ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

自分で試してみます。8月の測定報告

2011-08-26 | 放射能関連情報
 お約束しておりました8月の体内放射能値の測定結果をご報告します。

6月20日付記事で「自分で試してみます」という投稿をしました。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/e22000289d0423d33679fc71be5a7be6


 さらに7月21日付記事で、7月の再測定結果をご報告しました。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/deb9b5adb8f71e2863e42dcd8e68c04c


 その後も私とうちの子は毎日欠かさずビタペクトTを1タブレットずつ飲み続け、食生活もパンフレット「自分と子どもを放射能から守るには」に書いてある内容を完璧に守るという生活を続けてきました。
 そして8月25日、最後のビタペクトTのタブレットを飲み終え、8月26日に再々測定に行ってきました。
 その結果・・・

 私の測定値は体重1キロあたり14.16ベクレル!
 うちの子は体重1キロあたり11.49ベクレル!

 下がっていました!!!
 6月、7月、8月の三つの測定結果はこうなります。

 私 34.44ベクレル → 20.00ベクレル → 14.16ベクレル
 子 21.05ベクレル → 16.82ベクレル → 11.49ベクレル

 この数値なら、うちの子も注意レベルではありません。(ビタペクトTを再び飲まなくていいです。)
 
 それから7月24日付記事「自分の夫と子どもでも試しています」

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/e5978cf419c4438d5e2efcd4288c7e7e


 ・・・でお知らせしたように、ビタペクトTを飲んでいない夫の測定結果もお知らせします。
 今回の結果は 11.02ベクレルでした。
 つまり3回の測定結果の経緯は

 夫 11.64ベクレル → 16.28ベクレル → 11.02ベクレル

 ビタペクトTを飲んでいなくてもよくなっています。
 これはやはり、食材を下処理し続けた結果だと思います。

 皆様によいご報告ができて本当にうれしいです。
 これで親子でビタペクトTを飲むのは一度終了します。しかし、食材をよく洗ったり、塩水につけておく下処理はこれからも続けます。これは特に難しいことではなく、ずっと続けられると実感しました。
 また食生活上の注意点(ベルラド研究所が勧めている果物などを意識して多く摂る・・・など。)もこれからも続けます。

 この2ヶ月、家族で断食のような苦しいことを自ら強いていたわけではありません。
 お付き合いがありますから外食もしましたし、ベリー類も食べました。
 ただベリー類は測定をして、安全だと言う数値が出たので食べたのです。
 このように(下処理していない食材を使った)外食も複数回ありましたし、家庭菜園で作ったベリーや野菜類も食べましたが、このようなよい結果が出ました。
 たまに外食したり、家庭菜園で作った野菜類を食べる・・・これが我が家の食スタイルなのですが、それでも苦労なく、体内放射能値を減らすことができました。
 ビタペクト、ありがとう! ペクチン、ありがとう! これで食スタイルを極端に変えなくても、普通にベラルーシで暮らしていけます。 

 画像は家族3人の測定結果です。(クリックすると拡大します。)ただ生年などプライバシーに関わる部分がありますので、結果の用紙の上下をトリミングしてあります。ご了承ください。
 上から順に、私、子ども、夫の測定結果です。

  
 
 

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第122回」

2011-08-22 |   ビタペクト配布活動
 8月22日にビタペクトTと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第122回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクトTを9個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2とビタペクトTは合計1856個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1610部となりました。
  
 今回で通算132回目のビタペクトT(ビタペクト2)の配布となりました。延べ人数ですが、1856人の子どもにビタペクトT(ビタペクト2)を、1610家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所のサイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a



 今回は2家族がミンスク州ベレジノ市(チェルノブイリ原発から約280キロ)からSOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族に話を伺いました。

(家族A)

 お母さんが6人の子どもを引率していました。そのうち実子は4人で、1人は甥、1人は知り合いの子どもでした。
 この家族には4個のビタペクトTを渡しました。この家族は2006年12月にもSOS子ども村に保養滞在しています。そのときのようすはこちらの過去ログ「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第52回」(べレジノ市から来た家族)をご覧ください。

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/2006/no52.html



 前回の滞在ではこの家族は体内放射能値が少なかったため、ビタペクト2を渡していません。
 新しく女の子が生まれ、家族が増えています。7人の子どもがいますが、そのうち2人は甥と姪で養子にしているそうです。前回来ていた姪は現在イタリアに保養滞在中でいませんでした。また前回、喘息を持っていると言っていた息子は大きくなったので今回は保養滞在していません。 
 前回と今回のそれぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトTを渡しました。

