ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第5回

2007-08-25 | チロ基金
 チロ基金は2005年からゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会へ支援活動を続けています。その第5回目の支援活動を2007年8月20日に実施いたしました。

 モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動第1回についてはチロ基金の活動「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」をご覧ください。

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/mozyl/index.html


  「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第2回については2005年11月過去ログをご覧ください。

http://belapakoi.s1.xrea.com/logs/2005/011.html


 「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第3回については2006年6月過去ログをご覧ください。

http://belapakoi.s1.xrea.com/logs/2006/006.html


「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第4回については2006年11月過去ログをご覧ください。

http://belapakoi.s1.xrea.com/logs/2006/011.html



 今回の救援物資の内容はこのとおりです。

・インスリン注射用の注射針 1200本
・血糖値測定に使用する簡易検査試験紙 1000枚
・ビタペクト2 103個

 上記の救援物資をチロ基金から購入し、モズィリ市糖尿病児童協会に寄贈いたしました。
 今回の支援のために群馬県在住の個人の方から注射針の購入費を寄付していただきました。
 また名取事務所、劇団俳小の関係者皆様からの寄附金も注射針の購入費として使わさせていただきました。
 NOBU-SAN様からは簡易検査試験紙(Roche社の「ACCU-Check-Active」)を直接寄贈していただきました。
 また「7人の音楽仲間グループ」様からビタペクト2の購入費を寄付していただきました。

 寄附金の詳しい内訳は1$=120円で日本円に換算して以下のようになります。

・インスリン注射用注射針 12箱(1箱は100本入り) 
 このうち11箱はBD Micro-fine Plus 8ミリタイプ。1箱が4万4800ルーブル。
  1箱はNovo-fine 30G 5ミリタイプ。1箱が4万4800ルーブル。
  計53万7600ルーブル。(1$=2140ベラルーシ・ルーブルで換算。日本円にして3万146円。)

・ビタペクト2 103個 1個6700ルーブル。計69万100ルーブル。(1$=2125ベラルーシ・ルーブルで換算。日本円にして3万8970円。)

合計122万7700ベラルーシ・ルーブル。

 さまざまな形で、ご協力してくださった多くの日本人の皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。モズィリ市糖尿病児童協会の子ども達、その保護者の方々も深く感謝しておりました。
 今回はSOS子ども村で保養滞在のため、訪れていたモズィリ市糖尿病児童協会の会員の子どもたち、事務局員のイネッサさんに直接救援物資を手渡すことができました。
 イネッサさん(ご本人も15年前に糖尿病を発症。)のお話によると、現在の会員数は28名で、今回の救援物資は注射針が約2か月分、簡易検査試験紙は約1ヶ月分の使用量に相当する、ということでした。

 モズィリ市の糖尿病児童をめぐる状況は相変わらず厳しく、インスリン以外は自己負担だそうです。チロ基金からだけではなく、他の団体からも救援物資を受け取ってみんなで分け合っているそうです。
 糖尿病にかかると、インスリン注射をしますが、インスリンの副作用のため、ビタミンが体外に排出されてしまいます。それを補うため、ビタミン剤を常時摂取しないといけないのですが、国からの助成はなく、自己負担であるため、そういう面でも経済的負担が増えて困っているという話でした。ビタペクト2にはペクチンだけではなく、ビタミンも含まれていますので、少しはビタミン補給に役立つと思います。(ただビタペクト2を摂取するだけでは、必要とするビタミン量を十分補えないと思います。)
 
 画像は直接日本から簡易検査試験紙を持ってきてくださったNOBU-SAN様と、みんないっしょに記念撮影をしたときのようすです。
 NOBU-SAN様はビタペクト2の購入費を寄付してくださった「7人の音楽仲間グループ」も代表して来てくださいました。今回は支援者の日本人の方が実際に糖尿病協会の子ども達と会え、実情などさまざまなお話を聞くことができて、本当によかったと思います。貴重な機会でした。

 ご寄付くださった皆様、本当にありがとうございます。糖尿病の子ども達、その保護者の方々も心から感謝していることをこの場でお伝えいたします。

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第64回」

2007-08-24 |   ビタペクト配布活動
 8月20日にビタペクト2と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第64回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト2を8個を渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2は合計1278個となりました。
  
