ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

うちの子の間違い日本語

2017-08-29 | ベラルーシ生活
 「バイリンガル教育・T家のケース」にも書きましたが、うちの娘は一応日本語ができます。
 しかしやはり突拍子もない日本語の間違いをします。
 日本語を教えるほうも大変ですよ。

 今回はうちの子がやらかした日本語の間違い回答についてご紹介します。

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 問い「次の文の中にある間違いを正しい言葉に直しなさい。」

 1番 「暑さ涼しさも彼岸まで」

 正解 涼しさ → 寒さ

 うちの子の回答 「暑さ涼しさも・・・げんかんまで。」

(げ、玄関?!)


 2番「熱気払いにウナギを食べよう。」

 正解 熱気 → 暑気

 うちの子の回答 「熱気払いにウサギを食べよう。」

(ベラルーシ人はウサギ肉を食べます・・・。)


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 問い 下線部の言葉を漢字に直しなさい。「道に車が多くてこんらんした。」

 正解 混乱

 うちの子の回答 混浴

(どうしてこんな言葉が真っ先に脳裏に浮かぶのか・・・)

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 問い「泥棒稼業から足を洗って真人間になった。」を読んで訳しなさい。

 うちの子の回答 その1「すもうかぎょうから あしをあらって しんにんげんになった。」

 うちの子の回答 その2「相棒かぎょうから あしをあらって まにんげんになった。」

(ドラマ「相棒」の歴代相棒さんたちの顔が目に浮かんだよ、こっちは。)


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 問い「党の方針に反対した。」を読んで訳しなさい。

 うちの子の回答 「しょうの ほうばりに はんたいした。」

(言ってる本人も意味不明。)

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 問い 次の漢字を読みなさい。「再建する」

 うちの子の回答 「さいていする」

(意味不明。)

 
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 問い「有志が集まり劇団を旗揚げする」の「旗揚げする」とはどういう意味ですか。

 うちの子の回答 「降参する。」

(旗の色は白とは限らないのですが。)


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 問い「員」「士」「者」「家」という漢字は言葉の下につくと、職業や専門を表す言葉になります。例にならって、この4つの漢字が使われている言葉を挙げなさい。
 例 「委員」「弁護士」「労働者」「政治家」

 うちの子の回答 「会社員」「博士」「幸せ者」「山田家」

 (初めの2つの回答は良かったんですけどね。)


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 問い 次の(  )に入る言葉を次の4つの選択肢の中から1つ選びなさい。
「家に財布を忘れて買い物を(  )にもできなかった。」
選択肢 1.できる 2.しよう 3.する 4.できない

 うちの子が「この問題、難しすぎる。全然意味が分からないよー。」と嘆くので、私は「文法的にそんなにレベルの高い問題ではないのに・・・。どうして答えられないのだろう?」と不思議に思っていたが、さらにうちの子の話を聞いていると、「財布」という漢字を「昆布(こんぶ)」と読み間違っていたことが判明。
 そりゃ、全然意味が分からんわ。


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 文章問題で、要約するとこういう内容のものがあった。
 日本の会社は社員に賃金を払いつつ、社員教育を無償で社内で行う。アメリカでは社員は自分の賃金を上げるため、まず自分がもらった賃金を使ってスキルアップをはかる。日本では社員の教育は会社がするものであるが、アメリカでは自分のお金で自分の教育をするものである・・・。

 これを読んでいたうちの子が「この問題、難しすぎる。全然意味が分からないよー。」と嘆くので、私は「そりゃそうだよな。まだ中学生だし、こんなビジネス関係の文章を読んでも分からないだろうな。」と思っていたが、うちの子が文章を読んでいるのを聞いていたら、文中の「賃金」という言葉を全て「借金」と読み間違っていたことが判明。
 そりゃ、全然意味が分からんわ。

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一月の会話。

うちの子「ねえ、切腹はいつ?」
私「え、切腹?」
うちの子「もうすぐだよね、切腹。」
私「切腹って・・・ハラキリのこと?」
うちの子「ううん、切腹。今年も切腹あるよね?」

 ・・・切腹ではなく節分のことだった。ああ、どきどきした。

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 将棋の駒の一つである「桂馬」を見ながら、
うちの子「ねえ、この一つ目の漢字、訓読みでどう読むの? はしら?」
私「柱に形が似てるけど、柱じゃありません。」
うちの子「あ、分かった。『はげ』?」
 
 私が推測したうちの子の頭の中の思考回路。「桂」→ 訓読みで「かつら」→「はげ」
(危うく桂馬がはげ馬になるところだった・・・)

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 また突拍子もないことを言い出したら、追記します。
 

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第214回」

2017-08-14 |   ビタペクト配布活動
 8月14日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第214回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を3個渡しました。  
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2578個、セルロースの合計は85個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2167部となりました。
 今回で通算230回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2578人の子どもにビタペクトを、約76人の子どもにセルロースを、2167家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a


