ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年5月21日。ウクライナ侵攻から87日目

2022-05-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月21日。ミンスクは午後から雨が降り続いています。

 ドルとユーロに対してベラルーシ・ルーブル高が急速に続いています。どうしたのでしょう?
 ロシアのウクライナ侵攻前レベルです。輸入品が少しは安くなるかなと期待していますが、どうでえしょう・・・?


 ロシア外務省は今日、バイデン米大統領を含む計963人の米国人のロシア入国を禁止すると発表しリストを公表しました。アメリカの対露制裁への報復措置です。
 とても人数が多いような気がします。

 ロシア側の発表によるとアゾフスタリ製鉄所からは20日に最後の531人が投降し、16日からの投降者はあわせて2439人になりました。アゾフ連隊の司令官もついに投降し、特別な装甲車で移送したということです。
 このニュースを聞いたとき、「2000人以上? 多すぎない?」と思いました。あの製鉄所に2000人もの兵士がいたら、もっと早くに食料が尽きていたと思うのですが・・・
 と思っていたら、アメリカの政策研究機関は20日、ロシア側が発表する投降者の人数が誇張されている可能性があるとの見方を示しました。やっぱり・・・という気持ちです。
 ウクライナ兵と交換可能なロシア人捕虜の数を最大限増やすためなどの理由が考えられるとしています。でも、いつか嘘はばれますよね。

 4月、ウクライナ軍が身柄確保した親露派のウクライナ富豪メドベチュク氏とアゾフスタリ製鉄所で投降したウクライナ兵と捕虜交換してもよいのでは、という意見がロシア政府内で出ています。


 ウクライナ大統領は平時のウクライナ軍の兵士の数と、現在ウクライナのために戦っている人々の数を明らかにしました。
「ロシア軍の特別軍事作戦の開始以降、ウクライナ軍兵士の数はほぼ7倍に増加しました。ウクライナ軍にもともと12万人の戦闘員がいましたが、25万人か26万人の軍隊が必要だと考えていました。2022年の初めに、私は法令に署名し、国家予算を立て、兵士の数は10万人増えました。今は70万人です。この70万人の戦いの結果を目にしています。」


 ウクライナ軍の第36海軍旅団の司令官、セルヒ・ヴォルィンスキーが降伏しました。ウクライナに外国人傭兵がいたとロシア軍は主張していますが、ヴォルィンスキーは、ウクライナ側の外国人兵士は傭兵ではなく、公式にウクライナ軍の仲間入りをしていると話しています。


 APEC貿易相会合でロシアから出席したレシェトニコフ経済発展相の発言中、抗議の意志を示すため日米など5カ国が退席しました。
 ロシアの代表団は、アメリカ代表のスピーチの間に会場から退席しました。

 
 フィンランドで燃料の価格上昇のために、ガソリンの窃盗が増加している、とベラルーシ国営メディアが報道していますが、本当ですか? 


 NATOに加盟申請したフィンランドとスウェーデン。それに反対するトルコ。トルコがしつこく反対するなら、トルコをNATOから追放させたら?という意見まで出る始末。そこへイギリス首相が、トルコ大統領に、フィンランドとスウェーデンがNATOに加わる意義を強調し、フィンランドとスウェーデンやNATOと協力しましょうよ、イギリスはトルコを支援するからと説得。トルコ大統領はスウェーデンとフィンランドが安全保障上の懸念から、トルコと連帯することを明確に示した場合には、NATO加盟を支持すると態度をやや軟化させました。(何となくトルコの想定していたシナリオどおりなのでは?と思われます。)


 ウクライナでベラルーシ人義勇兵が戦闘に参加していますが、大隊「リトヴィン」と「ヴォラト」が、連隊となりました。連隊の名称はカリノフスキー連隊です。
 マリウポリの製鉄所で籠城していたアゾフ連隊は投降しましたが、今度はベラルーシ由来の連隊の登場です。
 カリノフスキー連隊と呼ばれていますが、ベラルーシ語読みのカリノウスキ連隊と名称表記が変わるかもしれません。
 名称の由来となったカストゥーシュ・カリノーウスキ(1838年 - 1864年)について
詳しくはこちら。ウィキペディア日本語版です。


  
 

 

2022年5月20日。ウクライナ侵攻から86日目

2022-05-20 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月20日。
 
 アゾフスタリ製鉄所で、ロシア軍への抗戦を続けてきたアゾフ連隊の副司令官は19日夜、SNSでビデオ声明を配信し、「自身や他の司令官は製鉄所内にいる。作戦は継続中だが、詳細は明らかにしない」と述べました。
 案の定、司令官クラスの隊員は籠城決意で、投降していないですよ。

 ところが、アゾフ連隊のデニス・プロコペンコ司令官はテレグラムに投稿した動画の中で「ウクライナ軍の上層部が、連隊の兵士の命を救うため、市の防衛任務を停止するよう命令を下した。戦死者の遺体を製鉄所から運び出すのが最優先である。」と述べました。
 気持ちは分かるけれど、籠城は無謀ですよね。

 
 マリウポリで、今月末までに学校が再開される見通しとなりましたが、9月からはロシア側が学校で教える科目をロシア語・ロシア文学、ロシアの歴史、数学の3科目に限定するそうです。小学校と中学校は6月から夏休みなので、教育機会が奪われてしまいました。


 アメリカのマーク・ミリー統合参謀本部議長とロシア軍のワレリー・ゲラシモフ参謀総長が19日、電話で会談したことが明らかになりました。
 更迭されたという噂もあったゲラシモフ参謀総長。無事でしたね。ただ、足を負傷していて治療中でも、電話会談はできますよね。アメリカの統合参謀本部は「両氏は意思疎通の手段を維持することで一致した」としています。 


 ベラルーシメディアによると、ベラルーシが輸出しているカリ肥料を経済制裁の一つとして、禁輸するのを、やっぱりやめようかとアメリカ側が検討しているそうです。
 ロシアとベラルーシは肥料輸出国で、これが止まると、今年の農作物の収穫に大きな影響が出ます。
 ベラルーシがカリ肥料を輸出できると、儲かりますから、制裁にならないです。

 食料危機の要因は、欧米がロシアに科している制裁であり、これが小麦などの食料品から肥料まで、正常な自由貿易を阻害しているとロシア外務次官は主張。ウクライナのオデーサ港を使えなくして、黒海には水雷を浮かべたうえでこの発言です。脅しですね。
 もっとも、黒海に水雷を浮かべたのはロシア軍ではなく、ウクライナ軍だとロシア側は主張しています。


 損害保険会社はロシア近海の海上輸送の損害保険を停止する動きを見せています。

 
 ロシアの反政府系調査報道サイト「ザ・インサイダー」によると、ハルキウにある「シードバンク」がロシア軍の爆撃によって破壊されたそうです。シードバンク(種子銀行)は、植物などの種子の遺伝資源を収集・保管する施設で、攻撃されたシードバンクは16万種以上の種子を保管していた。
 ウクライナ国立科学アカデミーの主任研究員(農学博士)は「現代では復元できない数百年前のタネも含め、何万ものサンプルが灰になった」と発言。「悲しいかな、ヒトラー政権下のドイツでさえ、ウクライナを占領している時に、このコレクションを破壊しようとはしなかった。むしろ保存に努めたぐらいだ」などと主張しました。
 ・・・という報道ですが、これもロシア側から言わせれば「シードバンクを破壊したのはロシア軍ではなくて、ウクライナ軍です。」ということになるでしょう。


 ロシアの国防相は会合で、「年末までに西部軍管区に12の部隊や師団を創設する」と述べました。NATOに加盟申請したフィンランドとスウェーデンに対抗する姿勢を具体的に見せたようです。

 
 ロシアのフィギュアスケート選手界で有名なナタリア・ザビアコがカナダへ帰化する方針を表明し、同国スケート界や政治家からも非難轟々です。
 ロシア下院議員のビタリー・ミロノフ氏は、同選手を〝売春婦〟だと非難。
 あのですね、ロシアのアスリートが国籍を変更したり帰化したりして、ベラルーシの選手として国際試合に大勢出ているんですけど。前々から。今年の北京五輪でもベラルーシ代表のフィギュア女子選手もロシア人ですよ。
 外国の選手として国際試合に出て、異国の国旗を掲げることが売春婦なんですか? この下院議員さん、失礼だし、何も分かってない人なんですね。

 
 外国「国家機構」によるロシアへのサイバー攻撃が数倍に膨らんだ・・・とロシア大統領自ら明らかにしました。今後セキュリティ対策を強化するそうです。 
 

 在スウェーデン・リトアニア大使館がウクライナとの連帯を示すため形容していたウクライナ国旗が、夜間、何者かに取り外されました。

  フィンランド国営ガス会社ガスムは、ロシアからの天然ガスの供給が21日朝に止まると明らかにしました。
 この他にも・・・ロシア連邦統計局は18日、今年1~3月の国内総生産を発表。前年同期比3.5%増と、前期の5%増から鈍化しました。経済制裁の影響で通年では10%超のマイナス成長に陥るのは必至・・・とか今年中にデフォルト間違いなしとか、日本のメディアは報道しているのに対し、ベラルーシの国営メディアは、今年のガス販売によるロシアの収入は、EUのエネルギー価格の高騰により、記録的な1,000億ドルに達する可能性があるという経済アナリストの試算を報道しています。ロシアが大儲けするという予測です。
 さあ、どちらが正しいのでしょうか。今年中に判明するでしょう。


