ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者97万750人。死者数6882人

2022-04-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月12日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は970750人になりました。1日の新規感染者数は307人です。新規検査数もさらに減ってたったの2667件です。

 死者数は6882人です。

 965125人が回復しました。

 1297万件を超える検査数となりました。

2022年4月12日。ウクライナ侵攻から48日目

2022-04-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月12日。
 ロシアとベラルーシの大統領が対面会談中です。
 ロシアから、ベラルーシに対し、援軍を送るよう説得されている可能性があります。
 今日は宇宙飛行士の日なので、ロシア国内の宇宙基地を視察しています。ロシアから、ベラルーシに宇宙関連プロジェクトに参加できますよと提案されたようです。

 またロシア大統領はブチャでの住民殺害を「フェイクだ」としました。さらに
「(特別軍事行動の)崇高な目的は達成される。我々が承認したドンバス地方の共和国の人々を助けることが目的だ。ネオナチズムが現実に隣国に存在する。人々をネオナチから救い、ロシアの安全を確保する方策を取った。ほかに選択肢はなかった。」
と述べました。(もう始めてしまったもの、今更引っ込みつかないですよ。)
 両大統領による共同で記者会見では、
「ウクライナ、ベラルーシ、ロシアは統一された民族だ。ウクライナでは悲劇が起きているが、ルカシェンコ大統領が言ったように選択肢はなかった。」
 またウクライナとの停戦協議について、「ルカシェンコ大統領のおかげで始められた」と感謝し、述ベラルーシこそが協議の会場に最もふさわしいという認識を示しました。
 また、会談の中で、ロシアとベラルーシによる共通の防空体制の構築を議論したことを明らかにしました。
「我々の統合を強化することが重要だ。」
としていて、欧米諸国による経済制裁に対し、両国が共同で対抗する方針を表明しています。
 一方でベラルーシに参戦を求めるのではないか、と思われていましたが、そこまではしなかったようです。(あるいは、ベラルーシに求めたけれど、ベラルーシ大統領がはっきり決断しなかったので今回はそのことに共同記者会見では触れなかった・・・という可能性があります。)

 ベラルーシ大統領は、西側がベラルーシとロシアを「破壊」しようとしていると非難し、また、アメリカとEUが何年もの間この目標に向かっていると強調しました。
 さらに、
「ヨーロッパには、20世紀の30年代と40年代に、自身の新しい秩序を確立しようとした1人の人物がいた。」
と話しましたが、これはヒトラーのことを指しています。そして、
「その後すべてがどのように終わったかは、周知のとおり。アメリカ政府は過去から学ぶ時が来たと思う。私たち(ソ連人)の父、祖父、曽祖父は生き残り、最終的に彼(ヒトラー)に勝ちました。千年の歴史の中で何度も起こったように、私たち(ベラルーシとロシア)は(今回も)勝つ。」
と言いました。
 ここではアメリカをヒトラーになぞらえています。
 

 滋賀県長浜市内の旅館が、ロシアのウクライナ侵攻を批判し、ロシア人とベラルーシ人の今後一切の宿泊を停止しますという文章をホームページに掲載しました。
 旅館業法は、例外を除いて宿泊拒否を禁止しているため、滋賀県は11日に旅館を行政指導し、旅館は文章をHPから削除しました。
 今、コロナでどちらにせよ、ロシアやベラルーシの宿泊客自体とても少ないとは思いますが、旅館としてこのような差別発言をするのは違法ですよね。

 
 マリウポリで化学兵器が使われた疑いがあります。アゾフ連隊や、マリウポリ市議会が体調不良(呼吸不全)を起こした市民やウクライナ軍兵士が数名いるそうです。
 ロシア軍は化学兵器は使用していないと否定しています。
 情報戦が続いていて、いろんなニュースが飛び込んできては、内容が反対の報道機関もあり、判断が難しいです。

 CNNの取材によると、ウクライナで食料支援や避難支援を行っている現地のボランティア団体「ヘルプ・ピープル」は、マリウポリの住民を避難させようとしたバスの運転手9人がロシア軍に拘束され、連絡が取れなくなったと訴えています。
 この団体のミニバスの運転手計10人は、ロシア軍に包囲されたマリウポリの住民避難を支援するために私有車でドンバス地方に入ったのですが、ロシア兵に止められてロシアへ向かうよう指示されました。拒否すると運転手は拘束され、1人を除く全員と連絡が取れなくなったそうです。
 かろうじて脱出できた1人の話によれば、ロシア軍はマリウポリからの避難民を乗せた車を運転手から奪い、避難民をニコルスキ村に連行。運転手のうち3人はドネツクにある拘置所で拘束されているそうです。
 「ドネツクの拘置所で運転手は暴力的な尋問を受け、食事もろくに与えられず、恐ろしい状況に置かれている。残る全員は、最大で30日間、拘置所にとどまる権利があると告げられた」とヘルプ・ピープル代表は語っています。


