ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

新美南吉展(後半)開催中

2013-09-11 |   新美南吉
7月から日本文化情報センター内で新美南吉展を開催していましたが、8月生誕100年に関する新たな展示品、書籍などを私の両親が持って来てくれました。
 新美南吉記念館で売られている本や、ごん吉くんマスコットも展示に加えました。
 内容が増えた展示(新美南吉展後半)は現在日本文化情報センター内で見られます。予定は9月末まで、だったのですが、好評につき、11月の秋休み(ベラルーシの学校は秋にも休みがあるのです。)が終わるまで延長することになりました。
 
 ベラルーシの人たちの中で一番驚かれているのは、生誕100年記念切手シート。切手になるほど有名な人なのか、とびっくりするみたいです。(これは日本郵政のサイトから注文できるのだそうです。)

 おかげさまで新美南吉を紹介するのに恥ずかしくないぐらい書籍などが集まり、うれしいです。
 
 
 

世界の美しい図書館25選にベラルーシの国立図書館が

2013-09-07 | ベラルーシ文化
 世界の美しい図書館25選の中にベラルーシの国立図書館が選らばれていてびっくり。

The 25 Most Beautiful Public Libraries in the World」として2012年4月16日にFlavorwireが紹介した図書館たち。(参考:http://www.flavorwire.com/280318/the-25-most-beautiful-public-libraries-in-the-world?all=1)

 この中の14番目に画像が出ています。
 図書館内部の画像ではなく、外観の画像が紹介されているのが、少々気になるところですが。
 と思ったら元になったサイトのほうで見ることができますね。(11番目)

 この建物のデザインについてはベラルーシ国内でも好き嫌いが分かれているので、25選の中に選らばれるとは思いませんでした。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第152回」

2013-09-05 |   ビタペクト配布活動
 9月5日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第152回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を12個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2063個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1890部となりました。
 今回で通算166回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2063人の子どもにビタペクトを、1890家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回は2家族がミンスク市(チェルノブイリ原発から約350キロ)から、SOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。

(家族A)

 お母さんが7人の子どもを引率していました。この家族には5個のビタペクト3を渡しました。
 この家族は2009年7月にもSOS子ども村で保養滞在しています。そのときの様子は「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第93回」(家族B)をご覧ください。

 お母さんには子どもが新しく生まれ、今は8人の子どもがいますが、長男は大きくなったため、今回の保養には来ていません。
 それぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。1回目の測定結果の次に矢印で今回の測定結果を表示しています。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生当時14歳)(今回初測定)18ベクレル
長女(16歳)30ベクレル ○ → 34ベクレル ○
次男(12歳)28ベクレル ○ → 46ベクレル ○
三男 (9歳)47ベクレル ○ → 33ベクレル ○
次女 (6歳)    (今回初測定)28ベクレル ○
四男 (4歳)    (今回初測定)22ベクレル ○
五男 (2歳)    (今回初測定)38ベクレル

 この家族には生後9ヶ月になる三女もいるのですが、おすわりをじっとしていられず、測定はしていません。
 2歳の五男は結果はよくなかったのですが、年齢が2歳ということで、ビタペクト3は渡していません。

 4年前と同じように結果がよくなく、首都であるミンスク市民の平均を大きく超えています。
 一体何が原因なのか、お母さんと話したところ、店で売られている食品以外にもミンスク郊外の森の中で毎年大量のビルベリーを家族全員で集めてきて、大量のジャムを作り、年中それを食べているそうです。
 お母さんは「私はビルベリーを集めたり、ジャムにしたりしますが、子どもが大喜びで食べるので、ジャムを自分は食べないようにして、子供たちにできるだけあげるようにしています。」と話していました。
 だから、お母さんの結果はいい結果なのかもしれません。
 お母さんはジャムがまだ残っているので、それを食品の測定に出して、本当にビルベリーが被曝の原因なのか調べたいと話していました。
 またこの家族はミンスクに住んでいるので、ベルラド研究所にWBCの再測定にも行きたいと言っていました。

 長女は心臓の具合が悪いそうで、医者に言ってもほったらかしにされているそうです。似たような、重篤な病気ではないけれど、心臓の具合が悪いという子どもがとてもたくさんいるからでしょう。
 お母さんは腎臓に結石があるそうですが、今のところ痛みはないし、これも放置している状態です。
 三女には背中に血管腫があり、手術したそうですが、まだ完全に治っていない、ということでした。  


(家族B)
 
 お母さんが7人の子どもを引率していました。このうち5人が実子、2人は養子です。この家族には7個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時6歳)14ベクレル
長女(11歳) 24ベクレル ○
長男(10歳) 44ベクレル ○
次女 (8歳) 41ベクレル ○
三女 (6歳) 27ベクレル ○
四女 (4歳) 30ベクレル ○
男子 (9歳) 27ベクレル ○
男子 (5歳) 32ベクレル ○

 この家族も子ども全員が20ベクレル以上という結果が出てしまいました。
 原因ははっきり分かりません。子どもたちは牛乳が好きで、一般商店で買ってきた牛乳をたくさん飲んでいるそうです。
 普通の牛乳の基準値は1リットル当たり100ベクレルなので、例えば検査をして99ベクレルだったら、販売してもいいわけです。
 それをがぶがぶ飲んでいたら、当然相当量内部被ばくしてしまいます。
 子ども向けの食品は基準値が別に設けられているので、1リットルあたり37ベクレルの子ども牛乳を買うようにアドバイスしました。
 
 子ども達は全員、ほぼ1年中鼻かぜをすぐひくそうです。
 長男は多動で、声も大きく、とても目立っていました。
 養子の子ども2人はときどきおねしょをするそうで、引き取られてから1年半経つそうですが、まだ精神的に落ち着いていないようです。

 画像は記念撮影の様子です。
 子どもたちには折り鶴や折鶴の作り方を説明した紙(千羽鶴プロジェクト)、折り紙用の紙をプレゼントしました。
このほか着物をほどいて作った巾着袋もお母さんたちに渡しました。
それから日本の絵葉書の裏に子どもたちの名前を書いて渡しましたが、漢字に驚いていました。
 
最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、手作りの巾着袋などのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。 

雑誌「ライブラリー・ワールド」で新美南吉が取り上げられました

2013-09-04 |   新美南吉
 ベラルーシ国立図書館が隔月で発行している雑誌「ライブラリー・ワールド」2013年第4号で、新美南吉が取り上げられ、「去年の木」のロシア語訳が掲載されました!
 これは1750部発行でベラルーシ国内の図書館に配布されているものです。
 国立図書館は何と言っても国立なので、ベラルーシの作家をテーマに取り上げることがほとんどで、外国の作家が掲載されるのは異例のことです。(村上春樹も取り上げられたことはないですよ。)
 大変光栄です。またベラルーシの歴史に足跡を残せました。
 それもやはり南吉童話が編集部の心を打ったからだと思います。