 ベラルーシ大統領は、2020年の大統領選挙後、国外へ出国したベラルーシ人の多くが、帰国したがっているが、どうしたらいいのか分からないでいる、と発言しました。
 テロを実行したのではなく、計画しただけで、死刑になる国になっているのに、戻りたいと思う反政府派のベラルーシ人がいるでしょうか。帰国したら即逮捕ですよ。飛行機でベラルーシ領内上空を移動中でも、強制着陸させられて逮捕されるのに。
 

2022年5月19日。ウクライナ侵攻から85日目

2022-05-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月19日。
 
 ベラルーシ大統領はロシアから必要な数の短距離弾道ミサイルのインスカンデルとS-400防空システムを購入したことを明らかにしました。
 ニジニ・ノブゴロド州知事との対談で発表するとは・・・国民向けの説明とか発表ではないですね。


 マクドナルドは今日、ロシアでの事業を、フランチャイズ契約を現在結んでいるアレクサンドル・ゴバー氏に売却すると発表しました。ゴバー氏は自身の企業GiDを通じて2015年からマクドナルドとフランチャイズ契約を結んでおり、極東シベリアへのマクドナルド進出に貢献した。シベリアで25店を経営しているそうです。 


 ベラルーシの海産物加工大手サンタ・ブレモルがロシア輸出向けのノルウエー産サーモンの出荷を一部停止するとベラルーシのメディアが報道しています。
 すでに2014年に対ロシア食料・農産品経済制裁のときに、ノルウエーのサーモンをベラルーシが輸入。加工してパッケージに「ベラルーシ産サーモン」というシールを貼ってロシアに輸出していました。ベラルーシが制裁の抜け穴だったのです。しかし海がないベラルーシのサーモンとは?
 今回はベラルーシ経由で輸入できなくなったのでロシア国内でのサーモンの価格が上がる可能性があります。ロシアは海があるので、自力で領内のサーモンを捕るしかないですね。


 今年中にロシアがデフォルトに陥る可能性が90%という指標が出ています。

 
 ベラルーシ大統領は、メルセデスに匹敵するベラルーシ製の高性能自動車を国内で製造すると述べました。実現すれば、わざわざ外国から自動車を輸入しなくてもいい、という発想です。


 昨日流れた報道「ベラルーシで、ジョージ・オーウェルの『1984』が禁書扱いになる。」というのは、フェイクニュースです、とベラルーシ政府当局が発表しました。


 アゾフスタリ製鉄所から1730人が投降したとロシア軍が発表しています。
 ただアゾフ連隊の司令官はまだ製鉄所内に立てこもっているという情報もあります。
 一方でアゾフ連隊の副司令官が遅れて投降したというニュースが報道されました。


 アゾフスタリ製鉄所への攻撃により、高濃度の硫化水素を何万トンも保管していた建物が崩壊した可能性が高いとマリウポリ市議会が警告しています。硫化水素が海に流出し、海水が緑色に染まっています。硫化水素がアゾフ海に流出すると植物や動物がすべて死滅する危険があります。黒海や地中海にも到達する可能性があるそうです。
 環境にも悪影響を及ぼす戦争・・・。
 この硫化水素、流れるのを止める方法はないのでしょうか。


 5月9日の戦勝記念日のパレードで、ロシア軍のワレリー・ゲラシモフ参謀総長が姿を見せなかったことで、失脚させられたのでは?という憶測が流れましたが、足を負傷して、正常に歩けないため、国民の前に出らなかっただけではないでしょうか。
 と思っていたら、イギリス国防省が19日に発表した分析によると、ハルキウ制圧に失敗したロシア軍の第一親衛戦車軍の司令官が解任され、黒海艦隊の旗艦であるミサイル巡洋艦「モスクワ」が4月に沈没した後も艦隊の司令官も解任された可能性が高いとしています。
 ロシア軍上層部はどうなっているのか・・・

 
 16日に生放送されたロシアの国営テレビのトーク番組でホダリョノク退役大佐が・・・
ウクライナ軍の善戦によってロシア軍が苦境に陥っている。ロシア人は現実を見るべきだ。ウクライナ兵の敵前逃亡や士気の低さに関するロシア国営メディアの報道については、事実に即していない。ウクライナ軍は百万人を武装させることが可能。欧米からの軍事支援を受けたウクライナ軍が最後の一人まで戦うだろう。ロシアは孤立化している・・・
と述べたのですが、その二日後、ホダリョノク氏はウクライナ軍が反撃に転じることが可能だとの見方は「大きな誇張」だと発言しました。
 警鐘を鳴らしたばかりの軍事専門家が、またロシア国営テレビで「ウクライナが反撃能力を獲得していると言う人がいるが、それは大きな誇張だ」と発言しました。
 「ウクライナが反撃能力を獲得していると言う人がいる」って、それ、あなたのことではないですか?
 さらにホダリョノク氏は、「我が国の最高司令部の行動に関して言えば、こうした計画の実行が非常に近い将来、ウクライナに不快な驚きを与えると考える十分な理由がある」「ウクライナ軍が今後数カ月の間に制空権を獲得することは不可能」「我々の黒海艦隊が黒海にいる限り、ウクライナの黒海艦隊が制海権を握ることはあり得ない」と述べました。
 ・・・どうしちゃったんでしょう? 実は認知症なのか、16日の発言を撤回しろと上層部から圧力かけられたのか、今なら失敗挽回できるから、もう一回国営テレビに出ろ、と強制させられたのか・・・
 しかし、ともかく16日の生中継の番組出演時の発言内容が、非常にロシア人にとってインパクトがあり、影響が大きかったということの証拠ではないでしょうか。


 ベラルーシ国内で複数の民間の医療センターが閉鎖されました。国家管理局によると、これらの医療センターでは、条件を満たしていない手術室であることが判明、患者にとって不必要な検査を受けさせ、診療代を上乗せしていたなどの不備があり、医療センターとしての資格を剥奪したそうです。
 それと関係があるのか分かりませんが、今月30日で民間医療センターで行っていた有料のPCR検査も終了するよう指示が出ました。これはおそらくコロナウイルス感染者数の発表が月に1回になったことが影響しているようです。一方で、これらの民間医療センターは、2020年の大統領選挙のときの反政府活動で負傷したデモ参加者や反政府活動家を治療していたため、今回資格剥奪されたという噂も飛んでいます。真偽の程は不明です。 

2022年5月18日。ウクライナ侵攻から84日目

2022-05-18 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月18日。

 ロシアとベラルーシのアスリートが、カザフスタンの選手として、国際大会に出場しようと、カザフスタンの各スポーツ関係機関に打診しています。
 カザフスタン側は、結論をまだ出していませんが、現時点では難色を示しているようで、先行き不透明です。

 ロシアとベラルーシはバスケットボールW杯に出場できなくなりました。


 ロシアの国会議員がロシア国旗の変更を提案しました。大祖国戦争(第二次世界大戦)に勝利したときのソ連の旗です。


 ジョージ・オーウェルの小説「1984」がべラルーシ国内で発禁処分となり、この作品に限らず、オーウェルの全作品を国内の全ての店舗で発売することが禁止になった・・・となぜかロシアのメディアが報道しました。
 ベラルーシ国内では「え? そうなの?」という反応です。
 ちなみに今ネットで調べましたが、オーウェルの作品はベラルーシに住んでいる私は電子書籍で購入できる状態です。今のところ。


 キーウでロシアによる侵攻後初めて戦争犯罪に問われた21歳のロシア兵に対する裁判が行われ、被告は自分の罪を認めました。

 アゾフスタリ製鉄所から1000人近くのウクライナ兵が投降しましたが、「生還せよ」というウクライナ大統領の苦渋の命令がきっかけでした。

 ロシア当局によると、ウクライナ兵捕虜は、まず負傷している者は治療を受けさせる。そうでない者、治療が完了した者は、戦争犯罪をしていないか調査する。戦争犯罪を犯していない者は捕虜交換によりウクライナに戻れる可能性がある・・・としています。
 この一連の手続きのことは分かるのですが、戦争犯罪とは何なのでしょう?
 製鉄所に立てこもり、ロシア軍に攻撃していたことが戦争犯罪ではないです。
 ロシアの国営テレビの報道では、「ウクライナのナチストは、(ウクライナ)女性をレイプし、その後殺害。遺体に火をつけている。」としており、つまり極悪非道の畜生どもなので、ロシアが成敗しているところです・・・と報道しているのですよ。
 これを信じて「ロシア大統領は正しい。私は支持する。」と声を上げるロシア人が大勢いても不思議はありません。ベラルーシ人にもロシアのテレビを信じる人がいます。
 このように固く信じている人に、
「いや、ウクライナ女性をレイプしているのはロシア兵ですよ。被害者も証言しているし。」
と反論しても、
「ロシア兵はそんなひどいことしていません。それはフェイクニュース。」
と言われるので、
「じゃあ、ウクライナ人がウクライナ人を殺しているということ?」
と尋ねると、
「そうです。善良なウクライナ人を救うためにナチス思想に染まった悪いウクライナ人を成敗する役をロシアはしている。ロシア大統領は正義の味方。すばらしい大統領。」
と褒めます。
 これがロシア側の論理なのです。
 ロシア下院は今後、「ナチスの犯罪者」と認定された兵士とロシア兵士との捕虜交換を禁止する法案を審議します。またロシア最高裁も26日、同隊の「テロ組織」認定について審議する予定です。
 捕虜交換が順調に進むかどうか分かりません。

