2022年4月11日。
チェルノブイリ原発について続報です。放射性物質がロシア軍に盗まれただけではなく、放射線監視のための分析実験室が破壊されたほか、分析装置が盗まれたり、破壊されたり、作動しないようにされていることが明らかになりました。
職員は3週間ぶりにやっと交代ができました。しかし原発の近くを流れる川に架かる橋が破壊され、施設へ向かう職員は船で移動する必要があるそうです。
職員の証言によると、放射性物質を素手で触って運んだりするロシア兵もいたそうです。
3月9日からほぼ3日にわたって外部からの電力供給が途絶え、プールで冷却されている使用済み核燃料をどうするのか、BBC放送に職員の男性1人は「人類にとって悲劇となるのが怖かった」と語り、非常用の発電機を動かすためにロシア軍から燃料を盗んで対処したそうです。
原発内部に入ったCNNは、ロシア兵が寝泊まりしていた施設内の部屋では、他の場所よりも放射線量が高かったと報じました。赤い森など高い汚染地域に出入りしたロシア兵の靴に付着した放射性物質が影響したというウクライナ当局の見方を伝えています。
スロバキアがソビエト時代に開発された長距離地対空ミサイルC-300(S-300)をウクライナに輸送しましたが、それをロシア軍が破壊したとロシアのメディアが報道しています。
ドネプロペトロフスクの郊外に配置されていたミサイルC-300をロシアのミサイル、カリブル(別名クラブ)で破壊したので、西側からのウクライナ支援は役に立ちませんよ、と言いたいようです。
もっとも、この内容はウクライナ側は確認していないようで、アメリカでもそのような事実は確認できないとしています。
ドイツ各地で先週末、親ロシア派によるデモが行われました。
ドイツ国内のロシア語話者は、差別されたり、ヘイト被害にあっているため、それに反対する人たちがデモをするのは当然と言えば当然ですね。ロシア人に対する差別をするな、と訴えているわけです。日本国内に住んでいるロシア人あるいは新ロシア派も同じデモを組織する可能性はありますよ。
ドイツにはロシア系住民120万人、ウクライナ系住民32万5000人がいるそうです。
フランクフルトでは昨日、約800人が参加する親ロシア派デモが行われました。参加者はロシアの国旗を手に、ロシア人へのヘイトに抗議しました。ウクライナへの支持を示すデモも行われ、それには2500人が参加。
ハノーバーではロシア語話者の呼び掛けで約600台の車両が集結。
オスナブリュックでは親ロ派デモに200人が参加。同じ場所でウクライナ支持のデモも起こり、参加者は3500人でした。
シュツットガルトやリューベックでも親ロシア派デモが行われてました。
親ロシア派と親ウクライナ派が衝突しないように、地元警察は規制線を張りました。
ウクライナの駐独大使は、現地の当局が親ロ派デモを許可したことについて、ドイツにとって「大きな恥」だと非難しました。
ドイツのメディア大手であるアクセル・シュプリンガーは今日、同社が発行するウェルト紙で、ロシア政府系テレビの放送中に「戦争反対」のメッセージを掲げて抗議したマリーナ・オフシャンニコワさんが、記者として働くことになったと発表しました。
世界銀行は10日、経済の成長率見通しを発表しました。それによると、ウクライナは22年の実質成長率がマイナス45.1%と、記録的な落ち込みになるそうです。
ロシアは、マイナス11.2%になるという予想。
ベラルーシもマイナス6.5%になるという予想です。
エアーチャイナは今年の7月1日までベラルーシとのフライトを停止しました。
トルコのミンスク・イスタンブール間のフライトも5月15日まで停止します。
ミンスク・テルアビブとミンスク・クラスノダール間のフライトも停止されました。
この週末、3日間でウクライナ避難民約1600人がベラルーシへ入国しました。
ロシア国防省は、ウクライナ側から65万8000人以上がロシアへ「避難した」と発表し、うち12万人以上が子どもだと説明しています。
この数字がどれぐらい正しいのか分かりません。
ロシアは人手不足、少子化、人材流出などで、労働力が不足している地域がたくさんありますから、そこへ意図的に入植させられたと思います。
戦争の持つ一面です。
チェチェン共和国の首長、カディロフ氏はロシア大統領から、まずドンバス地方をロシア軍の支配下においてから、キーウを攻略せよと命令を受けたと発言しました。(この人、こういう話をぺらぺらしゃべって大丈夫なんでしょうか?)
オーストリア首相はモスクワでロシア大統領と対面会談をしましたが、「友好的なものではなかった」そうです。
ワルシャワにあるロシア大使館にポーランド当局がやってきて、中にあったものを押収していったそうです。
国際スワップ・デリバティブ協会が、ロシア鉄道をデフォルトと認定しました。
ロシア人が大学生がベラルーシの大学で学ぶ場合の授業料はロシア・ルーブルで支払われることになりました。