ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシの子どもたちが描いた新美南吉読書感想画展 開催

2024-03-06 |   新美南吉
 愛知県半田市にある新美南吉記念館で2月10日(土)から4月7日(日)にわたり、「ベラルーシの子どもたちが描いた新美南吉読書感想画展」が開催されます。
 企画展へのリンク先はこちらです。

 この感想画展はミンスク市内のハーモニー絵画教室の生徒さんたちが、ロシア語とベラルーシ語に翻訳した新美南吉の童話集を読んで感想を絵に描いてくれたものです。
 昨年、ミンスク市立中央児童図書館でも展示されていました。(詳細はこちら。)

 その後、昨年7月30日に生誕110年を迎えた新美南吉記念館に作品を寄贈しました。詳しくはこちらです。

 そして今年、新美南吉記念館で展示していただけることになり、ハーモニー絵画教室のエレーナ・ブラト先生も生徒さんたちも大喜びです。やはり外国で自分の絵が多くの人に見てもらえるのは名誉なことです。

 日本の皆様、機会がありましたら、ぜひ半田市の新美南吉記念館へお越しください。ベラルーシの子どもの絵だけではなく、ベラルーシの国の紹介パネルも作っていただいて、本当にありがたいことです。新美南吉記念館の方々の細やかなお心遣いにいつも感謝しております。
 やはり記念館にしろ図書館にしろ、文化に携わる仕事をしている人はこのような気遣いができないとだめだと思いました。日本文化情報センターで働いている私もかくありたしと思います。
 
・・・・・

 追記です。
 今回の感想画を描いてくださったハーモニー絵画教室に「新美南吉記念館で展示が始まったよ!」と伝えたところ、皆さん大喜び。
 喜びが大きすぎて、日本愛まで大きくなって、先日ハーモニー絵画教室で南吉童話と日本文化の授業が行われたそうです。
 そこでは新美南吉の童話を読んで、ごんぎつねや二匹のカエルの折り紙を作り、感想画を描いて、さらに墨絵にも挑戦するという特別な授業だったそうです。
 ハーモニー絵画教室のエレーナ・ブラト先生が簡単ですが、授業の様子が分かる動画を作成してくれました。
 リンク先はこちらです。
 さまざまな手法でブラト先生が日本の文学や文化についてベラルーシの子どもたちが接することができるよう工夫されている様子が分かります。
 (ただ、この動画は半年間だけの限定公開なので、ご注意ください。)


・・・・・

 おまけ 
 日本文化情報センターでも南吉童話を広める努力を続けています。
 弊館のサイトのリンク先はこちらです。記事はロシア語ですが画像が見られます。


・・・・・

 2024年3月6日の追記です。

 新美南吉記念館HPやごん吉くんフェイスブックなどでもご紹介いただきました。
 リンク先はこちらです。
 新美南吉記念館HP
 ごん吉くんのX(旧ツイッター)
 ごん吉くんフェイスブック




 

半田市長から感謝状をいただきました

2023-09-14 |   新美南吉
 2023年7月30日に生誕110年を迎えた新美南吉。そのお誕生日プレゼントとしてベラルーシ児童が描いた南吉童話の感想画を新美南吉記念館に寄贈しましたが、半田市の久世孝宏市長様から感謝状をいただきました。

 半田市長様から弊センターが感謝状をいただくのは2回目です。(2020年にも当時の榊原紀夫市長様からいただきました。)
 私を含めベラルーシ人にとっては大変ありがたく、光栄なことです。
 感謝の言葉は日本文化情報センターに向けてものですが、実際には絵を描いた子どもたちが通うハーモニー絵画教室に対するお礼状だと思っています。
 ベラルーシの子どもたちにも私から伝えておきます。
 日本から遠く離れたベラルーシという小国をつなげてくれたのは新美南吉という文学者のおかげだと思っています。その故郷である市から感謝の言葉をいただけたこと、心から嬉しく思っています。