 国際刑事裁判所は17日、ロシアによるウクライナ侵攻に伴う戦争犯罪の疑いを捜査するため、史上最大の現場捜査チームをウクライナに派遣したと発表しました。
 そして今日、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチはウクライナの2地域で、ロシア軍の民間人に対する「明白な戦争犯罪」を示すさらなる証拠を収集したと発表しました。
 その報告書によると、ロシアによる侵攻が始まった2月下旬から3月にかけ、キーウとチェルニーヒウ地域で「ロシア軍」による即決処刑の事例は22件、不法な殺害は9件、拷問は7件。そのほか、不法な監禁なども報告されています。


 チェチェン共和国のカディロフ首長はロシア軍のウクライナでの軍事作戦に関し「初めに間違いがあった」と述べ、想定通りには進まなかったことを認めました。現在は「100%、(ロシア)大統領の指示通りに進んでいる。」そうです。


 ロシア国営メディアのトーク番組などで、退役将校などすでに複数が、特別軍事行動(戦争)を堂々と批判し始めました。驚きですね。「これでロシア人の洗脳も解けるか?」と思う日本人もいるかもしれませんが、まだまだでしょう。
 洗脳されてたんだと分かったときのロシア人の反応が心配です。「いや、それでも私はウクライナのネオナチや欧米諸国が悪いと思う!」と頑なになる人もいれば、ショックを感じる人もいるでしょう。ロシア人の精神構造が大きく転換する日が来るかもしれません。でも、ソ連崩壊のときにこういうの、すでに経験したのではないの?と私は思います。


 経済専門紙「ベラルーシと市場」の編集長がKGBに拘束されましたが、取り調べの後、解放されました。 

 以前から審議されていましたが、ベラルーシで、テロを計画しただけで死刑を求刑できる法律が10日後施行されることが決定しました。
 

 日本郵船がロシアでの自動車陸送事業からの撤退を検討しています。
 ロシアに生産拠点を持つ欧州と日本の自動車メーカーが生産を縮小したことで鉄道やトレーラーを使った陸送需要が減り、事業継続が困難と判断したからです。

 グーグルのロシア子会社は18日、ロシアの裁判所に破産を申請しました。

 ロシアに続き、ベラルーシのユーザーもGooglePlayの有料アプリのダウンロードと更新を禁止されました。
 ウクライナで人が戦争のために死んでいるのに、ゲームどころではありません。


 肥料の価格も値上がりしています。ロシアとベラルーシが肥料の産地なのですが、それが輸出できなくなり、世界的な肥料不足が予想されます。ただ、ベラルーシは友好国には、優先して肥料を輸出するようになるでしょう。それらの国では肥料不足は起こりません。今年の農作物が不作になるリスクも軽減される見通しです。


 ベラルーシは、国民の中で富の不平等が最も少ない国ランキングで4位に入りました。


 今日、フィンランドとスウェーデンは、NATOへの加盟申請書を正式に提出しました。 
 しかし、トルコが難色を示しています。今日は、トルコ大統領が「テロリストを引き渡さない限りは承認しない。テロリストを引き渡すよう求めたが拒否された。引き渡しには応じないのにNATOに加盟したいのか?」と厳しく批判しています。
 また、来週にも外交団を送ることを申し出たフィンランドとスウェーデンに対して「徒労に終わるだろう」と述べ、説得には応じない強い姿勢を示しています。
 それに両国がトルコに制裁を科しているんですね・・・。
 異例の最速スピードでNATO加盟が認められるだろうという予想でしたが、雲行きが怪しくなってきました。
 スウェーデンとフィンランドのNATO加盟について、ロシア大統領は何の問題もないと述べ、態度を軟化させた。とされていますが、実際には、トルコが阻止してくれるはずだと、思っての余裕があるのではないでしょうか。

 ロシアの副首相(軍事担当)は、ロシア軍はウクライナでの戦闘に次世代レーザー兵器を投入していると明らかにしました。開発した最新兵器を実際に利用できるので、そのための特別軍事行動だった側面もありますね。


 ロシアがWTOとWHOから脱退することを検討し始めました。ロシアの孤立化がますます進みそうですが、実際にはロシアのほうが、抜けたがっているようにも思えます。
 ロシア側の主張は、これらの組織はロシアを軽んじており、不当に扱っている。WHOは実質、ビル・ゲイツ氏が支配している組織であり、ロシアは反対だ。ゲイツ氏は世界の人口削減を目論んでいる。そのためにコロナワクチンを利用している。ロシアが脱退したら、追随する国が他にもたくせん出てくるだろう。(まあ、コロナ対策については、特に初期、WHOの対応をさんざん批判した日本人も大勢いましたね。)

2022年5月17日。ウクライナ侵攻から83日目

2022-05-17 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月17日。ミンスクは気温が下がり、霰も降って、とても寒かったです。

 マリウポリのアゾフスタリ製鉄所で265人のウクライナ兵士が投降し、攻防戦が終了しました。
 残留していた兵士のうち51人は重傷で、ロシア軍が用意したバスに乗せられ、新ロシア地域へ移動させられました。
 ウクライナ軍側の敗北に見えます。
 ただ、ウクライナ軍は敗北と見られたくないのか、事実なのか、製鉄所に立てこもっていたアゾフ連隊の任務は終了した、という言葉を使っています。
 もしかすると「5月17日までは持ちこたえてほしい。」という命令があったのかもしれません。そうすると、確かに耐えたので、任務完了と言えます。
 今後、捕虜交換により、ウクライナ側に帰ることができる可能性があります。
 ただ、アゾフ連隊にはロシアは積年の恨みがあるのと、今まで連日、国内メディアを使って、紛争の責任はアゾフ連隊によるものが大きく、とにかく特別軍事行動もアゾフ連隊を目的にしているとくり返していたので、処罰感情が大きいです。
 ロシア議会は捕虜交換を認めない決定を出し、過激な考えの議員や政治家の中には、アゾフ連隊は死刑にせよという声もあります。(ロシアは死刑制度はありません。)


 ルハンシク州にある鉄橋が爆破されました。
 ロシア軍が鉄橋を使って進軍してこないようにするためにウクライナ軍が爆破したようです。
 (防御方法としての策としては有効ですが、自国のインフラを壊しまくると、この後どうなるのか、架け直すときの費用はロシア側に補償させるのか、などの問題が出てきますよね。結局戦争が終わっても後遺症に長く苦しみそうです。)


 ロシア大統領は、西側の対ロシア経済政策は、自殺行為であると批判しました。
 お互いにとっていいことがないと言いたいことは分かりますが、こういう表現を使うと、ああ、ロシア大統領も焦っているのかな、大問題と見なしているのかな・・・と思われます。
 ベラルーシ大統領も、地獄の経済制裁と表現していましたが、言葉の選び方がいいのか悪いのか・・・

 今日、ドバイのテレビ局が行ったインタビューにベラルーシ首相が答えて、ベラルーシは制裁により、年間160から180億ドル相当の欧米向け輸出が停止したと述べました。
 ベラルーシの国民総生産は2.1%減です。

 ウクライナの小麦3万トンがロシア側に奪われ、それを積んだ船がエジプトなどに第三国に寄港しよう(売りつけよう)としましたが、拒否されました。盗品を売りつけられるわけですからね。


 ウクライナ国境に隣接しているロシアのベルゴロド州にあるベエズィメノ村に、今日ウクライナ側から砲撃がああり、一人が負傷したとロシアメディアが報道しています。

 ウクライナ北部のチェルニーヒウ州のデスナ村に、今日ロシア軍がロケット弾で砲撃し、8人が死亡、12人が負傷したというウクライナ側の報道がありました。
 
 今日の夜遅く、ウクライナ国境に隣接しているロシアのクルスク州にあるテトキノ製糖工場にウクライナ側から攻撃があったとロシアメディアが報道しています。負傷者はいません。
 夜になって、作業員もいない製糖工場に攻撃なんかして、軍事的な意味があるのでしょうか。
 ともかくこれでまた、ロシア国内で砂糖不足になったら、ウクライナ軍がロシアの製糖工場を破壊したからと、ウクライナのせいになるのでしょう。(つまりこれからロシアで砂糖不足が起きるという予測が立てられます。)


 永世中立国スイスの国民がNATO加盟に傾きつつあるようです。今後どうなるのかは全く不明ですが・・・
 スイスが今NATOに接近しつつあるのは当然なのかもしれません。
 一方で、経済制裁により国内のロシア人資産を凍結したスイスですが、凍結解除の動きがありました。
 これも永世中立国らしい判断と言えるでしょう。


