ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

図書館員フェスティバル

2014-09-11 | 日本文化情報センター
 ベラルーシでは毎年9月15日は図書館の日です。(休日ではありません。)
 この日に合わせて、9月11日ベラルーシ国立図書館で、才能ある図書館員によるフェスティバルなるものが開催されました。
 ベラルーシにはいろんな種類の図書館があるのですが、そこで働く図書館員で、「私はこのような才能があります。」というものを披露するものです。
 こういうフェスティバルが開催されるのは、今年が第1回目。
 条件は図書館員であること、文化や芸術に関係することなのですが、ミンスク市立児童図書館からも3名が参加しました。

 そのうちの1人は私・・・と言っても、人様に見せるような特別な才能ないんですけど・・・と思っていたら、ミンスク市立児童図書館直々の命により、ベラルーシの詩人の作品を日本語で朗読するように言われました。

 以前にベラルーシ語の詩の翻訳をしておいてよかった!
 このようなわけで、フランツィスク・スカリナやヤンカ・クパーラの詩を朗読しました。

 このフェスティバルについての報告は国立図書館のサイトで見られます。こちら
 私の名前は記事の中で紹介されていますが、写真はないですね。(^^;)
 ちゃんと着物も着ていったのですが。

 他の参加者の方々は、朗読をする人(図書館らしいですね。)もいましたが、歌を歌う人、ギターを弾く人、さらにはベリーダンスを踊る人などが登場しました。
 それでもってみんなやたらとうまいんです。
 プロですか?と思うぐらいうまい・・・
 本当にふだん図書館で働いているんですか?!
 というぐらいで、びっくり仰天のフェスティバルでした。(^^)

日本文化情報センター15周年 (9)

2014-09-09 | 日本文化情報センター
 デモンストレーション(お手本)が終わった後はお試し会です。
 マリ村の小学生が果敢に挑戦しました。
 お箸に戸惑っている人もいますが、みんなお行儀がよくてしっかりした子達ばかりで大人はみんな感心していました。

 お菓子とお抹茶を試してみたいという人は全員畳の上に座っていただきました。
 正座は絶対できない! という人もたくさんいました・・・
 
 予想以上に盛りだくさんの内容となりましたが、おそらく来て下さった方には楽しんでいただけたと思います。
 少しでも日本を身近に感じて下さったらとも思いました。会場は80名がご来場くださり、ぎゅうづめで申し訳なかったですが、日本への関心の高さを感じました。

 多くの方のご協力のおかげで盛会のうちに15周年式典がお開きとなりました。
 また20周年に向けて、1年、1年積み重ねていこうと思っています。

 ご協力くださった皆様、日本から応援してくださっている皆様、本当にありがとうございました。深く感謝申し上げます。
 

日本文化情報センター15周年 (8)

2014-09-09 | 日本文化情報センター
 記念式典では私の家族総出で(両親、娘、私)茶の湯のデモンストレーションを行いました。
 ベラルーシ人の皆さん、興味津々です。

 ちなみに本当の茶の湯では主人と客が向かい合わせのように座るのが決まりなのですが、できるだけ多くの方に手元が見やすいように、わざと違う方向に向かって座っています。
 
 

日本文化情報センター15周年 (7)

2014-09-09 | 日本文化情報センター
 記念式典の次のプログラムは茶道のデモンストレーションなのですが、会場の設置(畳を敷く)に時間が必要なため、その間に出席者の皆様には8月から実施していた着物と人形展を見学してもらいました。

 おかげさまで約3週間の開催期間中、276名の方々が来場されました。
 貴重な、そして思い出のつまった展示品を寄贈してくださった日本人の皆様、本当にありがとうございました。

 会場では掛け軸や翻訳絵本も展示して、15周年にふさわしい展示となりました。

日本文化情報センター15周年 (6)