新美南吉生誕110年祭 3

2023-07-29 |   新美南吉
 前夜祭だった7月29日は盆踊りが新美南吉記念館で開催されました。
 地元の山車組のみなさんによるお囃子も感動しました。いろんな年齢の人がいて、伝統が受け継がれているんだと思いました。
 盆踊りは岩滑のションガイナーというそうで、南吉さんも踊っていたそうです。
 縁日の射的や水風船釣りはすごい人だかり。
 浴衣を着て盆踊りに参加した人はパピコがもらえるということで告知していたので、会場が華やかになっていました。半田市はよく考えていますよ。
 私は浴衣は着ていなかったのですが、余ったパピコをいただきました。パピコはベラルーシにないから、30年ぶりでおいしかったです。
 そもそもベラルーシから南吉さんのお誕生プレゼントであるハーモニー絵画教室の子どもたちの作品を届けることができて、本当によかった、今夜はそういう運命だったんだと思えました。
 みなさん、本当にありがとうございました。

新美南吉生誕110年祭 2

2023-07-29 |   新美南吉
 新美南吉記念館の中にある図書閲覧室へ。
 南吉コーナーにちゃんと2冊ありました。ロシア語訳童話集「ごんぎつね」とベラルーシ語童話集「手袋を買いに」。生誕100年だった2013年から始めて、2016年と2018年にベラルーシで出版できた翻訳です。
 こうして新美南吉記念館の中でちゃんと保管、そして読まれていることが本当に嬉しいです。
 実際にはロシア語やベラルーシ語で読める人がここに来ることはめったとないと思います。でも南吉童話が多くの外国語に翻訳されていることが記念館に来たら分かるというのが大事なことだと思います。
 これからも世界に広がって多くの人に読んでもらいたいです。そして南吉さんの童話に心が慰められる人が増えてほしいです。
 言葉を訳さないと外国文学との出会いもなくなってしまう、と最近よく思います。

 他にも館内でストップモーションアニメ「ごんぎつね」も見られて良かったです。
 こういうアニメを見ていると飛んでいるものはどうやって撮影しているの?といつも思います。本当に技術が進歩しているんだろうなと思います。でも作業のことを考えると気が遠くなりますね。
 こういうアニメもどんどん世界で見られるようになったらいいですね。

 
 
 

 
 
 

 

 

新美南吉生誕110年祭 1

2023-07-29 |   新美南吉
 2023年7月30日は新美南吉生誕110年祭です。
 新美南吉記念館では29日の前夜祭から30日にかけて生誕祭が盛りだくさん企画されていました。今年1年かけて生誕地半田市ではイベントが続いているのですが、せっかくなのでこの記念日に新美南吉記念館へ行ってきました。
 コロナが流行し始めた頃から約束していたベラルーシの子どもたちが描いた南吉童話の感想画を届けたかったのです。
 ハーモニー絵画教室の生徒のみなさんが描いた作品は今年の1月から6月にかけてミンスク市立中央児童図書館で展示されていました。
 (詳しくはこちらこちらのページをご覧ください。)

 そして作品を集めてスーツケースに詰め、半田へ出発。南吉さんのお誕生日の30日に訪問する予定でしたが、私の事情により前夜祭の29日に行くことになりました。
 でも代わりにベラルーシでは見られない盆踊りや夜店を体験できました。
 特に地元の民謡に合わせてみなさんが踊っているときに、その歌詞の中に、
「新美南吉、半田の誇り〜♪」
というのがあってびっくり。南吉さんは半田では歌詞になっているんですね。天国の南吉さんは照れながらも喜んでいるんじゃないでしょうか。

 画像はハーモニー絵画教室のエレーナ先生に送るため撮影した証拠写真です。まちがいなく生徒さんの作品を南吉さんにプレゼントしましたよ。

 そしてごん吉君フェイスブックでもご紹介いただきました。8月23日のフェイスブックをご覧ください。
 ごん吉に紹介してもらえて嬉しいです。エレーナ先生にも早速日本からメールで連絡しました。

