ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ビタペクト無料配布活動について

2020-04-26 |   ビタペクト配布活動
 2003年から2019年4月までSOS子ども村保養家族対象のビタペクト無料配布活動について、この活動をお休みすることに決定しました。

 SOS子ども村では保養家族の出身地をミンスク州に限定するベラルーシの法律に従い、旧汚染地域からの家族を保養に招くことができなくなりました。
 また内部被曝測定も、受けるかどうかの判断は家族側に任せることとなりました。
 以前はSOS子ども村に保養滞在するときのプログラムがはっきり決まっていて、その中にWBC測定も入っていたのです。そのため、保養に来たら、測定を受けるのが当たり前だったのが、測定するかどうかは、家族側(保護者側)に決定権があることに変更になりました。
 この変更はSOS子ども村側が決めたことです。これも世界的な不況などが影響して、運営内容にコストカットが始まったということです。

 残念ながら、ベラルーシではチェルノブイリ原発事故が発生してから30年以上が経ち、人々の記憶の中から事故の記憶も消え始め、また事故後に生まれた世代も増えてきたことから、放射能被曝リスクを意識しない人が増えてきました。
 またベラルーシ政府もすでに復興に成功し、汚染地域に住民が戻り始め、もう事故の影響はない、という姿勢です。
 その結果、測定や研究も縮小されています。国として経済的な余裕もないのが大きな要因です。

 2019年4月に最後のビタペクト配布活動を行ってから1年間、SOS子ども村の保養家族で、いわゆる意識が高く、WBCの測定をしてください、と希望する家族が現れるかどうか見守っていましたが、皆無でした。
 チロ基金としては、測定をしていない人、つまり内部被曝量がはっきり分からない人に対して、ビタペクト(ペクチンサプリ)を無理に勧めて、飲んでもらうということはできません。強要はできませんし、被曝していない人がペクチンを必要以上に摂取するのは体によくありません。(非常に体に毒、というわけではありませんが。)

 WBCでの測定そのものの料金は従来通りSOS子ども村が負担するので、保養家族側は料金を払わなくて良いにも関わらず、測定を希望する人(保護者)がいなくなったということです。
 しかしもし今後、測定を希望し、結果によってはビタペクト摂取を必要としている家族が現れたら、チロ基金としてはこの活動を再開します。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第239回」

2019-04-22 |   ビタペクト配布活動
 4月22日にビタペクトと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第239回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクトを7個を渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2691個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2199部となりました。
 今回で通算255回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2691人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2199家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回はゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)から1家族が12人の子どもを引率して、保養滞在していました。
この家族は2016年と2017年にもSOS子ども村で保養滞在していたときがあります。
 そのときの様子は以下をご覧ください。
 
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第193回」(家族B)
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第209回」

 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトを1個ずつ渡しました。2016年と2017年に測定した結果についても表記してあります。

母親(事故発生時2歳)31ベクレル → 22ベクレル → 13ベクレル 
長男(14歳)42ベクレル ○ → 27ベクレル ○ → 13ベクレル
長女(14歳)33ベクレル ○ → 30ベクレル ○ → 13ベクレル
次男(11歳)39ベクレル ○ → 33ベクレル ○ → 31ベクレル ○
三男 (6歳)24ベクレル ○ → 21ベクレル ○ → 41ベクレル ○
四男(6ヶ月)(今回初測定) 5ベクレル
養女(11歳)41ベクレル ○ → 30ベクレル ○ → 29ベクレル○
養女(14歳)(今回初測定)16ベクレル
養女(10歳)(2017年初測定)19ベクレル → 32ベクレル ○
養女 (9歳)(2017年初測定)16ベクレル → 45ベクレル ○
養女(12歳)39ベクレル ○ → 24ベクレル ○ → 18ベクレル
養子(10歳)20ベクレル ○ → 30ベクレル ○ → 37ベクレル ○
養女(11歳)32ベクレル ○ → 30ベクレル ○ → 29ベクレル ○

 このうち10歳と9歳の養女は実の姉妹です。
 12歳の養女と10歳の養子も実の姉弟です。

 子どもたちの健康状態についてお母さんにお話を伺いました。
 次男、12歳の養女、10歳の養子は、生まれつき心臓病を抱えています。経過観察中で特に治療は受けていません。

 長女は腎臓病のため、腎臓を一つ摘出しています。
 四男以外、全員に甲状腺肥大が見られるそうです。2年前はほとんどの子ども達は比較的健康、と言っていたのですが、今はほとんどの子どもが甲状腺肥大になっていました。
 体内被曝領は3年前に比べると平均すれば、ずいぶん少なくなったと思います。
 セシウム137の半減期が過ぎたことが影響しているのかもしれません。

 画像のようすは、生後6ヶ月の四男のWBC測定の様子です。場所はベルラド研究所です。
 3分間背もたれの真ん中でじっとしていないといけないので、こんなに小さい赤ちゃんの測定は無理では・・・と思っていたのですが、お母さんがガラガラを振って気をそらしていたので、ちゃんとお座りできました。
 もっともからだそのものが小さい赤ちゃんなので、測定がどれほど正しくできたかは疑問だな、と私は感じました。
 結果は5ベクレルでしたが、これが300ベクレルとかだったら、かえってびっくりしてしまいますね。小さいのにこんなにたくさん検出されるってどういうこと? 生後6か月ではビタペクトも飲ませられないし・・・と焦っていたと思います。
 
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方、日本語で子どもの名前を書いたカードやキーホルダー、シールなどをプレゼントしました。
 
 最後になりましたが、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。今回のビタペクトの購入費にはCD「月と日」の売り上げ金を充てました。、
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。 

・・・・・・・・・・・・・

 2020年4月26日の追記です。
 SOS子ども村では保養家族の出身地をミンスク州に限定するベラルーシの法律に従い、旧汚染地域からの家族を保養に招くことができなくなりました。
 また内部被曝測定も、受けるかどうかの判断は家族側に任せることとなりました。
 残念ながら、ベラルーシではチェルノブイリ原発事故が発生してから30年以上が経ち、人々の記憶の中から事故の記憶も消え始め、また事故後に生まれた世代も増えてきたことから、放射能被曝リスクを意識しない人が増えてきました。
 またベラルーシ政府もすでに復興に成功し、汚染地域に住民が戻り始め、もう事故の影響はない、という姿勢です。
 その結果、測定や研究も縮小されています。国として経済的な余裕もないのが大きな要因です。
 最後のビタペクト配布活動を行ってから1年間、SOS子ども村の保養家族で、いわゆる意識が高く、WBCの測定をしてください、と希望する家族が現れるかどうか見守っていましたが、皆無でした。
 もし、今後、測定を希望し、結果によってはビタペクト摂取を必要としている家族が現れたら、チロ基金としてはこの活動を再開しますが、現時点の状況では、この活動は実施していない、ということをお知らせいたします。
 チロ基金としては、測定をしていない人、つまり内部被曝量がはっきり分からない人に対して、ビタペクト(ペクチンサプリ)を無理に勧めて、飲んでもらうということはしたくありません。強要はできませんし、被曝していない人がペクチンを必要以上に摂取するのは体によくありません。(非常に体に毒、というわけではありませんが。)
 今後もしばらく状況を見たいと思っていますが、現時点ではこのSOS子ども村保養家族を対象とした「ビタペクト無料配布活動」は休止いたします。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第238回」

