ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ビテプスク市立第9番図書館で新美南吉の童話が紹介されました

2016-11-30 |   新美南吉
 新美南吉ロシア語訳童話集「ごんぎつね」を寄贈したビテプスク市立第9番図書館で11月25日、新美南吉童話が紹介されました。
 こちらがその図書館のHPです。ぜひご覧ください。
 記事はロシア語ですが画像が見られます。

 私は出席しておらず、図書館司書さんたちと学校の先生が中心になって企画したそうです。
 「でんでんむしのかなしみ」「あめ玉」「ごんぎつね」が朗読され、子どもたちが「二ひきのかえる」の劇を披露しました。かえるのお面が楽しいですね。
 さらに手袋の形をした紙にそれぞれ感想を書いたそうです。

 この記事を書いた司書さんは
「新美南吉の作品は一見すると、短いお話のように思えるが、読んでみると奥が深いことが分かる哲学的な文章。」
と感想を述べています。
 さらにロシア語訳の最後のほうに新美南吉が1942年7月10日書いた日記からの抜粋をロシア語に訳して掲載したのですが、それを司書さんはそのまま引用していました。

 抜粋というのはここの部分です。
「よのつねの喜びかなしみのかなたに、ひとしれぬ美しいもののあるを知っているかなしみ。そのかなしみを生涯うたいつづけた。」

 この本を翻訳作業中、作品だけではなく、南吉童話そのものの特徴を簡潔に表現したものはないかと探していました。
 結局ご本人の言葉を日記から見つけてロシア語に訳した(ちなみにこれを翻訳したのは私です。)のですが、それが司書さんの心に響いたようでうれしいです。

 ベラルーシに少しずつ南吉童話の世界が広がっていくようで、本当によかったです。
 子どもたちも楽しいひと時を図書館で過ごせたのでは、と思っています。

ベラルーシ大学女性評議会主催の国際文化フェスティバルに参加しました (5)

2016-11-29 | 日本文化情報センター
 インド代表の方です。インド大使館が連れてきていただけあって、民族舞踊のレベルがものすごく高い。
 (この人の出番の後に「あんたは日本の踊りを踊れ、日本人なんだから踊れるだろう。」と言われたら、泣いてしまう。)

 全てがとにかく美しかったです、インド。
 こうして国のイメージをよくしていくわけですね。
 
 日本文化情報センターは日本外務省から言われて、ベラルーシに開設したセンターではないのですが、もうちょっと何かできないものかと考えてしまいました。
 そういう視点からすると、このフェスティバルに出席して、いろいろ勉強になってよかったです。

 ベラルーシ大学に留学している日本人留学生もがんばってほしい、と思ったのですが(中国人留学生なんて、アイドルグループ結成できるんじゃないかと思うぐらい大勢が参加。)実際問題としてどうかなあとも思います。

 私もウラジオストックの大学に留学していたときにやっぱり、こういう留学生が自分の国の文化を他の国の人たちに紹介する、というイベントがあったのですが、日本人は消極的なんですよね。
 中には「自分はロシア語を勉強するためにロシアに来たんだ。留学生活の時間は限られている! 日本文化の紹介のためにここに来たんじゃない!」と主張し、こういうイベントに絶対不参加の人もいました。

 留学する前に斡旋業者のほうから、「留学中、日本文化を紹介するイベントに呼ばれるでしょうから、何か適当に用意しておいてください。」と言われていたら、まだ準備のしようもあるんですがね。
 確かに急に「何かやれ、日本のことだったら何でもいい。日本人だからできて当たり前だろう。」とロシア(あるいはベラルーシの)大学から言われると、たいていの日本人留学生は、戸惑ってしまいます。

 何か和風のお稽古事ができる人だったらいいんですが、それでも例えば三味線弾けます、という人でも、ロシア語の留学先に三味線を持って行くかどうかとなるとまた別問題です。

 日本人はシャイな人も多いし、準備もできていないことを急にやれと言われると、逃げてしまうんでしょうね。
 その結果、消極的に見られがちです。

 ・・・というようなことをいろんな国の参加者の皆さんの芸達者な様子を拝見しながら、考えていましたが、ふと本当は日本の教育が悪いのではないか? と思うようになりました。

 日本人の子どものお稽古事もピアノやサッカーなど洋風なものが多くて、和風なものは少ないと思います。
 もちろん義務教育の授業で、民族舞踊や民族楽器などを徹底して教えるという科目はないです。