東京新聞社説 新美南吉 拾った「らっぱ」の使い道

2023-01-24 |   新美南吉
 一昨日の東京新聞社説「拾った『らっぱ』の使い道」で新美南吉文学と戦争との関わりについて書かれています。
 ネット上で読めますので、ぜひ御覧ください。リンク先はこちらです。

 今から110年前に生まれ、第二次世界大戦中に亡くなった作家で、学校の教師もしていたわけですから、戦争については言いたいこと、表現したいことが数多くあったと思います。
 新美南吉の日記などには、教育現場にも戦時色が濃くなってくると、戦争反対の教師は立場が悪くなってきたり、心の中で反発しつつも、反戦の姿勢を表すために着なかった国民服をとうとう着ざるをえなくなってきたり、仕方なく、お国のために・・・と言った言葉を生徒にかけたりしたことが書かれていて、心の中が非常に揺れていることが感じられます。
 新美南吉は学校で英語の授業も担当していたので、戦中、英語の授業がなくなってしまったことにも大いに不満を感じていたでしょう。
 そばで戦争が起こり、今、同じような気持ちになっています。でも、ベラルーシはよっぽどましな情勢なので、何とか自分ができることは続けていこうと思っています。
 
 
 
 

新美南吉童話感想画展2023 ミンスク市立中央児童図書館 2

2023-01-24 |   新美南吉
 ハーモニー絵画教室の生徒の皆さんが自分の描いた絵を見に来てくれました。
 しかし、絵より本を読もうとする子どもが多かったです。絵を描くのも好きだし、本を読むのも好きな子どもばかり来たのだろうかと思ったぐらいです。
 
 ベラルーシ人向け日本文化情報センターブログでも絵画展についてお知らせしています。リンク先はこちらです。

 会場であるミンスク市立中央児童図書館のサイトでも紹介しています。リンク先はこちらです。


 新美南吉生誕100年だった2013年に翻訳プロジェクトを少しずつ進めて、もう10年なんですね。感慨深いです。
 10年前にベラルーシでまいた小さい種があちこちで育って花が咲いたような気持ちでいます。




 

新美南吉童話感想絵画展2023 ミンスク市立中央児童図書館 1

2023-01-24 |   新美南吉
 今年、生誕110年を迎える作家、新美南吉を読んでその感想画を描いてくれたハーモニー絵画教室のみなさん。
 ロシア語訳作品集「ごんぎつね」をチロ基金が出版したときも感想画を描いてくれましたが、その後も日本のお話をテーマにした絵を描くことを授業で取り入れているそうです。
 ハーモニー絵画教室のエレーナ・ブラト先生のご指導のおかげで、また南吉童話、そして詩「明日」をテーマにした作品ができたので、寄贈してくださいました。
 ただ、今回の展示は日本の昔話もテーマの一つに加えたので、いろんな絵が混ざっています。展示会の名称も翻訳すると「日本のお話の知恵」というまじめなものです。ブラト先生が提案したのですが、とにかく日本のお話を読むと、賢くなれる、考える力がつくといった教育効果があるように思われているようです。
 
 作品を現在ミンスク市立中央児童図書館3階貸し出しコーナーで展示しています。
 書架の上に立てているので、小さい子どもには少々見づらいのですが、本を借りに来るついでに目に入るので、多くの来館者に見てもらえる可能性が高いです。

 

特別展「コロナ禍に南吉を読む」

2021-07-17 |   新美南吉
 新美南吉記念館では、7月17日から10月24日まで特別展「コロナ禍に南吉を読む」の開催を予定しています。
 コロナウイルスと同じ伝染病である結核に苦しんだ南吉の生涯や作品から何が読み取れるかを問う展示会です。
 詳しくは新美南吉記念館のHPをご覧下さい。