 
母親(事故発生時10歳)12ベクレル → 13ベクレル
長女(12歳)12ベクレル → 16ベクレル ○
次男(11歳)7ベクレル → 37ベクレル ○
三男 (9歳)6ベクレル → 0ベクレル
次女 (2歳)(今回初測定)16ベクレル 
甥  (9歳)6ベクレル → 30ベクレル ○
男子(15歳)(今回初測定)23ベクレル ○

 この家族は5年前の測定のときよりずっと放射能値が増えていて、お母さんはショックを受けていました。
 特に長女と次男はいっしょに7月オーストリアへ保養に行き、里親の元ホームステイをしたそうです。
 それなのに、長女は16ベクレルで次男は37ベクレルという結果にびっくりしていました。さらに2歳の次女が16ベクレルなのを心配していたので、ビタペクトTは3歳以上が対象ですが、長女にビタペクトTをあげたので、それを半分ずつ飲むようお母さんに話しました。
 もし次女のほうに下痢などの症状が出たら、すぐに飲むのをやめて、残りは長女が飲むように指導しました。

 長女は1年前から背中の痛みを訴え、背骨が湾曲していることが分かり、マッサージなどを受けているそうです。
 次女は2歳4ヶ月のときに骨盤と大腿骨の間にある関節の大きさが成長しないという病気にかかっていることが分かりました。歩くことはできますが、体の大きさに合わせて関節だけ大きくならないというのは、これからどうなるのか、全く予想がつかないそうです。

 知り合いの男の子は生まれつき心臓病で、いろいろな病気を抱えているそうです。現在は足の関節痛に悩んでいるそうです。保養には来ていませんが、1歳年下の弟がいて、その弟も生まれつき心臓病で同じ病気になっており、兄弟で病院通いをしているそうです。ベレジノ市の病院の医者は
「兄弟が病弱なのは、母親が高齢出産だったから。」
と説明しているそうです。しかし、私にはそんな説明は信じられません。
 兄が生まれたとき、母親は38歳だったそうですが、同じぐらいの年齢で初産でも、元気な子どもを生んでいる人はたくさんいます。高齢出産は全ての説明にはならないでしょう。
 お母さんは
「ベレジノ市にはまともな医者がいない。」
と憤慨していました。もう一人のお母さんもうなずいていました・・・。


(家族B)

 5人の子どもがいますが、末っ子は生後7ヶ月で測定をしていません。それから知り合いの子どもを引率していました。この家族には5個のビタペクトTを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトTを渡しました。

母親(事故発生時8歳)19ベクレル
長男(12歳)36ベクレル ○
次男(11歳)36ベクレル ○
長女(10歳)35ベクレル ○ 
三男 (5歳)31ベクレル ○
女子(15歳)28ベクレル ○


 このうち次男は6月と7月にスペインに保養に行っていましたが、行っていないほかの兄弟とほとんど結果が同じです。お母さんは
「どうしてこんな結果になったのか、分からない。」
と驚いていました。

 この家族は牛乳をたくさん飲む、と話していました。この家族の隣に住んでいる人が乳牛を飼っていて、その牛乳(原乳)を安く買っているそうです。
 これが内部被爆の原因でしょうが、子どもたちは乳製品が大好きで、牛乳を飲むのをやめさせることはできない、とお母さんはつぶやいていました。
 子どもたちは全員比較的健康で、持病などはないそうです。
 しかし今回の測定結果がショックだったので、ビタペクトTをちゃんと飲む、と話していました。

 今回もいつものように子ども達に折り紙、折り紙の作り方のコピー、おやつ昆布などをプレゼントしました。
 子どもたちは海草が大好きだそうで、
「昨日もサラダにして食べたよ!」
と話していました。ベラルーシ国民に海草を食べる食生活が年を追うごとに浸透しているようで、うれしいです。
 画像は記念撮影したようすです。ただ(家族A)の2歳の次女はお昼ね中で写っていません。

