2020年9月10日に国立ベラルーシ文化芸術大学で第2回ベラルーシ文化国際学術会議が開催される予定だったのが、コロナ禍のせいで延期・・・というより中止となり、論文集上だけの発表となっていました。
私はベラルーシ文化芸術大学の助教授、ユリヤ・ヤロツカヤ先生と共同論文を執筆しており、その中でベラルーシの詩人シャルヘイ・ジャルハイの詩
「広島」をベラルーシ語から日本語に翻訳し、会議では朗読によって発表したかったのですが、その形での発表はできませんでした。
しかし、論文集の出版が大学側の予算不足により、なかなか実現しないままでいたのです。
ところが、ようやく1年半後になりましたが、論文集が出版されました。770ページにも及ぶ立派なもので、発行者はベラルーシ科学アカデミーも名を連ねているので、歴史に残る仕事となりました。
ジャルハイの「広島」だけではなく、マクシム・バフダノヴィチの短歌と詩、5作品とヤンカ・クパーラの詩「Спадчына(祖国)」の拙訳も掲載されて、うれしいです。
今まで朗読したり、別ブログの電子の世界では発表していましたが、やはり学術機関発行の論文集に掲載されたことは後世の研究資料になるためにも非常に大事なことです。
(論文集についての詳細は、こちらの
別ブログを御覧ください。)
論文集発表までに時間はかかったものの、今隣国で戦争が続いており、また核兵器の脅威にさらされているこの時期に、この論文集が発行されたのも、運命を感じています。
ジャルハイが詩の中で書いていたように、いつか世界中に花が咲き、再生し、復活する日が来ると信じたいです。