 今回はミンスク市(チェルノブイリ原発から約350キロ)から1家族が自分の子ども11人と親戚の子ども2人を引率していました。
 姪2人はソリゴルスク(チェルノブイリ原発から約230キロ)で、親戚の子ども2人はスルーツク(チェルノブイリ原発から約250キロ)で暮らしています。
 この家族は2014年にもSOS子ども村で保養滞在しました。そのときの様子はこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第164回」

 それぞれの測定結果はこのとおりです。2014年の結果と今回の結果です。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

父親(チェルノブイリ事故発生時11歳)10ベクレル → 9ベクレル
母親(チェルノブイリ事故発生時15歳)14ベクレル → 12ベクレル
次女(17歳)11ベクレル → 14ベクレル
長男(16歳)23ベクレル ○ → 14ベクレル
次男(15歳)30ベクレル ○ → 15ベクレル
三男(14歳)40ベクレル ○ → 13ベクレル
三女(13歳)24ベクレル ○ → 14ベクレル
四男(11歳)16ベクレル → 22ベクレル ○
五男 (9歳)19ベクレル → 15ベクレル
六男 (8歳)41ベクレル ○ → 16ベクレル
四女 (6歳)33ベクレル ○ → 26ベクレル ○
五女 (4歳) 0ベクレル → 17ベクレル
姪 (10歳)28ベクレル ○ → 21ベクレル ○
姪  (6歳)17ベクレル(今回初測定)
女子(12歳)15ベクレル(今回初測定)
女子(11歳)16ベクレル(今回初測定)

 ご両親に子どもたちの健康状態についてお話をうかがいました。
 前回は問題のある子どもも多かったのですが、お母さんは、
「ここのところ、みんな健康状態がよくなってきた。」
と話していました。
 親戚の子どもたちも、その親からは特に持病のことやアレルギーのことなど特に聞いていないということでした。
 みんなだんだん元気になってきていてよかったです。
 また前回は兄弟姉妹の間で内部被曝量にばらつきがありましたが、今回はほとんど差がありませんでした。
 
 画像は記念撮影したものです。
 子どもたちには折り紙や折り鶴、日本のシールやメモ用紙などのプレゼントをしました。 
「日本に行きたい。」「日本語を勉強したい。」と子ども達は話していましたが、ミンスクに住んでいるので、日本語学習のチャンスについてはハンディがないですよ。(^^)

 今回のビタペクト3の購入費には、CD「月と日」の売り上げを使いました。
 最後になりましたが、折り紙や文房具など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 べラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

日本ベラルーシ友好派遣団に参加した高校生のWBC測定結果について保護者の方へ

2017-08-06 | 放射能関連情報
 2017年7月22日から8月3日までベラルーシに滞在した日本ベラルーシ友好派遣団2017に通訳として参加しました。
 このプログラムに参加した50名の日本人高校生はベラルーシの保養施設で健康改善プログラムを受け、内部被曝量をWBCで測定しました。
 通訳としてそれに立会い、また結果についても翻訳してほしいと私は頼まれたのですが、諸事情により、「これではWBCの測定の結果がきちんと本人ならびに保護者に伝わらないだろう。」と感じました。
 そのため、ここで記事を書いてみたいと思います。

 ベラルーシ側から滞在予定のプログラムを渡されたときに、WBCで日本の高校生の内部被曝を測定する予定が、滞在のほとんど終わりの頃に予定されていることを知ったとき、ちょっとびっくりしました。
「日本人側から断る人はいませんでしたか。」
と私がきくと、ベラルーシスタッフは、
「いいえ。去年来た子どもたちも拒否することなく、普通に受けていましたよ。」
と話していました。
 私は2011年に仙台からベラルーシへ子どもたちが保養に来るとなったときの日本側の反応(測定の拒否)のことを覚えていたので、意外に思いました。
 時間が経ち、日本人側の意識も変わったのだな、と感じました。
(2011年の仙台市役所の反応についてはこちらにまとめてあります。) 

 さて、実際にWBCによる測定が始まると、日本の子どもたちの中に拒否する子や、
「両親から測定したらダメと言われている。」
などと言い出す子は一人もいませんでした。
 測定を担当したのはベラルーシ国境警備隊の移動車に積んだタイプのWBCでした。
 順番に身長体重も測定。しかし氏名は尋ねない・・・
 測定を担当した人は、
「結果はまとめて一覧表にして、ファイルにしたものを保養施設の医師に渡しときますよ。」
と言うので、ああ、個別に個人情報がもれないように封筒に入れて渡すとかしないんだな、と思いました。
 
 丸一日経過し、やっと医師がプリントアウトしたものを持ってきて、
「はい、これ訳しといて。」
と私に渡しました。しかし、それは私からすればとんでもないものでした。

(1)全員の分の結果がなかった。引率の先生も含め60人が測定したのに24人分しかない。医師に質問すると、
「私は国境警備隊の測定班からもらったデータをプリントアウトしただけだから。」
という返事。