 今回で通算73回目のビタペクト2の配布となりました。
 のべ人数になりますが、現時点で1278人分のビタペクト2を配布したことになります。

(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(ビタペクト2を開発、製造、販売しているベルラド研究所のサイトはこちらです。)

http://www.belrad.nsys.by


 今回SOS子ども村に滞在したのはゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会の会員、そして関係者の皆さんでした。
 チロ基金はこの会に2005年から支援活動を続けています。モズィリ(チェルノブイリ原発から約90キロ)から協会の子ども達がSOS子ども村へ保養滞在に訪れたのを機に今回「モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動第5回」も併せて実施しました。この活動については別にご報告します。

 モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動についてはチロ基金の活動「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」をご覧ください。

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/mozyl/index.html


 さて、今回はモズィリ市糖尿病児童協会から3人の会員の子ども、その1人の母親であり、この協会の事務局員である方、この協会会員の子ども達に水泳の指導をされている方とその子ども2人、さらに引率した親戚など4人の子ども達が保養滞在していました。
 まず糖尿病協会の子ども達の体内放射能値の結果です。

協会事務局員(母親)9ベクレル
その息子(13歳・糖尿病患者)23ベクレル ○
協会会長の長女(17歳・糖尿病患者)13ベクレル
14歳・女児(糖尿病患者)27ベクレル ○

 このうち○印の2人にビタペクト2を1個ずつ渡しました。またこのうち13歳の男子と17歳の女児の2人は2006年11月にゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第4回のときに渡したビタペクト2を飲んでいます。
 17歳の協会会長さんの娘さんにはビタペクト2を飲んだ効果が出たと思います。

 次に水泳の先生の家族の体内放射能値の結果です。

母親   15ベクレル
14歳長男 20ベクレル ○
3歳次男 32ベクレル ○
10歳 姪 20ベクレル ○
11歳 姪 30ベクレル ○
17歳女児 16ベクレル ○
9歳男児 21ベクレル ○

 母親以外の子ども6人全員にビタペクト2を1個ずつ渡しました。
 この家族で今までビタペクト2を飲んだ子どもはいません。
 14歳の長男には甲状腺の肥大が見られます。
 9歳の男の子は生まれつき口蓋が欠如しています。また腸の一部がふくらみ、袋状になったものがくっついていたため、手術して切除したそうです。虫垂も2回目の手術で切除したそうです。こういう言い方はあまり好きではありませんが、奇形が身体のあちこちで起こってしまった例だと思います。
 10歳の姪はアレルギー体質で、腕や顔に蕁麻疹状の発疹ができるそうです。しかしアレルギーの原因が何なのかはっきり分からないため、専門医の審査を希望しています。
 今のところ赤い色をしたもの(いちごなど)を食べないようにし、アレルギーの薬を飲んでいるそうです。
 ビタペクト2を飲むと、放射能だけではなく重金属も体外に排出されるので、このアレルギーが重金属によるものであれば、体質が改善されるかもしれません。

 やはり今回もモズィリは放射能汚染値が高めである印象を受けました。ビタペクト2を飲んで糖尿病などが治るわけではありませんが、別の病気をこれ以上引き起こさないよう、予防措置としてビタペクト2を子ども達に飲んでほしいと思いました。

 さて、今回配布したビタペクトは日本の「7人の音楽仲間グループ」の皆様からの善意のご寄付で購入しました。
 ビタペクト2の他にも子ども達に折り紙や、シール、伝統玩具「ミンミンゼミ」などたくさんのプレゼントを「7人の音楽仲間グループ」の代表の方が持参してくださいました。
 もう折り紙は得意な糖尿病児童協会の子どもたちをはじめ、お母さん方も日本から直接持ってこられた贈り物に大喜びでした。
 
 最後になりましたが、「7人の音楽仲間グループ」の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第63回」

2007-08-06 |   ビタペクト配布活動
 8月1日にビタペクト2と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第63回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト2を11個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2は合計1270個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1020部となりました。
  