 グローバル化とか、言われていて小学校で英語教育に力を入れようなどと言う教育方針が最近目立ちますが、言葉だけじゃダメで、外国へ留学したときにこういうインターナショナルなイベントにさっと参加して、日本文化のよいところを披露できることも、必須なのではないかと、今日思いました。

 もっと日本人らしい日本人という人材のほうがグローバル社会で活躍できるように思います。
 そうなるには、日本の伝統を子どものうちから義務教育で教えておくのが一番よい方法です。

 ・・・というような私の意見を日本文科省が聞いてくれるとも思わないのですが(ま、自分のブログに書いとこ。)

 そういう考えなので、我が家では子どもにベラルーシの民族楽器を習わせております。(そういう課外授業がある学校を選んで、わざと入学させた。)
 それからお稽古事でベラルーシ民族舞踊も習わせております。
 よく考えたら、うちの子、ベラルーシ人じゃないんですが(^^;)ベラルーシ生まれのベラルーシ育ちなんで・・・。
 今本人に尋ねたら「私はベラルーシ人じゃない。」という答えが返ってきました。
 「半分ウクライナ人で半分日本人。」と、もしきかれたらそう答えておるそうな。
 「でもあなた、ウクライナ語できないし・・・」と私が小さい声で言うと「だから何?」と言われてしまった。

 とにかく何かかくし芸ができる人のほうが、グローバル社会で活躍できますよ。(^^;) 

  
 
 
 



 

 

 



 

ベラルーシ大学女性評議会主催の国際文化フェスティバルに参加しました (4)

2016-11-29 | 日本文化情報センター
 光が足りず、いい写真になりませんでしたが、カザフスタン大使館の出席者です。
 個人的にはカザフスタンの民族衣装がエレガントで素敵だなあと思いました。
 ちょっとしたパーティーにも着ていけますね。
(さすがにベラルーシの民族衣装を着て、パーティーとか結婚式とか出ると浮きそうです。もっとも新郎新婦、出席者全員ベラルーシの民族衣装着用するという、完全ベラルーシ風披露宴、というものもたまにあります。)

ベラルーシ大学女性評議会主催の国際文化フェスティバルに参加しました (3)

2016-11-29 | 日本文化情報センター
 こちらはウクライナ代表の方。ウクライナ語の歌を歌ってくれました。
 こういう姿を見ていると、そして先ほどのベラルーシの民族衣装を見た後だと、同じスラブ民族といっても、ずいぶんちがうなあ、と思わざるをえません。
 (つまり民族ごとにそれぞれ特徴があるということ。)

ベラルーシ大学女性評議会主催の国際文化フェスティバルに参加しました (2)

2016-11-29 | 日本文化情報センター
 せっかくなので、画像を投稿します。
 こちらはベラルーシ大学文学部の学生の有志のみなさんによるベラルーシ民謡サークル。

ベラルーシ大学女性評議会主催の国際文化フェスティバルに参加しました (1)

2016-11-29 | 日本文化情報センター
 2016年11月29日ベラルーシ大学で開催された国際文化フェスティバルに日本文化情報センター代表として参加しました。
 
 予定では16カ国が参加するとのことでしたが、チェコとアゼルバイジャンは不参加でした。
 国の選び方ですが、ベラルーシ大学にその国からの留学生がいるかどうかという点で決めたようです。もちろん主催国のベラルーシも参加しています。
 日本からもベラルーシ大学に留学している人がいますから、日本も参加国の一つに選ばれたのですが、他の国からの参加者は、大使館員やベラルーシ大学で主に外国語を教えている先生が出席していました。
 でも日本大使館からは出席者はいませんでした。代わりに私が呼ばれたみたいな形になりました。
 そして他の国からは留学生たちが、歌ったり、民族舞踊を踊ったり、民族楽器を弾いたり、とその国らしいものを披露。
 しかし日本人留学生は1人もいませんでしたし、出演もしませんでした。
 前もって分かっていたら、私が何かしていたかもしれないのですが(うーん、でも歌もうまくないし、和楽器が弾けるわけでもないしなあ。)結局、各国が用意していた展示コーナーを準備するだけに終わってしまいました。
 (この画像の後ろに写っているのが、「日本」の展示コーナーです。)
 