 キーワードとして「孤独と孤立」「暴走する正義」「差別と分断」などが挙げられています。
 このご時世、こういうテーマについて考えたくない人もいると思いますが、やはりコロナ禍が人間や社会が持っている問題をあぶり出していると思うのです。文学や文学者の人生を通して、このような問題をどのように解決したらいいのか(感染拡大防止方法ではなく、個々の考えのありかた)今、考えてみるのはとても大事なことだと思います。

 展示会場では、昨年から新美南吉記念館に寄せられた、詩「明日」の朗読動画から何本かを選んで常時上映する予定だそうです。その1本に日本文化情報センター日本語教室の生徒の朗読動画も選ばれました。
 長い展示会の期間中、朗読動画が上映の仲間入りできてうれしいです。
 
 また、7月30日の南吉さんの誕生日へのお祝いメッセージの一つとして、直接お祝いの言葉を言っていないのですが、朗読動画「二ひきの蛙」が紹介されるそうです。ありがたいことですね。
 「二ひきの蛙」を見て、「いろいろ考えさせられた。」というベラルーシ人からの感想も私に届いています。やはり作者の文学の力によるものだと思います。
 

動画「二ひきの蛙」ロシア語劇完成

2021-07-01 |   新美南吉
 日本文化情報センターの日本語教室、「お日さまの本・子どもクラブ」のメンバーが、ロシア語で新美南吉の童話「二ひきの蛙」を劇にしました。
 YouTubeで視聴できるようになりましたので、リンク先をご紹介します。
 こちらです。

 この動画は新美南吉文学を紹介するためベラルーシ人向けに作成しました。
 そのため、日本人視聴者の皆様には分かりにくい部分がありますので、このブログ上で日本語でご説明します。
  
 新美南吉の作品「二ひきの蛙」は青空文庫のサイトで日本語で読むことができます。どんなストーリーなのか日本語で読みたい方は、こちらのリンク先をご覧ください。
青空文庫・新美南吉「二ひきの蛙」

 本文はロシア語に翻訳されていますが、日本文化情報センターが2016年に発行した「新美南吉ロシア語訳童話集『ごんぎつね』(辰巳結重訳)」を採用しています。

 動画の出演者の氏名は日本語だと、動画のエンドロール部分で名前だけ表記してあります。
 フルネームはロシア語で動画の説明部分に掲載しています。
 
 エンドロールにも記載はありませんが、動画の中に出てくるお面や折り紙作品を作ったのも出演者です。

 童話の朗読だけではなく、歌「かえるの合唱」も出演者が歌っていますが、これは日本語で歌っています。ベラルーシ人視聴者にもタイトルと歌詞の意味が分かるように、動画の説明部分にロシア語で翻訳を表記しています。(とても簡単な歌詞ですが、日本語が分からないベラルーシ人は分からないでしょうし・・・。)

 歌っているときに出演者が折り紙の(蛙の)口をパクパクさせていますが、実はこれは、マスクの代わりです。
 コロナ禍での動画撮影はやっぱり苦労がありました。子ども相手にソーシャルディスタンスとかどうするのか、など問題が多かったのですが、何とか撮影できました。(撮影後、コロナ感染した出演者はいません。)

 新美南吉の奥深い名作「二ひきの蛙」がベラルーシで広まってほしいと願っています。
 出演者のみなさん、ご苦労様でした。(^^) けんかなどせずに夜はよく寝る人になってください。(日本語の勉強も続けてください。)

・・・・・

 追記です。
 新美南吉記念館のキャラクター「ごん吉くん」ツイッターフェイスブックでもご紹介いただきました。
 やっぱり、ごん吉くんから素敵な動画とほめられるとうれしいですね。(^^)

 
 
 

NHKラジオ「武内陶子のごごカフェ」で新美南吉の「明日」が紹介されます

2021-05-07 |   新美南吉

 5月7日(金)のNHKラジオ第1放送の番組「武内陶子のごごカフェ」で新美南吉の詩「明日」が紹介されます。

 その中で、日本文化情報センター日本語教室の生徒が朗読した「明日」も放送されます。

 ラジオ番組なので、動画とちがって声だけですが、ぜひお聞きください。

 新美南吉記念館館長さんへのインタビュー、私へのインタビューも放映されます。

 文化の面でつながりは大事なことですね。NHKラジオに取り上げていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。

 ・・・・・

 

 5月7日の追記投稿です。

 無事予定通り放送されました! お聞きくださった皆様、本当にありがとうございます!