 ベラルーシから持ち出す食料品の量に細かく制限がかかるようになりました。
 小麦粉、そば粉、そばの実、米、セモリナ、オートミール、キビ、砂糖、塩、マカロニは1キロ以上の持ち出しが禁止されました。
 植物油は1リットル以上は禁止。
 肉製品、乳製品、魚製品の缶詰は一度に3個まで。
 離乳食などには制限がありません。また国境地帯で販売されている場合(免税店など)は制限なく買えます。
 ・・・というわけで、上記の食品がこれから、不足気味になるという予測を国が立てているということの表れです。
 今のうちに買っておこうかなとも思ったのですが、今のところベラルーシでは、ロシアのような砂糖の買い占めなどは起きていません。


 今日付のザ・タイムズ紙によると、ロシア情報機関「連邦保安局(FSB)」第5局に所属する職員約150人がウクライナ侵攻前に「虚偽の情報」を大統領府に提供した責任を問われ、追放されたそうです。
 その職員の大部分は解雇され、一部は逮捕されました。第5局はロシア大統領がFSB長官だった1998年に設立されました。


 ビルド紙の報道によると、ウクライナ大統領は、ドイツ大統領のキーウ訪問と両国大統領会談を拒否しました。
 ドイツ大統領がロシアに近いというのが理由だそうです。
 つい最近ではイギリス首相がキーウを電撃訪問して、二人で市内を視察したり、握手したりしていたのですが。


 すでにロシアでコピー用紙の生産が滞り、品不足、そして価格高騰に陥っているという記事を書きましたが、コピー用紙の大部分をロシアから輸入しているベラルーシでもあっという間に店頭からコピー用紙が消えました。
 ネットでは2倍から3倍の値段で売られています。
 そこへ、朗報が飛び込んできました。ベラルーシ国内のドブルィシ製紙工場が、コピー用紙の製造を始めたのです!
 これでロシアから輸入しなくても自国内でまかなえます。さらにはロシアに輸出して儲けることができるではありませんか!
 だいたい、ベラルーシには広大な森が広がっているのに、製紙工場では、新聞紙、ノート用の紙、トイレットペーパーしか製造していないから、それ以外の紙はいちいちロシアから輸入しているということに、私は疑問を感じていました。
 このことは2016年に新美南吉ロシア語訳童話集「ごんぎつね」をミンスクで出版したときに、出版社から言われたことです。ベラルーシで本を印刷するためにロシアの紙をまず確保するところから始めないといけないのです。

 そして、ロシアへの経済制裁が始まると、紙の漂白剤をロシアが輸入に頼っていたため、コピー用紙の製造が停止してしまったことから、このような紙不足がベラルーシでも起こってしまったのです。
 私としては、日本語教室の授業で使う教材としてコピー用紙が必要なので、ベラルーシ国内で製造してくれると助かります!
 今日のニュースを読んだら、このドブルィシ製紙工場はすでに製本用の紙も製造できるようになっていたことが分かりました。だからコピー用紙も製造できるそうです。
 1日で500枚入りを2500パック製造でき、近いうちに店頭に並んで、品不足も解消するそうです。
 このニュースを読んで感動してしまった・・・(日本人の中には、「経済制裁が効いていないってことか」と思われる人もいるかもしれませんね・・・。)

 でも、経済制裁をかけられ、連鎖反応のようにいろんなところに影響が出てきていますが、こういうときこそ知恵を絞る企業や、逆に儲ける企業が出てくるということがよく分かりました。
 それと、やはり戦争中でも平和なときでも、ある程度国内で何でもまかなえるようにしいておくほうがいいですよ。
 特に食料自給率は高いほうがいいです。
 日本は食料自給率が低いのが短所だと思いますよ。
 その食料を自給するにもエネルギー資源が必要な時代であり、(米作りにも石油が必要。江戸時代などとはちがう。)そのエネルギー資源が乏しいのが日本の根本的な問題です。なのでエネルギー資源を確保する、特に自国内である程度まかなえるようにする必要があると思うんです。