 バルト海諸国理事会からロシアが脱退することを表明しました。

 
 ベラルーシの国営テレビ第1チャンネルのテレビ司会者が、二ヶ月前に身柄拘束され、取り調べが2ヶ月続いています。


 母親に優しい国ランキングで、ベラルーシは25位に入りました。(日本は何位なのか調べましたが、分かりませんでした。過去の記録では30位代が多かったです。今年は何位なのでしょう。)
 一方で今日、ベラルーシで子供向けの食品(ベビーフードや粉ミルクなど)の値上げが許可されました。
 ベラルーシは価格統制をしているので、こういうニュースがたびたび流れます。
 

2022年5月16日。ウクライナ侵攻から82日目

2022-05-16 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月16日。ミンスクは肌寒い天気が続いています。

 日本郵便は16日、船便扱いで引き受けていたロシア宛ての国際郵便物や小包を送り主に返送すると発表しました。
 ロシアの港経由で届けられるベラルーシ、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン宛ての郵便物も返送されます。侵攻前から新型コロナウイルス流行の影響でロシア宛ては1月27日に新規引き受けを停止していましたが、侵攻後は飛行機便であるEMSもベラルーシは受け付けられていません。今、日本郵便のHPを見ましたが、ロシア宛郵便は全て船便も航空便も全てだめですね。

 何が心配かと言うと、ロシア国内の5都市で7月行われる予定だった日本語能力試験が中止決定と、すでに今月4日に公表されたからです。理由はコロナウイルスではなく、日本からロシア向けの国際貨物輸送について、輸送業者が受託を一時停止しており、かつ物流再開のめどが立っていない状況だからです。
 つまり、日本語能力試験の問題用紙や解答用紙などが7月3日の試験日までに届けられないと見て日本語試験センターの判断により、中止が決定したということです。ロシア側が決定したわけではないです。
 現時点ではベラルーシ向けには航空便を受け付けている状態なので、ベラルーシの日本語能力試験は実施される予定です。しかし、3月に受験料金を支払ったベラルーシ人受験者は心配しています。


 集団安全保障条約機構がウクライナ侵攻後初のサミットを今日、モスクワで開催しました。書記長は今回はロシアの特別軍事活動について協議しなかったと述べました。
 実際にはロシア大統領は、アメリカがウクライナ国内のロシア国境付近の研究所で生物兵器開発を行っていたと主張し、侵攻ではなく、自衛措置だと位置付け、ウクライナ侵攻を正当化した上で、軍事作戦の進行状況について各国首脳に詳細に伝えると述べました。
 ベラルーシ大統領はサミットの席上で、西側諸国、まずアメリカが、そして西側諸国がわざとウクライナでの紛争を長引かせようとしていると述べました。ウクライナで紛争が長引けば長引くほど得をする者がいるということです。
 さらに「西側は安全保障に関する交渉を開始するとロシアから申し出ることを待っている。そしてそれを利用しようとしている。」と発言しました。そして、言外に利用されたくないロシアは、かえって意地でも停戦や平和交渉は言い出さない(言い出せない)立場になっているということでしょうか。あくまでベラルーシ大統領の考えですが。
 サミット終了後、ロシア大統領とベラルーシ大統領は会談を行っています。


 アゾフスタリ製鉄所からウクライナの負傷兵を避難させることをロシア軍は許可したと発表しました。避難先がロシアだったら、むしろ危険です。
 ロシアメディアによると、10人のウクライナ兵士が白旗を上げて製鉄所から投降しました。マリウポリ市長顧問は報道内容を否定しています。
 

 マクドナルドは、ロシアから完全に撤退し、ロシア国内の全レストランを売却する手続きを開始しました。
 ルノーもロシアから完全撤退します。


 ベラルーシの4月のインフレ率は16%になる見通しです。一方でベラルーシ人の今年1月ー3月の収入は0.2%しかっ増えていません。 
 明日からまたガソリン代が値上がりします。


 2026年と2028年のオリンピック競技のテレビ中継をロシアとベラルーシはできないことが決定しました。
 オリンピックに関しては放送権の問題が常にありますが、これはIOCの決定に基づくものだそうです。
 どちらにせよ、今のままでは両国は出場できないし、自国選手が出ていないオリンピックを見ててもおもしろくないと思う人もいるでしょう。

 
 イギリス国防省が今日、公表した戦況分析によると、ベラルーシはウクライナ国境付近へ軍特殊作戦部隊を派遣しようとしています。このため、ウクライナ軍にとっては対ベラルーシ国境付近への警戒・防御が必要となるため、軍をベラルーシ方面とドンバス方面に振り分けないといけなくなり、他地域への戦闘支援に向けた部隊移動・配置が難しくなります。
 またイギリス国防省によると、ベラルーシ軍が防空、砲撃、ミサイルの各部隊をベラルーシ西部の演習場に派遣する動きがあることにも言及しました。
 今、ベラルーシ軍内も緊張しており、軍事演習に余念がないのも簡単に想像できますね。

 NATOがエストニアの対ロシア国境付近で大規模な演習を開始しました。 アメリカ、スウェーデン、フィンランド、ウクライナなど14カ国から数千人の部隊が参加しています。


 ロシアの攻撃用ヘリコプターの部品をポーランドに密輸しようとして、ロシア人女性とベラルーシ人女性が逮捕され、今日モスクワの裁判所で有罪判決が出ました。それぞれ、3年と2年の更生施設での禁固刑です。
 このヘリコプター、Mi-24はソ連時代から使用されている軍用ヘリコプターです。


2022年5月15日。ウクライナ侵攻から81日目

2022-05-15 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月15日。
 前日夜にイタリアで開催されたユーロビジョン・ソング・コンテストでウクライナ代表のカルーシュ・オーケストラが優勝しました。
 審査員投票では4位だったのが、一般投票で多くの票が投じられ優勝。
 ウクライナに入れた人は、ウクライナを支持する気持ちもあったでしょう。
 これを同情票と批判する人もいますね。本当は優勝できるほどのレベルじゃなかったのに、とか。
 カルーシュ・オーケストラのメンバー、オレフ・プシュクさんが演奏後に「ウクライナを、マリウポリを、アゾフスタリ製鉄所を今すぐ助けてください!」と呼びかけたことを「音楽祭を政治利用している。」と批判する人もいます。
 でも、人気商売なんてそんなものです。同情票? ウクライナを支持する普通の人々の気持ちの表われですよ。
 音楽祭を政治利用? オリンピックもそうだし、その他芸術の世界でも行われていますよ。
 ヒットする楽曲、つまり大勢に受け入れられる作品は、その時の世相や社会、時流、世論を反映するものです。

 ちなみにウクライナでは18歳から60歳までの男性は徴兵対象となり出国が禁じられていますが、カルシュ・オーケストラのメンバーはユーロビジョンに参加する特別な許可を得ており、ウクライナ大統領も応援メッセージを送っていました。万を期しての出場。
 プシュクさんはウクライナ国内で薬、交通手段、宿泊施設を提供する組織を運営しています。バンドが優勝してもウクライナに戻り、徴兵があれば応じる考えを前から示していました。 
 
 この音楽祭にロシアとベラルーシは参加できませんでした。それは政治がからんでいるからでしょう?
 ベラルーシは、去年から欧州放送連合の会員資格停止により出場できない状態です。当然放送もなく、ベラルーシでは今年全く盛り上がりませんでした。
 はっきり言って、ベラルーシが出場できないのは去年の代表が起こした問題からして当然のことです。とにかく恥ずかしい。
 そもそもベラルーシとロシアがもし今年出場できていたら、どんな大荒れのコンテストになっていたことか・・・
 ロシア代表とベラルーシ代表が登場するだけでブーイングの嵐。最下位まちがいなしですよ・・・
 だいたいウクライナ代表と楽屋とかで顔を合わすとき、どうなるのか。針のむしろの気持ちになるのか、それともロシア代表は鋼の神経で、自国大統領が正しいとか発言するのか・・・(これ以上架空の出来事を想像するのはやめておきます。体に悪い。)

 ロシア代表が参加できなかったのは、ウクライナ侵攻当日の2月24日、ウクライナ国営テレビが欧州放送連合に対し、全ロシア国営テレビ・ラジオ放送会社とロシア第一チャンネル両放送局の会員資格の剥奪を求めていたところ、主催側はロシアにもウクライナにも平等に参加資格があると回答したのですが、北欧を中心とした国の放送局および参加者らが異議を示して、翌日、欧州放送連合は今回のロシアの参加を取り止めると表明したからです。
 ユーロビジョン・ソング・コンテストの準決勝が始まった後、開催地のイタリアの国防省や上院などのウェブサイトが、親ロシア派ハッカー集団「キルネット」によるサイバー攻撃を受け、さらにこの集団はユーロビジョン・ソング・コンテストのサイトへのサイバー攻撃も試みましたが、失敗。
 どうしてサイバー攻撃を音楽祭のサイトにしかけるのですか。これも政治がからんでいるからでしょう。
 悲しいかな、アーティストだろうがスポーツ選手だろうが、そんな世界とは全く無縁の人生を送っている田舎のおばあちゃんだろうが、生まれたばかりの赤ちゃんだろうが、政治と無関係で生きられないことがよくよく分かりました。無垢の子ども、無害な平凡な市民が、すでに何人も殺されてしまう運命に見舞われました。

