ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第190回」

2016-02-29 |   ビタペクト配布活動
2月29日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第190回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を4個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2372個、セルロースの合計は82個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2123部となりました。
 今回で通算205回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2372人の子どもにビタペクトを、約73人の子どもにセルロースを、2123家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。


(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



 今回は2家族が保養滞在していました。

(家族A)

 バラノビッチ市(チェルノブイリ原発から約340キロ)から来た家族。
 お母さんが5人の里子を引率して保養に来ていました。この家族に1個のビタペクトを渡しました。
 それぞれの体内被曝の測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個渡しました。

母親(事故発生時8歳) 3ベクレル
女子(15歳)  4ベクレル
女子(14歳) 24ベクレル ○
男子(10歳)  6ベクレル 
男子 (9歳)  7ベクレル 
女子 (8歳)  6ベクレル

 このお母さんには2人の実子がいますが、保養には来ていません。家には9人の里子がおり、そのうち5人を今回保養に連れてきていました。

 子どもたちの健康状態についてお母さんのお話を伺いました。
 9歳の男の子は体重が14キロしかなくとてもやせています。1年前にこの家に引き取られました。そのときにいろいろなことが分かりました。まず未熟児で生まれたこと。生まれつき心臓に欠陥があったこと。引き取られたとき背中に穴が開いていることをお母さんが発見。今その穴はふさがっているそうです。(床ずれ?)
 甲状腺肥大が見られます。両腕をうまく動かせない。手のひらを上に向けることができず、2回にわけて手術を受け、今はほとんど治っていますが、まだ手術が必要だそうです。さらに心臓の超音波検査で白い影のようなものが、写り心臓病と診断されました。医者からは「このままだと15歳までに死ぬ。」と言われたそうです。そのため心臓の手術も受けなくてはいけません。
 自分の子どもでもないのに、お母さんは必死で治そうと走り回っていました。実の親のほうは両親ともアルコール中毒だそうです。

 また今回は保養に連れてきていませんが、1歳8ヶ月の男の子がいて、水頭症だそうです。しかし地元にこの病気を治せる病院がなく、何も治療を受けていません。その結果だんだん頭の大きさが大きくなってきて、発達も遅れまだ歩けません。
 保養に来たので、ミンスク州立の大きい病院を紹介してもらいましたが、「あなたが住んでいるのはブレスト州だからブレスト州立病院に行ってください。」と断られたそうです。しかしそこにも担当できる医者がいないから、今こうやって頼んでいるのに、と説明をするとようやく一ヵ月後に診察の予約を受けられました。
 
 このような家族タイプ孤児院と言われる家庭がベラルーシにあるのは、政府の予算削減のため公立の孤児施設が閉鎖され、孤児を里親の優しさに甘えて丸投げしているからです。
 それで国は助かっているのに、公立の病院で治療もすんなり受けられないのはおかしいとお母さんは話していました。
 ベラルーシでは人口減に歯止めをかけるため少子化対策をどんどん打ち出し、成功しています。しかし孤児を育てるのは里親で、病気の子どもに適切な治療を受けるための便宜というものは考えられていません。


(家族B) 

 ブレスト市から25キロのところにあるトゥルナ・ボリシャヤ村(チェルノブイリ原発から約440キロ)から来た家族。お母さんが9人の里子を引率していました。
 
 この家族に3個のビタペクトを渡しました。
 それぞれの体内被曝の測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時21歳) 3ベクレル
男子(15歳) 18ベクレル
女子(15歳)  4ベクレル
男子(14歳)  5ベクレル 
女子(14歳)  4ベクレル
男子(12歳) 30ベクレル ○
男子(11歳) 24ベクレル ○
男子 (8歳) 23ベクレル ○
女子 (7歳) 17ベクレル
女子 (7歳)  7ベクレル

 お母さんは成人した実子がいますが、この里親を10年ほど続けているそうです。
 今回保養に来た子どもたちも1年から5年前に里子になったそうです。
 子どもたちの健康状態についてお話をうかがいました。14歳の男の子は1週間に1回ぐらいおねしょをするそうです。そのため念のため毎日紙おむつをして寝ているそうです。
 15歳の男の子は女性化乳房(男性なのに胸が膨らんでくる)らしいのですが、たぶん成長期でホルモンバランスが崩れているんだろうという話でした。
 お母さん自身は甲状腺に肥大があり、経過観察を何年も続けていましたが、とうとうガンが見つかったそうです。この保養から帰ったら、おそらく手術を受けるだろうということでした。
 たくさんの(血のつながりはないですが)子どもがいるのにお母さんが重い病気になってしまったら・・・と心配になりました。

  今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、お母さんたちには着物から作った巾着袋をプレゼントしました。  
 画像は記念撮影した様子です。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、巾着袋など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

2月16日は二コライ大主教の日

2016-02-16 | ベラルーシ文化
 あまりベラルーシとは直接深い関係にあるのではないのですが二コライ大主教とその名を冠したベラルーシにある教会についてご紹介します。

