ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第226回」

2018-06-11 |   ビタペクト配布活動
 6月11日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第226回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はセルロースを13個と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。  
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2614個、セルロースの合計は144個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2188部となりました。
 今回で通算242回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2614人の子どもにビタペクトを、約137人の子どもにセルロースを、2186家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回もビタペクトではなくセルロースを渡しました。

 今回は2家族がゴメリ(チェルノブイリ原発から約 140キロ)から保養に来ていました。

(家族A)

 お母さんが4人の子どもを引率していました。この家族には3個半のセルロースを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにセルロースを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時0歳)11ベクレル
長女 (7歳) 40ベクレル ○
長男 (5歳) 18ベクレル △
次女 (3歳) 53ベクレル ○
次男 (1歳) 65ベクレル ○

 このうち三角印がついている5歳の男の子は、三角印がついている家族Bの15歳の男の子と一つのセルロースを半分に分けることにしました。

 お母さんに子どもたちの健康状態について話を伺いましたが、3歳の女の子が化学物質アレルギーらしい、というだけで、特に持病はないそうです。


(家族B)

 家族Bのお母さんは家族Aの実母です。
 こちらのお母さんは10人の子どもを引率していました。この家族には9個半のセルロースを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにセルロースを1個ずつ渡しました。
 このうち三角印がついている15歳の男の子は、三角印がついている家族Aの5歳の男の子と一つのセルロースを半分に分けることにしました。

母親(事故発生時 33歳)20ベクレル
女子(17歳) 46ベクレル ○ 
男子(15歳) 18ベクレル △
女子(15歳) 25ベクレル ○ 
男子(13歳) 22ベクレル ○
女子(13歳) 34ベクレル ○
女子(12歳) 37ベクレル ○ 
女子(12歳) 44ベクレル ○
女子(11歳) 42ベクレル ○ 
男子(11歳) 59ベクレル ○
女子 (8歳) 51ベクレル ○ 

 こちらのお母さんにも引率している子どもたちの健康状態についてお話をうかがいましたが、特に病気の子どもはいないということでした。

 それにしても今回は子どもたちの結果が高く、驚きました。チェルノブイリ原発事故が起きてから32年経過しても、こんな数値が出続けています。
 
 子ども達は元気と言っていましたが、当人たちのうち10歳以上の子どもは、自ら熱心に、
「この数字はどういう意味ですか?」「放射能を減らすにはどうしたらいいですか?」「食物繊維をとるために果物の皮や種を食べる方がいいですか?」
など質問をしてきて、頭のいい子ばかりが今回保養にやってきたのかと、こちらにも驚きました。
 こういう「意識高い系」の子どもが増えてきてほしいですね。

 画像は記念撮影したものです。子どもたちには折り紙や折り鶴、千代紙人形、子どもたちの名前を書いた色紙などをプレゼントしました。

 今回のセルロースの購入費には、CD「月と日」の売り上げを使いました。
 最後になりましたが、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 べラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。