 来年のユーロビジョン・ソング・コンテストは今年の優勝国であるウクライナで開催されますが、1年後平和の中でウクライナで無事開催されることを祈ります。


 マリウポリのアゾフスタリ製鉄所にロシア軍がグラド多連装ロケットから発射された9M22Sクラスター焼夷ロケット弾による攻撃を行ったことを認めました。
 この焼夷弾は燃焼時の温度が2千度以上で消火も極めて難しいそうです。


 アゾフスタリ製鉄所に立てこもるアゾフ連隊隊員の妻たちの話によると、製鉄所内の負傷兵は以前は700人ほどいたが、現在の正確な数ははっきりしておらず、中には麻酔なしで手足の切断手術をするケースもあると指摘しました。
 水も不足しており、隊員たちはコップ1杯分の水を、5~6時間ごとに一口ずつ飲んで我慢しているそうです。妻たちは「まずは明日にでも亡くなるかもしれない重傷者を救出する必要があるが、あくまで全員の退避を強く求める」と強調しました。
 5月11日には兵士の妻2人がローマ教皇フランシスコに、夫らを死なせないで欲しいと涙ながらに訴えています。
 アゾフスタリ製鉄所内にイギリス人の元軍人が少なくとも3人、アゾフ連隊とともに戦っているという情報があります。

 スウェーデンの与党・社会民主労働党は15日、同国のNATO加盟を支持すると表明しました。
 その与党・社会民主労働党の本部前に14日、数百人が集まり、NATO加盟に反対するデモを行いました。 
 

2022年5月14日。ウクライナ侵攻から80日目

2022-05-14 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月14日。ミンスクは雨が降った後、気温が下がりました。

 ベラルーシ大統領は駐在ポーランド・ベラルーシ大使を解任しました。これは大使が何か失態をしたとか、反政府的発言をしたというわけではなく、ベラルーシとポーランドの関係が悪化していることの表れです。大使と言っても2020年10月以降、ポーランドから帰国してからポーランドに戻っていない状態でした。
 
 
 フィンランドとスウェーデンが進めているNATOへの加盟には全加盟国の承認が必要ですが、トルコ大統領は、フィンランドとスウェーデンの加盟申請の動きについて「前向きに考えていない」と述べました。
 トルコがテロ組織として敵視するクルド系武装勢力「クルド労働者党」をフィンランドとスウェーデンが支援しているからだそうです。
 また足並みが揃いませんね。まあ、このような複雑さが当たり前の世界情勢なのかもしれません。


 一方でエルドアン大統領の顧問は、トルコはアゾフスタリ工場から民間人や負傷兵を避難させるために自国の軍艦をドネツク地方の海岸に送ることができると述べました。
 停戦交渉の場を提供したり、人道援助をするのがトルコの役割とわきまえているようです。


 今日、ロシア大統領はフィンランド大統領と電話で会談し、「フィンランドへの脅威は存在しない。フィンランドの中立政策の放棄は失敗だ」と述べ、フィンランドのNATO加盟申請を批判しました。


 フィンランド国境警備隊はロシアとの国境に新たにフェンスの設置を検討し始めました。
 今もフェンスはあるのですが、戦車などは防げるレベルではないし、またロシアとの国境線全てにフェンスを設置できるものではないです。1300キロもあるし、場所によっては人や建設重機が簡単に近寄れない場所もあるでしょう。


 ウクライナは反撃に出て、ロシア軍の戦車70台を壊滅、1日で1000人以上のロシア兵士が死亡したとしています。またウクライナ軍は1000以上の集落を奪還したとしています。


 ウクライナのザポリージャ州はベラルーシのモギリョフ州、ミンスク州、ゴメリ州、グロドノ州、ブレスト州、ゴメリ市とのすべての貿易、経済、科学、技術、文化の交流関係の終結を公式に決定しました。 さらに、ザポリージャ州とベラルーシ領土の間の経済協力に関する1993年の合意も破棄しました。
 友達同士だったのが、絶交と言われたような感覚でしょうか。


 マリウポリ市長顧問は市内からザポリージャ方面に避難する市民の車が500台から1000台に上っていると述べました。
 ロシア軍が道路に検問所を設置しており、そこを通過して市外へ出るのに3日間かかるそうです。
 通過させているだけましなのかもしれませんが、反ロシア派住民だと検問所で分かったら、どこかへ連行されてしまうのでは・・・。
 マリウポリ市内ではロシア軍が子どもに親がどんなことを話していたのか尋問しているそうです。
 これで、反ロシア派認定されて、親が連行されたら、その後子どもはどんな思いで生きていくのでしょうか。

2022年5月13日。ウクライナ侵攻から79日目

2022-05-13 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月13日。
 
 早速、戦争犯罪を問う裁判が始まりました。
 ウクライナで非武装の民間人を射殺したとして、21歳のロシア兵の公判が今日、キーウの裁判所で始まりましたが、有罪になった場合、最高で終身刑に処される可能性があります。戦車部隊に所属していた被告は、侵攻が始まって間もない2月にウクライナ北東部の村で、自転車に乗っていた62歳の男性に発砲し殺害した疑いが持たれています。
 民間人への意図的な発砲なので、「上官に命令されて仕方なく・・・」といった言い訳はできないでしょう。
 
CNNの取材によると、キーウ州で3月、民間人2人が背後から射殺された様子が防犯カメラに残されていました。2人は店舗のオーナーと警備員で、ロシア兵の尋問に答えた後、解放されたので、背を向けて店内に戻ろうとしたところを背後から銃撃されていました。店内の防犯カメラには、ロシア兵士がオーナーの事務室で略奪したり、乾杯したりする様子も写っていました。
 油断させておいて背中から射撃。略奪行為の上に乾杯をする・・・殺人をしたばかりの心理状態としてはまともな人の反応ではないです。殺人をしなれていて感覚が麻痺している集団なのでしょうか。


 ロシア国防相がアメリカ国防長官と電話会談を行いました。 ウクライナ情勢をめぐる国際安全保障問題について議論したそうですが、アメリカ側は即時停戦を求めたそうです。


 オデーサ州当局は12日、オデーサ沖の黒海海域で、物資輸送や測量を担うロシア海軍の最新鋭の支援艦「フセボロド・ボブロフ」がウクライナ軍の攻撃により炎上したと発表しました。
 フセボロド・ボブロフはクリミア半島の海軍基地に向け曳航されました。

 ロシア国防省は12日、オデーサのレーダー施設を破壊したと発表。攻防戦が続いています。
 オデーサ市長はロシア軍のミサイル攻撃で市内中心部の歴史的建造物、ボロンツォフ宮殿で火災が発生し、ガラス窓や外壁が損傷を受けたとしています。

 ロシア軍が制圧を宣言しているマリウポリの市長顧問は12日、親露派勢力がマリウポリのロシア併合に向けた準備を急いでいるとSNSで明らかにしました。
 すでにヘルソン州でも親露派がロシアに年内の併合を要請しています。マリウポリの他にもこれに続く地域が出てくるかもしれません。
 マリウポリの地元メディアによると、ロシアへの併合に向けた「住民投票」が15日に実施される情報があり、ロシアの飛び地としてマリウポリをとして併合する案と、ドネツク人民共和国に統合するという2案があるそうです。
 親露派武装集団トップは最近、マリウポリをリゾート地として再建する案を一方的に表明しました。ロシア軍はあんなに破壊したのに、リゾート地にするためにどれだけの費用と時間が必要なのでしょう。そもそも人が大勢死んだ場所でリゾートなんかしていても、私は楽しい気分になれません。ロシア人はマリウポリで楽しいリゾート気分を味わえるのでしょうか。
 アゾフスタリ製鉄所はまだ攻防戦が続いているのに、明後日に住民投票をする予定というのが信じられません。

 ウクライナ側はアゾフスタリ製鉄所の中で立てこもっているウクライナ軍の負傷兵と、ロシア人捕虜の交換を求めています。

 ロシア大統領は、ドイツ首相と電話会談し、マリウポリの製鉄所から退避した民間人について「ウクライナ軍側が拘束していた」と主張しました。


 ベラルーシは肥料の原料になるカリウム塩を対ロシアとカザフスタン用輸出価格より6割も低価格でブラジルに輸出します。
 世界的に肥料不足になるという予測がされる中、親ロシア国同士では仲良く肥料を輸出入。安く肥料を確保しています。
 ロシア大統領も、今年のロシアは小麦が豊作になり、外国へ輸出できると発言していました。自信満々で、予測は絶対外れない、という言い方でした。


 アメリカのシルバモ・コーポレーションは、ロシア事業から撤退することを決定し、ペテルブルグの製紙工場を売却すると発表しました。

 ロシアの国営メディアでは、対ロシア経済制裁は効果はなく、レジのレシート用の用紙がロシアで不足しているといった噂も否定しました。


 イギリス政府はロシア大統領の、元妻や、事実婚の妻であるカバエワ氏、その祖母(祖母名義で資産洗浄をしているとは反政権活動家ナワリヌイ氏らのグループが暴いていました。)などを新たに制裁の対象にすると発表しました。
 イギリス国内の資産を凍結するほか、英国への渡航も禁じます。このようなセレブになった人たちの資産がイギリスに流れており、今回の経済制裁は効果が出るのではと思いますが、つまりこれまでイギリスはロシア富豪に多大に利用されていたとも言えます。