 二コライ大主教って誰? と言う方はこちらをご覧ください。
 東京にある二コライ堂を創った人、と言ったら日本人にも分かりやすいかもしれませんね。

 二コライ大主教はロシア人で、生まれたところは今のベラルーシに程近いところですが、ベラルーシ人ではないし、ベラルーシ出身と言うわけではありません。

 ちなみに二コライ大主教と新島襄のこと、イオシフ・ゴシケーヴィチとの交流についてはこちらをご覧ください。

 二コライ大主教は正教の聖人ですが、モスクワにその名を冠した教会があります。
 そして、二コライ大主教とあまり縁がなさそうに思われるベラルーシにもあるのです。

 このミンスクにある聖二コライ・ヤポンスキー教会は、2011年3月東日本大震災発生後、すぐに犠牲者のための追悼ミサを行いました。詳しくはこちら

 現在この教会は別の場所に移転しました。
 公式サイトをご覧ください。小さな木造の教会で、中には二コライ大主教のイコンがあります。
 ベラルーシに二コライ大主教の名を持つ教会ができたのは、前々から日本文化に造詣のあったパーヴェル神父のおかげです。

 そして毎年2月16日は二コライ大主教の日なので、特別なミサが行われるのですが、それに行こう行こうと毎年思いながら、行けなかったのが今年ようやく行くことができました。

 この小さい教会の中にも外にもあふれかえるほどの信者さん。
 二コライ大主教がベラルーシでも強い信仰の対象になっていることがよく分かりました。
 ミサにはベラルーシ総主教もおられたので、正教徒のはしくれである私はちょっと緊張しました。

 でも教会の中には日本語で「ハリストス復活」と書かれていたり、正教の教会なのですが、ベラルーシの中にある日本文化に触れられる場所ということで、貴重な場所だと感じました。

 パーヴェル神父からは今後も日本文化情報センターと協力関係を築いていきたいというありがたいお言葉をいただきました。
 今後ともいろいろ模索していこうと思っています。
 また改めてご報告しますね。 

ヤクプ・コーラス記念館で日本文化の夕べ

2016-02-12 | 日本文化情報センター
 2月12日、2日早かったですがバレンタインデー企画(笑)だそうで、ヤクプ・コーラス記念館で日本文化の夕べが開催されました。
 ヤクプ・コーラスって誰? という方はこちらをご覧ください。合唱のコーラスではありません。
 ウイキペディアでは「ストーブシー」出身となっていますが、これそのまま言ってもベラルーシ人には通用しませんね・・・
 ストルブツィが正しいと思います。

 昨年2月に国立ベラルーシ文化芸術大学で行われた日本文化の夕べについてご報告しました。

 今回も国立ベラルーシ文化芸術大学の先生、学生さんの参加により、大成功でした。
 出席していた人の中には中学生の団体客も・・・
 遠藤周作の「沈黙」についてというのまじめな発表もあったのですが、やっぱり前回と同じく日本の「ギャル」「芸者」の話にみんなびっくりしていました。
 
 ベラルーシの中学生から出た質問。
「日本へ行ったらゲイシャに会えますか?」
 回答「本物のゲイシャに会たかったら、お茶屋さんへどうぞ。」しかしここで一見さんお断り、という変った風習について説明しないといけないし、いかにお茶屋さんにお金をたくさん払わないといけないのかということなども言っておかないといけません。(でないと京都の祇園で舞妓さんを追い掛け回したり、振袖引っ張ってちぎったりする迷惑外国人にこのベラルーシ人中学生がなってしまうかもしれません・・・)
 
 ギャルについてはみんなひいていました。中学生男子の中には、ギャルを見て「これってバーバヤガー?」と言っていました。バーバヤガーとはロシアの民話などに登場する山姥のことです。参照。

 ひいてしまうようなところもありましたが、日本文化に対してさまざまな切り口から興味を持ってくれるベラルーシ人が増えてほしいなと思います。

 国立ベラルーシ大学のグティコ先生、学生の皆さん、ヤクプ・コーラス記念館の皆さん、ありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第189回」

2016-02-05 |   ビタペクト配布活動
 2月5日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第189回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 ようやくチェコからベラルーシにビタペクト3が搬入されましたので、今回はビタペクト3を3個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを3部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2368個、セルロースの合計は82個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2121部となりました。
 今回で通算204回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2368人の子どもにビタペクトを、約73人の子どもにセルロースを、2121家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。


(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



 今回は3家族が保養滞在していましたが、測定の結果がよく、結果から言うとビタペクトを渡したのは1家族だけです。

(家族A)

