ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ゴメリの盆栽展 5

2019-04-27 | ベラルーシ文化
 作品のコーディネートにまず驚きましたが、盆栽そのものもすばらしかったです。
 ベラルーシでは寒くてうまく育たないのでは? というタイプの木でも、生き生きと、そして繊細に育っていました。
 ビハレフさんが盆栽に心血を注いでいることが感じられました。
 とにかく感服いたしました。(もっとも私は盆栽に関しては素人なので、見る目があるとは思えないのですが、それでも感動しました。)
 ビハレフさんは日本へ行って本格的に盆栽を学びたいという希望を持っているそうです。
 近い将来、ビハレフさんが来日するかもしれません。ビハレフさんの夢が叶うといいなと思います。

ゴメリの盆栽展 4

2019-04-27 | ベラルーシ文化
 これは狐が美人に化けて、お坊さんをだまそうとする昔話をモチーフにしています。
 盆栽ではありませんが、
「これだったら、私もできるかも・・・。」と思いながら撮影しました。

ゴメリの盆栽展 3

2019-04-27 | ベラルーシ文化
 盆栽、鹿のフィギュア、ミニチュア石庭、そして昔話。
 盆栽の木を風景に見立てて、小さいフィギュアを置いたりするのは知っていましたが、やはりビハレフさんの個展だけあって、独自の世界観ができあがっているように感じました。

ゴメリの盆栽展 2

2019-04-27 | ベラルーシ文化
 展示されていた盆栽のほとんどには、昔話が添えられており、お話にちなんだものが盆栽といっしょに飾られていました。
 例えばこの盆栽の根元にある黒っぽいのはドラゴンのフィギュアです。それとそのすぐ横に小さくて分かりづらいですが、リスのフィギュアもあります。
 お話は「賢いリス」という昔話と言うか説話でした。
 このようにただ盆栽が置いてあるのではなく、昔話とコラボしているという凝った盆栽展でした。

ゴメリの盆栽展 1

2019-04-27 | ベラルーシ文化
 ベラルーシには専門的に盆栽をしている人が3人いるそうです。
 そのうちの一人、ドミートリイ・ビハレフさんの盆栽コレクションが通称ゴメリ宮殿博物館の中にある回廊でお披露目されることになりました。
 ビハレフさんは盆栽暦8年目だそうですが、自慢の盆栽の数々を1年に1回展示して、ゴメリ市民の目を楽しませているそうです。
 ビハレフさんには昨年12月、ブラチーノ児童図書館で初めてお会いしましたが、今回盆栽展に行くことができました。
 
 盆栽展のポスターです。ぱっと見て、「え、これが盆栽展のポスター?」と不思議に思いながら、中に入りました。

ゴメリ州立図書館でゴシケーヴィチをテーマにレクチャー 

2019-04-26 |   イオシフ・ゴシケーヴィチ
 ゴメリ州立図書館のホールでイオシフ・ゴシケーヴィチについてレクチャーをしてきました。
 この図書館の公式サイトで、レクチャーの様子が報告されています。

 この画像だけだと、本当にゴシケーヴィチの話をしているのかどうかよく分かりませんが、特にゴシケーヴィチが函館に建てた通称「ロシア病院」についてお話しました。

 ちなみにゴシケーヴィチは現在のゴメリ州にある村で生まれたので、ゴメリ州立図書館にはゴシケーヴィチ関連の文献資料は他の図書館と比べて多く集められています。
 しかし、日本でどんなことをしていたのかについて詳細や、また日本人の視点から見たゴシケーヴィチ像といったものは、ロシア語に訳されていない部分が多いので、レクチャー出席者のみなさん(地元の大学関係者、図書館関係者の方々)にとっては、知らなかったことも多かったようです。
 
 「ロシア病院」には若かりし頃の新島襄が通院していたこともあり、内部の様子や病院食についての記録が日本語で残っているのですが、ロシア語に訳さないとベラルーシ人は分からないので、その研究(というより翻訳作業)を私がしたものを、今回発表できる機会を得られました。
 日本語の資料を閲覧するためにご協力くださった同志社社史資料センターの方々には深謝しております。
 
 レクチャーを聞きに来てくださったゴメリ市民の反応がとてもよかったので、もっと詳しく調べてロシア語でまとめたものを、この図書館に寄贈するのがいいように思いました。
(引き続きがんばります。私にとってライフワークのようなものになるかもしれません。)

