2月29日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第190回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
今回はビタペクト3を4個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。
これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2372個、セルロースの合計は82個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2123部となりました。
今回で通算205回目の配布となりました。
延べ人数ですが、2372人の子どもにビタペクトを、約73人の子どもにセルロースを、2123家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。
(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215
(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13
(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b
(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1
(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html
(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42
(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)
http://www.belrad-institute.org/
(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80
チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a
今回は2家族が保養滞在していました。
(家族A)
バラノビッチ市(チェルノブイリ原発から約340キロ)から来た家族。
お母さんが5人の里子を引率して保養に来ていました。この家族に1個のビタペクトを渡しました。
それぞれの体内被曝の測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個渡しました。
母親(事故発生時8歳) 3ベクレル
女子(15歳) 4ベクレル
女子(14歳) 24ベクレル ○
男子(10歳) 6ベクレル
男子 (9歳) 7ベクレル
女子 (8歳) 6ベクレル
このお母さんには2人の実子がいますが、保養には来ていません。家には9人の里子がおり、そのうち5人を今回保養に連れてきていました。
子どもたちの健康状態についてお母さんのお話を伺いました。
9歳の男の子は体重が14キロしかなくとてもやせています。1年前にこの家に引き取られました。そのときにいろいろなことが分かりました。まず未熟児で生まれたこと。生まれつき心臓に欠陥があったこと。引き取られたとき背中に穴が開いていることをお母さんが発見。今その穴はふさがっているそうです。(床ずれ?)
甲状腺肥大が見られます。両腕をうまく動かせない。手のひらを上に向けることができず、2回にわけて手術を受け、今はほとんど治っていますが、まだ手術が必要だそうです。さらに心臓の超音波検査で白い影のようなものが、写り心臓病と診断されました。医者からは「このままだと15歳までに死ぬ。」と言われたそうです。そのため心臓の手術も受けなくてはいけません。
自分の子どもでもないのに、お母さんは必死で治そうと走り回っていました。実の親のほうは両親ともアルコール中毒だそうです。
また今回は保養に連れてきていませんが、1歳8ヶ月の男の子がいて、水頭症だそうです。しかし地元にこの病気を治せる病院がなく、何も治療を受けていません。その結果だんだん頭の大きさが大きくなってきて、発達も遅れまだ歩けません。
保養に来たので、ミンスク州立の大きい病院を紹介してもらいましたが、「あなたが住んでいるのはブレスト州だからブレスト州立病院に行ってください。」と断られたそうです。しかしそこにも担当できる医者がいないから、今こうやって頼んでいるのに、と説明をするとようやく一ヵ月後に診察の予約を受けられました。
このような家族タイプ孤児院と言われる家庭がベラルーシにあるのは、政府の予算削減のため公立の孤児施設が閉鎖され、孤児を里親の優しさに甘えて丸投げしているからです。
それで国は助かっているのに、公立の病院で治療もすんなり受けられないのはおかしいとお母さんは話していました。
ベラルーシでは人口減に歯止めをかけるため少子化対策をどんどん打ち出し、成功しています。しかし孤児を育てるのは里親で、病気の子どもに適切な治療を受けるための便宜というものは考えられていません。
(家族B)
ブレスト市から25キロのところにあるトゥルナ・ボリシャヤ村(チェルノブイリ原発から約440キロ)から来た家族。お母さんが9人の里子を引率していました。
この家族に3個のビタペクトを渡しました。
それぞれの体内被曝の測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。
母親(事故発生時21歳) 3ベクレル
男子(15歳) 18ベクレル
女子(15歳) 4ベクレル
男子(14歳) 5ベクレル
女子(14歳) 4ベクレル
男子(12歳) 30ベクレル ○
男子(11歳) 24ベクレル ○
男子 (8歳) 23ベクレル ○
女子 (7歳) 17ベクレル
女子 (7歳) 7ベクレル
お母さんは成人した実子がいますが、この里親を10年ほど続けているそうです。
今回保養に来た子どもたちも1年から5年前に里子になったそうです。
子どもたちの健康状態についてお話をうかがいました。14歳の男の子は1週間に1回ぐらいおねしょをするそうです。そのため念のため毎日紙おむつをして寝ているそうです。
15歳の男の子は女性化乳房(男性なのに胸が膨らんでくる)らしいのですが、たぶん成長期でホルモンバランスが崩れているんだろうという話でした。
お母さん自身は甲状腺に肥大があり、経過観察を何年も続けていましたが、とうとうガンが見つかったそうです。この保養から帰ったら、おそらく手術を受けるだろうということでした。
たくさんの(血のつながりはないですが)子どもがいるのにお母さんが重い病気になってしまったら・・・と心配になりました。
今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、お母さんたちには着物から作った巾着袋をプレゼントしました。
画像は記念撮影した様子です。