 この番組は今日から一週間、5月14日午前6時55分までNHKラジオのサイト「聞き逃し(金)」ページから聞くことができます。

 お聞き逃しになった方、ぜひご利用ください。

 ラジオでの紹介をきっかけにして、リスナーの皆さんの作品への理解が深まり、また広くこの「明日」という詩が広がってほしいと願っています。
 またベラルーシが日本のラジオ番組でも取り上げられてよかったです。
 明るい「明日」がみんなを待っていることを信じたいですね。

 

 


ごん吉くんフェイスブックでベラルーシの小学生が書いた「明日」の絵が紹介されました

2020-12-04 |   新美南吉

 新美南吉記念館が行なっている「明日をとどける」プロジェクトに日本文化情報センター日本語教室の生徒たちが参加しましたが、そのとき詩「明日」をベラルーシ語にも翻訳して内容が分かるようにしましたので、コロナウイルス感染拡大第二波真っ只中でがんばっているハーモニー絵画教室のエレーナ先生に紹介しました。

 エレーナ先生は絵画教室の生徒さんたちに朗読動画を見せて、「明日」という詩のことなどお話しをしてくださったのです。その後、この詩をイメージした絵を9歳のアリーナ・ルキヤノワさんが描いてくれました。今コロナ禍のせいでなかなか会えないので、エレーナ先生がスキャンして私に送ってくれたのです。

 エレーナ先生のご指導の賜物なのか9歳の子どもが描いたとは思えないほど上手な絵で、新美南吉記念館に転送しました。すると大変喜ばれ、12月1日、ごん吉フェイスブックツイッター(12月2日)でご紹介していただきました。

 ごん吉くんに喜んでもらえて嬉しいですね! そしてアリーナさんもエレーナ先生もとても喜んでいると思います。

 南吉さんの「明日」という詩が広がっていくようで、このプロジェクトに参加して本当によかったと思いました。

 それにしてもアリーナさんの絵は発想が非凡ですね。アリーナさんはアマビエの絵も描いてくれていて、日本文化情報センターロシア語版HPでもご紹介しています。このアマビエも人魚なのに陸に上がっていて、メルヘンの世界ですね。

 それから、ベラルーシ人の子どもがイメージする日本の山は全部とんがっているのかなあ、と思いました。日本文化情報センターの「アマビエとアマビコを描こう」プロジェクトに寄せられた作品の中に描かれている日本の山は全部三角形です。葛飾北斎の浮世絵の影響でしょうか? (ベラルーシに高い山はありません・・・。)

 

  

 


半田市市民交流センターで「ベラルーシの子どもたちが描いた南吉感想画展」開催

2020-11-20 |   新美南吉

 11月20日から12月13日まで、半田市市民交流センターで「ベラルーシの子どもたちが描いた南吉感想画展」が開催されます。

 今月15日まで新美南吉記念館で開催されていた絵画展が、今日から半田市内の市民交流センター内で引き続き展示されます。ベラルーシ紹介パネルも展示していただいて、絵だけではなくベラルーシのこともよく理解できる絵画展になっています。

 ごん吉くんフェイスブックでもご紹介いただきました。こちらです。(ごん吉くんフェイスブックを読んでいると心が癒される・・・。)

 今、ベラルーシは大変な情勢が続いており、こう着状態であるせいか最近は日本のマスコミに取り上げられることも少なくなりましたが、このような機会を通じて半田市民の皆様に、少しでもベラルーシが注目されるとありがたいです。また国の持つ別の側面も見ていただけると嬉しいです。

 

 