 ゴメリ州立図書館はゴシケーヴィチに関する資料を収集していますので、チロ基金が購入した「日本文化に対するキリスト教の介入」を1冊寄贈しました。詳しくはこちらです

ゴメリ州立図書館・児童図書館「手袋を買いに」 2

2019-04-26 |   新美南吉
 子どもたちには「手袋を買いに」のお話をしました。
「このお話の最後に人間は本当にいいものかしら? ときつねのお母さんは考えているけれど、みなさんはどのように答えてあげますか?」
と質問すると、次々と、
「人間はいいものだと言います。」
という返事が返ってきました。
「じゃあ、みなさんが帽子屋さんだったとしたら、きつねに手袋を売ってあげる?」
ときくと、みんな売ってあげる、と言いました。
「きつねがお金を持っていなかったら?」
「だったら、ただでプレゼントする。」
 みんなやさしいねえ。(^^)
「このきつねのお母さんはむかし、人間が飼っているアヒルを友だちと盗もうとして、棒で追いまくられたことがあるのです。だから人間のことが嫌いなんだけど、じゃあ、みなさんがアヒルを飼っていたとして、そこへきつねがアヒルを食べに来たらどうしますか?」
「棒で追い払います。」
「手袋はただでプレゼントするのに、アヒルはあげたくないのですね。どうして?」
・・・などと意地悪い質問をする私なのですが、幼稚園の先生や司書さんも巻き込んで、議論になりますね。
 このように読後いろいろ話し合えるのが、名作である証拠・・・と大人には説明しています。
  
 童話の後は、折り紙です。みんなできつねの折り紙を作りました。
 上手にできて大喜びです。家に持って帰って、またおうちの人と手袋を買いに行った子狐の話をしてくれたら・・・と思いました。

ゴメリ州立図書館・児童図書館「手袋を買いに」 1

2019-04-26 |   新美南吉
 4月26日、ゴメリ州立図書館を訪問しました。
 この図書館には児童図書コーナーとして分館の児童図書館「ブラチーノ」があります。
 昨年12月には同じ場所で絵本「おりつるの旅」の寄贈、そして折り紙のワークショップを開催しました。

 今回は新美南吉ベラルーシ語訳童話集「手袋を買いに」をテーマに日本を紹介するイベントを開催しました。
 出席してくださったのはゴメリ市にある第49番幼稚園のみなさんです。

 着物衣装に身を包んでいる女の子たちがいますが、この日のために、「百万本の赤いバラ」の曲に合わせて、踊りを披露してくれました。だから頭にバラの花をくっつけているんですね。
(着物が左前に見えるデザインなのが唯一残念ですが。)

 もうすぐ町の子ども向けのダンスコンクールにこれで出場するそうですが、踊りを拝見して優勝しそうだと思いました。

 他にも「日本」をタイトルにした詩の朗読をした男の子もいて、幼稚園児とは思えないほどの記憶力で、びっくりしました。
 

チェルノブイリ33年 ゴメリ州立図書館の取り組み

2019-04-26 | 放射能関連情報
 2019年4月26日、チェルノブイリ原発事故発生から33年目を迎えました。
 この日、私はゴメリ州立図書館の御招待を受けて、ゴメリへ行ってきました。
 しかし、テーマはチェルノブイリとは関係がなく、ゴメリでももう事故のことは意識になく遠い過去になりつつあるのか、と思っていました。
 私はイオシフ・ゴシケーヴィチをテーマにレクチャーをしたのですが、4月26日にチェルノブイリと全く無関係な話ばかりするわけにも・・・と思ったのでゴシケーヴィチが函館に建てた病院について詳しく話をしました。人種を越えて、助け合いましょう、ということです。
(ちなみにゴシケーヴィチは現在のゴメリ州にある村で生まれました。そのためゴメリ州立図書館にはゴメリ出身の有名人コーナーの中にゴシケーヴィチのコーナーがちゃんとあります。)

 実際訪問してみると、この日ゴメリ州立図書館ではチェルノブイリ関連のイベントがちゃんと行われていました。文学と音楽のコンサートで、「チェルノブイリを私たちの記憶の中にとどめましょう」というメッセージが込められていました。