2019-03-20 |   ビタペクト配布活動
 3月20日にビタペクトと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第238回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクトを12個を渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2684個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2199部となりました。
 今回で通算254回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2684人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2199家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回は2家族がゴメリ州クリフスク(チェルノブイリ原発から約140キロ)からSOS子ども村に保養滞在していました。
 この2家族は2015年にも保養滞在していたことがあり、そのときも仲良く同時に来ていました。そのときのようすはこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第184回」

(家族A)
 
 お母さんが2人の実子と6人の子どもを引率していました。この家族にはビタペクトを7個渡しました。前回と今回のそれぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。△印の子どもにセルロースを2人に1個、○印の子どもに1人に1個ビタペクトを渡しました。

母親(事故発生時13歳) 15ベクレル → 20ベクレル
次女(17歳)34ベクレル △ → 21ベクレル ○
三女(16歳)45ベクレル △ → 34ベクレル ○
男子(12歳)(今回初測定)29ベクレル ○
女子(12歳)(今回初測定)26ベクレル ○
男子(11歳)(今回初測定)48ベクレル ○
男子(10歳)(今回初測定)24ベクレル ○
男子 (9歳)(今回初測定)45ベクレル ○
男子 (8歳)(今回初測定)19ベクレル

 12歳の女子と11歳の男子は実の姉弟です。
 子どもたちの健康状態についてお母さんに話を聞きました。
 次女は背中や足の関節痛があると5年前にも話していましたが、今でも足の痛みが残っているそうです。塗り薬を塗っても改善しないので、困っていました。
 他の子どもたちは比較的健康ということでした。


(家族B)

 お母さんが2人の実子と5人の子どもを引率していました。このうち5人の子どもにビタペクトを渡しました。前回と今回のそれぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。△印の子どもにセルロースを2人に1個、○印の子どもにビタペクトを1人に1個渡しました。

母親(事故発生時8歳)30ベクレル → 30ベクレル
長女(14歳)30ベクレル △ → 27ベクレル ○ 
長男(16歳)39ベクレル △ → 29ベクレル ○
男子(16歳)(今回初測定)13ベクレル 
男子(15歳)(今回初測定)21ベクレル ○
男子(15歳)(今回初測定)17ベクレル
男子 (8歳)(今回初測定)44ベクレル ○
女子 (4歳)(今回初測定)29ベクレル ○

 15歳の男子2人は実の兄弟です。
 この家族のうち長女は車椅子に乗っています。他の子ども達は比較的健康ということでした。

 子どもたち全員ではないのですが日本文化情報センターへ見学に来てくれました。画像は弊センター内で写した記念写真です。
 
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方、日本語で子どもの名前を書いたカードや文房具などをプレゼントしました。
 
 最後になりましたが、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。今回のビタペクトの購入費にはCD「月と日」の売り上げ金を充てました。、
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。 

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第237回」

2019-02-26 |   ビタペクト配布活動
 2月26日にビタペクトと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第237回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクトを5個と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを1部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2673個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2199部となりました。
 今回で通算253回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2673人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2199家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。


(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回は2家族がSOS子ども村に保養滞在していました。

(家族A)

 ミンスク郊外にある町マチュリシチ(チェルノブイリ原発から約310キロ)から来た家族。お母さんが養子やその子どもたちを5人引率してきていました。孫はミンスクで暮らしています。
 この家族は2014年10月にも保養滞在しています。
 そのときの様子はこちらをご覧ください。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第168回」(家族B)

 この家族には4個のビタペクトを渡しました。前回と今回の内部被曝量の測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトを渡しました。

母親(事故発生当時29歳) 20ベクレル → 24ベクレル
女子(16歳) 36ベクレル ○ → 37ベクレル ○
女子(14歳) 33ベクレル ○ → 44ベクレル ○
孫 (13歳)(今回初測定)12ベクレル
孫娘(10歳) 30ベクレル ○ → 28ベクレル ○
孫  (8歳) 28ベクレル ○ → 23ベクレル ○

 このうち16歳の女の子と14歳の女の子は実の姉妹です。妹は昨年2回イタリアへ保養に行ったそうです。
 お姉さんのほうは、
「そろそろ進路を決定しないといけない年。」
と養母に言われているのですが、何に対してもやる気がなく、勉強はしたくない、仕事もしたくない、趣味もない、何もしたくない、将来結婚もしたくない・・・と言っているそうです。
 何だかすごい怠け者みたいですが、ずっと鼻づまりに悩んでおり、体中関節痛がしているそうです。
 確かに体調がこんな状態では、何に対してもやる気が出ないのかもしれません。

 妹はとてもやせていて、イタリアへ行ったら、「マカロニの食べ過ぎで」太り、ベラルーシへ帰ってきたらすぐやせてしまうそうです。スポーツやダンスをしていて一応元気なのですが、疲れやすくスタミナはないそうです。
 
10歳の孫娘は逆にずっとしゃべっていました。分かりやすく言えば、空気が読めず、会話のキャッチボールはできず、わがまま、といった感じでしょうか。
「ねえ、あなた何歳? それ(ビタペクト)食べたことある。おいしくない。絶対食べない。あなた何歳? それはおいしくないから、もらっても食べない。あなた何歳? ヨーグルトは好き。それヨーグルトに混ぜて食べるの? でも変なにおいがする。だから食べない。あなた何歳?」
とこんな調子でずっとしゃべっています。
 神経の異常ありと診断され、四人兄弟の中で一人の女の子だそうですが、兄や弟がいっしょにいるといらいらして、兄弟げんかが始まるので、兄弟に迷惑をかけないようにするため、もうすぐ実家から引き離され、田舎のおばあちゃんに育てられることになったそうです。
 おばあちゃんからすれば、血のつながりのない養女の娘をこれから、上記の姉妹(養女)といっしょに育てていくのか、と考えると、頭が下がります。(私には無理・・・。)

 そのおばあちゃんですが、最近は年のせいで、足がすぐ疲れる、関節が痛い、ここ数年急に太ってきた、両親は太ってなかったのになどと、健康上の悩みがあるそうです。
 病気にならないようにニンニクを刻んで水に入れたものを毎日飲んでいる、と話していました。


(家族B)

 ブレスト州ル二ネツ(チェルノブイリ原発から約250キロ)から来た家族。ルニネツは放射能汚染地域に指定されていたところです。
 お母さんが2人の実子を連れて来ていました。この家族には1個のビタペクトを渡しました。