2014-09-09 | 日本文化情報センター
 記念式典にはミンスク剣道クラブのリタさんとイローナさんがデモンストレーションを披露してくれました。
 剣道を初めて見るというベラルーシ人も多くて、日本文化を紹介するよい機会になったと思います。
 ミンスク剣道クラブのお二人にはいつも感謝です。

日本文化情報センター15周年 (5)

2014-09-09 | 日本文化情報センター
 数ある活動の中でも特に昨年力を入れた新美南吉作品「手袋を買いに」のロシア語訳の朗読を行いました。

 そして今年生誕200年を迎えたゴシケーヴィチが撮影に使ったネガが同志社大学で保管されていたことも発表しました。
 会場にはゴシケーヴィチが晩年を過ごしたマリ村の小学生も出席してくれました。また二コライ・ヤポンスキー教会の神父様もいらっしゃったので、ゴシケーヴィチが撮影したネガが残っていたこと、新島襄と二コライ主教の友情についてのお話しすることができ、本当によかったです。 
 

日本文化情報センター15周年 (4)

2014-09-09 | 日本文化情報センター
 プロジェクターを使って日本文化情報センター15年間の活動の歩みをご紹介しました。


日本文化情報センター15周年 (3)

2014-09-09 | 日本文化情報センター
 記念式典ではご挨拶代わりの踊りを披露しました。
 (この画像ではあまり踊っているように見えませんが・・・担当したのはY子です。)

日本文化情報センター15周年 (2)

2014-09-09 | 日本文化情報センター
 記念式典には三森大使も出席してくださいました。
 温かいお祝いの言葉をちょうだいしました。
 ミンスクにある児童図書館に外国の大使が来られること自体がめったにないので、本当に光栄です。

 他にも多くのベラルーシ人の方々からお祝いの言葉、記念の品をいただきました。

日本文化情報センター15周年

2014-09-09 | 日本文化情報センター
 2014年9月9日日本文化情報センターが創立15周年を迎えました。
 
 多くの方々がお祝いに来てくださいました。
 
 そしてこの15年間も多くの日本人、ベラルーシ人に支えられ続けてこられたことを実感しました。

 ご支援してくださっている皆様、深く感謝しております。

 15周年記念式典にはさまざまなイベントを行いましたが、詳しいご報告は次の投稿から順に公開いたします。
 

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第166回

2014-09-04 |   ビタペクト配布活動
 9月4日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第166回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を7個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2249個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2030部となりました。
 今回で通算181回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2249人の子どもにビタペクトを、2030家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回はブレスト州から2家族が自分の子どもと親戚の子どもを引率していました。


(家族A)

 ピンスク地区(チェルノブイリ原発から約280キロ)にある町、サドヴィから来た家族。お母さんが自分の子ども7人と姪2人を引率していました。
 この家族には5個のビタペクト3を渡しました。それぞれの測定結果はこのとおりです。
○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時14歳)15ベクレル
男子(16歳)25ベクレル ○
女子(13歳)27ベクレル ○
男子(11歳)19ベクレル
男子 (8歳)22ベクレル ○
女子 (7歳)40ベクレル ○
女子 (5歳)18ベクレル
女子 (1歳)23ベクレル
姪  (8歳)19ベクレル 
姪  (6歳)28ベクレル ○

 この子どもたちは、苗字も全員同じなのですが、実子と養子がいます。この一家は以前から多くの養子を引き取って育てている一家ですが、里子とちがって子どもたちを同じ籍に入れています。 
 子どもたちの健康状態についてお母さんにお話をうかがいました。
 全員がよく風邪をひき、リンパ節が腫れる場合が多いそうです。
 それ以外に特に持病はありません。
 
