今回この一家は大変よい結果が出て、みんな大満足でした。
しかしSOS子ども村の保養のことを考えると、体重1キロあたり20ベクレルをワジーム君は超えていますし、サーシャ君もほとんど20ベクレルなので、もう一度ビタペクト3を飲むことになりました。
お母さんも大人とはいえ、成人の判断基準である70ベクレルを超えているので、ビタペクト3を渡しました。
長女のエレーナさんの結果が気になるところですが(たぶん他の3人と同様に減っていると思うのですが、測定していないので、20ベクレル以下にまでなったのか分かりません。)やはり、結果が分からないと、ビタペクト3を渡せるかどうか、判断できませんので、今回は見送りました。
こうして今回は、お母さん、ワジーム君、サーシャ君の3人に1個ずつビタペクト3をチロ基金から渡しました。
これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は1956個となりました。
今回で通算151回目の配布となりました。
延べ人数ですが、1956人の子どもにビタペクトを配布したことになります。
画像はゴメリ市内でお母さんとワジーム君を記念撮影したものです。(小倉羊羹の紙袋にビタペクト3が入っています。)(^^;)
お母さんからお話をうかがうことができました。
この一家が極端に被曝していた原因は、きのこだということでした。
お父さんがきのこが大好きで、毎年わざわざ電車に乗って、自分のお気に入りのきのこがたくさん生えている森まで行き、大量のきのこをとってきていたそうです。
もちろん測定などしていません。食品はゴメリ市内の中央市場にある測定器で安い料金で測定できます。
しかしお父さんは放射能のことは全く気にしていないそうです。森へきのこを採りに行くときは、友だち数人と連れ立っていくそうです。(気合が入っていますよね。)そしてその友だちも今まで自分が採ったきのこを測定したり、放射能のことを気にすることなく、平気で食べているそうです。
(このお父さんや友だちの体内被曝が気になります・・・。)
今回のことでお母さんはお父さんにもいっしょにWBC測定に行くよう勧めましたが、お父さんは全く関心を示さず、放射能のことは気にしていないようでした。
お母さんは
「もう二度ときのこは食べない。子ども達にも食べさせない。」
と宣言しましたが、お父さんはやはり今年も友だちときのこを採りに行ったそうです。
今、家にたくさんのきのこがありますが、お父さん1人で食べているそうです。(あーあ・・・。)
私が「お父さん、そんなにきのこが好きなのなら、測定をして、それからゆでて、ゆで汁は捨てて・・・」と説明し始めると、お母さんは
「でも、私と子どもはもうきのこは絶対に食べませんから。」
とお父さんのことはあきらめているようでした。
他にもお母さんは
「どんな物を食べたらいいのか。」
など熱心に質問していました。
(お父さんのことはあきらめてしまっていますが、子どもたちのためには、勉強熱心になっていて、このようなお母さんが1人生まれた、というだけで、チロ基金が支援した甲斐があったと思いました。)
エレーナさんとワジーム君はスウェーデンとドイツに(エレーナさんはドイツは2回)一ヶ月弱の保養に行ったことがあります。しかし、どちらもWBCの測定はしなかったそうです。
ベルラド研究所でワジーム君が測定をしなかったら、こんな数値であることや、食習慣を改めないといけないことなど、今でも知らないままに過ごしてきたと思います。
さらにゴメリ市内にWBCがあって、パスポートを提示するだけで市民は無料で測定できるのに、自分の周囲の友人や知人は測定を受けたことがない人がほとんどだそうです。
子ども達も順番待ちもなく、すぐ測定できたそうです。
(私から言わせれば、恵まれた環境にいるのに、利用しないのはもったいないです。)
第1診療所のほかにもゴメリ市内には何箇所かWBCがあり、有料ですが測定できるところもあります。
SOS子ども村から保養に帰ってきたワジーム君が測定結果を見せると、お母さんはびっくりしてかかりつけの小児科医のところへ相談に行ったそうです。
しかし医者は「私は放射能のことは分からないの。内分泌科のほうへ行ってください。」という答え。それで内分泌科医のほうへ行くと「私も分からない。」という頼りない返事でした。