母親(事故発生当時5歳) 10ベクレル
長女(10歳) 17ベクレル 
長男 (9歳) 40ベクレル ○

 長女は口蓋裂で手術をする予定です。口蓋裂の患者さんによくあることですが、しょっちゅう中耳炎になって困っているとのことでした。発音することが難しいせいか、この子はほとんどしゃべらず、とてもおとなしかったです。
 長男は冬場すぐに気管支炎になるとお母さんは話していました。
 長女の病気のため、お母さんはいろいろな専門病院を探してはあちこちで検査を受けさせていました。
 2週間ほど前、地元の病院でWBCでの測定を受ける機会があったので、子ども2人が内部被曝を測定したそうです。
 その結果は「大丈夫。」の一言だけ。
 具体的な数値は何も聞かされませんでした。
 そのため、お母さんは、うちの子は被曝していないのね、と安心していたそうです。
 それからSOS子ども村へ来ました。そしてベルラド研究所で今回の測定をし、
「え、17ベクレル? ゼロじゃないの? 40ベクレル? どういうこと?」
と混乱したそうです。
 ベラルーシ保健省が定める危険な内部被曝量というのは、成人が体重1キロ当たり500ベクレル以上、子どもは200ベクレル以上とされています。
 それ以下だと「大丈夫。」と言われて検査結果の告知は終わります。
 お母さんは、
「知らなかった。これで意味が分かったわ。」
と納得していましたが、子どもが被曝していたことがはっきり分かって複雑な表情でした。
 でもビタペクトという対処方法も今回初めて知ってよかった、とも話してくれました。


 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、和風シール、日本語で子どもの名前を書いたカードなどをプレゼントしました。
(家族Aの孫娘ちゃんが全て独占しようとして大変でした。)  
 画像は記念撮影した様子です。  

 最後になりましたが、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。今回のビタペクトの購入費にはCD「月と日」の売り上げ金を充てました。、
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。 

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第236回」

2019-01-23 |   ビタペクト配布活動
 今年最初の活動報告となりました。

 1月23日にビタペクトと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第236回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクトを6個と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー1部を渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2668個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2198部となりました。
 今回で通算252回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2668人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2198家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回はコルマ(チェルノブイリ原発から約140キロ)からお母さんが6人の実子と4人の養子をつれて保養に来ていました。この家族にはビタペクトを6個渡しました。

 この家族は2017年3月にも保養滞在していたことがあります。そのときのようすはこちらをご覧ください。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第207回」(家族B)

前回と今回のそれぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトを1個ずつ渡しています。

母親(事故発生時3歳)21ベクレル → 13ベクレル
女子(14歳) 45ベクレル ○ → 22ベクレル ○
男子(12歳) 30ベクレル ○ → 18ベクレル
男子 (9歳) 43ベクレル ○ → 14ベクレル
男子 (7歳) 28ベクレル ○ → 19ベクレル
男子 (4歳) 29ベクレル → 32ベクレル ○
男子 (1歳)(今回初測定)29ベクレル
養子 (5歳) 40ベクレル ○ → 33ベクレル ○
養子 (4歳) 36ベクレル → 38ベクレル ○
養子 (6歳)(今回初測定)24ベクレル ○
養子 (6歳)(今回初測定)24ベクレル ○ 

 子どもたちの健康状態ですが、やはり養子の子ども達は持病を持っている場合が多いそうです。
 お母さんのお話によると、ベラルーシでは育児放棄が多く、病気になっても親から放置されて、悪化してしまい、養親が献身的にリハビリをして、元気になったとか歩けるようになったとか、いろいろなお話を伺いました。
 ちなみに養子は全員男の子です。長女がお母さんのお手伝いをたくさんしていました。(えらい・・・。)でも10年後この一家はどうなるのか。食べ盛りの男子だらけの家庭になりそうです。
 お母さんは「男の子にも料理を教えるわ。」
と楽観的でした。
 生みの親からは育児放棄されても、このような家庭に引き取られた子どもは幸運です。
   
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、こけしメモ帳、日本語で子どもの名前を書いたカードなどをプレゼントしました。
 折り紙が大好きということで、一生懸命折り鶴を作っていました。  

 画像は記念撮影した様子です。  

 最後になりましたが、ビタペクトの購入費を寄付してくださった方々、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。 

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第235回」

2018-12-17 |   ビタペクト配布活動
 12月17日にビタペクトと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第235回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクトを6個と、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー1部を渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2662個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2197部となりました。
 今回で通算251回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2662人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2198家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

(家族A)

 ミンスクから25キロのところにあるトレスコフシナ村(チェルノブイリ原発から約350キロ)から来た家族。お母さんが7人の里子を引率していました。
 この家族には3個のビタペクトを渡しました。

 この家族は2014年10月にも保養滞在したことがあります。
 そのときのようすはこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第168回」(家族A)

 前回と今回のそれぞれの体内被曝量はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトを1つずつ渡しました。

母親(事故発生当時31歳) 15ベクレル → 7ベクレル
男子(15歳) 34ベクレル ○ → 17ベクレル
男子(15歳)(今回初測定)15ベクレル
男子(14歳) 25ベクレル ○ → 19ベクレル
男子(11歳)(今回初測定)20ベクレル ○
女子(11歳)(今回初測定)22ベクレル ○
女子 (9歳) 37ベクレル ○ → 23ベクレル ○
女子 (9歳) 25ベクレル ○ → 17ベクレル

 11歳の女の子と11歳の男の子は双子です。5歳の女の子2人は双子です。
 お母さんに子どもたちの健康状態についておききしました。
 子ども達は比較的健康ということでした。全員ではないですが、毎年のようにスペインに保養に行っており、内部被曝の検査も受けているそうです。

 お母さんは、長年血のつながらない子どもを大勢育て続けて、いろいろとご苦労があるだろうな、と察せられたのですが、子どもたちからエネルギーをもらっているそうで、とても元気でした。
 キノコはできるだけ食べないようにするようになった、健康番組など見て、いろいろ調べて実践している、とも話していました。(こういうお母さんとは健康ネタで会話が盛り上がりますね。) 


(家族B)

 ジェルジンスク(チェルノブイリ原発から約320キロ)から来た家族。
 お母さんが6人の里子を引率していました。この家族には3個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時24歳)12ベクレル
男子(14歳) 16ベクレル 
男子(14歳) 23ベクレル ○
男子(14歳) 20ベクレル ○
男子(13歳) 21ベクレル ○
男子(13歳) 16ベクレル
男子(11歳) 17ベクレル 

 健康状態についてですが、結果が16ベクレルだった13歳の男の子は甲状腺肥大のため、ヨウ素剤を飲み続けているそうです。
 このお母さんは元教師ということで、食事メニューなどもいろいろ考えて作っているそうで、本当にすばらしい子育てをしているようすが伺えました。こんな里親の元で暮らせる子どもは幸せですね。