 今回子どもたちに渡した9個のビタペクトTのうち、4個を購入するために、CD「月と日」の売上金4枚分を充てました。
 ベラルーシ語で歌う日本の歌が収録されたCD「月と日」を1枚購入すると、その売上金の一部がビタペクトTを1個の購入する費用としてチロ基金に還元されます。
 CD1枚の売り上げが、ビタペクトT1個分、つまりべラルーシのチェルノブイリ原発事故の被災児1人に無料で渡すというこの活動につながっています。
 CD「月と日」について詳しくはこちらです。(HP「ベラルーシの部屋」内)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/songs/index.html


 京都にあるヨーロッパ輸入雑貨店「Vesna!」店頭やそのネットショッピングで購入できます。購入をご希望の方、詳しくはこちらをご覧ください。

http://vesna-ltd.com/shop/b_music.html

 どうか皆様のご協力をお願いいたします。

 最後になりましたが、ビタペクトTの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や昆布など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。


南相馬の方の検査結果(追加の内容があります)

2011-08-13 | 放射能関連情報
 SAVE CHILD と言うサイトでこのような記事を読みました。

【内部被曝】南相馬の方と西東京在住の方の検査結果(ホールボディーカウンター)


http://savechild.net/archives/6876.html


(一部抜粋します。)

南相馬の方の検査結果

 以下は、南相馬の酪農家の方の検査結果です。NHKのNews Watch 9で2011年08月03日(水)に放送された映像の中に映し出された検査結果の画像です。セシウム137と134の合計が25万ベクレルを超えているように見えます。ヨウ素はゼロのようです。

Cs-137 129746Bq + Cs-134 122676Bq = 252422 Bq/kg

・・・・・・・・・・・・

 これは体重1キロあたりなのか、体全体の測定結果なのか上記サイトの内容(文章)と、画像を見てもよく分かりませんでした。
 
 仮に体全体の測定結果とします。この酪農家の方の体重がどれぐらいなのか分かりませんが、子どもではなく大人だということは分かります。
 仮に体重が80キロとして、計算すると体重1キロ当たり3155.2ベクレルになります。

 この方が私のサイトをご覧になるかどうかも分からないのですが、このブログの8月6日付の記事「福島県民の方が受けた測定の結果について」を読んでいただき、セシウムが排出されるような対策を早く採っていただきたいです。


 (以下は追加の内容です。)
 8月22日にSOS子ども村へビタペクトTを配ってきたので、SOS子ども村で働いている医師に上記の検査結果について意見を求めました。
 数字を聞いて大変驚いていていました。体重1キロに換算して3000ベクレルというのはどうなのか、と質問すると
「この人をすぐに入院させなさい!」
・・・でした。
 そして
「すでにこの人には異常が出ている可能性があるので、血液検査、心電図を取る、各臓器の超音波検査をしなさい。もし異常が見つかれば、すぐに治療を始めなさい!」
 ・・・と言うことでした。ペクチン剤などの投与などでは全く追いつかない、急いで点滴を受け、異常があれば輸血をしなさい! とも話していました。

 私はこのブログ上で大量のペクチンを摂取することを勧めましたが、ベラルーシ人の医師に言わせると、そんな経口投与のサプリの効果が出るのをのん気に待っている場合ではないそうです・・・。
 
 そしてこの数字を
「聞いただけで、こちらの気が狂いそうになってくる数値です。」
そしてこれからの日本はどうなるのか・・・と非常に危惧されていました。  

 あくまでベラルーシで子どもたちの保養活動に関わっている一人のベラルーシ人医師の意見としてこの記事を追加いたします。
 

どうして体重1キロあたりの結果ではないのでしょう?

2011-08-09 | 放射能関連情報
 8月6日付で「福島県民の方が受けた測定の結果について」という記事を公開しましたが、その後、この記事を読んだ方から「日本のホールボディカウンターは体重1kg当たりではなく、体全体での数値のようです。」と教えていただきました。
 合点がいきましたよ。これでドイツのホールボディカウンタが検出できる下限の数値が20ベクレルというのも分かりました。
 体重1キロあたり20ベクレルだったら、5ベクレルというベルラド研究所の簡易型ホールボディカウンタより精密ではない、ということになっておかしい、と思っていたのですが、体全体で20ベクレルだったら、とても精密ですよね。さすがドイツ。
 
