ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシ国立図書館公式サイトニュースで「手袋を買いに」が紹介されました

2019-05-20 |   新美南吉
 ベラルーシ国立図書館公式サイトでニュースとして新美南吉ベラルーシ語訳作品集「手袋を買いに」が紹介されました。
 あのベラルーシの国立図書館ですから、名誉なことですよ。
 早速、そのページをリンクしようとしたのですが、直接貼り付けることができませんでした。
 仕方ないので、そのニュース記事の最初の部分だけプリントアウトしたものを画像にして、この記事でご紹介します。
 原文はベラルーシ語です。けっこう大きく取り上げられていてうれしかったです。内容も作者の紹介もきちんとされていて詳しいものでした。
 「国立図書館で所蔵されています。読むことができますよ。」とも案内されていて、ありがたいことです。
 たぶん、ロシア語ではなくベラルーシ語への翻訳だったことに意義があり、ベラルーシ人も喜んでくれたのだろうと思います。

友情の花輪:日本 3 

2019-05-03 |   新美南吉
 幸い、バグダノヴィチ記念館内には、このような本の展示もあり、そこに「手袋を買いに」も手に取って読めるようにしてくれていました。
 朗読会終了後、ここへ来て、早速「ごんぎつね」のラストがどうなったのか読み始める人がいて、うれしかったです。
 やっぱり気になりますよね。ただ、どのような感想をベラルーシ人が持つかどうか・・・




友情の花輪:日本 2

2019-05-03 |   新美南吉
 表情たっぷりで「ごんぎつね」をベラルーシ語で朗読するカラリョワさん。
 物語後半の兵十と加助の会話部分は落語家のように読んでくれました。(ベラルーシ語で落語みたいというのも変な例えですが。)

 真剣に耳を傾けるベラルーシの人々。
 しかし、カラリョワさんは「ごんぎつね」を最後まで朗読してくれませんでした。
 「このお話が最後、どうなったのか、みなさん、想像してみてください。悲しい最後なのです。本で読んでみてください。」

 ええー・・・最後まで読んでくれないの? と私は思ってしまいましたが・・・
 続いてカラリョワさんは「去年の木」を選んで、これは最初から最後まで読んでくれました。
 よかった・・・。

 このイベントの長所はいろんなイベントを一つの建物の中で同時進行で行うので、にぎやかだし、何か一つは興味のあることを見つけることができると思うのです。
 一方、短所は人が入れ替わり立ち代りの状態になるので、長い話の途中から聞くことになってしまい、話の筋が分からなかったりすることです。
 このような場所では短いお話をたくさん読むほうがいいように思いました。
 
 朗読会の後、カラリョワさんに、
「どうして『ごんぎつね』を読もうと決めたのですか?」
と質問すると、
「『ごんぎつね』は有名な話だからです。」
という返事。
 3年前日本文化情報センターが出版した新美南吉ロシア語訳童話集「ごんぎつね」をすでに読んだことがあるのだそうです。
 ベラルーシで「ごんぎつね」が有名になっているとは、驚きです。
 そしてカラリョワさんは、朗読会を聞きに来た人たちの年齢を見て、
「大人もけっこうたくさんいたので、『ごんぎつね』を読むことにしました。」
とも話していました。
 その場で直感的に決めたそうです。
 それであんなに上手に朗読できるなんてすごいですね。 

友情の花輪:日本 1

2019-05-03 |   新美南吉
 2019年5月3日にマクシム・バグダノヴィチ記念館で、「友情の花輪:日本」というイベントが開催されました。主催は同記念館、国立ベラルーシ文化芸術大学、そして日本文化情報センターです。

 「友情の花輪」というのは、この記念館が月1回のペースで行っている、ベラルーシ人向けの外国文化紹介のイベントです。
 今月は日本がテーマ国に選ばれて、弊センターも協力することになりました。
 
 記念館の中にある展示室のうち、1階にある2室、2階にある3室の合計5箇所で、同時進行でいろんな催し物をする企画です。

 まずそのうちの一つ、新美南吉の童話のベラルーシ語朗読会についてご報告します。
 日本文化情報センターから新美南吉のベラルーシ語訳童話集「手袋を買いに」の中から、朗読者に読みたい作品を選んでもらって、朗読するという企画です。

 家でお母さんに読んでもらうような雰囲気で、座布団をしいて座ってもらい、お話を聞いてもらいました。(バグダノヴィチ記念館のアイデアです。)