  今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、日本のシール、日本語で子どもの名前を書いたカードなどをプレゼントしました。
 もうすぐ亥年ということで、ぶたさんの折り紙も。(ベラルーシでは豚年なのです。)
   
画像は記念撮影した様子です。偶然ですが、男の子ばかりになっていますね。通学のためここには写っていない子どももいます。 
 
 この活動も今年最後になりました。おかげさまで今年も無事この活動を続けることができました。

 最後になりましたが、ビタペクトの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第234回」

2018-11-23 |   ビタペクト配布活動
 11月23日にビタペクトと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第234回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクトを7個と、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー1部を渡しました。  
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2656個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2197部となりました。
 今回で通算250回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2656人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2197家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回は2家族がゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)SOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。


(家族A)

 お母さんが7人の子どもを引率していました。この家族には2個のビタペクト3を渡しました。
 この家族は2016年12月にも保養滞在したことがあります。
 詳細はこちらをご覧ください。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第203回」(家族B)

 このとき同行していた家族Aの子どものうち、2人だけが今回再保養に来ていました。
 それぞれの前回と今回の内部被爆の測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(チェルノブイリ原発事故発生時5歳) 8ベクレル → 10ベクレル
長男(16歳) 14ベクレル → 11ベクレル
長女(14歳) 20ベクレル ○ → 16ベクレル
次男 (8歳) 21ベクレル ○ → 19ベクレル
三男 (5歳)  7ベクレル → 11ベクレル
次女 (3歳)(今回初測定)23ベクレル ○
男子(12歳) 19ベクレル ○ → 18ベクレル 
次男(10歳)  6ベクレル → 25ベクレル
  
 お母さんに子どもたちの健康状態についてお聞きしました。
 2年前に来たときと同じく、長男はSOS子ども村に来てから、中耳炎になっていました。入院はしていませんでしたが、最近頭の中にのう胞ができていることが、分かり投薬治療を始めたそうです。半年様子を見て、もしのう胞の大きさが小さくならなかったら、切除手術を受けるよう医者に勧められている、けれど外科手術は受けたくない、進学はどうするのか、などお母さんも本人もとても心配していました。
 三男は慢性気管支炎だそうです。

   
(家族B) 

 お母さんが7人の子どもを引率していました。この家族には5個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時5歳) 8ベクレル
長女(10歳) 21ベクレル ○
長男 (8歳) 21ベクレル ○
次男 (6歳) 24ベクレル ○
次女 (2歳) 24ベクレル ○
姪 (13歳) 21ベクレル ○
甥  (8歳) 16ベクレル
姪  (2歳) 19ベクレル

 次男は生まれつき心臓の壁に穴が開いているそうですが、大きさは小さく、成長とともにふさがるだろう、とお母さんは楽観視していました。
 他の子どもたちも比較的健康だそうです。

 
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、日本のシール、日本語で子どもの名前を書いたカードなどをプレゼントしました。
 日本のアニメや韓流ドラマに興味があるという子がいて、質問攻めに合いました。
 その中の一番の珍問は、これです。
「学校の地理の授業のとき、先生が『日本列島は全て人工島』って言っていたけど、本当ですか?」
 ベラルーシの学校でこんなことを教えているのが事実なら、問題ですね・・・。
 これを質問した子が、先生が言っていることを勘違いしただけだと思います。
 
 画像は記念撮影した様子です。昼寝で寝ていたなどの理由により写っていない子どももいます。 
 
 最後になりましたが、ビタペクトの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。



チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第233回」

2018-11-07 |   ビタペクト配布活動
 11月7日にビタペクトと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第233回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクトを3個と、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー2部を渡しました。  
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2649個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2196部となりました。
 今回で通算249回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2649人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2196家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回は2家族がゴメリ(チェルノブイリ原発から約140キロ)から保養滞在していました。

(家族A)

お母さんが10人の子どもを引率していました。この家族には2個のビタペクトを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクトを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時13歳)8ベクレル
女子(14歳)17ベクレル  
女子(14歳)12ベクレル  
男子(13歳)19ベクレル
男子(13歳)18ベクレル 
男子(10歳)13ベクレル 
男子(10歳)16ベクレル 
男子 (6歳)24ベクレル ○
女子 (3歳)20ベクレル ○ 
男子 (4歳)16ベクレル  


 この家族は家庭タイプ孤児院といわれるもので、子ども全員が里子です。
 お母さんに子どもたちの健康状態を尋ねました。
 18ベクレルだった13歳の男の子は、偏頭痛持ちで、乗り物酔いもよく起こすそうです。
 子ども達は全員ではありませんが、毎年のようにイタリアに保養に行っているそうです。
 ほとんどの子どもたちが比較的健康だそうですが、6歳の男の子が一番問題があるそうです。

 アルコール中毒の両親の元で生まれ、ほとんど育児放棄されていたらしく、2才8ヶ月で保護されたときは、垢まみれ、父親から頭を殴られるなどの虐待も受けていたそうです。
 その後、今の養親に引き取られましたが、言葉の発達が遅く、暗記力もなく、6歳になっても、丸や三角の形の区別がつかない、色の名前も覚えられない、自分でくつをはいたり、上着のボタンを留められない、人の顔や名前もすぐ忘れてしまう、などの症状が出ているそうです。
 また頭痛をよく訴えるそうです。
 医者からは1年に1回、入院して投薬治療を受けるように言われ、そうしているのですが、薬の効き目はないそうです。
 病院で何を治療しているのか、お母さんのお話を聞いていてもよく分かりませんでした。
 学習障害なのか記憶障害なのかもよく分かりませんでした。
 以前、SOS子ども村で学習障害の女の子で、自分の名前のスペルすら書けないのに、絵画には飛びぬけた才能を持っている子がいましたが、今回の男の子は、一つ飛びぬけた才能があるわけでもなさそうで、お母さんは心配していました。
 生みの親から受けた暴力の記憶が残っていて、記憶障害を起こしている、とお母さんは話しており、それは一生消えることがないのでは、とも考えているようでした。
 父親から叩かれて、脳そのものに機能障害が残っているから、頭痛持ちなのでは? と私は思ったのですが、そのような検査は病院でしているだろうし、どんな薬を飲んでいるのかよく分かりません。 

 ともかく、ベラルーシはアルコール中毒が1番の社会問題なので、このような両親の元に生まれてきたばかりに似たような症状の子どもがたくさんいるんだろうと思うと、知らないだけでその数と社会的損失は計り知れないのでは、と思いました。
 そのような子どもたちの心身のケアを政府は里親に丸投げしている感じがしないでもないですが、でも優しい里親の元で暮らせて、今はこの男の子も幸せだと思います。
 

(家族B)

お母さんが4人の子どもを引率していました。この家族には1個のビタペクトを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクトを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時5歳)8ベクレル
長男(14歳) 11ベクレル 
長女(10歳) 21ベクレル ○
次女 (8歳) 15ベクレル 
三女 (6歳)  7ベクレル