 しかしですよ、ベラルーシでは体重1キロあたりでどれぐらいのベクレルかを測定し、その結果に基づいて、「安心」とか「要注意」とか判断するのが、当たり前の常識です。
 私もいつもそれでチロ基金の活動をする目安にしているわけです。
 正直言って、体重1キロあたりのベクレルで結果を表示するのが、国際基準で「当たり前」だと私は思っていましたので、日本のホールボディカウンターの検査結果もそのように表示されるに決まっている、と思っていました。 

 どうして日本では体重1キロあたりの結果ではないのでしょうか?
 食品の測定も1キロあたりで計算して基準値より、上とか下とか判断するのと同じです。
 
 日本の場合セシウム134の検出限界が320Bq、セシウム137の検出限界が570Bq というのも、小さいお子さんのこと(体重が少ない)を考えると、大雑把だなあ、と感じます。
 例えば、体全体でセシウム137が569ベクレルの子どもがいたとします。でも限界値570Bq以下なので「不検出」とされます。
 もしこの子どもが体重10キロだとすると、体重1キロ当たり56.9ベクレルになります。
 ベラルーシだったら「要注意」レベルで、「ペクチン剤を飲みましょう。」と言われます。でも日本だったら「不検出」です。
 これでよいのか? と思います。

 「福島県民の方が受けた測定の結果について」という記事内での
 「体内に多く検出された方はセシウム137が3000ベクレル以上の方が3名、うち2名がセシウム134も約3000ベクレル、一人の方は約2800ベクレル検出」
 ・・・ですが、大人と子どもではずいぶんこの数字の意味が変わってきます。

 もし体重100キロの大人で、セシウム137が3000ベクレルとすると、体重1キロあたり30ベクレルで、しかも大人だから、「安心」になります。
 しかし体重10キロの子どもだと体重1キロあたり300ベクレルで、しかも子どもだから、「危険」になります。
 
 体重50キロの人だったら、体重1キロあたり60ベクレルです。 
 この人が子どもの場合だと「要注意」で、ペクチン剤を飲むなどの対策を取らないといけないとされます。
 この人が大人なら「安心」レベルですが、大人でもまだ若く、これから子どもを産む予定のある方の場合は「要注意」でペクチン剤を飲みましょう、と言われます。

 年齢によっても基準が変わってくるので、「体全体で○○○ベクレル」という数字だけを被験者に伝えるのは、大雑把だと思います。
 今回の検査では被験者の方に直接、もう少し詳しい説明をされているかもしれませんが・・・。
 
前述の「日本のホールボディカウンターは体重1kg当たりではなく、体全体での数値のようです。」と教えて下さった方は、北海道で検査された方に結果を伺ったそうです。

 その結果、セシウム137が800ベクレル代、セシウム134が6000ベクレル代だったそうです。
(すみません。細かく数値を教えてもらったのですが、そのままここで公開すると個人情報公開につながりますので、「ベクレル代」というあいまいな表現をわざと使っています。)

 検査した方に「体重1kg当たりですか?」と聞いたところ、「分からない。」とおっしゃっていましたが、医師からは微量だと言われたそうです。

 これが仮に体全体としての数値として、この被験者の方の体重が例えば50キロとすると、体重1キロあたりのセシウム137が約16ベクレル、セシウム134が約120ベクレルです。

 どうしてこれが「微量」になるのか、理解に苦しみます。(単位の種類の間違いではないですよね?)
 
 日本で測定を受けた方、体全体の数値を告げられても、体重1キロあたりに換算してから判断してください。
 
 

福島県民の方が受けた測定の結果について

2011-08-06 | 放射能関連情報
 木下黄太さんのブログ
 放射能防御プロジェクト「福島第一原発を考えます」内で

「福島県民がうけたホールボディカウンターや尿検査はまともなレベルなのか?」
 と言う記事があります。

http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/6f5a0fcc77d9eddb53030d57b29546f1


 そのコメント欄、8月6日の投稿で検査結果のことが書いてありました。(詳細はぜひ上記ブログをご覧ください。)それによると

 「線量の高い浪江町、飯舘村、川俣町山木屋地区の計122人を対象に実施。」
 
 このことはニュースで見て知っていたのですが、その結果が7月中旬に出る、ということだったのに、その後のニュースで報道されたのか私は分からないままでいました。

 そして「122人のうち結果が示されているのは109人、うちセシウム134が検出限界(320Bq)以上の方が52人、セシウム137が検出限界(570Bq)以上の方が32人、両核種で検出限界以上の方が26名。」