お母さんからすると、ゴメリ市内にどうして被曝の専門家がこんなに少ないのか、とがっかりしたそうです。
またもっと学校や幼稚園へ巡回測定をすればいいのに、とこぼしていました。
第1診療所の測定はベルラド研究所と同じ椅子型で、座るだけで3分間というタイプのものです。
ただこの結果表だけを見ても、知識がないと意味がよく分かりませんよね。
全身のセシウム137の数値は印刷されていますが、その横に手書きでミリシーベルトに換算したと思われる数値が書き込まれていますが、換算方法がよく分からないし、あまり意味がないような気がします。
質問しても詳しい説明もなく「大丈夫な数値です。」と言われたら、そのまま信じてしまいそうですね。
このような放射能のことや被曝対策について、学校で勉強しないのですか?という質問に、ワジーム君は
「チェルノブイリ原発と言う事故があった、という教育ビデオを学校で見ました。そのときに放射能とは何か、という知識もビデオで見て勉強しました。」
と答えていました。
お母さんは
「学校の保護者会に行ったときに食生活の改善により、被曝を抑えられるので、家庭内で実践してください、と学校側による勉強会がありました。つまり家庭内での食事の内容に保護者側は注意するようにしなさい、という指導がありました。」
と話してくれました。
さすがゴメリ市ですね。ミンスクに住んでいて、何度も保護者会に出た私ですが被曝の話なんて一度もありませんでしたよ。
しかし、ベクレルとシーベルトの違いなど、もう少し詳しく学校や保護者会で教えてくれればいいのですが・・・。
このお母さんは最初違いが分からず、電話で間違った数字を私に言っていたので・・・。
とにかく、今回のビタペクト3摂取後、再々測定に行く、とお母さんは話していました。
1カ月ほど先の話になりますが、その結果が分かりましたら、このブログ上で発表します。
(この一家に協力いただいて、チロ基金としては大助かりです。)
ビタペクト3を購入するため、ご支援してくださった日本人の方にも深謝申し上げます。
今回の測定結果が、体内被曝を心配されている日本人の方々のご参考になれば、と思っています。
しかしSOS子ども村の保養のことを考えると、体重1キロあたり20ベクレルをワジーム君は超えていますし、サーシャ君もほとんど20ベクレルなので、もう一度ビタペクト3を飲むことになりました。
お母さんも大人とはいえ、成人の判断基準である70ベクレルを超えているので、ビタペクト3を渡しました。
長女のエレーナさんの結果が気になるところですが(たぶん他の3人と同様に減っていると思うのですが、測定していないので、20ベクレル以下にまでなったのか分かりません。)やはり、結果が分からないと、ビタペクト3を渡せるかどうか、判断できませんので、今回は見送りました。
こうして今回は、お母さん、ワジーム君、サーシャ君の3人に1個ずつビタペクト3をチロ基金から渡しました。
これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は1956個となりました。
今回で通算151回目の配布となりました。
延べ人数ですが、1956人の子どもにビタペクトを配布したことになります。
画像はゴメリ市内でお母さんとワジーム君を記念撮影したものです。(小倉羊羹の紙袋にビタペクト3が入っています。)(^^;)
お母さんからお話をうかがうことができました。
この一家が極端に被曝していた原因は、きのこだということでした。
お父さんがきのこが大好きで、毎年わざわざ電車に乗って、自分のお気に入りのきのこがたくさん生えている森まで行き、大量のきのこをとってきていたそうです。
もちろん測定などしていません。食品はゴメリ市内の中央市場にある測定器で安い料金で測定できます。
しかしお父さんは放射能のことは全く気にしていないそうです。森へきのこを採りに行くときは、友だち数人と連れ立っていくそうです。(気合が入っていますよね。)そしてその友だちも今まで自分が採ったきのこを測定したり、放射能のことを気にすることなく、平気で食べているそうです。
(このお父さんや友だちの体内被曝が気になります・・・。)
今回のことでお母さんはお父さんにもいっしょにWBC測定に行くよう勧めましたが、お父さんは全く関心を示さず、放射能のことは気にしていないようでした。