 子ども達は比較的健康ということでした。長男は子どものとき髄膜炎にかかったのですが、早めに気づいて治療を始めたところ、完治したそうです。
 長女は病弱で、頭痛持ち、耳の痛みを訴えるなどの症状があったのですが、最近は落ち着いてきたとのこと。しかし、私がSOS子ども村へ行った日の前日、室内プールへみんなで泳ぎに行って、この子だけ体調不良になり寝ていました。プールの水を飲んでしまったからと、お母さんは話していましたが、他にも飲んだ子どもがいるのに、と思いました。

 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、着物から作った巾着袋、マグネット、日本語で子どもの名前を書いたカードなどをプレゼントしました。
 子ども達は、さっそく折り鶴を作っていましたが、すぐにたくさん折っていたので、びっくりしました。

 画像は記念撮影した様子です。病気で寝ていたなどの理由により写っていない子どももいます。 
 
 最後になりましたが、ビタペクトの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第232回」

2018-10-15 |   ビタペクト配布活動
 10月15日にビタペクトと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第232回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクトを10個と、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー1部を渡しました。  
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2646個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2194部となりました。
 今回で通算248回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2646人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2194家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回は2家族がべトカ(チェルノブイリ原発から約150キロ)から保養滞在していました。

(家族A)

 この家族はいわゆる家庭タイプ孤児院の家庭です。お母さんが8人の養子や里子を引率していました。
 2013年にも保養滞在していたことがあります。そのときの様子はこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第144回」

 ただし、前回の保養にも今回の保養にも参加したのは、母親と男の子一人だけです。
 この家族には5個のビタペクト3を渡しました。それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時25歳)45ベクレル
養女(11歳) 30ベクレル ○ 
養女 (8歳) 18ベクレル  
養女 (6歳) 22ベクレル ○
養子 (4歳) 25ベクレル ○
男子(14歳) 16ベクレル 
男子(13歳) 30ベクレル ○ → 22ベクレル ○
男子(12歳) 28ベクレル ○
女子 (5歳) 18ベクレル  

 このうち養子の4人は兄弟で、両親、両祖父母全員が若くして亡くなったとかで、このお母さんの一家の養子に最近入ったそうです。
 4歳の男の子はアレルギー体質、14歳の男の子は喘息を持っており、13歳の男の子は歩行困難の障碍があります。
 このお母さんは長年、恵まれない子どもを引き取っては育て続けていますが、最近はさまざまな子ども手当が減ってきているそうです。
 この家の子ども達はイタリアやベルギーに保養に行っていますが、毎年全員行っているわけではなく、やはり予算の関係で、行ける年もあれば、行けない年もあり、いわゆるチェルノブイリの子どもたちのための海外保養の機会も縮小傾向にあるようです。
 歩行が難しい13歳の男の子ですが、2回の手術を受けて、だいぶ歩けるようになりました。
 しかし、このような手術を障碍児認定されている子どもは無料で受けられるはずが、
「最近は個人負担です。」
と病院側から言われて仕方なく、イタリアで保養を受け入れた家族から援助してもらって、手術代を工面したそうです。
 お母さん自身は糖尿病患者ですが、インスリンは国から無料で受け取っています。


(家族B)

 お母さんが6人の子どもを引率していました。この家族には5個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時14歳) 15ベクレル
養子 (6歳) 27ベクレル ○
養子 (5歳) 19ベクレル 
男子(11歳) 26ベクレル ○
女子 (9歳) 27ベクレル ○ 
女子 (9歳) 29ベクレル ○ 
男子 (8歳) 25ベクレル ○
 
 お母さんにお話を伺いましたが、子ども達は比較的健康だそうです。
 お母さん自身は甲状腺肥大と関節痛に悩んでおり、お父さんは胃潰瘍だそうです。
 数年前に一軒屋に引越し、化学肥料は一切使わない自然農法で育てた野菜と果物だけ食べるようにしている、と話していました。
 昔、近くの森できのこを集めて、洗ったり、ゆでたりして、放射能を除去したと思ったものの、念のため検査してもらったら、「やっぱり食べてはだめなレベル」の放射能が検出されて、捨てたそうです。それ以来、きのこを森で集めて食べるのは一切やめた、ということでした。
 どうしてもきのこが食べたい場合は、室内栽培されているマッシュルームを店で買ってくるそうです。
 
 チェルノブイリ原発事故が起きた日、このお母さんの祖母(当時70代)は、、
「手足の関節が痛い。」
と訴えていたそうです。中学生だったお母さんは、
「年のせいだろう。」
と軽く考えていましたが、その後、べトカでは、30代40代で、関節痛に悩む人が増えたそうです。
 さらに小児がんが増え、生まれてすぐにがんが見つかるケースすらあった、とこのお母さんは話していました。

 この2家族が住んでいるべトカは汚染地域に指定されていましたが、今では汚染地域ではなくなり、住んでよい地域になっています。若い人向けの住宅も建設され、18歳になると優先して入居できます。ただし、入居を始めてから5年以内に規定の価格を支払えば、自分の持ち家になりますが、それができなかった場合、借家住まい扱いになり、家賃を払い続ける、という決まりだそうです。
 べトカの人口は増え続けており、安心な地域、ということになっていますが、実際にはそこに住む子ども達は内部被曝を受けています。
 また、安全宣言を出されていますが、周囲には「放射能があるため、立ち入り禁止の森」もたくさんあります。
 またべトカにはWBCのある病院があり、無料で検査を受けられます。
「これで本当に安全な地域と言えるの?」
とお母さんたちは話していました。


 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、日本語で子どもの名前を書いたカードなどをプレゼントしました。
 子ども達は、日本語に強い関心を示して、
「日本語を勉強したい。」「日本に行ってみたい。」
と口々に話していました。
 それぞれ悩みを抱えた子どもたちだと思うのですが、明るい夢を持ってほしいなあ、と思いました。

 画像は記念撮影した様子です。この後も、ツーショット写真をみんなからせがまれて大変でした。(^^) 
 
 最後になりましたが、ビタペクトの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第231回」

2018-09-19 |   ビタペクト配布活動
 9月19日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第231回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクトを6個を渡しました。  
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2636個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2193部となりました。
 今回で通算247回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2636人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2193家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。


(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回は2家族が保養滞在していました。

<家族A>
 
 モギリョフ州オシポビッチ地区リペニ村(チェルノブイリ原発から約240キロ)から来た家族。この家族は2008年8月と2014年2月にもSOS子ども村に保養滞在したことがあります。そのときの様子はこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第78回」(家族A)
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第160回」(家族A)

 家庭タイプ型孤児院の家庭で、お母さんと里子6人が一緒に保養に来ていました。この家族には2個のビタペクトを渡しました。
 それぞれの体内放射能値は次のとおりです。○印の子どもにビタペクトを渡しました。前回の滞在のときに測定した人の結果も表記しています。

