという前提が日本のマスコミの報道では明示的に書かれていないので、日本人読者はすぐに理解できない、ということです。
 ジョージア国内にこういう問題があるので、ジョージア人兵士が一人でもウクライナのような遠隔地へ行くのは禁止したのでしょうか。
 
 ジョージアの南オセチアから、ウクライナに派遣される途中だったロシア兵士およそ2000人のうち、300人が武器を捨てて脱走したとイギリスのタイムズ紙が報じました。
 南オセチアにはロシア軍が駐留していますが、紛争地域なのにそこからもロシア兵士をウクライナに補充しないといけないとは・・・。
 脱走した兵士はヒッチハイクで南オセチアに戻ったということです。300人がヒッチハイク・・・この人達、後で命令に従わなかったとして罰せられないんですか? どうして南オセチアに戻ったのでしょう?


 インドを訪問したロシア外相は今日、ロシアのウクライナ侵攻を非難することを避けているインドを称賛しました。さらに両国が西側諸国の経済制裁を回避して貿易継続を目指していくと表明しました。


 ロシア国籍を持つフランス出身の俳優ジェラール・ドパルデューが3月31日付ル・フィガロ紙とのインタビューで、ウクライナでの特殊作戦をロシア大統領の「狂っていて容認できない過剰反応」であり、またロシア国民は「ロシア指導者の行動に対して責任がない」とも発言しました。
 さらに4月1日から3日にかけてパリで行われるコンサートのチケット収益からウクライナ難民支援のために寄付をすると言いました。
「私は常に、ドストエフスキー、トルストイ、ゴーゴリ、パステルナック、チャイコフスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチといった多くの芸術家を生み出したロシアに傾倒していました。」
 ドパルデューは、ロシアのウクライナ侵攻の6日目に、武器を持つことをやめて交渉することをロシアに求めていたと3月1日に公表していました。
「ロシアとウクライナは常に兄弟国でした。私は戦争に反対しています。」
 ドパルデューは富裕層への高額納税義務を定めた法律に反対して、納税しなくていいことをロシア大統領から条件に示され、2013年にロシア国籍を申請、すぐ取得しました。
 それ以来、ドパルデューは、新しい故郷であるロシアを「偉大な民主主義」と称賛し、ロシア大統領もローマ法王に並ぶ聖人のように崇めていました。
 それがこれです。
 簡単にロシア国籍をもらったように、簡単にロシア国籍を剥奪されるでしょう。

 このインタビュー記事に反応して、ロシア大統領報道官は、「ドパルデューは分かっていない。2014年にウクライナで起こったことを分かっていない。ミンスク合意が何なのか分かっていない。・・・」と「分かっていない」を6回繰り返すコメントを今日、発表しました。