 ロシアは明日からフィンランド向けの電力供給を停止します。ただ、フィンランドの送電会社「フィングリッド」は、ロシアから輸入している電力は全消費量の10%で、大きな割合を占めているわけでなく、また今後はスウェーデンからの輸入を増やすなどして対応するため、供給に問題はないとしています。


 マスターカードがベラルーシの複数の銀行で使用できなくなっています。

2022年5月12日。ウクライナ侵攻から78日目

2022-05-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月12日。
 ミンスクは晴れたり曇ったり雨が降ったり雷が鳴ったりまた晴れたり・・・の天気でした。

 ロシアにあるポーランド大使館で、2人の男が、建物や看板にバケツに入った赤いペンキをかけました。
 9日にポーランドで、ロシア大使が液体をかけられたことへの報復とみられ、ロシアメディアは、「愛国者たちが報復としてかけた」と報道しています。
 これに関しては4月にノーベル賞受賞者のロシア人ジャーナリストが赤い揮発性塗料をかけられ(これもロシア愛国者のしわざ?)さらにポーランドのロシア大使が9日、ウクライナ侵攻に抗議する市民から赤い液体(これはペンキで絵はなくシロップだったそうです)を浴びせられる騒ぎがありました。(これはウクライナ愛国者のしわざ?)
 
 まるで子どもどうしの喧嘩みたいですが、やられたらやりかえすという考えをロシア側が持っていて、ポーランド大使館にペンキをかけた2人を捜査しなかったり、無罪放免にしたら問題ですね。ポーランド大使館の警備員は何をしていたのでしょう? この警備員はロシア人ですよ。
 今度はポーランドにあるロシア大使館に赤いペンキがかけられるでしょう。

 9日にロシア大使が第二次世界大戦で戦死した兵士の墓地を訪問したときのポーランド側の警備もお粗末だったという指摘もありますが、私が大使だったら、抗議者デモの群衆に取り囲まれないように離れる、最初から近づかないようにしますけどね。そもそも、この日墓地に抗議デモ参加者が大勢集まるのは、予測できていたはずでしょ? いえ、予想だにしてませんでした、というなら、ロシア大使館職員が能力がお粗末ですよ。 
 それに、大使というものは、どうしてもその外国における自国トップの代わりに見なされるものです。代わりに抗議の声や罵声を浴びせられたり、生卵をぶつけられたりする可能性があるのも当然です。だから、よくよく考えて選出され、正式に委任され、セレモニーも行います。だから自国トップの代わりに頭からペンキをかけられるのも大使の仕事のうちだと思いますよ。 

 それとロシアが、やられたらやりかえしてよい、国民が愛国心を示すのならよいという考えであるなら、ウクライナ軍がロシアに反撃したり、ロシア領内に攻め入って破壊行為をしても、ウクライナ人は正しいことをしているんだな、愛国心があるんだなとロシアは思ってください。


 ウクライナ警察幹部はロシア軍の戦争犯罪について約1万800件を捜査中ですが、今日、初の戦争犯罪の訴追が行われました。
 21歳の兵士で、現在ウクライナ領内で身柄拘束中のため、訴追が成立したもようです。
 他にも現時点で36人のロシア兵士が36人が起訴されていますが、容疑者欠席のまま起訴されています。
 この36人の居場所が不明で、すでに戦死している可能性もあります。
 ロシアに戻って、そのまま犯罪から逃げおおせたとしても、ロシア政権が変わった場合、逮捕される可能性があります。罪状にもよりますが、逮捕が10年後、20年後になるけれども、最終的に裁かれる、ということになる人も出てくるでしょう。ナチスの犯罪者が80歳の高齢になってから、裁判にかけられたケースもありますから。
 今は21世紀です。石器時代の部族間争いとは違います。
 見方を変えたら、今ロシア人で「大統領を支持する。」と言っている人たちの中には、自分たち(あるいは軍関係の子どもの)の犯罪行為を責められず、守ってくれるのは今のロシア大統領だけと思っているから、支持派になっているだけではないですか。本音は大統領のやり方は間違ってると思っていても、自分の保身のために自分の本心に反する発言をする人はたくさんいますよ。
 

 ベラルーシ大統領は、国内のIT企業や、(ベラルーシのシリコンバレーと呼ばれている)ハイテクパークも保護すると述べました。
 ベラルーシのIT企業の中には、2020年の大統領選挙の際、反政権の意見を表明したり、反政府デモ活動を行う企業もありました。選挙のたびに国内のインターネットを政府が遮断したりするため、利益が減少したり情報の共有ができなくなったり、それを「この国には自由がない。」と批判したりしたためです。
 政府はもちろんそのような企業を弾圧。大統領はベラルーシではIT産業推進を国策として進めていたから、IT戦士にとっての天国のような環境だったのに、恩を忘れたのかと立腹していました。
 もちろんそのような意見は聞かず、実利優先のIT企業は次々とベラルーシ国外へ拠点を移し、優秀な人材もどんどん流出。
 ・・・という状況に陥っていたのですが、突然政府はIT企業保護に方針を切り替えました。
 これはどうしたことかと思っていたら、その保護のために必要な予算は、同盟国で捻出すると大統領が発言しました。同盟国とは当然一番にロシアですよ。
 ロシアから388万人も人口が流出してしまい(近い将来帰国するロシア人もいるでしょうが。)特にIT企業人材が急に減ってしまったのではないでしょうか。
 ロシアのITを支えるためにベラルーシの人材を使いたいとロシアから要請があったのかもしれません。ベラルーシでも人材不足になっているのに。でも、ベラルーシ大統領はロシアからの申し出は断れないでしょう。ロシアも「予算はこっちも出すからさあ。」と条件を出してきたはずです。
 こうして何とかベラルーシ国内のIT人材を国内に繋ぎ止めないといけなくなった、といいうのが今回のIT企業保護宣言の理由と思われます。また、ロシアのIT業務をベラルーシが請け負うことで、国の利益になる可能性もあります。その点も大統領は見逃さないでしょう。


 日本のメディアでベラルーシ大統領が「露の侵攻失敗」発言をしたと報道されていますが、そんなこと言ってませんよ。
「予想に反してロシアの特別軍事行動が長引いている。」「われわれは現実主義者で、NATOを打ち負かすことはできないと理解している。(だからロシアの兵器製造をベラルーシでこれからします。)」とは発言しています。
 9日に報道陣に「自国内で領土、家族、子供のために戦う国民を打ち負かすのは不可能だ」と述べた点についてですが、これは「自国内で領土、家族、子供をのために戦う『ウクライナ人』を『ロシア人が』打ち負かすのは不可能だ」と言っているのではありません。
 「ポーランドがベラルーシを攻撃した場合、自国内で(ベラルーシ領内で)領土、家族、子供のために戦う国民(ベラルーシ人)を(ポーランドが)打ち負かすことは不可能である」と発言しています。

 この発言と前後して、「ポーランドが攻撃してきたら、その角をへし折る。」「NATOと比べるとベラルーシ軍は小さい。ベラルーシはロシアを頼りにしている。ロシアは原子力国家であることを忘れてはいけない。(ロシアには核兵器があることを覚えておきましょう)」「私は常に(対ポーランドの)国境警備に細心の注意を払うよう軍に命令している。」
とも発言しています。それより気になるのは、 
「彼ら(NATOやアメリカ)はなぜか、ベラルーシとロシアがウクライナから手を引くように仕向けているが、愚かなことだ。兵士が戦争を必要としないなら戦争は起きない。」
という発言のほうです。つまり、ロシア兵士は戦争を必要としている、ということで、大統領が必要としているのではないということになります。
 国家元首ではなく兵士のほうに戦争をするかどうかの決定権があるの? 