母親(事故発生時25歳)18ベクレル → 8ベクレル (今回測定せず)
男子(16歳)38ベクレル ○ → 38ベクレル ○ → 10ベクレル
男子(15歳)12ベクレル
男子(14歳)18ベクレル → 16ベクレル
女子(14歳)12ベクレル
母親(事故発生時3歳)13ベクレル
女子 (7歳)20ベクレル ○
女子 (4歳)30ベクレル ○

 もう一人「お母さん」がいますが、この人は引率していたお母さんの里子の一人で、現在は結婚し、7歳と4歳の実子がいます。
 祖母と娘(里子)と孫も、いっしょに保養に来た、という形です。

 子どもたちの健康状態についてもお母さんにお聞きしました。子ども達は比較的健康だそうです。
 16歳の男の子は背骨が歪んでいるそうですが、特に治療は受けていないということでした。


(家族B)

 オシポヴィチ市(チェルノブイリ原発から約230キロ)から来た家族。
 お母さんが6人の里子を引率していました。この家族には4個のビタペクトを渡しました。
 このお母さんは2009年2月にも里子を連れて保養滞在したことがありますが、当時の里子は「卒業(独立)」し、今回は初めてSOS子ども村で保養滞在するこどもたちばかりでした。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクトを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時26歳)12ベクレル → 13ベクレル
女子(17歳)20ベクレル ○ 
女子(16歳)12ベクレル  
女子(14歳)27ベクレル ○ 
男子(13歳)17ベクレル 
男子(11歳)20ベクレル ○
女子(11歳)20ベクレル ○ 

 お母さんに子どもたちの健康状態についておききしました。
 17歳の女の子はよく鼻血が出るので、医者に相談したら、ビタミンCのサプリを飲むように言われて、それを飲んでいるが、あまり改善されていない、ということでした。
 また17歳の女の子と14歳の女の子は偏平足だそうです。
 13歳の男の子は斜視で、それを治すめがねをかけたり、目の体操などをし続けた結果、ほとんど治りました。お母さんの努力が大きいですね。
 
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、日本語で子どもの名前を書いたカードなどをプレゼントしました。
 折り紙にすごく興味を示して、すぐ作り始めていました。
 さらに「日本のことで、何か知りたいことはないですか?」と尋ねたら、
「天皇制について教えてください。」
と男子小学生にきかれたので、びっくりしました。
 (頭のいい子たちばかり、という印象です。)

 画像は記念撮影した様子です。
 ただ、家族Aのもう一人のお母さんと年長の子ども達は通学などにより、ここには写っていません。
 保養滞在中でもちゃんと学校へ行くんですね。  


 最後になりましたが、ビタペクトの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。



チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第230回」

2018-09-03 |   ビタペクト配布活動
 9月3日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第230回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクトを4個を渡しました。  
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2630個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2193部となりました。
 今回で通算246回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2630人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2193家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。


(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回は1家族がミンスク(チェルノブイリ原発から約350キロ)から保養に来ていました。

 お父さんとお母さんが10人の子どもと姪を2人引率していました。

 この家族は2012年と2015年にも保養滞在していたことがあります。
 そのときのようすについてはこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第137回」(家族B)
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第183回」(家族B)

 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクトを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時8歳)8ベクレル → 7ベクレル → 9ベクレル
長女(18歳)44ベクレル ○ → 21ベクレル △ → 20ベクレル ○
長男(16歳)23ベクレル ○ → 29ベクレル △ → 14ベクレル
次女(14歳)39ベクレル ○ → 24ベクレル △ → 16ベクレル
次男(13歳)31ベクレル ○ → 39ベクレル △ → 15ベクレル
三男(11歳)31ベクレル ○ → 33ベクレル △ → 21ベクレル ○ 
四男 (9歳)26べクレル → 23ベクレル △ → 16ベクレル
五男 (7歳)21ベクレル → 31ベクレル △ → 12ベクレル
六男 (5歳)41ベクレル △ (2015年初測定)→ 20ベクレル ○
三女 (2歳)(今回初測定)14ベクレル
四女(生後6ヶ月)(今回初測定)0ベクレル
姪 (14歳)21ベクレル ○
姪 (13歳)16ベクレル

 生後6ヶ月の末っ子ちゃんがちゃんとWBCでお座りしてたのかと思うとびっくりですね。
 お父さんは用事で不在だったため測定を受けることができなかったそうです。
 
 全体的に見て、前回と前々回の結果より、ずっとよい数値でした。(^^)

 子ども達は比較的健康とのことでした。
 ただ三男は皮膚病があって、塗り薬を塗っているが、効果がないということでした。
 お母さん自身は高血圧、お父さんはリューマチを発症し、10人の子育ては大変だと話していました。

 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、日本語で子どもの名前を書いたカード、日本のかわいいシールなどをプレゼントしました。
 とても仲の良い兄弟姉妹で、プレゼントの品も分け合っていっしょに遊んでいました。(^^)
 
 画像は記念撮影した様子です。
 ただ、お父さんと年長の子ども達は通学などで、ここに写っていません。
 お父さんは保養滞在しながら、仕事に行っています。
 保養所に寝るために滞在しているようなものですね。
 でも、このような形の保養も認められるのであれば、成人男性でも保養に行きやすいな、と思いました。
 日本で保養を導入するときのご参考までに書いておきます。 

 最後になりましたが、ビタペクトの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第229回」

2018-08-13 |   ビタペクト配布活動
 8月13日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第229回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト6個と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを1部渡しました。  
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2626個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2193部となりました。
 今回で通算245回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2626人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2193家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回は2家族がミンスク(チェルノブイリ原発から約350キロ)から保養に来ていました。

(家族A)

お母さんが9人の子どもを引率していました。この家族には2個のビタペクト3を渡しました。
 この家族は2012年4月にもSOS子ども村に保養滞在していたことがあります。
 そのときの様子はこちらをご覧ください。

チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第132回」(家族B)

 2012年と今回のそれぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時17歳)11ベクレル → 11ベクレル 
次女(18歳)20ベクレル ○ → 27ベクレル ○
三女(16歳)30ベクレル ○ → 11ベクレル
長男(14歳)34ベクレル ○ → 33ベクレル ○
次男(12歳)28ベクレル ○ → 12ベクレル
三男(11歳)32ベクレル ○ → 11ベクレル
四男 (9歳)35ベクレル → 13ベクレル
五男 (7歳)(今回初測定)→ 17ベクレル
四女 (4歳)17ベクレル
六男 (2歳)16ベクレル

 お母さんに子どもたちの健康状態についてお話を伺いました。
 前回は長男、次男、三男、四男に言語障害があって専門の治療を受けているということでしたが、6年経った今では、その話はでませんでした。
 次女と長男は背骨が曲がっており、特に長男は30分間しか座ることができないそうです。
 学校の授業は「寝ながら受けてください。」と医者に言われたそうです。
 でも現実的ではないので、有料のマッサージを受け続けたところ、改善してきたそうです。
 