 ベラルーシ大学女性評議会からは「必ず着物を着て来てください。」と言われていたので、それはちゃんとしましたが、会場が劇場ではなく大学だから、まともな楽屋(着替える場所)もないだろうなあーと予測し、家で着物を着たのです。
 そして今ベラルーシはすでに雪の季節。アスファルトの上に雪や泥がいっぱいなので、洗える着物にしなくちゃ・・・ということで浴衣にしました。(冬なのに。) もっといい着物のほうがよかったですね。(インドの方と張り合えない。)(^^;)

 やっぱりベラルーシの冬に着物・・・は大変です。浴衣にブーツそしてコートを着て初めて地下鉄に乗りましたよ。(笑)

 このフェスティバルですが、今回初めてでまた来年するみたいです。
 来年はもうちょっと日本から積極的に参加したほうがいいだろうなあ、と思いました。
  

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第202回」

2016-11-28 |   ビタペクト配布活動
11月28日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第202目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクト3を8個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを1部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2479個、セルロースの合計は82個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2151部となりました。
 今回で通算218回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2479人の子どもにビタペクトを、約73人の子どもにセルロースを、2151家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a


 今回は2家族がボブルイスク市(チェルノブイリ原発から約200キロ)SOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。

(家族A)

 お母さんが3人の実子と姪を引率していました。この家族には2個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの内部被爆の測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時4歳)10ベクレル
長女(12歳) 21ベクレル ○
次女 (8歳) 19ベクレル
三女 (6歳) 22ベクレル ○
姪 (11歳)  3ベクレル

 姪はオルシャ(チェルノブイリ原発から約350キロ)在住です。

 お母さんに子どもたちの健康状態についてお話を伺いました。
 長女は花粉症で、三女は食物アレルギーだそうです。アレルゲンになる食べ物の種類が多すぎて、食事が大変だそうです。
 姪は11歳ですが体重が67キロで肥満。甲状腺にも異常があり、それで体重増加しているらしく、投薬治療を受けています。


(家族B)

 お母さんが9人の子どもと1人の孫を引率していました。この家族には6個のビタペクト3を渡しました。
 この家族は2011年1月、2015年5月にも保養滞在したことがあります。
 そのときの様子はこちらをご覧ください。

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第113回」(家族B)

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第178回」(家族B)

 2011年、2015年と今回の測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時16歳)0ベクレル → 14ベクレル →  11ベクレル
男子(16歳) 0ベクレル → 41ベクレル ○ → 25ベクレル ○
男子(16歳)36ベクレル ○ → 12ベクレル → 19ベクレル
女子(13歳)30ベクレル ○ → 14ベクレル → 13ベクレル
男子(13歳)35ベクレル ○ → 22ベクレル ○ → 23ベクレル ○
女子(11歳)25ベクレル ○ → 44ベクレル ○ → 11ベクレル
男子(10歳) 0ベクレル → 25ベクレル ○ → 22ベクレル ○
男子 (9歳) 0ベクレル → 25ベクレル ○ → 16ベクレル
男子 (8歳) 0ベクレル → 21ベクレル ○ → 24ベクレル ○
女子 (6歳)(今回初測定)36ベクレル ○ → 28ベクレル ○
孫  (4歳)(今回初測定)31ベクレル ○

 この家族には11人子どもがいるのですが、そのうち9人をお母さんが連れてきていました。
 16歳の男の子2人と13歳の男の子と女の子は双子です。
 
 子どもたちの健康状態についてお母さんからお話をうかがいました。
 10歳の男の子は障害者認定を受けています。これは以前聞いていたのですが、最近家族全員甲状腺の検査を受けたら、次々と異常が見つかったそうです。
 13歳の女の子は甲状腺に腺腫ができており、経過観察しているとすぐに2倍の大きさになったそうです。今は直径が1センチほど。
 11歳の女の子は甲状腺に小さいのう胞が複数できており、9歳の男の子も甲状腺に小さいのう胞ができているそうです。
 お母さん自身も甲状腺に直径1.5センチの腺腫が2つできており、10歳の男の子は甲状腺が年齢とともに成長しないといけないのに、大きさが変わらないため、母子そろって甲状腺の投薬治療を受けています。

 さらに検査を受けて、のう胞などの大きさをチェックし、特に腺腫の大きさが大きくなっていくようだったら、モギリョフにある専門病院に行き、さらに腺腫の大きさが直径3センチ以上になったら、手術で除去すると医者に言われているそうです。