 またゴメリ州立図書館には児童図書コーナー(分館)があり、司書の方に話をうがうと、4月25日と26日は学校から団体で次々とやってきて、司書の方々は2日で合計5回チェルノブイリのお話をしたそうです。
 毎年この時期は「チェルノブイリのお話」を子ども向けに児童図書館で行っているということでしたが、対象年齢は小学4年生前後だそうです。

 そのときにはチェルノブイリに関するドキュメント映画の上映をしたり、司書の方が作成したプレゼンテーションを使用するそうです。

 そのうち小学校1-2年生向けのプレゼンテーション資料を見せてもらいましたが、私が見た限りでは、1-2年生向けとは思えないような高度な内容で、「放射能とは何か? ヨード、セシウム、ストロンチウム・・・」から始まっていて、原発の仕組みなど、小学校低学年は本当に理解できるのかしら?とびっくりするようなレベルです。

 被曝して病気になった子どもの白黒写真や、事故処理作業員の写真なども使われており、「事故は悲劇」「リクビダートルは英雄」といったメッセージが強く感じられます。

 これもゴメリという地域性によるものかもしれません。
 原発事故から33年経過した今も、ゴメリではチェルノブイリのことを風化させないように努力を続けており、公立の児童図書館でも次世代に向けて、図書館でできることをきちんとしている印象でした、

 一言でベラルーシと言っても、地域差、温度差があるように感じた一日でした。

新刊書「日本文化に対するキリスト教の介入」

2019-04-24 | チロ基金
 国立ベラルーシ文化芸術大学で日本の宗教史を研究されているユリヤ・ヤロツカヤ先生が、今までの研究成果を一冊の本にまとめて出版しました。
 「日本文化に対するキリスト教の介入」(国立ベラルーシ文化芸術大学発行)という難しそうな題名ですが、つまり日本にいつどのようにしてキリスト教が入ってきたかについて、大変詳しく書かれています。最後のほうには日本の新興宗教についても詳細が書かれており、このような内容をテーマにした学術書で、しかもロシア語で書かれたものはあまりないと思います。(少なくともベラルーシではこれ1冊だけですね。)
 
 本文中に出てくる日本語の単語、主に宗教の名称について著者は日本語でも表記しているのですが、それがまちがっていないか私がチェックしました。
(日本語の単語の校正を担当した人、ということで私の氏名も記載されています。)

 1冊は日本文化情報センターで閲覧できるようになっていますが、5冊をチロ基金が購入し、ベラルーシの各地の各地の図書館に寄贈することにしました。
 内容が非常に専門的な学術書で、もちろん大衆向けではない文献なので、そもそもの発行部数が100部だけなのです。
 (発行した大学側に印刷のための予算が足りない・・・ということで、ほとんど著者の自費出版扱いになっています。若い駆け出しの研究者としては苦しいところですよ。)

 しかし、日本に最初の正教会を建てたイオシフ・ゴシケーヴィチや二コライ・ヤポンスキーのことももちろん記述されている貴重な資料ですので、ゆかりの地では読んでもらいたい・・・そのように考え、また著者を支援するためにも、チロ基金から購入しました。
 今後ベラルーシの図書館に寄贈していきたいです。






チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第239回」

2019-04-22 |   ビタペクト配布活動
 4月22日にビタペクトと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第239回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクトを7個を渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2691個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2199部となりました。
 今回で通算255回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2691人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2199家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回はゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)から1家族が12人の子どもを引率して、保養滞在していました。
この家族は2016年と2017年にもSOS子ども村で保養滞在していたときがあります。
 そのときの様子は以下をご覧ください。
 
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第193回」(家族B)
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第209回」

 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトを1個ずつ渡しました。2016年と2017年に測定した結果についても表記してあります。