 前回と比べると内部被曝量は減りましたが、お母さんはどうして今でも被曝しているのか、など質問されました。
 この一家のお母さんはスルーツク(チェルノブイリ原発から約250キロ)の出身で、今でもお母さんの両親が暮らしています。実家の庭にさくらんぼの木があり、その実で作ったジャムをもらってはよく食べているから、それが原因では、と話していました。しかし、チェルノブイリ原発が起きて、2、3年後そのさくらんぼを計測したことがあるそうです。その結果、放射能は検出されず、また近所で採れた果物や野菜もきれいだったそうで、そこの住民は安心した、とお母さんは話していました。
 スルーツクのさくらんぼは被曝には関係なさそうです。ということはミンスクで流通している食品が原因ということになりますね。
 ミンスクで暮らしている私は人事ではないのですが。 

 
(家族B)

 お母さんが7人の子どもを連れていました。この家族には4個のビタペクト3を渡しました。それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親 16ベクレル
長男(10歳) 12ベクレル 
長女 (9歳) 15ベクレル 
次男 (8歳) 24ベクレル ○
次女 (6歳) 21ベクレル ○
三男 (4歳) 13ベクレル
四男 (2歳) 23ベクレル ○
五男 (2歳) 27ベクレル ○ 

 お母さんはチェルノブイリ原発事故が起きたとき、まだ生まれておらず、自分のお母さんのお腹の中にいたそうです。(妊娠初期だったそうです。)
 事故が起きてから約半年後生まれましたが、特に問題はありませんでした。
 子どもたちも特に持病はないそうです。8歳の次男は生まれつき心臓の壁に穴が開いているそうですが、大きさは小さく、経過観察中だそうです。

 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、日本語で子どもの名前を書いたカード、せんすなどをプレゼントしました。年齢が小さい子ども達は、日本とか折り紙、と言っても「?」という感じでしたが、大きい年齢の子どもは、日本語に関心を示していました。折り紙も早速作っていました。何事にも積極的ですね。
 画像は記念撮影した様子です。
 (家族A)の長女も写っています。19歳になるので、今回の保養には子どもとして選ばれなかったのですが、食費は自己負担で滞在しており、弟と妹のお世話、食事作りの手伝いとして同行していました。(この人の分は予算が出ず、被曝量の測定はしていません。このように保養滞在に対してSOS子ども村は柔軟な対応をしていますね。)

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第228回」

2018-07-18 |   ビタペクト配布活動
 7月18日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第228回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト6個と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを1部渡しました。  
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2620個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2192部となりました。
 今回で通算244回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2620人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2192家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

(家族A)
 ピンスク市(チェルノブイリ原発から約280キロ)から来た家族。
 お母さんが6人の子どもを引率していました。この家族には1個のビタペクト3を渡しました。

 この家族は2009年5月、2010年7月、2011年4月、2015年6月にも保養滞在していたことがあります。そのときの様子はこちらをご覧ください。

「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第90回」(家族A)

「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第105回」(家族A)


「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第116回」(家族A)


「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第179回」(家族A)

 2009年、2010年、2011年そして2015年の測定結果については以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時14歳)  0ベクレル → 9ベクレル → 17ベクレル → 17ベクレル → 6ベクレル
女子 (15歳)26ベクレル ○ → 33ベクレル ○ → 23ベクレル ○ → 45ベクレル ○ → 11ベクレル
男子 (15歳)18ベクレル ○(2011年初測定) → 23ベクレル ○
 → 34ベクレル ○
女子 (14歳)22ベクレル ○ → 32ベクレル ○ → 19ベクレル ○ → 25ベクレル ○
 → 12ベクレル
女子 (11歳)(2009年は測定なし)30ベクレル ○ → 17ベクレル → 7ベクレル → 13ベクレル
男子 (6歳) 5ベクレル(2015年初測定) → 19ベクレル
女子 (4歳)(2018年初測定)10ベクレル’ 


 この一家は10人子どもがいますが、そのうち6人の子どもを連れてきています。
 車椅子の男の子は15歳になってすっかり大きくなりましたね。
 子どもたちの健康状態ですが、6歳の男の子は斜視で、両足が曲がっており、2度手術を受けて、だいぶ上手に歩けるようになっていました。
 このように運動障害を抱える子どもはなかなか一般のサナトリウム施設で保養滞在できず、行くことができないそうですが、SOS子ども村は受け入れてくれるので、助かります、とお母さんは話していました。
 今回は子どもたちの内部被曝量も大幅に減りました。
 お母さんは被爆の原因は近所の森で摘まれたビルベリーではないかと以前疑っていましたが、最近ビルベリーは食べないようにしているそうです。
 前回保養に来たとき、ビルベリーなど測定したほうがいいですよ、とアドバイスしましたが、今回尋ねたら、食品の測定はしていない、と話していました。(まあ、そんなものですね。子どもが大勢いると、育児に追われて、目に見えない放射能のことは後回しになってしまうのでしょう。)


(家族B)

 ジトコビチ市(チェルノブイリ原発から約190キロ)から来た家族。家庭タイプ孤児院の家庭でした。
 お母さんが10人の養子を引率していました。この家族には5個のビタペクト3を渡しました。
 測定結果は以下のとおりです。丸印の子どもにビタペクトを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時18歳)6ベクレル
男子(16歳) 18ベクレル 
女子(16歳) 16ベクレル  
女子(15歳) 15ベクレル 
女子(15歳) 17ベクレル  
女子(14歳) 18ベクレル 
男子(12歳) 23ベクレル ○
女子(12歳) 23ベクレル ○ 
男子(11歳) 29ベクレル ○
女子 (7歳) 34ベクレル ○ 
男子 (7歳) 23ベクレル ○

お母さんに子どもたちの健康状態について尋ねました。16歳の男子と11歳の男子は2人とも心雑音が聞こえるそうです。16歳の男子は今はよくなっているそうです。
 子どもたちの多くが背骨が曲がっており、カルシウム不足を指摘されていますが、お母さんから言わせると、この家庭に引き取られる前、生みの親から育児放棄されていた子どもが多く、そのために栄養不足になっている、ということでした。

 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、日本語で子どもの名前を書いたカード、5円玉お守りなどをプレゼントしました。
 子どもたちはお母さんと日本に行きたいと話していました。育ててもらった子どもたちが育てのお母さんに日本旅行をプレゼントする日が来たらいいですね。  
 画像は記念撮影した様子です。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第227回」

2018-07-07 |   ビタペクト配布活動
 7月7日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第227回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はセルロースを6個と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを3部渡しました。  
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2614個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2191部となりました。
 今回で通算243回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2614人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2191家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回もビタペクトではなくセルロースを渡しました。

(家族A)

 ブレスト市(チェルノブイリ原発から約440キロ)から来た家族。
 お母さんが3人の実子を引率していました。この家族には3個のセルロースを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにセルロースを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時2歳)14ベクレル
長女 (11歳) 22ベクレル ○
次女  (8歳) 23ベクレル ○
長男  (2歳) 27ベクレル ○