 ベラルーシ大統領とロシア大統領は16日に会談を行うことを決定しました。
 戦勝記念日の後、ロシア大統領は胃がんの手術を受けるとかいう噂がありましたが、16日まではなさそうです。 
 
 
 ロシアのニュース専門放送局「RT」は10日、ロシア国内の5人の知事が一斉に辞任したと報じました。
 地方の経済状況の悪化を懸念して、あるいはロシアのウクライナ侵攻に暗に反対しているのかもしれません。


 イギリスは11日、スウェーデン、フィンランドの両国と安全保障協定に合意しました。これはいずれかの国が攻撃を受けた場合、軍事支援を行うという内容です。ロシアからの攻撃を念頭に置いています。

 ロシア外務省は今日、フィンランドの首脳がNATOへの加盟を支持したことを受け、それはロシアにとって脅威であり、軍事技術的な対抗措置を講じざるを得ないと警告しました。

 ロシア政府は明日にもフィンランド向けガス輸出を止める可能性を示唆しました。
 

 ロシア外務省報道官によると、イギリス政府はイギリスに逃れてきたウクライナ難民をアフリカのルワンダに移住させる方針だと報道しました。この報道を信じる人は少ないでしょう。
 そもそもロシアがウクライナ人をロシア各地に強制連行しています。

 
 リトアニア政府は6月1日までに駐ロシア・リトアニア大使を召還させ、またサンクトペテルブルグにあるリトアニア領事館を閉鎖することを決定しました。


 ヘルソンで大規模爆発が6回に渡り発生しました。
 ヘルソン州は親露派幹部がロシアへの年内編入を求める考えを示し、ウクライナ大統領らが大反発していました。
 ロシアのメディアによると、これはウクライナのナショナリスト(つまりウクライナ・ナチス)による攻撃としています。
 ヘルソン奪還に向けてウクライナ軍が猛攻撃を開始したようです。


2022年5月11日。ウクライナ侵攻から77日目

2022-05-11 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月11日。ベラルーシはようやく初夏の天気となりました。さわやかな風が吹いていますが、ウクライナ情勢のことを思うと心は晴れません。

  
 イタリアから45台の消防車がウクライナに到着しました。砲撃などで火災が発生することが増えたため、イタリアからの支援です。


 チェコ大統領はウクライナ軍に参加しようとしているチェコ人103人に公式の承認を与えました。これはおそらく義勇兵のことですね。この103人は職業軍人ではないです。
 またチェコの議会はウクライナでロシア軍がジェノサイドを行っていると承認しました。
 ロシアが追放された国連人権理事会ですが、ロシアの代わりの理事国として、チェコが選ばれる見込みです。

 
 ブルガリアはロシアからの天然ガス輸入に代わり、アメリカからロシアより安い値段でガスを輸入することに合意しました。


 BBCによると、ロシア産天然ガスをパイプラインで欧州に運ぶウクライナ国営企業「ガス輸送システム」はロシア軍が大部分を制圧しているルハンスク州を経由するルートでの輸送を停止しました。同社は、ロシア軍の占領地域にある施設の管理が不可能なことや、露側が無断でガスを抜き取っていることが原因だとしており、責任はロシア側にあるとしています。
 このルートでのガス輸送は、ウクライナ経由でヨーロッパに送られる量の約3割に当たります。
 同社は、輸送停止は契約上の「不可抗力」によるものだと説明し、ガスを供給している露国営企業「ガスプロム」に、ウクライナの管理下にあるスムィ州を経由するルートに切り替えるよう求めました。
 しかし、ロシアのガスプロム報道官は「『不可抗力』との状況は確認されていない」と否定。ロシア大統領報道官は「欧州諸国に対する契約を履行していく」と述べ、混乱の責任はウクライナ側にあるとしています。


 イギリス大使がウクライナのイルピンを訪問しました。


 ロシアの駐ポーランド大使がウクライナ侵攻に反対する抗議者グループに9日、赤い液体を掛けられた問題を巡り、ロシア政府は11日、ポーランドに対し正式謝罪を要求しました。
 この抗議者グループですが、全員ポーランド人ではないと思います。ポーランドに避難したウクライナ人もいたのではないですか。ポーランド政府が謝罪するとは思えません。
 ロシア政府がポーランド政府に対し、謝罪を求めるなら、4月にノーベル賞受賞ジャーナリストが列車の中で赤いペンキをかけられた事件について、ロシア政府は犯人をしっかり裁いてください。


  ロシアが制圧したヘルソン州について、現地の親ロシア派幹部が住民投票も行わずに、直接ロシア大統領にロシアへの年内編入を求める考えを示したと報じられました。
 ロシア大統領報道官は、「住民が決めるべきだ」としたうえで、「法的根拠」が必要との認識も示しています。
 またロシア大統領報道官は、ロシアは現在行われている特別軍事行動を戦争態勢へ移行させるつもりはない、と発言しました。
 ウクライナ大統領府長官は「ヘルソンにいる『裏切り者』は断罪される。ウクライナ軍がヘルソンを解放する。」と強く反発しています。
 ウクライナ大統領も「ロシアが協力者として使っている少数の人々が、宇宙のように巨大で馬鹿らしい宣言をしている。」と批判しました。
 日本人の目から見るとウクライナ人一丸となってロシアに対抗しているようですが、まあ、いろんな考えの人がいますから、どこにでもこういう少数派がいるんですよ。
 ウクライナが勝利したらこのヘルソンの親ロシア派幹部は、国家反逆罪で裁判にかけられるでしょう。その前にロシアに亡命するでしょうが。



 ロシア政府系のニュースサイト「Lenta.ru」は、対ナチス・ドイツ戦勝記念日の9日、所属するジャーナリスト2人の名前で、ロシア大統領への批判記事を掲載しました。
「ウラジーミル・プーチンは哀れな偏執症の独裁者と化した」「ロシアは自軍の兵士の死体をウクライナに置き去りにしている」などのタイトルの記事です。
 言論統制が厳しい今のロシアでは勇気ある行動ですね。 
 執筆した2人の記者はそれを承知のうえで、記事には「削除される前にスクリーンショットを撮っておけ」と注意書きが添えてあったそうです。
 間もなく反戦の記事はすぐに削除されました。しかしスクリーンショットを撮った人が何万人といるでしょう。


 2005年から2007年まで中国の元ウクライナ大使、高玉生氏が、北京で開催された政府系シンクタンクのシンポジウムでウクライナ侵攻を巡り「ロシアの敗北は時間の問題だ」などと批判を展開しました。
 また、今後についても「プーチン大統領の下でのロシアの復興はあり得ない」との見方を示し「ロシアの衰退は各分野に現れている」と強調しました。
 政府系のシンポジウムでのこのような発言は異例です。
 中国政府方針とは異なるこの元大使の発言は中国のSNS上から次々と削除されています。


 ベラルーシは4月だけで1.6%の物価高です。インフレが今も続いています。

 モロジェチノ市の乳製品工場で、給料が少なすぎることに抗議した約20人の従業員が職場放棄しました。
 物価高に給料の引き上げが追いついていません。どこの職場でもそうです。


 今夜遅く、ウクライナ軍はロシアのベルゴロド州にあるソロヒ村を砲撃したと州知事が主張しました。砲撃によって発生したとされる住宅の火災の動画も出回っています。
 州知事は当初、3人の民間人が負傷したと主張しましたが、その後、負傷者3人と死者1人に情報を更新。
 さらにその後に、2人が死亡、14歳の男性と19歳の男性だと報道されています。
 ロシア初の民間人死亡者とされています。

2022年5月10日。ウクライナ侵攻から76日目

2022-05-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月10日。
 
 ウクライナの初代大統領、レオニード・クラフチューク氏が死去しました。88歳でした。
 ベロベージ合意で署名した3人の国家元首のうち存命だった2人がこの1週間で相次いで亡くなりました。
 どのような思いでロシアのウクライナ侵攻を見ていたでしょうか。

 ベラルーシ軍参謀総長は、対ウクライナ国境地帯3箇所に特殊作戦部隊を配備したことを報告しました。
 欧米諸国がベラルーシ国境近くで、軍の数を増やしており、半年で量、質ともに2倍以上になったとしています。
 これはベラルーシへの驚異であるとも述べました。

 ベラルーシがミサイルを製造することをロシアが支援するとベラルーシ国営メディアが報道しています。
 短距離弾道ミサイル「イスカンデル」も製造するそうです。
 ベラルーシ大統領は「われわれは現実主義者で、NATOを打ち負かすことはできないと理解している。ただ、NATOからの攻撃が行われる可能性がある地域に(ロシアから支援してもらって製造したミサイルを使って)損害を与えることはできる。」と述べました。


 アメリカ大統領は9日、ウクライナへの兵器の貸与を推進する「武器貸与法案」に署名し、法律が成立しました。
 来月ウクライナが反撃に出るという噂もありますが、どうなるでしょうか。
 ジャーナリストの木村太郎氏が、ロシアのFSBの分析官の匿名の分析として、「6月にロシアがなくなる」という大胆予想を述べていましたが、意外と当たるかもしれません。
 ただ、ロシアがなくなるのではなくて、ロシア国内に多くの自治州ができて、分裂状態になり、「いや、うちの自治州(人民共和国)は、ロシアじゃないんです。(だから制裁しないで)」と主張するようになるかもしれません。こうなるとロシアは消えなくても縮小はしてしまうでしょう。


 ドイツ外務省は、ドイツはロシアからのエネルギー輸入を永遠に放棄すると述べました。
 まずドイツ政府は、ロシアのエネルギー資源への依存を永久に「ゼロ」に減らし、さらに輸入もしないということです。
 欧州委員会の委員長は9日、ハンガリー首相と会談し、EUによるロシア産エネルギーの禁輸措置について進展が得られたと述べました。
 EUの足並みを乱していたハンガリーですが、これから変わるでしょうか。


 オデーサをEUのミシェル大統領が電撃訪問し、ウクライナ首相との会談にも臨みましたが、その会談のさなかにもロシア軍のミサイル攻撃があり、2人は地下シェルターに退避し、そこで会談を続けたそうです。

 マリウポリでも(無理やり?)対独戦勝記念式典が行われ、マリウポリが「ウクライナのナチスから」開放されたと、ドネツク人民共和国の首長がお祝いの言葉をかけていましたが、アゾフスタリ製鉄所のウクライナ兵は今も抗戦を続けています。

