2021年11月30日。核兵器

　2021年11月30日、ベラルーシ大統領はロシアメディアのインタビューで、NATOがポーランド領内で核兵器を配備スるれば、ロシア大統領に依頼しロシア軍がベラルーシ領内に核兵器を配備する可能性があると述べました。
　ちなみに現在のベラルーシ共和国軍は核兵器は所有していません。
　ソ連時代には国内にソ連軍が核兵器を配備していましたが、ソ連崩壊後、ロシアに返還したのです。これが正しい決定だったのかそうではなかったのか、賛否両論あるところです。


　ウクライナ外務省はベラルーシ国内の難民問題について、もし、ウクライナへ不法入国する動きが出たら、30分以内にウクライナ軍を対ベラルーシ国境地帯に配備できる用意をしていると発表しました。

　今日予定されていた、イラクへ難民を運ぶ帰国便ですが、欠航となりました。
　すでに1876人のイラク人が帰国したとも報道されました。


　ロシアでは今後、ロシア語が堪能な（つまり母国語、あるいはネイティブ並みに話せる）ベラルーシ人とウクライナ人に対して、この人はロシア語のネイティブスピーカーとして公式に認定する手続きを簡素化し、ロシア国内での居住権取得などが円滑に勧められる対応をしてゆくと発表しました。
　これで言葉の壁のない外国人をロシア国内にどんどん流入できますし、そうすると労働者不足の問題も少しは解消するかもしれません。

　
　
　

ベラルーシのコロナウイルス感染者65万4718人。死者数5081人

　2021年11月30日の書き込みです。
　ベラルーシのコロナウイルス感染者数は654718人になりました。1日の新規感染者数は1395人でやや減りました。そして新規検査数はたったの5377件です。前日の3分の1です。

　死者数は5081人です。

　641570人が回復しました。

　
　今日、日本で派遣されたオミクロン株の感染者。ベラルーシも時間の問題だと思います。

　

2021年11月29日、濃霧と雨

　2021年11月29日、朝、ミンスクは濃霧に覆われていて、増発した難民向けのイラク行き帰国便は飛ぶのだろうかと思いましたが、案の定欠航となりました。
　おそらく明日と明後日に延期すると思います。
　
　2018年のノーベル平和賞受賞者ナーディーヤ・ムラード氏はリトアニア当局などに、ベラルーシ国境地帯にいる難民が入国できるよう支援してほしいと訴えました。
　この難民の中にヤズィーディー教徒が数百人いるとされています。ヤズィーディー教徒はあのイスラム国で奴隷や人身売買の被害にあっており、クルド人が多く、そのため帰国便に乗りたがらない人が多いと思われます。
　そうすると何が何でも国境を越えようと思って、ベラルーシ領内に留まろうとする人が多いと思われます。
　人道的にはベラルーシ政府が生活も面倒を見ないといけませんが、経済的にベラルーシには負担が重く、そのため、大統領からして今回の難民問題においてベラルーシは被害者だと言わしめているのかもと思います。

　ベラルーシ大統領は、もし、ロシアとEUの間に紛争が起こったとき、その紛争地にベラルーシが援軍を送らないように、ベラルーシ軍が国境地帯に多数いるほうが都合がいいので、国境地帯に実は不法入国者が大勢いるほうが、EUにとって都合がいいと思っている、と述べました。そのため、ベラルーシの国境地帯に難民の数が減るほうが、EUにとっては不都合になるという考えです。
　いま対ウクライナの国境に近いロシア領内にロシア軍が多数派兵されていることが心配です。

　
　ベラルーシのアナーキスト10人が革命を起こそうとしていたとして起訴されました。全部で10以上の罪状に問われています。
　一人は20代の日本人男性です。この人の場合9種類の罪状に問われているのですが、2018年にブレストの工場が周囲に環境問題を引き起こしていることに反対して、ブレストとミンスクを結ぶ幹線道路を、工場反対の垂れ幕を垂らして交通の邪魔をした事件に関わっていたことも明らかになりました。
　環境問題を起こしている工場に反対するのは理解できるのですが、それがどうして道路の真ん中で垂れ幕を垂らして交通の邪魔をすることにつながるのか分かりません。しかもそのようすを動画にしてネット配信してしまう。みんな覆面をしていますが、今になって身元が明らかになって、罪に問われるわけです。このときはこの男性はまだ10代でしたよね。こんなに長くベラルーシでアナーキスト活動をしていたとは思っていませんでした。
　さらに2020年5月にブレストで壁にグラフィティ、要するに落書きをした罪にも問われています。
　もちろん一番重い罪状は暴動を組織した罪で最高で15年の有罪判決が出る可能性があります。