 この検出限界が570ベクレルとか320ベクレルというのは、何なのでしょう?
 つまりこれ以下の数字だと、「不検出」表示されるということです。
 この検査で「不検出」と言われた方も、それを「0ベクレル」だと思わないでください。
 ベラルーシでは子どもの場合、体重1キロあたり20ベクレル以上だと「要注意」で、ペクチン剤を飲むなどの対策を取らないといけないとされています。

 「体内に多く検出された方はセシウム137が3000ベクレル以上の方が3名、うち2名がセシウム134も約3000ベクレル、一人の方は約2800ベクレル検出」

 絶句しました・・・。
 この3人の方は大人なのか子どもなのか分からないのですが、大人でも体重1キロあたり200ベクレルが危険レベルで、70ベクレルが注意レベルとベラルーシではされています。
 大人と言ってもまだ若く、これから子どもを産む予定のある方、可能性のある方の場合は男女とも、50ベクレルで「要注意」でペクチン剤を飲みましょう、と言われます。

 それで、この高い値が検出された方々ですが、結果が出てはいこれで終わり、なのでしょうか?
 何か対応策など教えてもらえるのか? 何か放射能排出のために有効なことをしてくれるのか? 有効なものをもらえるのか?
 と思いました。
 測定だけして、結果だけ伝えて、検査機関はデータだけ集めて「これからこれを使って研究します。」なのでしょうか?

 何とかしてあげてください!

 これではチェルノブイリのレベルと同じです。

 私から言えること、そしてこの検査結果だった人がこのブログを読んでいるかどうかも分からないのですが、ここで書きます。
(もしこの方々がベラルーシに今いたら、このように指導される、という情報です。)

 検査の結果、体重1キロあたり570ベクレル、320ベクレル以上だったという方へ。
 ペクチンを多く含む食生活を始めてください。そしてペクチンのサプリを飲んでください。
 飲み方は大人(15歳以上)1日3グラム。子ども(3歳以上)は1日2グラム。
 食前に2,3回に分けて飲んでください。
 マルチビタミンとマルチミネラルのサプリも併用してください。(サプリに表示されている量と回数を守って飲んでください。)
 毎日飲み続けて、1ヶ月経過したら、ペクチンサプリを飲むのは休止してください。
 2ヶ月休んだ後、再び同様にペクチンサプリ、マルチビタミンとマルチミネラルのサプリを1ヶ月飲んでください。
 
 測定結果が3桁の方は念のため2ヵ月休んでからもう一度同じようにペクチンサプリ、マルチビタミンとマルチミネラルのサプリを1ヶ月飲んでください。

 測定結果が4桁の方は1ヶ月飲んで2ヶ月休み・・・を1年間は続けてください。
(このようにサプリを飲んでも、汚染されたところに住んでいて、保養にも行かず、汚染された食品を食べていれば、3000ベクレルの人が70ベクレル以下になるのか? ときかれるとすれば、私は「おそらく無理。」と答えます。)
 
 それから食品に気をつけて、できるかぎり放射能を含んだ食品を食べないようにしてください。
 弊ブログ内の情報
「自分と子どもを放射能から守るには」
を参考にしてください。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/m/201104


 今回の測定で570ベクレル、320ベクレル以下だったので不検出だったという方も、気をつけて下さい。
 はっきり言って、もっと詳しく測定できる方法で測定し直してほしいです。

チロ基金の活動「ビタペクト2無料配布」について追加のご説明

2011-08-05 |   ビタペクト配布活動
 日本でも放射能被爆が問題になり、今まで行ってきたチロ基金の活動を振り返ると、あんまり詳しくなかったなあ、と反省しました。
 ここでチロ基金の活動「ビタペクト2無料配布」について追加のご説明をいたします。

 まずビタペクトをあげる前に測定している放射能ですが、種類はセシウム137です。
 他の放射性物質は測定していません。

 それから測定結果についてです。
 ベルラド研究所にある測定器はホールボディカウンタというものです。ホールボディカウンタにもいくつか種類があります。
 ベルラド研究所にある測定器は、超精密に測定しているわけではありません。
 超精密な測定器を導入するとどうしても測定に費用がかかってしまい、そうなると富裕層だけが測定でき、貧困層は測定できない、という不公平が生まれてしまいます。
 ベルラド研究所はそうならないように、超がつく精密な結果よりもコストを下げることにしています。