 マリウポリ市議会幹部は9日、SNSで「ロシア軍が11日に製鉄所で化学兵器を使用する準備をしているとの情報を得ている」と書き込みました。11日とは明日? まるでナチスのガス室です。こんな残酷なことが起きないよう祈っています。
 戦い方、兵器の使い方というものは、だんだんエスカレートしていくものなのでしょうか。


 ウクライナ大統領は、ロシア軍に制圧されていたハルキウ州を奪還したと明らかにしました。
 欧米からの武器が供与が役立っているようです。
 一方で、ハルキウ州の知事は、州内のイジュームで、5階建ての建物のがれきの下から、44人の遺体が見つかったとしていますが、今日や昨日ではなく、3月の爆撃で亡くなった方々です。胸が痛みます。こんな運命に見舞われるとは、今年はじめは誰も想像していなかったでしょう。
 

ベラルーシはコロナウイルス感染状況公表を月1回のみに変更

2022-05-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 ベラルーシ保健省はこれまで毎日公表していた国内のコロナウイルス感染状況を月に1回のみにすると発表しました。
 次回は6月1日になり、5月分がまとめて発表されます。
 
 ベラルーシ保健省は国内のコロナウイルス感染状況は安定しており、その理由をワクチン接種が進んだからとしています。
 もう波は来ないという予想です。
 コロナウイルスについても季節性インフルエンザの一つになった(弱毒化した)という認識だそうです。
 変異株がこれから発生するかもしれませんが、そのことは念頭に置いてないようです。
 
 今まで毎日ベラルーシのコロナウイルス感染状況をこのブログでお知らせしていましたが、次の更新は6月1日になります。

 

ベラルーシのコロナウイルス感染者982867人。死者数6978人

2022-05-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月10日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は982867人になりました。
 1日の新規感染者数はますます減ってたったの58人です。でもこれは前日が戦勝記念日で検査機関が休みだったからです。新規検査数も減って2914件です。

 死者数は6978人です。

 975445人が回復しました。

 1322万件を超える検査数となりました。

2022年5月9日。ウクライナ侵攻から75日目

2022-05-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月9日。対独戦勝記念から77年です。

 モスクワで戦勝記念日の式典が行われ、プーチン大統領が演説を行いました。
 世界が注目していた「戦争宣言」はしませんでした。今日はあくまで対独戦勝記念の日であって、他のことを宣言したりといった、「まぜこぜ」なことはロシア人はしないですよ。
 戦争宣言するなら今日以降でしょう。
 
 ロシア大統領は、演説冒頭で「我々はいまだドンバスのために、ロシアの安全のために戦っている」と強調。「キーウでは核兵器の取得に関する話が進んでいた」、「NATOが我が国に近い領土を開発しようとしていて、我々にとって直接的な脅威になっている」と述べて、NATOを批判し、ウクライナへの軍事侵攻を正当化しました。

 式典についてロシア大統領府は、天候の原因で航空機によるパレードが中止になったと発表しました。当初、核戦争の時に大統領らが指揮をとる特別機「イリューシン80」なども飛ぶ予定だったのですが。

 ベラルーシでも現地時間11時から記念式典が始まりました。(今、生中継を見ながらこれを書いているところです。)
 77周年ということでキリのいい数字ではないため、キリのいい数字の年と比べると、予算があまり出ないのですが、確かに今回も「簡易版」ですね。軍事パレードはないようです。
 ミンスク市内中心部にある勝利広場に献花するための行進は行われています。
 軍人のほか、軍人学校の生徒など10代の参加が目立っています。手にはベラルーシ国旗のほか、従軍兵士のポートレート写真を掲げています。
 ベラルーシ大統領も三男(若い世代の代表という扱いですね。)といっしょに勝利広場にいます。
 ミンスクは快晴です。
 夕方には戦勝記念コンサートが行われ、花火が上がります。
 この記念コンサートにあまりにも観客がおらず、がらんとしていると格好が悪いので、観客が動員されます。
 私が働く図書館でも市立なので、司書が動員されました。


 ベラルーシ大統領も旧ソ連諸国の首脳や国民に対して、戦勝のお祝いいうメッセージを送りました。ウクライナにも送っています。

 ベラルーシ大統領は、演説で「現在もエネルギー資源をめぐる戦いが続いており、中世時代のようだ。」と述べました。ウクライナ侵攻をめぐる世界情勢のことを指しているようです。
 またナチズムを批判しましたが、それはいいとして、ウクライナ国内のウクライナ・ナチストも批判しています。
 そして、ベラルーシ国内にもナチズムが生まれると警告しています。
 「みなさんはグロバリズムとか言っているが、ウクライナの一部が分割されたように、ベラルーシも分割される恐れがある。」とも警告し、さらには、それだけはさせないと宣言。(国民に恐怖心を起こして、しかし、大統領がついているから安心しなさい・・・というパターンの発言がベラルーシ大統領は多いです。)

 また欧米諸国がウクライナに武器を供与していることを、厳しく批判。「ろくでなし」という表現も飛び出しました。
 77年前の戦勝記念の演説なのですが、内容は現在のウクライナ情勢を巡っての発言が大部分でした。
 演説の最後のほうには、今回の演説が「定形」のものではなくてすみませんと話し、しかし、ウクライナ情勢のことを言及しないわけにはいかないし、先祖が守った(現在の)ベラルーシ(の領土)をこれからも守っていかないといけないと強調しました。


 ウクライナ大統領は8日、地雷探知犬「パトロン」と飼い主を表彰し、勲章を授与しました。

 ウクライナ大統領の要請を受けて、イギリスのミュージシャンU2がキーウの地下鉄でコンサートを行いました。


 在ポーランドのロシア大使がワルシャワで、第二次大戦時戦士したソ連兵の墓地に献花したところ、ウクライナの旗を持ったデモの抗議にあい、赤いペンキをかけられました。
 大使の近くにいた人にもペンキがかかっていて、血まみれに見えます。「ファシスト!」と罵られたそうです。
 大使は一応平静を保っていたようです。


 ウクライナ大統領も今日、ビデオ演説をして「我々は我々の子どもたちの自由のために戦っている。だから我々は勝つ。我々の祖先が第2次世界大戦で行ったことを決して忘れない。この戦争で800万人以上のウクライナ人が亡くなった。ウクライナには間もなく2つの戦勝記念日が存在するようになる。そして誰か(ロシア)からはそうした日が一切なくなる。我々は当時勝った。そして今も勝つ。ナチズムの日に対する勝利を!」と語りました。


 ロシアの戦勝記念日式典にベラルーシ大統領やカザフスタン大統領など外国の来賓が来ていないので、日本のテレエビ番組内で「ロシア大統領が孤立していることの現れ」と解説している日本の大学教授がいますが、今年の式典には外国人来賓は招待しないと前からロシア側が決めていて、招待状を出していないから、ベラルーシ大統領もモスクワに来られなかったのですよ。
 これは4月29日には決定していて、報道されていました。
 ベラルーシ大統領やカザフスタン大統領が、ロシア大統領を「ぼっち」にしてやろうと思って、今日モスクワへ行かなかったわけではありません。


 昨年5月に起きたライアンエアー緊急着陸事件で逮捕された反政府派ジャーナリスト、プロタセヴィチ氏が結婚したことを明らかにしました。
 お相手は事件の際、同機で同伴していてともに逮捕された恋人のサペガ氏(ロシア国籍)ではなかったことでニュースになっています。
 プロタセヴィチ氏は妻の氏名や顔などを明らかにしていません。
 説明によると、プロタセヴィチ氏は2020年からサペガ氏と交際を始めましたが、2021年には関係が悪化。関係改善のためにバカンスを取って、旅行へ行きました。しかし、関係の改善に至らず、別れることに決めて、予定通り帰国しようとライアンエアー機に乗ったところ、ベラルーシ上空で緊急着陸することになり、そのままミンスク空港で二人とも逮捕されました。
 その後、自宅謹慎となり、サペガ氏は先日更生施設での懲役6年の有罪判決が出たばかりです。
 サペガ氏に有罪判決が出たので、プロタセヴィチ氏も裁判が始まりますが、最長15年の禁固刑か懲役刑か、ともかく有罪判決が出ると予想されています。
 その前に結婚してしまおうと思ったのかもしれません。
 それにしてもサペガ氏・・・運が悪いですね。ベラルーシ人の反体制派ジャーナリストと付き合っていて、ロシア人の自分も支援をして、関係修復の話し合いもうまくいかず、ベラルーシ上空を飛ぶ飛行機に乗っていたら、緊急着陸で逮捕、そして6年間、つまり人生のうちの20代が塀の中ですよ。しかも外国。(恩赦が出る可能性はあります。)
 そして、私だったら、絶対プロタセヴィチ氏みたいな人とは結婚したくないですね。でもまあ、世の中には死刑確定の殺人犯と獄中結婚する人もいるからなあ・・・などとも思いましたが。


 今日の夜、オデーサでロシア軍が発射した7発のミサイルがショッピングセンターと倉庫に命中し、1人が死亡し5人が負傷しました。