お母さんは
「もう二度ときのこは食べない。子ども達にも食べさせない。」
と宣言しましたが、お父さんはやはり今年も友だちときのこを採りに行ったそうです。
今、家にたくさんのきのこがありますが、お父さん1人で食べているそうです。(あーあ・・・。)
私が「お父さん、そんなにきのこが好きなのなら、測定をして、それからゆでて、ゆで汁は捨てて・・・」と説明し始めると、お母さんは
「でも、私と子どもはもうきのこは絶対に食べませんから。」
とお父さんのことはあきらめているようでした。
他にもお母さんは
「どんな物を食べたらいいのか。」
など熱心に質問していました。
(お父さんのことはあきらめてしまっていますが、子どもたちのためには、勉強熱心になっていて、このようなお母さんが1人生まれた、というだけで、チロ基金が支援した甲斐があったと思いました。)
エレーナさんとワジーム君はスウェーデンとドイツに(エレーナさんはドイツは2回)一ヶ月弱の保養に行ったことがあります。しかし、どちらもWBCの測定はしなかったそうです。
ベルラド研究所でワジーム君が測定をしなかったら、こんな数値であることや、食習慣を改めないといけないことなど、今でも知らないままに過ごしてきたと思います。
さらにゴメリ市内にWBCがあって、パスポートを提示するだけで市民は無料で測定できるのに、自分の周囲の友人や知人は測定を受けたことがない人がほとんどだそうです。
子ども達も順番待ちもなく、すぐ測定できたそうです。
(私から言わせれば、恵まれた環境にいるのに、利用しないのはもったいないです。)
第1診療所のほかにもゴメリ市内には何箇所かWBCがあり、有料ですが測定できるところもあります。
SOS子ども村から保養に帰ってきたワジーム君が測定結果を見せると、お母さんはびっくりしてかかりつけの小児科医のところへ相談に行ったそうです。
しかし医者は「私は放射能のことは分からないの。内分泌科のほうへ行ってください。」という答え。それで内分泌科医のほうへ行くと「私も分からない。」という頼りない返事でした。
お母さんからすると、ゴメリ市内にどうして被曝の専門家がこんなに少ないのか、とがっかりしたそうです。
またもっと学校や幼稚園へ巡回測定をすればいいのに、とこぼしていました。
第1診療所の測定はベルラド研究所と同じ椅子型で、座るだけで3分間というタイプのものです。
ただこの結果表だけを見ても、知識がないと意味がよく分かりませんよね。
全身のセシウム137の数値は印刷されていますが、その横に手書きでミリシーベルトに換算したと思われる数値が書き込まれていますが、換算方法がよく分からないし、あまり意味がないような気がします。
質問しても詳しい説明もなく「大丈夫な数値です。」と言われたら、そのまま信じてしまいそうですね。
このような放射能のことや被曝対策について、学校で勉強しないのですか?という質問に、ワジーム君は
「チェルノブイリ原発と言う事故があった、という教育ビデオを学校で見ました。そのときに放射能とは何か、という知識もビデオで見て勉強しました。」
と答えていました。
お母さんは
「学校の保護者会に行ったときに食生活の改善により、被曝を抑えられるので、家庭内で実践してください、と学校側による勉強会がありました。つまり家庭内での食事の内容に保護者側は注意するようにしなさい、という指導がありました。」
と話してくれました。
さすがゴメリ市ですね。ミンスクに住んでいて、何度も保護者会に出た私ですが被曝の話なんて一度もありませんでしたよ。
しかし、ベクレルとシーベルトの違いなど、もう少し詳しく学校や保護者会で教えてくれればいいのですが・・・。
このお母さんは最初違いが分からず、電話で間違った数字を私に言っていたので・・・。
とにかく、今回のビタペクト3摂取後、再々測定に行く、とお母さんは話していました。
1カ月ほど先の話になりますが、その結果が分かりましたら、このブログ上で発表します。
(この一家に協力いただいて、チロ基金としては大助かりです。)
ビタペクト3を購入するため、ご支援してくださった日本人の方にも深謝申し上げます。
今回の測定結果が、体内被曝を心配されている日本人の方々のご参考になれば、と思っています。