(2)この24人の氏名が全員「MIYAGI」さんになっていた。宮城県から来た人が多かったためと思われる。確かに個人情報の流出という観点からすると、絶対にばれないです。しかし、具体的に
「せひとも私の測定結果を教えてほしい。」
という場合には結果を答えられない。
 一方、身長と体重は記載されているので、それで何とか誰の結果か判断することはできそう。ただし、身長体重が全く同じという高校生はたくさんいます。
 ちなみに性別も記載なし。性別による手がかりもないということです。
 年齢も住んでいる場所の記載もなし。
 日本の高校生を材料にしてベラルーシ側がデータ集めに利用しているのでは?といった穿った見方をする方も引率者の中にはいたようですが、そうとはとても思えないざっくりしたデータ集めです。
 ベラルーシ側に後ろ暗い目的があるとはとても思えません。

(3)測定したのはセシウム137とカリウム40だけ。セシウム134の結果は反映されていません。
 合計数でいいからセシウム被爆量を測定してほしかった。
 チェルノブイリ原発事故で30年以上経過したベラルーシではセシウム134の測定には無意味(検出されない)なので、測定もセシウム137だけ対象、になっているもよう。しかし福島第一原発事故から6年しか経過していない日本人の測定はセシウム134の測定もしてほしかったです。
 つまりここには事実より少ないセシウム被曝量が出ていると思います。
 さらには一覧表と言っても、単位が表記されていないという(科学的な見地からすると)おそまつなものでした。作成した人たちは一目で分かるんでしょうけど、一般人からするとそれぞれの数字が持つ意味が分かりません。

(4)仕方ないので、セシウム137の数値を見てみますが、一応24人それぞれの体全体の被曝量と体重1キロあたりの被曝量が記載されていました。(この点は評価できますね。)
 その結果ですが、体重1キロ当たり3.0ベクレルから3.5ベクレルの間にこの24人が収まっていました。
 つまり同じレベルということです。しかも体重1キロ当たり3ベクレル代なんて、すごく低数値で安心しました。健康被害が出るものではないです。よかった! ペクチンサプリも飲まなくていいぐらいですから。
「いや、3ベクレルでも被曝は被曝だ!」
とびっくりする日本人もいるかもしれません。
 しかし、そういう方は、こちらのベラルーシ人の内部被曝量をまず見てください。
 平均すればベラルーシの子どもたちの10分の1ぐらいです。
 もっともセシウム134の被曝量は分からないので、実際には3ベクレルより少し上の被曝量だと思いますが、だからと言って、体重1キロ当たり合計20ベクレルになるというのは考えにくいです。

(5)カリウム40の測定量も体全体と体重1キロあたりの数値が記載されていました。しかし単位がベクレルだったので、グラムでいつも判断している私の脳では換算できず、数字持つ意味が分からなかったです。(今度ベルラド研究所で換算方法をきいておきます。しかし算数が苦手な私ができるだろうか。)

(6)測定員は口頭で、
「異常のある子はいなかったよ。」
 保養施設の医師も、
「異常のある子はいませんよ。そう引率者に言っておいて。」
と気楽な感じで私(通訳)に言っていました。
 私から引率者(高校の先生方)に一覧表を見せながら、上記(1)から(5)のことを説明しましたが、先生方も、
「あ、そうですか。じゃあ、異常なしと保護者にきかれたら言っときます。」
と気楽な返事で、
「この一覧表、お渡ししましょうか。」
と私が差し出しても、
「いえ、いいです。いりません。」
 見たってどうせ分からないし、(本人や保護者に説明するやる気ゼロ?)という態度だったので、測定結果の一覧表は今、私の手元にあります。

 他人の私が見てももちろん個人を特定できませんので、別にいいのですが、もし、保護者の中で内のこの結果を教えてください!という人が出てきたときに、引率者が、
「測定結果を印刷した紙はベラルーシに置いてきました。」
と答えて大丈夫なものなんでしょうか?
 一方で、「いやあ、結果ですか? ベラルーシ側からもらってないんですよね。」などという嘘を先生がつくと、通訳である私が渡さなかったことになり、私に責任があると思われかねないので、このブログに事実を書いておきます。

 高校生のお子さんをこの保養プログラムに送り出した保護者の皆さんへ。
 私も高校生の親で、しかも2002年からチェルノブイリの子どもたちを支援するボランティアをしている人間ですから、ここに書いておきます。
 WBCの測定は全員受けました。詳細は上記のとおりです。
 残念ながら、残りの36人の結果は分かりません。しかし、60人中24人のセシウム137の測定結果が体重1キロあたり3ベクレル代ばかりであったことを考えると、残り36人の中に、一人だけ突然20ベクレルとか100ベクレルとか突出した数値が出てくるとは考えにくいです。
 つまり、60人全員体重1キロあたり3ベクレル代である可能性が非常に高いです。
 ですから、安心してください。

 どうしても自分のお子さんが測定結果が具体的に知りたいという場合、さらにお子さんがこの一覧表の24人の中に含まれている場合は、何とか身長体重で推測できるとは思います。その場合は私までメールでお問い合わせください。引率した先生方は保護者の方からの質問に答えることができません。結果の一覧表を受け取らなかったのですから。しかし、私は自分の被曝量は自分が知る権利があると考えます。