二十四の瞳映画村内にはブックカフェ
書肆海風堂があります。
そこでちゃんとロシア語訳「二十四の瞳」が読めるのです。
2021年に
仙台で出版されたロシア語訳「二十四の瞳」(以下、仙台版と表記します。)がスタッフの皆さんのお計らいで目立つところに飾られていました。
翻訳者の二人もとても喜んで本と記念撮影しましたよ。
やはり出版した本が寄贈先でちゃんと保管、閲覧できるようになっているのを知るのは翻訳者として本当に嬉しいことです。
今回寄贈したミンスク版のうち1冊はこのブックカフェ用の控えになると思います。
仙台版を自らの手で製本してくださった赤間悟さんは昨年亡くなられ(奇しくもチェルノブイリ原発事故が起きた日付と同じ日)ミンスク版の完成をお見せすることができず残念でした。
小豆島へもいっしょに行きたかったです。
聴覚障碍を乗り越え、文学を愛し、長年製本業に携わってきた赤間悟さんが人生最後に手掛けた本が壺井栄「二十四の瞳」のロシア語訳になりました。
小豆島のブックカフェで本好きの人に仙台版を手にとってもらえたらと願っています。
書肆海風道には他にもいろんな国の言語に翻訳された「二十四の瞳」が読めます。
ロシア語で読む人はたくさん小豆島に来ると思えないのですが、多くの言語に翻訳されていること自体が壺井栄文学が世界に広がり、人種を超えて共感を得ていることの現れだと考えています。
二十四の瞳映画村の公式サイトで、見学に必要な所有時間は約60分とあるのを以前見ていた私は、実際にここへ来てびっくりしました。60分なんてまちがいですよ。
私だったらこのブックカフェだけで少なくとも半日はいたいのに。