 朗読するのはてっきり、記念館で働いている学芸員さんの誰かだろうと思っていたのですが、ビクトリヤ・カラリョワさんと言う人がやってきました。
 カラリョワさんはベラルーシ国立技術大学図書館の司書ですが、ベラルーシ語の朗読がすばらしいということで、バグダノヴィチ記念館でベラルーシ語の朗読会をするときは、いつもこの人が担当するのだそうです。

 カラリョワさんが童話集の中から選んだのは「ごんぎつね」でした。

ゴメリ州立図書館・児童図書館「手袋を買いに」 2

2019-04-26 |   新美南吉
 子どもたちには「手袋を買いに」のお話をしました。
「このお話の最後に人間は本当にいいものかしら? ときつねのお母さんは考えているけれど、みなさんはどのように答えてあげますか?」
と質問すると、次々と、
「人間はいいものだと言います。」
という返事が返ってきました。
「じゃあ、みなさんが帽子屋さんだったとしたら、きつねに手袋を売ってあげる?」
ときくと、みんな売ってあげる、と言いました。
「きつねがお金を持っていなかったら?」
「だったら、ただでプレゼントする。」
 みんなやさしいねえ。(^^)
「このきつねのお母さんはむかし、人間が飼っているアヒルを友だちと盗もうとして、棒で追いまくられたことがあるのです。だから人間のことが嫌いなんだけど、じゃあ、みなさんがアヒルを飼っていたとして、そこへきつねがアヒルを食べに来たらどうしますか?」
「棒で追い払います。」
「手袋はただでプレゼントするのに、アヒルはあげたくないのですね。どうして?」
・・・などと意地悪い質問をする私なのですが、幼稚園の先生や司書さんも巻き込んで、議論になりますね。
 このように読後いろいろ話し合えるのが、名作である証拠・・・と大人には説明しています。
  
 童話の後は、折り紙です。みんなできつねの折り紙を作りました。
 上手にできて大喜びです。家に持って帰って、またおうちの人と手袋を買いに行った子狐の話をしてくれたら・・・と思いました。

ゴメリ州立図書館・児童図書館「手袋を買いに」 1

2019-04-26 |   新美南吉
 4月26日、ゴメリ州立図書館を訪問しました。
 この図書館には児童図書コーナーとして分館の児童図書館「ブラチーノ」があります。
 昨年12月には同じ場所で絵本「おりつるの旅」の寄贈、そして折り紙のワークショップを開催しました。

 今回は新美南吉ベラルーシ語訳童話集「手袋を買いに」をテーマに日本を紹介するイベントを開催しました。
 出席してくださったのはゴメリ市にある第49番幼稚園のみなさんです。

 着物衣装に身を包んでいる女の子たちがいますが、この日のために、「百万本の赤いバラ」の曲に合わせて、踊りを披露してくれました。だから頭にバラの花をくっつけているんですね。
(着物が左前に見えるデザインなのが唯一残念ですが。)

 もうすぐ町の子ども向けのダンスコンクールにこれで出場するそうですが、踊りを拝見して優勝しそうだと思いました。

 他にも「日本」をタイトルにした詩の朗読をした男の子もいて、幼稚園児とは思えないほどの記憶力で、びっくりしました。
 

ジョージノでのセミナーに参加しました 4

2019-04-04 |   新美南吉
 私からはジョージノ女学校図書室に新美南吉ベラルーシ語訳童話集「手袋を買いに」を寄贈いたしました。
 新美南吉が安城高等女学校で教職についていたこと、「ごんぎつね」など日本の国語の教科書に採用されていることなどお話ししましたが、聴講していた方々が教育関係者が多かったので、興味深くこちらの話を聞いてくださり、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

「手袋を買いに」がベラルーシの新聞で紹介されました

2019-01-23 |   新美南吉
 2019年1月23日付の新聞「ナーシャ・スローヴァ」紙上で、ベラルーシ語訳新美南吉童話作品集「手袋を買いに」が紹介されました。
 ほとんど1面全て使っての記事でびっくりしました。画像は上半分の部分です。
 この新聞は、全てベラルーシ語で記事が書かれており、ベラルーシ語文学の紹介の記事も多い新聞です。そんな中で日本の童話作家のことが大きく取り上げられて、うれしいです。
 おそらくベラルーシの人たちも日本文学をベラルーシ語文学に翻訳してくれて喜んでくれたという証拠です。