 今回で通算72回目のビタペクト2の配布となりました。
 のべ人数になりますが、現時点で1270人分のビタペクト2、そして1020家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(ビタペクト2を開発、製造、販売しているベルラド研究所のサイトはこちらです。)

http://www.belrad.nsys.by



 今回も保養に来ていた家族からお話をうかがいました。

(家族A)モギリョフ州ボブルイスク市(チェルノブイリ原発から約200キロ)から来た家族。お母さんが5人の子どもを連れてきていました。この家族には5個のビタペクト2を渡しました。
 それぞれの体内放射能値はこのとおりです。

母親    17ベクレル
12歳長男 29ベクレル
 7歳長女 32ベクレル
 4歳次男 31ベクレル
 3歳三男 37ベクレル
9ヶ月次女 49ベクレル

 このうち生後9ヶ月の次女以外の5人に1個ずつビタペクト2を渡しました。
 次女は放射能値が高かったのですが、ビタペクト2は3歳以上でないと飲めないので、仕方がないですね。
 お母さんは「どうしてこの子はこんなに高い値が出たのか、分からない、母乳では育てていないし、ミルクも商店で購入した安全とされている粉ミルクしかあげていない。」と話していました。
 この女の子は片方の腎臓が生まれつきずれている(歪んでいる)そうです。言葉で説明するのは難しいのですが、1つの腎臓の上半分と下半分がひねられたような形をしているそうです。
 しかし、腎臓そのものはちゃんと機能しているので、病院も対応していないということです。

 ほかの4人の子ども達も放射能値が高めです。ボブルイスクは放射能汚染地域ではないことになっていますが・・・。
 7歳の長女は心臓に異常があり、手術しようとしていたのですが、そのときアデノイドが大きいことが分かり、医者からアデノイドを先に取ってしまわないと、心臓の手術ができない、と言われました。のどに管を通せないからだそうです。
 お母さんはどうしたらいいのか決めかねていますが、今年中には決断するように言われているそうです。
 他の子ども達は今のところ元気だそうですが、よく風邪をひく、ということでした。
 風邪をひきやすいという症状だけなら、ビタペクト2を飲むことによって放射能が排出され、改善するかもしれません。


(家族B)
 
 この家族もボブルイスク市から来た家族です。お母さんが4人の自分の子どもと、1人の子どもを引率して来ていました。この家族には6個のビタペクト2を渡しました。
 それぞれの体内放射能値はこのとおりです。

母親    11ベクレル
12歳長男 22ベクレル
11歳次男 33ベクレル
 7歳三男 18ベクレル
 6歳四男 30ベクレル
13歳男子 25ベクレル

 6人全員にビタペクト2を渡しました。
 このうち11歳の次男は癲癇(てんかん)による痙攣の発作が起こるため、投薬により発作を抑えているそうですが、ビタペクト2との併用は可、ということでした。
 お母さんは一年前から糖尿病を発病しましたが、ビタペクト2には砂糖は入っていないので、飲めることが分かると安心していました。
 他の子ども達は健康だということでしたが、この家族も体内放射能値が高めで驚きました。バブルイスクも放射能汚染地域には指定されていませんが、安心できないな、という印象を持ちました。

 画像は記念撮影したときのようすです。
 今回も子ども達に折り紙や、折り紙の作り方のコピー、自分で作る竹とんぼ、絵葉書をプレゼントしました。
 最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙用の紙、竹とんぼ、絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄付してくださった方々、またSOS子ども村への交通費を寄付してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

ベラルーシの新聞にてチロ基金が紹介されました。

2007-08-02 | チロ基金
 2007年7月19日付のベラルーシの新聞「ズヴャズダ」紙にチロ基金の創立の由来や活動のことなどが紹介される記事が掲載されました。現在ネット上でその記事を読むことができます。
 

http://www.zviazda.by/second.html?r=22&p=13&archiv=19072007


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 写真は日本文化情報センターで記事を書いた記者さんが撮影したものです。私とうちの子が写っています。
 記事自体は新聞の一面ほとんどを占める大きなものでした。記者さん、詳しく紹介してくださってありがとう!
 興味のある方は上記URLにアクセスしてみてください。