再びベラルーシの子どもたちが描いた南吉感想画展

2020-11-01 |   新美南吉

 10月15日から11月15日まで再びベラルーシの子どもたちが書いた新美南吉感想画展半田市にある新美南吉記念館で始まりました。

 新美南吉記念館のHP内のご案内はこちらです。

 感想画を描いてくれたのは、ミンスク市内にあるハーモニー絵画教室の皆さんです。

 すでに今年の6月から8月にかけて展示をしてくださっていたのですが、再びお目見えできて嬉しいです。

 しかもハーモニー絵画教室ではなく、弊センター日本語教室の生徒の「明日をとどける」プロジェクトのこともご紹介いただいて、ありがたいことですね。

 前回の絵画展では、見に来てくださった日本の方々も「ベラルーシ? どこそれ? ああ、ここに説明のパネルもある。こんな国があるんだな。」という反応が多かったと思うのですが、8月9日のベラルーシ大統領選の後は、独裁国家のネガティブな面が日本のニュースでも取り上げられるようになり、ベラルーシの新しいイメージもできたと同時に一気に悪くなった日本人も多いのでは・・・と心配していました。

 でも新美南吉記念館の方々のお話では、ベラルーシを応援してくれている日本人も増えたということで、ちょっと安心していました。そこへ新しく絵画展をしてくださるそうで、本当にありがたいことです。

 新美南吉記念館の皆様方に深く感謝しております。ハーモニー絵画教室のエレーナ・ブラト先生も生徒さんたちも大喜びです。

 昨今のベラルーシを取り巻く情勢は厳しいものになっているので、精神的に落ち込んでいるベラルーシ人がたくさんいます。しかしこの絵画展のニュースのおかげで、ハーモニー絵画教室の生徒の皆さんはきっと明るい気持ちになるでしょう。

 すでに見に来てくださった方々にもお礼を申し上げたいです。

 また新美南吉記念館だより210号でも「明日」の朗読動画のことを取り上げていただき、日本語教室の生徒たちも喜ぶことでしょう。心の支えになります。

 「明日をとどける」プロジェクトはもともとコロナ禍で不安を感じる人たちを勇気付けようとした企画ですが、遠く離れたベラルーシでも人々の心に響いていると思います。

 「明日」という詩を書いてくれた南吉さん、ありがとう! ベラルーシにも届いています。

  


新美南吉記念館HPでも紹介していただきました

2020-10-10 |   新美南吉

 日本文化情報センター日本語教室の生徒30名が参加した新美南吉記念館の「明日をとどける」プロジェクトがHPやごん吉くんフェイスブックなどでも紹介されました。

 ベラルーシからも仲間入りできてありがたいことです。それにごん吉くんにほめられるとうれしいですね。

 新美南吉記念館HPの「明日をとどける」紹介ページはこちらです。日本の子どもたちや音楽付きの朗読などいろんな朗読動画が集められています。この中にベラルーシからも仲間入りできてよかったです。

 ごん吉くんフェイスブック(10月8日)でも紹介されました。

 ごん吉くんツイッターはこちら(10月9日)です。

 日本でもベラルーシでも、世界中どこででも伝染病の流行とか自然災害とか、たった一人の個人の力ではなかなか解決できない問題がいつもあるのですが、人類の歴史の中ではそんな中でもくぐり抜けてきた過去があると思います。だからこそ未来に希望を持って進んでいくほうがいいのだと思いました。新美南吉さん曰く、明日のほうが私たちがやってくるのを待っているのですから。

 「明日」という詩を書いたとき、南吉さんは19歳。コロナ禍の日本人だけでなく遠い国に住む外国人にも力を与えてくれるような作品になるとは予想してなかったでしょうね。 

 文学が持つ力を受け取ることができて、このプロジェクトに参加できたことベラルーシ人の日本語学習者も嬉しく思っています。

 この「明日をとどける」プロジェクトを発案した新美南吉記念館の皆様にも感謝申し上げます。