「手袋を買いに」が図書専門誌で紹介されました

2018-12-22 |   新美南吉
 ベラルーシの図書専門誌「ビブリヤテカ・プラパヌエ」2018年12月号で、新美南吉ベラルーシ語訳童話集「手袋を買いに」のプレゼンテーションについて紹介されました。
 選んでくれた編集部に感謝しています。
 この専門誌はベラルーシ全国の図書館、学校図書室で、司書の方々に読まれています。
 本の専門家が読んでくださるのでなおうれしいです。

新美南吉ロシア語訳童話集「ごんぎつね」寄贈先一覧 (ベラルーシ国内 旧ソ連)

2018-11-08 |   新美南吉
 2016年から続けていました新美南吉ロシア語訳童話集「ごんぎつね」をベラルーシ国内、そして旧ソ連各地の図書館や学校に寄贈する活動について最終報告です。
 
 2018年に新美南吉ベラルーシ語訳童話集「手袋を買いに」をベラルーシ各地の図書館に寄贈するプロジェクトが開始したのに伴い、ロシア語訳童話集「ごんぎつね」を寄贈する活動はこれで完了となります。
(将来的に再版する可能性もありますが、現時点では寄贈を終了したということで、ご報告します。)

 寄贈するため必要な郵送費は全てチロ基金が負担しています。
 本書を出版するため、また郵送するために寄付金をお寄せくださった皆様、本当にありがとうございました。深く感謝申し上げます。

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新美南吉ロシア語訳童話集「ごんぎつね」寄贈先一覧 


「ベラルーシ国内」

<ミンスク>
日本文化情報センター
ミンスク市立児童図書館全館。(全18館)
ベラルーシ国立図書館
ベラルーシ国立学術技術図書館
ミンスク市立第190番学校
ミンスク市立第134番学校
ミンスク市立第19番ギムナジア
在ベラルーシ日本大使館閲覧室

<バラノビッチ>
バラノビッチ市立の全ての図書館

<べリョーザ>
べリョーザ市立第3番学校

<ボロブリャヌィ>
SOS子ども村母子ソーシャルセンター図書貸し出しコーナー

<ビテプスク>
ビテプスク市立外国文学図書館
ビテプスク市立中央図書館
ビテプスク市立図書館 全8館
ビテプスク市立児童図書館 全6館

<ゴメリ>
ゴメリ市立第4学校図書室

<グロドノ>
グロドノ市立中央児童図書館
グロドノ市立図書館 全7館

<カリンコビッチ>
カリンコビッチ市立第3番学校

<モロジェチノ>
モロジェチノ市立中央図書館
モロジェチノ市立図書館 全2館
モロジェチノ市立図書館「ベラソーク」
モロジェチノ市療養所学校

<モロジェチノ地区>
チスチ村立図書館
ラドシコビチ村立図書館

<オルシャ>
オルシャ市立中央図書館

<オストロベツ>
オストロベツ市立図書館
マリ町図書館
オストロベツ地区図書館(全14館)
オストロベツ市立第1ギムナジア図書室
マリ村立小学校図書室

<オシミャヌィ>
オシミャヌィ市立児童図書館
オシミャヌィ市立図書館 全2館

<オシミャヌィ地区>
パリャヌィ村立伝統文化部図書室
オシミャヌィ地区内の図書館計15館

<ポーロツク>
ポーロツク市立第3図書館
ポーロツク市役所教育・スポーツ・ツーリズム部内図書室
国立第1番ギムナジア、国立第2番ギムナジア
国立軍人養成学校図書室
ポーロツク市立学校図書室 (全14校)

<ポーロツク地区>
ポーロツク地区内の学校図書室 (全12校)

<プルジャヌィ>
プルジャヌィ市立児童図書館
プルジャヌィ市立第5図書館
ルジャンヌィ市立児童図書館
シェレシェフスキー市立図書館
クレパチスカヤ村立図書館
リノフスカヤ村立図書館
ノボザシモビチスカヤ村立図書館

<スベトロゴルスク>
スベトロゴルスク市立中央児童図書館
スベトロゴルスク市立第4児童図書館
スベトロゴルスク市立第6児童図書館
スベトロゴルスク市立中央図書館

<スルーツク>
スルーツク市立児童図書館

<ストルブツィ>
ストルブツィ市立児童図書館


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 「旧ソ連国内」

<アゼルバイジャン>
バクー市第225番学校

<カザフスタン>
カザフスタン日本人材開発センター(アルマトィ市)

<キルギス>
キルギス共和国日本人材開発センター(ビシュケク市)

<ラトビア>
リガ文化学校

<リトアニア>
アトギミモ小中学校(ドルスキニンカイ市)