 測定するときは体重1キロあたりの放射能を計らないといけないので、まず体重計にのって体重を量ります。
 そのときは着衣のまま(冬は重いコートなどは脱ぎます。)なので、計算するときに純粋に体重だけで割り算するより、低い数字が出てきます。
 さらに体重1キロ当たり5ベクレル以下だと、少なすぎて検知ができず、0ベクレルとして算出されることがあります。
 ですので、0ベクレルの結果が出ても、全く放射能がないのか? と言うとそうではない場合もあることをご説明しておきます。
  
 チロ基金はSOS子ども村と協議の上、子どもの場合体重1キロあたり20ベクレル以上の測定結果が出た子どもに、ビタペクトを1個渡すことにしています。この数字を定めたのは、ベラルーシ政府ではありません。ベルラド研究所です。
 この20ベクレルという数字はベルラド研究所が示している、子どもに対する注意レベルで、それ以上の測定結果だった場合、ビタペクトを飲むことを勧めているからです。
 
 さらに測定結果は小数点以下2位まで表示されます。しかしビタペクトをあげるかどうかの基準は20ベクレルちょうどなので、小数点以下は四捨五入した形でご報告しています。
 例えば、兄弟がいて、兄は20.00ベクレルだったからビタペクトをあげるけど、弟は19.99ベクレルだから、あげないというのはおかしいと私は思うからです。
 この場合、弟の測定値も四捨五入して20ベクレル、兄も20ベクレルとして、2人ともにビタペクトをあげる、という判断をしております。

 子どもたちはSOS子ども村(ミンスク州ボロブリャヌィ市)にて保養滞在しています。ミンスクから車で30分ぐらいのところにあります。
 そこへベラルーシ各地から保養に多子家庭が来ていますが、最近の報告には普段住んでいる地域(都市名など)についてだいたいチェルノブイリ原発から何キロのところにあるのか説明を加えてあります。
 この「普段住んでいるところ」についてですが、
①事故当時から住んでいる。
②高汚染地域から避難先として移住している。
③ホットスポットに住んでいる。

 という3つの場合が考えられます。
 記事内の記載では「現在住んでいる場所」を表記しています。
 保養家族についてはさまざまな場合があります。特別に記事内で記載がない場合は、「事故当時からこの場所に住んでいる。」とお考えください。
 もし、現在住んでいる場所が「高汚染地域から避難先として移住してきた」家族の場合、そのことを記事内に記載しています。
 しかしチェルノブイリ原発事故が発生して25年経過しましたので、「移住してきました。」と話してくれるのは親の世代ばかりで、子どものほぼ全員は、移住経験がありませんし、当然のことながら事故後に避難区域対象になった高汚染地域(デッド・ゾーン)で生まれいて、現在進行形で育っています、という子どもはいない、と思ってください。
 ただ、避難区域でなくても実際に汚染地域(チェルノブイリ・ゾーン)はベラルーシ国内に数多くありますし、そこで暮らしている人もたくさんいます。
 例えばゴメリ市などはベラルーシではいわゆる政令指定都市に当たる街ですが、チェルノブイリ・ゾーンの中に入っています。 またチェルノブイリ原発からの距離に関係なく、遠くても汚染されている地域があります。つまりホットスポットのことですが、そこから保養に来ている家族の場合は、そのことが記事内に書いてあります。ただ以前の日本人には「ホットスポット」と言う言葉自体になじみがなかったので、記事内では「チェルノブイリ原発事故から離れているが汚染地域」といったような表現を使っています。
 しかし今までSOS子ども村でいろんな地域の人と話をしましたが、チェルノブイリ・ゾーンもホットスポットも関係なく、また地域を指定することにも関係なく、ベラルーシに住んでいる人の多くに大なり小なり放射能が蓄積している、というのが私の実感です。
 これはおそらく汚染された食品が国中を流通しているからだと思います。また食品一つ一つはわずかな放射線量でも長年食べ続けることによって時間の経過とともに、体内に蓄積されていっているのだと思います。