ベラルーシのコロナウイルス感染者65万3323人。死者数5067人

　2021年11月29日の書き込みです。
　ベラルーシのコロナウイルス感染者数は653323人になりました。1日の新規感染者数は1484人で大幅に減りましたが、これはもちろん月曜日の幻想です。1日の新規検査数も14448件と大幅に減りました。日曜日の検査数だからですね。

　死者数は5067人です。

　640132人が回復しました。

　1038万件を越える検査数となりました。

2021年11月28日、みぞれ

　2021年11月28日、みぞれが降っています。

　対リトアニアとの国境地帯で身元不明の男性の遺体が発見されました。ベラルーシ国境警備隊側はリトアニア側から遺体が投げ込まれたと主張しています。
　身元を明かす所持品はなく、30歳ぐらいで外国人らしい外見だそうで、おそらく不法入国をしようとしていた人と思われます。
　ベラルーシ側の発表では、体に殴打された後があり、暗にそれが死因だろうという報道がされています。

　ポーランド国内で、外国人の移民が不法入国しようとするのを手伝った3人のウクライナ人が拘束されました。
　いずれももともとポーランドに住んでいるウクライナ人です。

　ベラルーシで立ち往生してしまった難民がとうとうアパートを借り始めました。
　ベラルーシ国内にいる同国人が手助けしているのだろうなあと思います。
　帰国便が飛ぶと言われても故郷に戻るつもりはなく、ベラルーシでEU入りの機会を待つということですね。

　ベラルーシは労働年齢世代が外国へ出国してしまい、空き家が増え、マンションも売れなくなり、家賃も安くなったので、難民が住むところを見つけやすくなったと思います。

ベラルーシのコロナウイルス感染者65万1839人。死者数5054人

　2021年11月28日の書き込みです。
　ベラルーシのコロナウイルス感染者数は651839人になります。1日の新規感染者数は1671人で前日とほぼ同数です。1日の新規検査数は23797件でこれもほぼ同数です。つまり変化なしということです。

　死者数は5054人です。

　638844人が回復しました。

　1036万件を越える検査数となりました。
　

　

2021年11月27日、難民問題

　2021年11月27日、ベラルーシ国内にとどまっている難民の問題が続いています。
　やっとWHOから人道支援物資が到着しました。赤十字も冬物の靴900足の支援の申し出をしています。
　ベラルーシ大統領はベラルーシ国内の難民支援のために1250万ドルの国家予算を割いており、早くEUが難民を引き取るようにと発言しています。
　なぜかベラルーシ大学も支援物資を集めて今日収容センターに送りました。

　アンケート調査によるとドイツ人の45％が難民がドイツ国内に流入することに反対しています。

　明日だけでなくあさっても明々後日も難民の帰国便がイラクに向けて飛ぶ予定です。ということは
帰国を希望する難民が増えてきているということでしょうか。
　すでに600人の難民がベラルーシから帰国しました。

　昨日も1日で206人の難民がポーランド側に不法入国しようとしましたが阻止されました。
　
　
　

ベラルーシのコロナウイルス感染者数650168人。死者数5041人

　2021年11月27日の書き込みです。
　ベラルーシのコロナウイルス感染者数は650168人になりました。とうとう65万人台です・・・。
　1日の新規感染者数は1696人でやや減りましたが、新規検査数も22619件でやや減っています。
　
　死者数は5041人です。

　636653人が回復しました。

　1034万件を越える検査数となりました。


　

2021年11月26日。ポーランドでも

　2021年11月26日。ポーランド国内の対ベラルーシ国境近くにある難民収容所で、デモが発生しました。おそらくずっと収容されたままではなくドイツに入国したいのでしょう。

　対リトアニア国境では4人のイラク人が長距離運送トラックの荷台にしがみついて、ベラルーシからリトアニアに不法入国しようとしたのが見つかり、検問所で拘束されました。
　
　中止されたと言われていたイラクへの難民帰国便が再開しました。昨日、今日、明日と毎日特別便がイラクへ難民を運びます。