母親(事故発生時2歳)31ベクレル → 22ベクレル → 13ベクレル 
長男(14歳)42ベクレル ○ → 27ベクレル ○ → 13ベクレル
長女(14歳)33ベクレル ○ → 30ベクレル ○ → 13ベクレル
次男(11歳)39ベクレル ○ → 33ベクレル ○ → 31ベクレル ○
三男 (6歳)24ベクレル ○ → 21ベクレル ○ → 41ベクレル ○
四男(6ヶ月)(今回初測定) 5ベクレル
養女(11歳)41ベクレル ○ → 30ベクレル ○ → 29ベクレル○
養女(14歳)(今回初測定)16ベクレル
養女(10歳)(2017年初測定)19ベクレル → 32ベクレル ○
養女 (9歳)(2017年初測定)16ベクレル → 45ベクレル ○
養女(12歳)39ベクレル ○ → 24ベクレル ○ → 18ベクレル
養子(10歳)20ベクレル ○ → 30ベクレル ○ → 37ベクレル ○
養女(11歳)32ベクレル ○ → 30ベクレル ○ → 29ベクレル ○

 このうち10歳と9歳の養女は実の姉妹です。
 12歳の養女と10歳の養子も実の姉弟です。

 子どもたちの健康状態についてお母さんにお話を伺いました。
 次男、12歳の養女、10歳の養子は、生まれつき心臓病を抱えています。経過観察中で特に治療は受けていません。

 長女は腎臓病のため、腎臓を一つ摘出しています。
 四男以外、全員に甲状腺肥大が見られるそうです。2年前はほとんどの子ども達は比較的健康、と言っていたのですが、今はほとんどの子どもが甲状腺肥大になっていました。
 体内被曝領は3年前に比べると平均すれば、ずいぶん少なくなったと思います。
 セシウム137の半減期が過ぎたことが影響しているのかもしれません。

 画像のようすは、生後6ヶ月の四男のWBC測定の様子です。場所はベルラド研究所です。
 3分間背もたれの真ん中でじっとしていないといけないので、こんなに小さい赤ちゃんの測定は無理では・・・と思っていたのですが、お母さんがガラガラを振って気をそらしていたので、ちゃんとお座りできました。
 もっともからだそのものが小さい赤ちゃんなので、測定がどれほど正しくできたかは疑問だな、と私は感じました。
 結果は5ベクレルでしたが、これが300ベクレルとかだったら、かえってびっくりしてしまいますね。小さいのにこんなにたくさん検出されるってどういうこと? 生後6か月ではビタペクトも飲ませられないし・・・と焦っていたと思います。
 
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方、日本語で子どもの名前を書いたカードやキーホルダー、シールなどをプレゼントしました。
 
 最後になりましたが、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。今回のビタペクトの購入費にはCD「月と日」の売り上げ金を充てました。、
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。 

・・・・・・・・・・・・・

 2020年4月26日の追記です。
 SOS子ども村では保養家族の出身地をミンスク州に限定するベラルーシの法律に従い、旧汚染地域からの家族を保養に招くことができなくなりました。
 また内部被曝測定も、受けるかどうかの判断は家族側に任せることとなりました。
 残念ながら、ベラルーシではチェルノブイリ原発事故が発生してから30年以上が経ち、人々の記憶の中から事故の記憶も消え始め、また事故後に生まれた世代も増えてきたことから、放射能被曝リスクを意識しない人が増えてきました。
 またベラルーシ政府もすでに復興に成功し、汚染地域に住民が戻り始め、もう事故の影響はない、という姿勢です。
 その結果、測定や研究も縮小されています。国として経済的な余裕もないのが大きな要因です。
 最後のビタペクト配布活動を行ってから1年間、SOS子ども村の保養家族で、いわゆる意識が高く、WBCの測定をしてください、と希望する家族が現れるかどうか見守っていましたが、皆無でした。
 もし、今後、測定を希望し、結果によってはビタペクト摂取を必要としている家族が現れたら、チロ基金としてはこの活動を再開しますが、現時点の状況では、この活動は実施していない、ということをお知らせいたします。
 チロ基金としては、測定をしていない人、つまり内部被曝量がはっきり分からない人に対して、ビタペクト(ペクチンサプリ)を無理に勧めて、飲んでもらうということはしたくありません。強要はできませんし、被曝していない人がペクチンを必要以上に摂取するのは体によくありません。(非常に体に毒、というわけではありませんが。)
 今後もしばらく状況を見たいと思っていますが、現時点ではこのSOS子ども村保養家族を対象とした「ビタペクト無料配布活動」は休止いたします。