 それからSOS子ども村に保養にきていた家族のうち、母親の年齢は公開していませんでいしたが、これからはチェルノブイリ事故発生時の年齢を表記することにしました。

 それから開発当時製造されていたビタペクトにはカルシウムが加えられていたのに、今製造しているビタペクトTにカルシウムが入っていないのはどうしてなのか、というご質問がありました。これも理由はコストを下げるためです。
 ペクチン自体はそんなに高価なものではないのですが、サプリの原料としてのカルシウムがベラルーシでは非常に高価で、それをビタペクトに加えると、ビタペクトそのものの値段も高くなります。そうなると富裕層だけが購入でき、貧困層は購入できない、ということになります。
 そのため残念ながら、カルシウムだけを抜いたビタペクト2(粉末状)が開発され、その後タブレットタイプのビタペクトTに進化したわけです。
 
 このようなことをあらかじめ踏まえたうえで、この活動のご報告を読んでください。お願いします。

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第121回」

2011-08-01 |   ビタペクト配布活動
 8月1日にビタペクトTと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第121回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクトTを5個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2とビタペクトTは合計1847個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1600部となりました。
  
 今回で通算131回目のビタペクトT(ビタペクト2)の配布となりました。延べ人数ですが、1847人の子どもにビタペクトT(ビタペクト2)を、1600家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所のサイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13



 今回は2家族がSOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族に話を伺いました。

(家族A)

 ミンスク州ボリソフ市(チェルノブイリ原発から約340キロ)から来た家族。この家族には2個のビタペクト2を渡しました。
 この家族は子どもが3人いますが、姪を3人引率していました。
 このうち15歳の姪はジョージノ市(チェルノブイリ原発から約330キロ)で、13歳と11歳の姪(姉妹)はチスチ市(チェルノブイリ原発から約380キロ)で暮らしています。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトTを渡しました。
 
母親(事故発生時10歳)0ベクレル
長女(11歳)0ベクレル
次女(7歳)30ベクレル ○
三女(4歳)0ベクレル
姪(15歳)44ベクレル ○
姪(13歳)0ベクレル
姪(11歳)0ベクレル

 三女は生まれつき耳が聞こえません。最初は補聴器をつけていましたが、あまり効果がなかったので、人工内耳をつけることにしました。人工内耳について詳しくはこちらをご覧ください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E5%86%85%E8%80%B3


 技術の進歩はすごいですね。そして何よりベラルーシ国内でちゃんとこのような手術が行われているのがすばらしいです。お母さんのお話によるとすでにベラルーシで300人の子どもが人工内耳をつけたそうです。
 手術や1週間かかる入院費用も無料。ただし、この人工内耳そのものを患者本人が購入しなくてはいけません。その値段が2万ユーロ!(218万円!)
 平均的なベラルーシ人ではとても買えません。それでどうしたのかというと、外国の支援団体から購入してもらったそうです。
 今年中に再び支援を受けて、もう片方の耳にも人工内耳をつける予定だそうです。
 片方聞こえていたらいいような気もしますが、やはり聴覚が偏ってしまう(聞こえるほうの耳に負担がかかる)のを防ぐためだそうです。
 まだ言葉らしきものは話せないようですが、お母さんはとても手術に期待しており、普通の学校にも通わせたい、と話していました。

 長女は胆嚢部分の痛みを訴えており、胆石の疑いがあるので、近いうちに検査を受けるそうです。
 3人の中で一番元気な次女だけ30ベクレルだったのですが、お母さんはどうしてこうなるのか分からない、と話していました。
 44ベクレルだった姪は測定の後、落ち込んでしまい自分のお母さんに電話をかけていたそうです。話を聞いてお母さんもショックを受けていたそうです。
 姪3人は持病はなく、健康だそうです。
 お母さんは30ベクレルと44ベクレルの2人にビタペクトTを飲ませた後、再測定に行きたい、と話していました。
 お母さん自身はめまいをよく起こすので、精密な血液検査を受けたいと話していました。


 (家族B)

 ブレスト州コブリン市(チェルノブイリ原発から約410キロ)に住む家族。
 お母さんが自分の6人の子どもと一人の甥を連れて保養滞在に来ていました。この家族には3個のビタペクトTを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトTを渡しました。

母親(事故発生時9歳) 14ベクレル
長女(16歳)33ベクレル ○
長男(13歳)26ベクレル ○
次女(9歳)0ベクレル
三女(6歳)0ベクレル
四女(3歳)22ベクレル
次男(1歳)27ベクレル
甥(10歳)29ベクレル ○