<ロシア>
ペルミ市第3ギムナジア
ウラジオストク日本センター
沿海州児童図書館(ウラジオストク市)
ユジノ・サハリンスク第1ギムナジア
ニジニー・ノブゴロド日本センター
ニジニー・ノブゴロド言語学大学内日本センター
シベリア北海道文化センター (ノボシビルスク市)
モスクワ外国文学図書館「国際交流基金」文化事業部付属図書館
モスクワ大学付属アジア・アフリカ諸国大学図書館
モスクワ日本センター
ロシア国立児童図書館(モスクワ市)
モスクワ市立第1257学校図書室
モスクワ州立児童図書館(プーシキノ市)
ビードノエ市立中央児童図書館
フリャジノ市中央図書館
シチョルコヴォ児童図書館
サンクト・ペテルブルグ日本センター
サンクト・ペテルブルグ外国児童文学図書館(サンクト・ペテルブルグ市立第3児童図書館)
サンクト・ペテルブルグ市立第83番学校図書室
サンクト・ペテルブルグ市立第583番学校図書室
ハバロフスク日本センター
ヤロスラフ市立中央児童図書館
情報文化センター「日本」(エカテリンブルグ市)

<タジキスタン>
タジキスタン-ロシア・ギムナジウム『Hotam and P.V.』学校(ドゥシャンベ市)

<ウズベキスタン>
日本センターNORIKO学級(リシタン市)

<エストニア>
ラスナマエ・ギムナジア(タリン市)

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 寄贈先図書館施設のロシア語版、また詳細については、日本文化情報センターのべラルーシ人向けロシア語サイトをご参照ください。
 (こちらです。)

新美南吉ベラルーシ語訳童話集をプルジャヌィ地区の図書館に寄贈

2018-09-02 |   新美南吉
 茶の湯の紹介をするためにわざわざプルジャヌィに行って来たので、新美南吉ベラルーシ語訳童話集「手袋を買いに」を30冊寄贈してきました。
 プルジャヌィ市には図書館が3ヵ所にありますが、その周辺にも図書館が点在しています。
 中央図書館のご協力のおかげで、合計29箇所の図書館に1冊ずつ、本訳書を寄贈することになりました。
 (1冊は中央図書館の予備です。)
 また後ほど寄贈先の図書館についてはご報告します。

 画像の中でいっしょに写っている絵本「おりづるの旅」についてはこちらです。

 また図書館に折り紙で作った花瓶とお花、日本について紹介する雑誌なども寄贈しました。

新美南吉ベラルーシ語訳童話集「手袋を買いに」が出版されました

2018-08-25 |   新美南吉
 ご報告が大変遅くなってしまいました。
 この度ようやく新美南吉ベラルーシ語童話集「手袋を買いに」が完成しました。

 今年は新美南吉生誕から数えて105年目。
 生誕100年を記念して始まった翻訳と出版の作業でした。
 前回のロシア語訳版童話集「ごん狐」より、上手にできたと思います。(自画自賛)
 二回目の出版で少し作業に慣れてきましたね。
 
 出版に当たり、多くの日本人、そしてベラルーシ人の方々からのご支援をいただきました。
またベラルーシ語訳童話集出版にかかった費用のうち、一部にロシア語訳童話集の日本国内向け販売分の売り上げを使いました。

 感謝の気持ちでいっぱいです。
 また支援者の皆様とのお約束が果たせてほっとしております。

 出版部数は300部で、これから少しずつベラルーシ各地の図書館に寄贈していく予定です。
 寄贈先図書館についてはまた後ほどご報告いたします。

 収録作品についてですが、ロシア語訳童話集と全く同じではありません。

 童話としては16作品が収録されています。(収録順)
「手袋を買いに」
「ごん狐」
「去年の木」
「たけのこ」
「でんでんむしのかなしみ」
「かんざし」
「赤いろうそく」
「一年生たちとひよめ」
「小さい太郎の悲しみ」
「二ひきの蛙」
「かげ」
「飴だま」
「おじいさんのランプ」
「狐」
「牛をつないだ椿の木」
「疣」

 新美南吉が発表した論文として「童話における物語性の喪失」

 それから俳句一句と日記の抜粋も収録されています。
 俳句は新美南吉が小学校の卒業式のときに詠んだ一句。
「たんぽぽの いく日 ふまれてけふの花」

 日記は1942年7月10日に書かれたものからの抜粋です。
「よのつねの喜びかなしみのかなたに、ひとしれぬ美しいもののあるを知っているかなしみ。そのかなしみを生涯うたいつづけた。」
 