 1年前にはこんな異常が見つかっていなかったのが、急にこんなことになって、お母さんはショックを受けていました。


 画像は記念撮影したようすです。ただ家族Bの孫はホームシックになったので、保養を切り上げて親元に帰ったそうです。

 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、シャープペンシル、お母さんには小物入れをプレゼントしました。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙やなど子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。


チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第201回」

2016-11-04 |   ビタペクト配布活動
 11月4日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第201目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクト3を5個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2471個、セルロースの合計は82個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2150部となりました。
 今回で通算217回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2471人の子どもにビタペクトを、約73人の子どもにセルロースを、2150家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a


 今回は2家族がSOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。

(家族A)

 ミンスク州の南にあるスタールイエ・ダローギ(チェルノブイリ原発から約220キロ)から来た家族。
 この家族には3個のビタペクトTを渡しました。この家族は家庭タイプ孤児院で、お母さんが1人の息子と10人の里子を引率していました。この家族は2011年にも保養滞在したことがあります。
 前回の保養の様子はこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第117回」(家族A)

 前回と今回のそれぞれの体内放射能値はこのとおりです。今回初測定の子どもは今回の結果だけ公開しています。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。
 
母親(事故発生時26歳)12ベクレル → 11ベクレル
息子(14歳) 24ベクレル ○ → 14ベクレル
男子(16歳) 15ベクレル 
女子(14歳) 17ベクレル 
男子(13歳) 23ベクレル ○ → 20ベクレル ○
女子(13歳) 20ベクレル ○ → 18ベクレル
女子(11歳) 21ベクレル ○
女子 (9歳) 19ベクレル 
女子 (9歳) 15ベクレル
女子 (7歳)  6ベクレル 
女子 (6歳) 23ベクレル ○

 13歳の男の子と女の子は双子です。
 子どもたちの健康状態について聞き取り調査をしました。
 16歳の男の子は十二指腸憩室炎をおこしたことがありますが、現在は治っているそうです。
 13歳の男の子はアデノイド肥大で、手術で切除しました。その後11歳の女の子もアデノイドの手術を受けましたが、1年後もとの大きさに肥大したので、今度はイタリアで野保養滞在中に再手術を受けたそうです。
 さらに6歳の女の子ももうすぐアデノイドの手術を受けるということでした。
 
 子どもたちは6歳の女の子以外、全員毎年夏休みの間、3ヶ月イタリアやアイルランドで保養滞在しているそうですが、滞在中内部被爆の測定などは受けていないそうです。

 お母さん自身は関節痛がひどく、体のあちこちが痛いそうです。


(家族B)

 ミンスク州クループキ地区にあるキエベツ村(っチェルノブイリ原発から約125キロ)から来た家族。お母さんが4人の里子を引率していました。この家族には2個のビタペクト3を渡しました。

 それぞれの体内放射能値はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。
 
母親(事故発生時8歳)6ベクレル 
娘  (9歳) 14ベクレル  
男子(15歳) 21ベクレル ○ 
女子(12歳)  5ベクレル 
男子 (9歳) 21ベクレル ○ 

 お母さんの娘は代謝障害とお母さんが話していましたが、非常に太っているということでした。この一家の母方の家系はみんな太っていて、やせたくてもやせられない、とお母さんは話していました。お母さん自身もやせたいと話していて、糖尿病患者だそうです。
 9歳の男の子は吃音で、治療を受けていますがなかなか治らないそうです。
 
 病気も持った里子を育てるのは大変な「仕事」だと思いました。子どもたちの中には大事に育てられていても、肉親に会いたがる子もいるそうで、そのような話をお母さんたちから聞いても私などは何と答えたらいいのかも分かりませんでした。
  画像は記念撮影したようすですが、別のイベントへの参加のためで写っていない子どもたちもいます。

 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、お母さんには着物で作った巾着袋をプレゼントしました。

 千羽鶴プロジェクトの折鶴の作り方の紙がついになくなりました。つまっり1000人の子どもたちに配り終えたということです。
 思えばチロ基金創立15年記念に始まったこのプロジェクトですが、4年半ほどで1000枚配り終えたということになります。来年はチロ基金創立20年に当たります。このプロジェクトを続けるかどうか今から検討したいと考えています。、

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、巾着袋など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。