2022年4月18日。ミンスクはみぞれが降っています。
マリウポリ情勢が気になります。
またハリキウでも攻撃が続いています。市長は市民に対して安全な場所はないので、避難するよう呼びかけています。
私の娘の友人はハリキウに住んでいなかったっけ?と思って尋ねたら、別の町出身でハリキウ大学に入学した学生だということでした。すでに大学への通学授業はなくなり、実家に戻ったので、ハリキウにはいないそうです。
しかし、実家のある町というのがドニプロ市だそうで、マリウポリ陥落後はここが攻撃対象になるのではないかと言われている町の一つです。
ドニプロからも逃げたほうがいいのでは・・・と思いますが、もう18歳になって男性なので外国には行けない状態だそうです。
今日からロシア軍がマリウポリを封鎖し、1週間にわたって市内の地区間の移動を禁止しました。市民は通行許可証がないと移動ができないそうです。
昨日ウクライナ大統領が、ロシアと10年戦えると発言したことに対して、チェチェン共和国のカディロフ首長は、ウクライナ大統領のことを
「おーい、バカ、何言ってるんだ? 我々には時間がないから、ウクライナはあと数日で終わらせる。お前は統合失調症だと思うよ! 兄貴分のバイデンのところに行って、握手してこい。」
と言いました。
バイデン大統領の握手というのは、今月14日にノースカロライナ州にある農業・技術州立大学で演説をしたバイデン大統領が、右に振り向き握手をしようと手を伸ばしたけれど、そこには誰もいなかったので、認知症の疑いの噂が飛んだことを踏まえていると思います。
リヴィウ市長が、今日の朝、市内に5回のロケット弾による攻撃があったと公表しました。
7時44分に空襲警報が鳴り、1時間後には市役所から市民に地下シェルターなどに避難するよう呼びかけられました。
その後ロシア軍によるロケット弾が民間施設に命中したそうです。死傷者も出ています。
攻撃された場所の一つは自動車修理工場でした。
ロシア国防省は今日、ウクライナ各地で17日夜から18日未明にかけ、315箇所の標的にミサイル攻撃を加えたと明らかにしました。兵器や軍装備品の保管施設4カ所を破壊したとしています。4箇所は軍事関連施設なら、残りの311箇所の施設は何なのでしょう。
EUの対ベラルーシ経済制裁により、木材輸出の40%が減少しました。
ベラルーシはこれから中国とロシア向けの輸出を拡大して乗り切る方針です。
経済制裁とウクライナからの輸入が途絶えたことにより、ベラルーシで医薬品の高騰や不足が起こるのではないかと懸念されており、政府はとっくに国民向けに在庫は十分あると発表しています。
ベラルーシにも製薬企業はあるのですが、作れる医薬品の種類も数も少なくて、様々な外国の薬が国内に入ってきています。日本の製薬会社も入ってきていますが、これからどうなるでしょうか。
ベラルーシ大統領は今日、医薬品不足回避のため、インドとキューバからの直接の輸入を増やすことを明らかにしました。
ウクライナ侵攻開始後、すでにロシアから30万人が出国したそうです。出国したロシア人の平均年齢は32歳。
2020年の大統領選挙後、ベラルーシから出国したベラルーシ人の平均年齢もほとんど同じだと思います。
モスクワ市長は外国企業の操業停止や撤退により、モスクワだけで約20万人が職を失う恐れがあるとの認識を示しました。
今日、ロシア大統領は、ロシアは西側の経済制裁に持ちこたえていると発言。言いかえれば、早々と経済戦争の勝利宣言です。
ウクライナ軍が身柄確保したメドベチュク氏をウクライナ政府はロシアで捕虜となったウクライナ兵士との交換を提案。
それに対し、ロシア側はメドベチュク氏はウクライナ人だからと拒否。
メドベチュク氏の妻は夫とロシアで捕虜になっているイギリス人兵士2人の交換を訴え、そして今日、この2人が自ら、「交換してください。」とイギリス政府に訴える映像がロシア国営テレビで流れました。
するとウクライナ保安局はメドベチュク氏自身が、ロシア軍の包囲下にあるマリウポリのウクライナ兵や住民の安全な退避と自らの身柄交換することを提案する動画を公開しました。
マリウポリでは、住民全員を対象に身元調査が行われるようになりました。家にロシア人が来て、男性が連れて行かれるそうです。ロシアを支持していたか、ウクライナを支持していたか。さらに携帯電話も調べられます。ロシアを支持していないと答えた市民はドネツクの監獄に送られます。
ロシア軍はルガンスク州クレミンナを制圧しました。ウクライナ軍は退却しました。
一方でウクライナ軍は、クレミンナ市近郊の集落ルビジネのロシア軍に対し集中攻撃を行っています。
ミンスク市中心部のショピングセンターに爆弾を仕掛けたという予告電話があったとして、警察が現在調査中です。
ロシア軍はリヴィウの物流センターを攻撃し破壊したと発表しました。
5月からモスクワとクリミア半島にあるシンフェロポリの間に毎日列車が運行されることが決まりました。
しかもミンスク経由。さらにスモレンスクも経由すると言うので、地図を眺めてみましたが、ずいぶん迂回するので、時間が非常にかかるような気がします。
客車は2両だけ連結されるそうなので、貨物がメインの列車のようです。もうすぐチケットの予約と販売が開始されるそうです。
ロシア大統領が、西側の対ロシア経済制裁は失敗した、ロシア経済は安定している、ロシア・ルーブルのレートも元に戻ったと主張しましたが、ロシア中央銀行のナビウリナ総裁は、ロシアはすでに用意されている現金では一時的にしか「生きる」ことができないと発言しました。
さらに、第2四半期あるいは第3四半期の初めに、ロシア経済は構造転換の時期に入ると予測しています。
第2四半期は4−6月のことで、今ですね。第3四半期の初めとは7月のことでしょうか。
その一つとして対外貿易の決済をドルやユーロではなく、ロシア・ルーブルで行う手続きの加速化も表明しました。
また物価が高騰するのは避けられず、ロシア市民がデジタルウォレット間で資金のやり取りをできるよう、デジタルルーブルの発行をテストしていると述べました。
ロシア経済はどうなるでしょうか。それにいつもベラルーシ経済が引っ張られます。