 イワノフカ村(チェルノブイリ原発から約130キロ)から来た家族。
 お母さんが1人の孫と1人の養女、4人の子ども(ゴメリ市在住)を引率して保養に来ていました。この家族に3個のビタペクトを渡しました。 このうち13歳の女の子と11歳の女の子は姉妹です。この姉妹は2013年にも保養に来ていたことがあります。そのときの様子はこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第155回」(家族B)
 それぞれの体内被曝の測定結果は以下のとおりです。。○印の子どもに1個ずつビタペクト3を渡しました。滞在2回目の姉妹は前回の測定結果も表記しています。
 引率していたお母さんは姉妹の母親に、数値をきちんと伝えておくと話していました。


母親(事故発生時38歳) 3ベクレル
養女(14歳)4ベクレル
孫 (13歳)4ベクレル
女子(13歳)45ベクレル ○ → 35ベクレル ○
女子(12歳) 5ベクレル
女子(11歳)44ベクレル ○ → 27ベクレル ○
女子 (8歳)21ベクレル ○

  今回数値にずいぶん差がありますが、やはりふだん食べている物によるところが多いと思います。
 お母さんは、子どもたちは元気だと話していましたが、12歳の女の子はよくめまいを起こすそうです。
 養女はあるとき同級生の男子がふざけて叩いてきて、転んでしまい頭を打って脳震盪を起こしたことがあるそうですが、その後頭痛持ちになってしまったと話していました。この子は毎年ベラルーシ国内のサナトリウムに保養に行っています。
 13歳の孫はおねしょが治りません。毎晩ではないですがおねしょをするので、毎年おねしょを治すプログラムがあるという特別なサナトリウムに滞在しているそうです。しかし毎年通っているのに治らない・・・腎臓病の疑いはないそうです。
 こんなプログラムがある専門のサナトリウムがベラルーシにあるんですね・・・(ある意味、すっかり感心してしまいました。)

 このお母さん、実の子どもの数は7人。孫の数は36人だそうです!
 そして、家族Aのお母さんは家族Bのお母さんの実の母親でした。つまり家族Bの子どもたちのおばあちゃんです。


(家族B)

 テレシ村(チェルノブイリ原発から約130キロ)から来た家族。お母さんが5人の子どもを連れてきていました。

母親(事故発生時4歳)4ベクレル
長女(10歳)6ベクレル
長男 (9歳)7ベクレル
次女 (8歳)7ベクレル
次男 (5歳)7ベクレル
三女 (4歳)7ベクレル

 ごらんのとおりの全員同じレベルの数値。お母さんの手料理がすばらしいに違いないと思いました。
 そして家族Aのお母さんといっしょに暮らしている子どもたちも数値が低いということは、このお母さんの食生活がすばらしくて、それが娘にうけつがれているのだと感じました。

 子どもたちは健康だそうですが、10歳の長女だけが甲状腺肥大で、再び検査をしないといけないそうです。
 最初地元の病院で甲状腺腫と診断されたのに、医者のミスなのかこういうケースが多くて見過ごされたのか、お母さんに診断結果が伝えられなかったそうです。
 それをSOS子ども村に持ってきて、職員に「あら、こんなところにこんなことが書いてある。」と指摘され、分かったそうです。
 お母さんは保養滞在中にいい病院で詳しい検査を受けたいと希望していました。 
 ちなみにこんな女の子はイタリアに保養に行ったことがあります。またゴメリ州のあるサナトリウムにも滞在したことがありますが、このサナトリウムは神経系の病気の人が滞在できるサナトリウムだそうです。

 家族Aも家族Bも自分の畑を持っており、作った野菜を食べているそうです。野菜を放射能測定したことは一度もないと話していました。ただ作ったいちごを市場に持って行って売っていますが、その前にかならず測定を受けて許可をもらわないといけないので、毎年測定していますが、許可が出ないような高い数値が出たことは一度もないということでした。


(家族C)

 オルシャ(チェルノブイリ原発から約350キロ)から来た家族。お母さんが2人の養子を引率していました。

母親(事故発生時27歳)3ベクレル
男子(12歳)4ベクレル
男子(11歳)6ベクレル

 残念なことにこのお母さんは体調不良で詳しいお話を聞くことはできませんでした。
 しかし3人とも低い数値でよかったです。

 さて、今回の活動には日本から見学者がいました。福島キッズドルフィンキャンプのスタッフの方がベラルーシにおける保養について知りたいということで同行することになりました。
 日本には日本人のライフスタイルに合った保養滞在があると思います。ベラルーシの保養プログラムにも参考になるべきところ応用すべきところがあると思いますので、有意義な見学になっていたら・・・と願っています。
 
 おかげでいつもとちがうドルフィンキャンプのようすを紹介するビデオの上映も行ったり、折り紙教室もできました。Nさんありがとうございます!
 ベラルーシには海がないので、イルカと泳げる保養というものにびっくりしていました。
 SOS子ども村のスタッフからも質問が出ていました。こういった形での日本ベラルーシ交流ができるのはいいことですね。お互い勉強になります。

 Nさんから見たSOS子ども村のレポートはこちらです。
 
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、お母さんたちには着物から作った巾着袋をプレゼントしました。  
 画像は記念撮影した様子です。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、巾着袋など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。