 この家族にもお話を伺いました。長女は生まれつき脳性まひで、ベビーカーで寝たきり状態です。いすに座ることも難しいそうです。生まれて間もないころミンスクの病院で診察を受けましたが、もっとレベルの高いモスクワの病院にも行きました。すると医者から
「5歳になる前に死ぬだろう。」
と言われたそうです。しかし今、高校生の年齢になっています。ただ体の大きさは小学生にしか見えません。12歳ごろからは背骨がどんどん歪んできて、投薬治療を受けましたが、全く効かず、副作用で肝臓が肥大してきたので、今は全ての投薬治療は断っているそうです。
 このような子どもたちが通うセンターがあるのですが、マッサージを受けているだけだそうです。座れないので車椅子も無理だとお母さんは話していました。

 長男は鼻血をよく出すそうです。この一家はよく教会に通っているそうですが、ドイツの教会の招待により、今年の6月にドイツへ一ヶ月保養滞在したそうです。
 1日4回の食事、ビタミン剤の摂取などの保養プログラムがあったのですが、ペクチン剤などの放射能排出作用があるサプリはもらわなかったそうです。
 そして保養滞在期間の中ごろ、体内放射能を測定したそうです。その結果は体重1キロあたり16ベクレルだったそうです。
 帰国して一ヶ月。今度はベルラド研究所で測定した結果が上記の26ベクレルです。
 私が「増えているじゃないですか。ドイツから帰ってから何を食べさせたんです?」(私もあまり人のことは言えませんが・・・。)
と尋ねてもお母さんは
「店で買ってきたもので、他の子どもも同じものを食べているのに・・・。」
と話していました。それから
「そういえば田舎の実家がくれたキノコを食べた。」
と思い出したのですが、これでは同じものを食べたほかの子どもで0ベクレルの子がいる理由がはっきりしません。
 ただ長男は13歳で食べ盛りなので、他の子どもよりたくさんキノコを食べたのかもしれません。
 ドイツへの行き帰りはバス移動で飛行機ではないので、宇宙放射線は関係ないし、結局はっきりした原因は分からないものです。

 次女は足の長さが違うため、背骨が歪んできました。ブレストにこのような子どもが集まって治療を受けつつ暮らす保養所学校があるそうです。もうすぐその学校で1年ほど暮らす予定だそうです。
 特別な矯正靴をつくってもらって履いたり、マッサージをしてもらったりするそうです。
 水泳の授業もあります。また授業は机やいすはなく、マットの上で横になったまま受けるそうです。
 このような保養所学校に入所している子どもの数は増えてきているそうです。
 そして以前はこのような子どもは7歳以上が多かったのですが、最近は7歳以下でも増えているそうです。しかし保養所学校は7歳以上でないと受け入れられないそうです。(やはり両親と離れて、いわゆる寮生活を送らないといけないので、小さい子どもは無理ですよね。)

 四女にもビタペクトTをあげたかったのですが、やせていて顔色もよくなく、虚弱な感じでした。医師のリリヤ先生の判断でビタペクト2をあげるのはやめておくことにしました。3歳になったばかりで、大量のペクチンを与えると、下痢を起こしそうなのと、そうなると体に必要な栄養素も出てしまって、ますますやせて弱りそうだからです。
 
 三女と次男は健康だ、ということでした。
 甥は2年前まで村で暮らしており、家で飼っていた乳牛の牛乳を飲んでいたそうです。その後乳牛を売ってしまい、町に引越したそうです。甥が29ベクレルなのが、以前飲んでいた牛乳のせいなのかどうなのか、はっきりしません。本人は持病はなく元気だそうです。

 画像は記念撮影のようすです。一人保養滞在と関係のない子どもが写っています。それから家族Bの1歳の次男はお昼寝中で、ここには写っていません。

 またいつものように折り紙や、折り紙の作り方のコピーなどをプレゼントしました。きれいな一筆箋に子どもたちの名前を筆ペンで書いてあげたらとても喜んでいました。私が作った折鶴もあげたら、「千羽鶴」というベラルーシ語の詩があるのよ、でも半分は忘れた、と言いつつ、家族Aのお母さんが朗読してくれました。(この詩のことを調べなくては・・・。)
 そして日本のおやつ昆布をあげるとみんな驚いていて
「木のように固い。」(←よくしゃぶってください。)
「コーヒーの臭いがする。」(←それはないと思います・・・。)
 とそれぞれ感想を言っていましたが、最後にはおいしそうに食べてしまっていました。

 最後になりましたが、ビタペクトTの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や昆布など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。