　ベラルーシ大統領は、国内の難民問題について、EUが難民を引き取るべきであり、例えば物流センターに収容されている2000人について、全体からすれば2000人の数は多くないだろう（負担ではないだろう）と述べ、さらに今回の問題について、ベラルーシは被害者だと発言しました。

　この物流センターに収容されている人は、賞味期限の切れた牛乳や缶詰を支給されたと訴えてデモを起こしています。
　国営メディアのニュースでは、難民はベラルーシ政府は親切だと感謝しているインタビューを放映していましたが。
　
　ドイツがその2000人を受け入れるという報道があったのですが、その後ドイツ側はその報道を否定しました。

　今日はベラルーシ大統領が国境近くの物流センターを訪問し、難民の収容の状況を視察しました。
　そして、収容されている難民に対し、政治的に利用しない、全力で支援する、命を守る、ベラルーシから出国したいのであれば助けると約束しました。

　

ベラルーシのコロナウイルス感染者64万8472人。死者数5026人

　2021年11月26日の書き込みです。
　ベラルーシのコロナウイルス感染者数は648472人になりました。1日の新規感染者数は1729人で増えていますが、新規検査数は24620件で減っています。

　死者数は5026人です。

　634653人が回復しました。

　1032万件を越える検査数となりました。

ベラルーシのコロナウイルス感染者数64万6743人。死者数5010人

　2021年11月25日の書き込みです。

　ベラルーシのコロナウイルス感染者数は64万6743人になりました。1日の新規感染者数は1674人で微減です。しかし新規検査数は25684件で大幅に減りました。
　WHOはベラルーシは第四波のピークを過ぎたと発表しているのですが、そのように思えません。

　死者数は5010人です。とうとう5000人台になりました・・・。

　632470人が回復しました。

　1029万件を越える検査数となりました。

　270万人がすでに2回目のワクチン接種を終えましたが、これは全人口の28％です。
　なかなか１％増えるのに日数がかかっています。政府としては60％を目指していますが、このペースだと、単純計算であと8ヶ月はかかります。
　夏になってしまいますね・・・。

　ところで、毎年受けているインフルエンザの予防接種を受けました。
　近くの診療所から職場まで来てくれて集団予防接種を受けられます。
　今年は人手不足なので、事前に希望者数を連絡したときに、5人以下だったら職場には来ませんからね、と診療所から言われていました。
　幸い9人希望者がいたので、集団予防接種（公務員枠で無料）を受けられました。
　毎年２人１組でワクチンを運んできてくれているのですが、今年は１人だけでした。
「今日は３箇所回る。」と話していました。接種する側も大変ですね。

　ワクチンはいつも中国製だったのですが、今年はロシア製。コロナのワクチン接種後（つまり抗体がある状態）で、インフルエンザの予防接種をしたらどうなるか心配していましたが、やはり数名に副反応が出ました。
　私が一番きつかったのですが、どうもロシア製のワクチンは日本人の体質に合っていないことが分かりました。
　毎年中国製の予防接種を受けて、副反応が全くなかったのに、今年はロシア製の予防接種を受けて、頭痛、左腕、左肩、左足が痛くなりました。でもすぐによくなりました。
　あとは予防接種が効いてくれることを祈るだけ。ワクチンなんて効果ないというベラルーシ人も多いですが、日本語の授業に来る生徒に対する義務も果たしたと思いました。


　

2021年11月25日、難民帰国便フライト中止。デモ集会

　2021年11月25日、予定されていたイラク難民の帰国便が突然フライト中止となりました。
　約100人の帰国希望者がいたのですが・・・結局ベラルーシ国内に難民がとどまっています。

　物流センターに収容されている難民が、ポーランドに対して入国を求めるよう、国境地帯でデモ集会を開きました。
　この人達はあくまで物流センターは仮住まいで、やはりポーランドに入国する機会をまだうかがっているということですね。だから帰国便が用意されても帰国しようとしないわけです。
　デモ集会では、紙に英語で「自由を」「イラクに帰りたくない」「よりよい生活が必要」などといったフレーズをボールペンで書いて目立つように掲げています。いかにもA4サイズの紙とボールペンしかないといった様相のプラカードです。

　一方でクルド人難民700人が帰国を希望しているという報道もあります。


　EUはベラルーシ国内の難民が（EU圏内に入ってこないように）支援すると表明しましたが、今日、ベラルーシ外務省は、現時点では何の支援も受け取っていないと述べました。