 お母さんに子どもたちの健康状態について尋ねましたが、よく風邪を引き、しかも長引くことが多いそうです。
 長女は1年前心雑音が聞こえて、今は経過観察中と話していました。

 お母さん自身は長女を妊娠中に、肝臓にのう胞ができていると言われ、どうしたらいいのかと医者にききましたが、出産には関係がないということで、そのまま長女を出産。
 次女妊娠中にはのう胞が二つに増えた、と言われましたが、その治療は受けないまま出産。
 長男妊娠中にはのう胞が一つ減っていて、そのままもう一つも放置しているとのことでした。このままもう一つも消えてほしい、とお母さんは話していました。
 他にも次男に予防接種を足にしたら、丸く腫れてしまったので、医者に見せると、外科手術をして切除しましょう、と言われてお母さんはびっくり。
 ハーブの煎じたものやキャベツの葉で湿布をしたら、半年後にほとんど治ったそうです。
 またこのお母さんは子宮筋腫があったのですが、コリアンダー・シードを煎じたものや、ビートのジュースをずっと飲んでいたら、きれいに消えたと話していました。
 このような自然なものを使った療法は全て、おばあちゃんから教えてもらたもの、と話していました。
 効果が科学的に証明されているとはかぎりませんが、ベラルーシの民間療法ということで、ご紹介しておきます。


(家族B)

 ブレスト市(チェルノブイリ原発から約440キロ)から来た家族。
 お母さんが1人の実子、ブレスト多子家庭協会の子ども4人を引率していました。この家族には2個のセルロースを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにセルロースを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時20歳) 10ベクレル
男子(11歳) 15ベクレル 
男子(15歳) 15ベクレル
女子(12歳) 32ベクレル ○
男子(11歳) 13ベクレル 
男子(9歳)  23ベクレル ○

 お母さんの話によると11歳の息子はアレルギーが出て、腕の皮膚がいつも荒れているそうですが、医者に診てもらっても、アレルゲンが何なのか分からずじまいだそうです。
 

(家族C)

 ブレスト市から約20キロ離れたルィシチツィ村(チェルノブイリ原発から約460キロ)から来た家族。
 お母さんが2人の実子、姪1人を引率していました。この家族には2個のセルロースを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにセルロースを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時0歳)17ベクレル
長男(11歳) 17ベクレル 
長女 (9歳) 26ベクレル ○
姪  (4歳) 14ベクレル 

 子ども達は風邪をよく引くほかは比較的健康だそうです。ただお母さんは7年前甲状腺がんになり、甲状腺を全部摘出したそうです。
 今はホルモン剤を飲み続けており、他にもカリウムサプリを摂っているそうです。障害者認定を受けていますが、カリウムサプリは全額自己負担。月に日本円にして8000円の障碍者年金を受け取って、それでホルモン剤やカリウムサプリを購入しているそうです。
 このお母さんのカリウム量ですが、目安の半分しかなく、明らかにカリウム不足。サプリを飲んでいるのに足りていません。
 また転移がん予防として、手術後放射性ヨードを一回飲んだとも話していましたが、素人判断で、「それって大丈夫なの? 新たな被曝にならないの?」と思いました。しかし、甲状腺を全て摘出後なので、大丈夫なのだそうです。手術して7年経ちましたが転移はないそうです。
 ただお母さんはやせていて顔色も悪く、首元には手術の跡(いわゆるチェルノブイリのネックレス)があって、痛々しかったです。

 画像は記念撮影したものです。子どもたちには折り紙や折り鶴、和風美人画モチーフのカード、子どもたちの名前を書いた色紙などをプレゼントしました。
 子ども達からは「日本語で何かしゃべってー!」とねだられ、大変でした。でも日本語に興味がある子どもが増えてきてうれしいです。
   
 今回のセルロースの購入費には、CD「月と日」の売り上げを使いました。
 最後になりましたが、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 べラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。 

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第226回」

2018-06-11 |   ビタペクト配布活動
 6月11日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第226回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はセルロースを13個と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。  
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2614個、セルロースの合計は144個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2188部となりました。
 今回で通算242回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2614人の子どもにビタペクトを、約137人の子どもにセルロースを、2186家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回もビタペクトではなくセルロースを渡しました。

 今回は2家族がゴメリ(チェルノブイリ原発から約 140キロ)から保養に来ていました。

(家族A)

 お母さんが4人の子どもを引率していました。この家族には3個半のセルロースを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにセルロースを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時0歳)11ベクレル
長女 (7歳) 40ベクレル ○
長男 (5歳) 18ベクレル △
次女 (3歳) 53ベクレル ○
次男 (1歳) 65ベクレル ○

 このうち三角印がついている5歳の男の子は、三角印がついている家族Bの15歳の男の子と一つのセルロースを半分に分けることにしました。

 お母さんに子どもたちの健康状態について話を伺いましたが、3歳の女の子が化学物質アレルギーらしい、というだけで、特に持病はないそうです。


(家族B)

 家族Bのお母さんは家族Aの実母です。
 こちらのお母さんは10人の子どもを引率していました。この家族には9個半のセルロースを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにセルロースを1個ずつ渡しました。
 このうち三角印がついている15歳の男の子は、三角印がついている家族Aの5歳の男の子と一つのセルロースを半分に分けることにしました。

母親(事故発生時 33歳)20ベクレル
女子(17歳) 46ベクレル ○ 
男子(15歳) 18ベクレル △
女子(15歳) 25ベクレル ○ 
男子(13歳) 22ベクレル ○
女子(13歳) 34ベクレル ○
女子(12歳) 37ベクレル ○ 
女子(12歳) 44ベクレル ○
女子(11歳) 42ベクレル ○ 
男子(11歳) 59ベクレル ○
女子 (8歳) 51ベクレル ○ 

 こちらのお母さんにも引率している子どもたちの健康状態についてお話をうかがいましたが、特に病気の子どもはいないということでした。

 それにしても今回は子どもたちの結果が高く、驚きました。チェルノブイリ原発事故が起きてから32年経過しても、こんな数値が出続けています。
 
 子ども達は元気と言っていましたが、当人たちのうち10歳以上の子どもは、自ら熱心に、
「この数字はどういう意味ですか?」「放射能を減らすにはどうしたらいいですか?」「食物繊維をとるために果物の皮や種を食べる方がいいですか?」
など質問をしてきて、頭のいい子ばかりが今回保養にやってきたのかと、こちらにも驚きました。
 こういう「意識高い系」の子どもが増えてきてほしいですね。

 画像は記念撮影したものです。子どもたちには折り紙や折り鶴、千代紙人形、子どもたちの名前を書いた色紙などをプレゼントしました。

 今回のセルロースの購入費には、CD「月と日」の売り上げを使いました。
 最後になりましたが、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 べラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。