4月14日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第162回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
今回はビタペクト3を11個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2160個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1990部となりました。
今回で通算176回目の配布となりました。
延べ人数ですが、2160人の子どもにビタペクトを、1990家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。
(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215
(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13
(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b
(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1
(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a
(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html
(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html
(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)
http://www.belrad-institute.org/
(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80
今回はゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)から2家族が地元の教会の信者の子どもたちなど14人を引率していました。この2家族は2011年11月と2012年5月にもSOS子ども村に滞在しています。そのときの様子は以下をご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第126回」
チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第133回」
それぞれの測定結果はこのとおりです。2011年、2012年にも滞在した場合、その結果も矢印で示しています。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しましたが、2012年にはセルロースを渡しています。
(家族A)
母親(事故発生時14歳) 4ベクレル→6ベクレル→9ベクレル
養女 (8歳)0ベクレル → 22ベクレル ○ → 40ベクレル ○
養女 (7歳) 0ベクレル → 34ベクレル ○ → 33ベクレル ○
女子(16歳)28ベクレル ○ → 27ベクレル ○
女子(13歳)23ベクレル ○ → 28ベクレル ○
女子(10歳)14ベクレル → 23ベクレル ○ → 27ベクレル ○
やこしいのですが、この家族Aの10歳の女の子は現在家族Bの養女となっています。
お母さんに子どもたちの健康状態についてお話をうかがいました。
10歳の女の子は甲状腺の肥大が見られます。
7歳の養女は生まれつき心臓に異常があります。また腕の関節も異常があって、腕を曲げる(手のひらを上にする)ことができません。風邪もよくひくそうです。
他の子どもは比較的健康ということでした。
(家族B)
母親(事故発生時18歳)→16ベクレル
長女(14歳)31ベクレル ○ → 37ベクレル ○
男子(16歳)16ベクレル
女子(15歳)18ベクレル
男子(14歳)31ベクレル ○
男子(13歳)36ベクレル ○
女子(13歳)27ベクレル ○
女子(13歳)29ベクレル ○
女子(11歳)18ベクレル
女子 (9歳)28ベクレル ○
このうち男の子3人は兄弟です。お母さんに子どもたちの健康状態についてお話を伺いました。
29ベクレルだった13歳の女の子は心臓病を抱えています。
9歳の女の子は腎臓病です。他の子どもたちは比較的健康、ということでした。
3人兄弟ですが、実際には7人兄弟で全員男の子。さらに女の子を養女にして現在11人兄弟になっているそうです。16歳の男の子が長男なのですが、2歳になる末の弟が白血病なのだそうです。骨髄移植をすることになり、ドナーを家族の中で探したところ、長男が最も適していたことが分かり、ドナーになって骨髄移植したそうです。まだ経過を見ているところだそうですが、完治してほしいです。
さて、家族Aのお母さんなのですが、体重が・・・170キロになってしまいました。2年前は160キロだったのですが。
お母さんはどうしてもやせたいと考え、自分のお金でビタペクト3を買っていました。つまりペクチンダイエットを実行することにしたのですが、SOS子ども村のリリヤ先生によるとビタペクト3(ペクチンサプリ)を使ったダイエット方法とは、このようなものだそうです。
食前にビタペクト3を3錠ずつ飲む。1日3食、少しずつの量を食べる。野菜はたくさん食べてよい。肉は焼かずにゆでるか蒸すかしたものを食べるようにする。
これでやせることができるはず。でもこのお母さんの体重の場合すぐ効果が出るのは20キロぐらいで、150キロになっても見た目はあまり変わらないだろう、ということでした。それ以上やせようとするのは時間がかかる、と言っていました。
しかしそれでも挑戦してみる、ということでしたので、次回いつこのお母さんに会える機会があれば、ペクチンダイエットの効果のほどをうかがいたいと思っています。
もうすぐキリスト教の復活祭ということで、いつも地元の教会で交流している子どもたちが、賛美歌を歌ってくれました。もっとも賛美歌といっても、現代風アレンジがされたものです。みんなきれいな声で歌ってくれて感動しました。(^^)
ところで今回の活動ですが、ベラルーシのテレビ局の取材を受けました。短時間しか撮影していなかったので、どこまで放映されるのか分かりませんが、どんな番組になっているか楽しみです。
それからお知らせです。SOS子ども村が保養滞在用の施設の改装工事を行うことになり、2ヶ月間保養家族の受け入れをお休みします。チロ基金もこの間ビタペクト3配布活動をお休みします
画像は記念撮影したものです。
子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、せんすをプレゼントしました。
年齢が高い子どもたちからは、日本語についていろいろな質問が出て話が盛り上がりました。日本に興味を持ってくれるベラルーシの子どもが増えるのはうれしいことです。
最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。