ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

リダでのセミナーに参加

2019-03-25 | 日本文化情報センター
 3月25日ベラルーシの地方都市、リダにある第16番学校で行われたセミナーに参加しました。
 この学校の図書館司書さん2名が、昨年のミンスク市中央児童図書館で行われた司書向けのセミナーで知り合ったのですが、今回はリダ市立の学校で行われた、グロドノ州にある学校司書向けセミナーに私がご招待を受けて、行ってまいりました。
 この学校の司書さんの仕事ぶりはベラルーシで一番ではないのかと思うぐらい、いろんなアイデアを出して、学校図書室を盛り上げています。
 私も日本の学校図書室について、ベラルーシの学校司書の方々にお話しする機会に恵まれました。 
 もっとも日本の学校図書室で私は働いたことはないのですが、利用したことはあるので。(笑)
 日本とベラルーシと学校図書室にも、共通点あり、相違点ありで、情報やアイデアのシェアをするのは、私を含め参加者全員、興味深いことだったと思います。
 また機会があれば、ぜひリダを訪問したいです。

 ところで、この学校の校長先生から、日本の学校と交流がしたいという要望を受けました。
 生徒の年齢は6歳から17歳までです。
 外国語は英語とポーランド語を勉強しているそうですが、すでにポーランドとラトビアの学校と、文化交流をしているそうです。
 日本語はできないので、英語になると思いますが、幅広い国際交流に関心がある日本の学校があれば・・・と思い、ここに書き込んでみました。
 

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第238回」

2019-03-20 |   ビタペクト配布活動
 3月20日にビタペクトと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第238回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクトを12個を渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2684個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2199部となりました。
 今回で通算254回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2684人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2199家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回は2家族がゴメリ州クリフスク(チェルノブイリ原発から約140キロ)からSOS子ども村に保養滞在していました。
 この2家族は2015年にも保養滞在していたことがあり、そのときも仲良く同時に来ていました。そのときのようすはこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第184回」

(家族A)
 
 お母さんが2人の実子と6人の子どもを引率していました。この家族にはビタペクトを7個渡しました。前回と今回のそれぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。△印の子どもにセルロースを2人に1個、○印の子どもに1人に1個ビタペクトを渡しました。

母親(事故発生時13歳) 15ベクレル → 20ベクレル
次女(17歳)34ベクレル △ → 21ベクレル ○
三女(16歳)45ベクレル △ → 34ベクレル ○
男子(12歳)(今回初測定)29ベクレル ○
女子(12歳)(今回初測定)26ベクレル ○
男子(11歳)(今回初測定)48ベクレル ○
男子(10歳)(今回初測定)24ベクレル ○
男子 (9歳)(今回初測定)45ベクレル ○
男子 (8歳)(今回初測定)19ベクレル

 12歳の女子と11歳の男子は実の姉弟です。
 子どもたちの健康状態についてお母さんに話を聞きました。
 次女は背中や足の関節痛があると5年前にも話していましたが、今でも足の痛みが残っているそうです。塗り薬を塗っても改善しないので、困っていました。
 他の子どもたちは比較的健康ということでした。


(家族B)

 お母さんが2人の実子と5人の子どもを引率していました。このうち5人の子どもにビタペクトを渡しました。前回と今回のそれぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。△印の子どもにセルロースを2人に1個、○印の子どもにビタペクトを1人に1個渡しました。

母親(事故発生時8歳)30ベクレル → 30ベクレル
長女(14歳)30ベクレル △ → 27ベクレル ○ 
長男(16歳)39ベクレル △ → 29ベクレル ○
男子(16歳)(今回初測定)13ベクレル 
男子(15歳)(今回初測定)21ベクレル ○
男子(15歳)(今回初測定)17ベクレル
男子 (8歳)(今回初測定)44ベクレル ○
女子 (4歳)(今回初測定)29ベクレル ○

 15歳の男子2人は実の兄弟です。
 この家族のうち長女は車椅子に乗っています。他の子ども達は比較的健康ということでした。

 子どもたち全員ではないのですが日本文化情報センターへ見学に来てくれました。画像は弊センター内で写した記念写真です。
 
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方、日本語で子どもの名前を書いたカードや文房具などをプレゼントしました。
 
 最後になりましたが、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。今回のビタペクトの購入費にはCD「月と日」の売り上げ金を充てました。、
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。 

震災から8年

2019-03-11 | 放射能関連情報
 東日本大震災から8年が経ちました。
 犠牲になられた方々には、鎮魂・・・という言葉しか思い起こされません。
 3.11という節目の日付を迎え、日本からの情報が伝わってきていますが、やはり帰宅を許された地域への帰還者は増えていないようですね。
 戻った方の健康にはどうか手厚いケアをお願いします。
 チェルノブイリ原発事故後、汚染地域にとどまった人や戻った人の多くは高齢者(と言っても50歳以上)の方が多かったのですが、予想以上に元気に暮らしていた(いる)ようです。
 もっとも、もともと健康な人たちで、家の近くに病院がないと不安だとか高血圧の薬を常に飲んでいます、というような人はいませんでした。

 逆に子どものために汚染地域から遠く離れた人たちの決断は尊重に値します。
 事故さえなかったら、人生も大きく変わらなかったのに、という思いを抱えながら、新しい生活を築くのは本当に大変だと思います。
 福島第1原発でまだまだ事故処理作業が続いている今、安全だと思うところへ移るのはその人にとって大事なことです。 

 先日埼玉在住の方からメールをいただいて、自宅の空間線量の計測を続けているということでした。このような努力の継続が大切です。
 8年前と比べて、75%に減少しているそうです。
 8年かかって、25%減ったということですが、個人的にはもっと減っておいてほしかったと思います。
 今は土壌の計測も重要になってきていますね。
 測定して問題がなければ、そこで育てた農作物を食べてもよいと思います。
 問題がなければ、と言っても、基準値以下だったらそれでよいのかときかれると、やはりゼロ、つまり汚染されていないものを食べるのが理想としか言えません。
 
 ベラルーシではもうすぐチェルノブイリ原発事故から33年になりますが、汚染地域になったことのない首都ミンスクで事故後生まれ育った子どもでも内部被曝しています。
 日本にいる方でも、機会があればぜひ内部被曝を測定してください。