 お母さん自身は甲状腺の中にしこりがいくつもできていますが、投薬治療だけだそうです。
この一家は大きい畑を持っており、そこで育てた野菜を食べているそうです。商店で買う食料品はパンと牛乳、乳製品だけだそうです。
 産地を見てできるだけ汚染地域で作られた牛乳を買うようにしていますが、子どもたちはどうして被爆したのか分からないと話していました。
畑で作った野菜を検査したことはありますか、と尋ねると、検査に誰かが来たことはない、という答えでした。
 また自分たちが住んでいる町には食品の測定をするところはなく、たぶん大きな町にしかないということでした。検査するには野菜を持って遠くの大きい町まで持って行かないといけないので、検査をしたことはなく、近所の人もしたことがない、という話でした。
 この地域は非汚染地域であるせいか、意識が低く、検査体制も整備されていない印象を受けました。 


(家族B)

 イワノボ地区(チェルノブイリ原発から約320キロ)からお母さんが2人の実子と1人の子どもを引率してきていました。この家族には2個のビタペクト3を渡しました。それぞれの測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時4歳)24ベクレル 
長男 (7歳)19ベクレル 
長女 (3歳)23ベクレル ○
女子(12歳)22ベクレル ○ 

 長男は生まれつき心臓に欠陥があり、手術を受けて、現在はよくなったそうです。
 子どもたちは比較的健康ですが、お母さんも幼少時に心臓の欠陥が見つかり、治療したことがあるそうです。息子が病気になったのは遺伝のせいかもしれないと話していました。
 お母さんはウクライナの出身で、当時の自宅の近くにウラン鉱山があったので、昔から被爆していたかもしれない、と気にしていました。被爆を検査するような機会はなかったそうです。

現在日本文化情報センターでは着物と人形展が開催されています。そこでSOS子ども村からセンターのほうへ見学も兼ねてやってきてくれました。画像はセンター内で記念撮影したようすです。

ビタペクト3の容器の形が2種類ありますが、パッケージが新しいものに変わりました。新旧のビタペクト3があるように見えますが、中身は全く同じです。
次回からは新しいパッケージのビタペクト3のみを配布いたします。

今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書(筆ペンで書くので、テーブルの上に並べてインクを乾かしています。)、着物の端切れから作った巾着袋などをプレゼントしました。  

最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

NHK「ためしてガッテン」テーマが新じゃが

2014-09-02 | ベラルーシ生活
 2014年08月27日放送のNHK「ためしてガッテン」テーマが新じゃがでしたが、世界で一番じゃがいもの消費量が多い国ということで、番組内でベラルーシが紹介されました。
 年間一人当たりの消費量が170キロですが、確かにそれぐらい食べてるだろうなあ、という実感がありますよ。
 ちなみに日本人は25キロだそうです。

 番組HPはこちら
 ベラルーシ料理、ドラニキのレシピもあります。

 それで、番組内で紹介されていたベラルーシ料理レストランの人(ベラルーシ人)が、ベラルーシでは新じゃがばかり料理に使っていて、旧じゃがは使わない、といったことを言っていましたが、ベラルーシではそんなことはなくて、旧じゃがも料理に使っています。
 冬が長いので保存しておいたじゃがいもをその間食べ続けますから、新じゃがだけにこだわっているわけではありません。

 さらにこのレストランの人のお母さんは、古くなって甘くなった旧じゃがは捨てていた、と言っていましたが、ベラルーシ人みんながみんな、そうだとは思わないでください。
 これを聞いて、すごーくじゃがいもにこだわりのあるベラルーシ人なんだな、とびっくりしました。

 じゃがいもはベラルーシ人の主食。つまり日本人にとっての米ですから、捨てたりするとばちが当たる、という感覚です。
 芽や虫食いの部分、腐ってしまったものは捨てますが、普通は大切に食べます。
 皮を厚くむくと食べられる部分が減るので親に叱られます。
 
 番組の編集の際にこういうじゃがいもを無駄にしているような印象を与える発言になってしまったのかもしれません。
 テーマが新じゃがだったので、特に新じゃがにこだわるベラルーシを紹介したかったのかもしれません。

 旧じゃがもおいしく食べているベラルーシ人やその料理方法も紹介してほしかったですね。
 何と言っても世界一のじゃがいも国の人間なので。(^^)