2022年4月21日。ミンスクは今日も天気が悪いです。
マリウポリ情勢ですが、ロシア国防省が大統領に「制圧しました。」と報告。ただし、アゾフスタリ製鉄所にはまだ1000人以上のウクライナ兵と民間人が立てこもっています。
ロシア大統領は、アゾフスタリ製鉄所への攻撃や突入は中止し、封鎖した状態を続けるよう指示しました。ハエ一匹通さないようにとも発言。それと同時に投降する者は丁重に扱うことを約束していますが、今までに「投降せよ」と何度も呼びかけていたのに、ほとんど誰も製鉄所から出てこなかったのは、ロシア側言っていることを信用していないからでしょう。
ウクライナ側は人道回廊へ人々を運べるような状況ではなかったとしています。
ロシア側は、せっかく人道回廊を用意したのに。(ウクライナは民間人を人間の盾にしている。)という考えのようです。
今はアゾフスタリ製鉄所は兵糧攻めですね。そして無駄にロシア軍の武器を消耗したくない気持ちの表れかもしれません。(兵器の節約をしたいのでしょうか。下手に製鉄所に突入してロシア兵に犠牲が出るとドンバス地方制圧の人手に使えないことも心配している、ということはロシア兵は意外と数が足りていないのかもしれません。)
国防相はマリウポリでの特別軍事作戦には3、4日かかると話していました。
チェチェン共和国首長は、今日の昼までにマリウポリは完全掌握だとかいろいろ言っていましたが。
この3、4日の間にウクライナ援軍がくるかもしれないし、結局ロシア側の計画は延びているように思います。
でも、とにかくこれからはドネツク州とルハンスク州に集中攻撃してくると思います。そして5月9日の戦勝記念日に戦果を発表したいのでしょう。5月9日と自分で締め切り日を作ったので、あせって、マリウポリは9割方制圧完了したから、これでよし、今日、制圧した宣言を出しておこう。で、はい、次行こう、次・・・という心境なのかなと思います。
ロシアメディアによると19日、天然ガス大手のノバテク社の元副会長のセルゲイ・プロトセーニャ氏がスペインのリゾート地で妻と娘とともに遺体で発見されました。一家はイースター休暇のためスペインに所有する家に行っていたそうです。
地元警察はプロトセーニャ氏が家族を殺害後、自殺した可能性があると話しています。
妻子の遺体はベッドの上で見つかり、体に刃物による傷があったそうです。またプロトセーニャ氏の遺体の側にはナイフと斧が落ちていたと地元メディアは報道しています。
プロトセーニャ氏には息子もいて、息子はフランスに滞在していたそうですが、母親に電話をしても出なくなったので、心配してスペインの地元警察に安否確認を依頼し、そして遺体が発見されたという経緯です。
また、18日にはロシア有数の銀行の一つ、ガスプロム銀行の元副社長、ウラジスラフ・アヴァエフ氏がモスクワ市内の自宅で妻と娘とともに死亡しました。モスクワの捜査当局は一家心中の可能性があると発表しています。
遺体を発見したのは一家のお抱え運転手。遺体には銃器を使ったらしい傷があったので、アヴァエフ氏が妻子を射殺した後に自分も自殺ということでしょうか。
両事件とも外部の人間に殺害されたというわけではなさそうですね。
両氏はロシア富豪なので、経済制裁が関係しているのかもしれません。
ベラルーシテニス連盟が、ウィンブルドン選手権の主催者がロシアとベラルーシの選手を出場禁止とした措置を受けて「紛争の解決に貢献するのではなく、国家ベースでの憎悪と不寛容を扇動する破壊的な行動」と激しく反発しました。
イギリスのスポーツ大臣が助け舟を出していて、ベラルーシとロシア選手が〝特別作戦〟を非難する特別宣言に署名し、自国の現政権を支持せず、国家からの資金提供を受けていないことを保証すれば試合の参加を認める必要があると発言しています。
ベラルーシのプロテニス選手はベラルーシ国内に住んでいない人もいますからね。
ところが、この助け舟に対してベラルーシテニス連盟は「明らかにイギリス政府からの直接的な圧力であり、それがこうした厳しい決定がなされた理由でもある」とロシアとベラルーシ勢の排除の決定の裏に、いぎりす政府による思惑が絡んでいると批判した。
IKEAはロシア国内での販売を再開したい意向を示しました。(今、そういうことを言っていいのかどうか。株価などに反映しないのですか?)
アメリカ大統領はロシア籍船舶がアメリカ国内の港を利用することを禁止しました。またウクライナに対し、新たに8億ドル(約1000億円)相当の軍事支援を行うと表明しました。
ギリシャに昨日差し押さえられたロシアの石油タンカーですが解放されるようです。そもそも船舶は押収するけれど、積んでいる石油は押収しないとかおかしかったですよね。
押収したのは西側の経済制裁のためでしたが、なぜか沿岸警備隊は、反マネーロンダリング当局からタンカーの解放決定を通知されたと説明しています。
資金洗浄にこの石油タンカーが利用されていたということですか???
ベラルーシで新しく石油が埋蔵している場所が発見されました。天然資源の乏しいベラルーシとしては嬉しいニュースです。しかし埋蔵量が600万トンと推定されていますが、これはおよそ4400万バレルですね。
日本の1日の石油消費量は471万バレルだそうです。ベラルーシの石油消費量は日本ほど多くないと思います。しかし、600万トンの石油がベラルーシにあった!と喜んでも、日本だったら10日足らずで全て消費してしまうような量なので、やっぱり少ないなあ・・・と思います。全く石油が採れないよりはましだというレベルです。
ロシアの最大手石油会社ルクオイルの社長職に1993年から就任していたアレクペロフ氏が退任すると発表しました。
アレクペロフ氏はロシア国内だけではなく、世界の長者番付にも出るほどの大富豪。今回西側の経済制裁の対象の一人でもあり、一方でロシアのウクライナに対する特別軍事作戦の早期停止を訴えてもいました。