　エストニアが60人の軍人をポーランドに送り、対ベラルーシ国境地帯を警備する手助けを始めました。


　ベラルーシ大統領は野党に対して国内の不安定化を再び画策していると発言しました。

2021年11月24日、再び不法入国

　2021年11月24日、前日夜に再び100人の難民グループがベラルーシからポーランドへ不法入国しようとしました。しかし、強行突破はできなかったようです。
　ベラルーシの国境警備隊が阻止したとか、横で監視していたとか、ポーランド側は自動小銃を不法入稿者に向けていたとか、さまざまな情報があります。
　
　難民が収容されている物流センターでは今日から入浴施設が使えるようになり、女性と子どもが利用しました。レディファーストなんですね。
　
　国営放送では、「今日はチョコレートが至急されました。」といった人道的援助をしていることが報道されています。

　さらにインタビューで、難民たちは「ここ（物流センター）にあとどれぐらいいるのか分からない。もしかすると1年。」と答えています。
　問題は長引きそうです。人道的支援をするのはいいけれど、予算はどこから？と思います。結局はベラルーシ国民の負担になりそうです。

　また明日も難民の帰国便がミンスクから飛び立ちます。
　

　ベラルーシ内務省は、過激な犯行を犯したベラルーシ人に対して国籍を剥奪することを検討していると報道しました。
　野党メンバーのほとんどが無国籍になり、ベラルーシの政治に関われなくなる可能性があります。

　
　ロシアのラッパー、モルゲンシュテルンはSNS上で麻薬の取引をしていることをロシアの捜査局長から指摘された後、妻とボディガードとともに電車でベラルーシに入国しました。
　ベラルーシではライブコンサートの予定もなく、麻薬取締法違反で逮捕されるのを逃れるためにベラルーシに逃亡したという見方ができます。
　しかしコンサートマネージャーは、ベラルーシ国内でプライベートライブが行われるので、ベラルーシ入りしたと述べています。
　今、ベラルーシは麻薬が問題になっているので、取引疑惑のある外国人は入国したら、揉め事の元になりそうです。

　

ベラルーシのコロナウイルス感染者64万5069人。死者数4995人

　2021年11月24日の書き込みです。
　ベラルーシのコロナウイルス感染者数は645069人になりました。1日の新規感染者数は1697人です。前日より増えましたが、新規検査数は41039件で前日の7倍（！）以上。
　やはり極端に検査数が減ると次の日には極端に増えますね。

　死者数は4995人です。

　630218人が回復しました。

　1026万件を越える検査数となりました。

2021年11月23日。うっすら雪化粧

　2021年11月23日、ミンスクは雪が降り、町はうっすら雪化粧となりました。
　この雪の中、国境地帯の森に難民がまだいるのでしょうか。ベラルーシ政府は昨日118人の難民が空路で帰国したことを報道しました。しかしまだ約2000人が物流センターに収容されたままで、ベラルーシ国内には5000人の難民が滞在していることが推測されています。

　ベラルーシを経由してリトアニアに不法入国した移民のうち321人がリトアニアを出国、あるいは退去させられました。

　在ポーランドイラク大使館の代表団が先週リトアニアを訪問し、リトアニアからイラク人をッキ刻させる手続きを開始しました。88人が手続きを完了させ、さらに77人が近日中にイラクに帰国する予定です。
　帰国希望者は300ユーロ払わないといけませんが、これは交通費や手続手数料なのでしょう。
　何のために斡旋業者にお金を払ってベラルーシへ来て、無理やり国境を越えようとしたのか・・・

　リトアニアには今年4200人の外国人が不法入国しました。

　EUはベラルーシ経由でEU圏内に不法入国しようとした難民が自国に戻るために350万ユーロを資金提供すると決定しました。
　はっきり言って帰国してもらうほうが、EU圏内に入って、人道支援を求められるより、安くつくからでしょう。

　物流センターに収容された難民は、食事には満足しており（不足していないという意味で。）今日もキッチンカーが来たので、食べ物や飲み物を購入しています。
　ただ、物流センターは要するに倉庫なので、暖房が効いておらず、今日はかなりの寒さになり、収容された人は困っているようです。

　今日から物流センターの近くにシャワー施設を設置する工事が始まりました。はっきり言って野外で、テントを張ってその中で・・・という感じです。
　日本の震災後の避難所みたいです。それよりずっと簡素な作りだし、屋外の気温が今下がっているので、シャワーとか水道管とか凍結しないのかと気になります。