喜びの復活祭フェスティバルに参加しました 2

2019-04-18 | 日本文化情報センター
喜びの復活祭フェスティバルに参加した証拠写真がないと前回の記事に書きましたが、会場から撮影してくれていた人から画像をいただきました。
 田中さんと半田の聖イオアン・ダマスキン聖堂の紹介をしているところです。
 正教徒の端くれとして、ちゃんとご奉仕してきましたよ。
 二コライ堂は有名ですが、他にも日本には正教の教会のあるということをベラルーシの信者さんたちにご紹介でき、よい機会になりました。
 

喜びの復活祭フェスティバルに参加しました

2019-04-12 | 日本文化情報センター
4月12日国立アートギャラリーで開催されている「喜びの復活祭フェスティバル」に参加しました。
 今年は4月21日がカトリックの復活祭、28日が正教の復活祭です。
 そのため復活祭向けのフェスティバルが多くの教会の参加により行われています。

 その中でも聖二コライ・ヤポンスキー教会の依頼を受けて、日本文化情報センターもお手伝いに行って来ました。
 画像は日曜学校に通う子どもたちが日本語で「春が来た」を歌っている様子です。
 普段は賛美歌を歌っている子どもたちなので、とても上手!

 ステージの奥には分かりづらいですが、影絵芝居の装置があります。
 上演されたのは日曜学校オリジナル作品「聖二コライ・ヤポンスキーの生涯」(ただし来日するまでの人生について。)で、とても分かりやすくおもしろかったです。

 えーっと、私が登壇したら、写真を撮ってほしいと知人に頼んでカメラを渡しておいたのですが、後から見たら、子どもの合唱しか写っていなかった・・・!
 なので私の写真がありませんが、間違いなく参加しましたよ。

 私は「日本の正教会」をテーマにレクチャーをしました。
 特に3年前に私が個人的にイコンを献納した半田正教会(聖イオアン・ダマスキン聖堂)を聖二コライ・ヤポンスキーが知多半島にある正教会を巡回したときのエピソードなどを詳しくお話しました。
 他にも神戸にある正教会については、ベラルーシ大学院生の田中仁さんが、ご自分の思い出を語ってくれました。手伝ってくれた田中さん、ありがとうございます!

 日本にある正教会でのしきたりなど、どうしても日本風にアレンジされている場合があり、(正教自体が、国ごとに独自のカラーを持っているのですが。)日本の正教徒の方々が工夫を凝らされている話をしましたが、来場してくださった皆様には興味深かったのではないでしょうか。
 
 聖イオアン・ダマスキン聖堂100年史の本を半田の正教徒の方にいただいており、今回内容を翻訳して、活用させていただきました。
 助かりました!
 
 他にも日本の教育制度の紹介や、書道体験会も行いました。

 日本に正教を広めた聖二コライ・ヤポンスキーを私も見習わないと・・・と思いました。
 私がするのは布教ではなく、日本文化の紹介ですけど、姿勢を見習わなくては、と気持ちを新たにした日でした。
 

ジョージノTVニュース番組

2019-04-09 | 日本文化情報センター
 4月4日にジョージノ市内で行われたセミナーに参加しましたが、そのときの様子が4月9日に地元テレビ局のニュース番組で報道されましたので、お知らせします。
 ネット配信はこちらです。

 番組の中では二つ目のニュースのなので、4分20秒あたりからご覧ください。
 日本文化情報センターが出版した新美南吉ベラルーシ語訳童話集「手袋を買いに」の紹介や、ナタリヤ・オブホワ先生が発表したイオシフ・ゴシケーヴィチの著作についても紹介されています。

ジョージノでのセミナーに参加しました 7

2019-04-04 | 日本文化情報センター
 ジョージノ女学校の生徒のみなさんは「うれしいひなまつり」の歌を歌ってくれました。
 しかも日本語で1番から4番まで。
 とても上手でびっくりしました。
 手前に写っているのは校長先生です。
 この学校が近所にあったら、うちの子も入学させていたのに(遅すぎる)と思いました、と校長先生に学校の感想を話したら、喜んでおられました。
 また機会があれば、この学校の生徒さんに日本文化の紹介をしたり、協力できることがあれば喜んで・・・と思いました。


・・・・・・・・・・・

 2019年4月9日、地元のテレビ局のニュース番組で取り上げられました。
 ネット配信されていますので、視聴することができます。最初から4分20秒のところからごらんください。リンク先はこちらです。