最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、巾着袋など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。
今回はビタペクト3を4個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。
これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2372個、セルロースの合計は82個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2123部となりました。
今回で通算205回目の配布となりました。
延べ人数ですが、2372人の子どもにビタペクトを、約73人の子どもにセルロースを、2123家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。
(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215
(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13
(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b
(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1
(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html
(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42
(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)
http://www.belrad-institute.org/
(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80
チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a
今回は2家族が保養滞在していました。
(家族A)
バラノビッチ市(チェルノブイリ原発から約340キロ)から来た家族。
お母さんが5人の里子を引率して保養に来ていました。この家族に1個のビタペクトを渡しました。
それぞれの体内被曝の測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個渡しました。
母親(事故発生時8歳) 3ベクレル
女子(15歳) 4ベクレル
女子(14歳) 24ベクレル ○
男子(10歳) 6ベクレル
男子 (9歳) 7ベクレル
女子 (8歳) 6ベクレル
このお母さんには2人の実子がいますが、保養には来ていません。家には9人の里子がおり、そのうち5人を今回保養に連れてきていました。
子どもたちの健康状態についてお母さんのお話を伺いました。
9歳の男の子は体重が14キロしかなくとてもやせています。1年前にこの家に引き取られました。そのときにいろいろなことが分かりました。まず未熟児で生まれたこと。生まれつき心臓に欠陥があったこと。引き取られたとき背中に穴が開いていることをお母さんが発見。今その穴はふさがっているそうです。(床ずれ?)
甲状腺肥大が見られます。両腕をうまく動かせない。手のひらを上に向けることができず、2回にわけて手術を受け、今はほとんど治っていますが、まだ手術が必要だそうです。さらに心臓の超音波検査で白い影のようなものが、写り心臓病と診断されました。医者からは「このままだと15歳までに死ぬ。」と言われたそうです。そのため心臓の手術も受けなくてはいけません。
自分の子どもでもないのに、お母さんは必死で治そうと走り回っていました。実の親のほうは両親ともアルコール中毒だそうです。
また今回は保養に連れてきていませんが、1歳8ヶ月の男の子がいて、水頭症だそうです。しかし地元にこの病気を治せる病院がなく、何も治療を受けていません。その結果だんだん頭の大きさが大きくなってきて、発達も遅れまだ歩けません。
保養に来たので、ミンスク州立の大きい病院を紹介してもらいましたが、「あなたが住んでいるのはブレスト州だからブレスト州立病院に行ってください。」と断られたそうです。しかしそこにも担当できる医者がいないから、今こうやって頼んでいるのに、と説明をするとようやく一ヵ月後に診察の予約を受けられました。
このような家族タイプ孤児院と言われる家庭がベラルーシにあるのは、政府の予算削減のため公立の孤児施設が閉鎖され、孤児を里親の優しさに甘えて丸投げしているからです。
それで国は助かっているのに、公立の病院で治療もすんなり受けられないのはおかしいとお母さんは話していました。
ベラルーシでは人口減に歯止めをかけるため少子化対策をどんどん打ち出し、成功しています。しかし孤児を育てるのは里親で、病気の子どもに適切な治療を受けるための便宜というものは考えられていません。
(家族B)
ブレスト市から25キロのところにあるトゥルナ・ボリシャヤ村(チェルノブイリ原発から約440キロ)から来た家族。お母さんが9人の里子を引率していました。
この家族に3個のビタペクトを渡しました。
それぞれの体内被曝の測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。
母親(事故発生時21歳) 3ベクレル
男子(15歳) 18ベクレル
女子(15歳) 4ベクレル
男子(14歳) 5ベクレル
女子(14歳) 4ベクレル
男子(12歳) 30ベクレル ○
男子(11歳) 24ベクレル ○
男子 (8歳) 23ベクレル ○
女子 (7歳) 17ベクレル
女子 (7歳) 7ベクレル
お母さんは成人した実子がいますが、この里親を10年ほど続けているそうです。
今回保養に来た子どもたちも1年から5年前に里子になったそうです。
子どもたちの健康状態についてお話をうかがいました。14歳の男の子は1週間に1回ぐらいおねしょをするそうです。そのため念のため毎日紙おむつをして寝ているそうです。
15歳の男の子は女性化乳房(男性なのに胸が膨らんでくる)らしいのですが、たぶん成長期でホルモンバランスが崩れているんだろうという話でした。
お母さん自身は甲状腺に肥大があり、経過観察を何年も続けていましたが、とうとうガンが見つかったそうです。この保養から帰ったら、おそらく手術を受けるだろうということでした。
たくさんの(血のつながりはないですが)子どもがいるのにお母さんが重い病気になってしまったら・・・と心配になりました。
今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、お母さんたちには着物から作った巾着袋をプレゼントしました。
画像は記念撮影した様子です。
最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、巾着袋など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。