 収録作品に「かげ」と「疣」の2作品を新たに追加できたこと、そして、新美南吉の童話に対する考え方がよく表れている貴重な論文をベラルーシ語に翻訳できてよかったです。 
 「かげ」を追加することにしたのは、新美南吉記念館が行った「好きな新美南吉作品アンケート」で日本人の子どもの間で人気がある作品で、前回ロシア語に翻訳しなかった作品だったからです。
 「疣」を追加したのは、出版費用の多くを支援してくださったA様のお気に入りの作品だとうかがったので、ベラルーシ語に訳すことにしました。
 
 新美南吉の論文「童話にあける物語性の喪失」の内容は子どもには難しいと思いますが、本書を蔵書にするベラルーシの図書館で働く司書にとっては、非常に貴重なものだと判断したので翻訳することにしました。

 日本語からベラルーシ語に翻訳したのは、私の娘のY子です。ベラルーシ語がすらすらできるのっていいですね。私は日本語からベラルーシ語への翻訳はできません。

 また新美南吉の文学世界がベラルーシで広く紹介できる機会ができました。
 関係者の皆様には厚くお礼申し上げます。

(画像は表紙と裏表紙です。)

世界で一冊の手作り本コンテストで優勝した新美南吉童話集 3

2018-05-16 |   新美南吉
 この画像は「去年の木」の挿絵です。
 シシロさんは「広重の浮世絵を参考にした。」と話していましたが、やはりベラルーシ人の中にある日本の美しいイメージが表現されているように感じます。

 世界で1冊しかない手作り絵本なので、多くの読者に読んでもらえる本ではありませんが、一人のベラルーシ人の心が新美南吉の文学によって動かされ、こんな作品が生まれたこと、とてもうれしく思います。
 新美南吉童話をロシア語に翻訳して本当によかったです。

世界で一冊の手作り本コンテストで優勝した新美南吉童話集 2

2018-05-16 |   新美南吉
 せっかくなので世界で1冊しかない手作り本、新美南吉童話集「かんざし」の中身もご覧ください。
 このページには新美南吉の紹介がロシア語で書かれています。
 一文字一文字が手書きです。
 一回失敗すると最初から全て書き直ししなくてはいけません。
 シシロさんは、全く失敗しなかったそうですが・・・。私にはまねできないです。

世界で一冊の手作り本コンテストで優勝した新美南吉童話集 1

2018-05-16 |   新美南吉
 5月16日ベラルーシの地方都市ビテプスクへ出張に行ってきました。
 いくつか用事をこなさないといけなかったのですが、そのうちの一つが「世界で一冊の手作り本コンテストで優勝した新美南吉童話集が見たい。」でした。

 昨年ベラルーシは、ベラルーシ語の聖書が初めて印刷されてちょうど500年ということで、各地でさまざまなイベントが開催されていたのですが、その一つ「世界で一冊の手作りの本コンテスト」がビテプスクで開かれました。

 優勝したのはビテプスク市立図書館勤務のデザイナー、オリガ・シシロさんです。
 シシロさんが題材に選んだのが新美南吉の童話集だったのです。ビテプスクには16の市立図書館があるのですが、その中で使われるお知らせのポスター、コーナーのインテリアなどをコーディネートする担当者です。
 だから器用なんですね。
 チロ基金は2016年にビテプスクの図書館に新美南吉ロシア語訳童話集「ごん狐」を寄贈しましたが、シシロさんは司書から勧められてそれを読んだところ、大変感動したそうです。

 昨年手作りの本コンテストの募集が始まったとき、シシロさんは「でんでんむしのかなしみ」「去年の木」「カンザシ」の三話を選んで、自ら挿絵を描き、文章も全て手書きで、製本ももちろん全て一人で作って、応募したそうです。

 全部で10ページですが絵も文章も手書きの一点ものなので、大量生産された本とは全くちがって、美術作品に見えます。

 この作品は一点ものなので、ミンスクに住んでいる私はこれまで目にする機会がなかったのですが、今回ビテプスク市立中央図書館で保管されているのをようやく見ることができました。感激です。

 シシロさんにもお話をうかがいましたが、この3作品を選んだのは、 手書きの本のため、短い話の中から好きなものを選んだそうです。この中でも特に「でんでんむしのかなしみ」が好きな話だそうで、
「この話を読んだとき感動しました。今までの自分の人生を振り返るきっかけとなった作品です。」
とシシロさんは私に話してくれました。

 画像は自分の作品を手にしたシシロさんです。