ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

第35回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞に日本語教室の生徒が応募しました

2024-02-29 | 日本文化情報センター
 毎年2月末日が締切の伊藤園お〜いお茶新俳句大賞。今年は閏年で1日時間の余裕がありましたね。
 第35回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞に弊教室の生徒が23名応募しました。半分ぐらいが今回初めて俳句を作った生徒です。
 俳句作りはまだまだ未熟な生徒が多いですが、興味を持った生徒が新たに増えました。
 できるだけ毎年挑戦したいですね。
 結果発表は今年の10月下旬なのでまだまだ先ですが、もしまたベラルーシから入選者が出たら、このブログ上でご報告します。



 

2024年2月28日。ウクライナ侵攻から736日目

2024-02-28 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年2月28日。

 ウクライナと国境を接するモルドバにある親ロシア派地域、沿ドニエストル地方の議会は今日、ロシアに安全保障面での支援を求める決議を採択しました。
 沿ドニエストルはいっそロシアに併合されることを求めるのではないかという観測が事前に浮上しており、モルドバ政府は警戒感を強めていました。
 ロシア国営タス通信によれば、今回の決議はロシアに併合を求めるものではなかったものの、ロシア議会に対して沿ドニエストル地方を守る上での支援を求める内容だった。モルドバ政府はドニエストル地方の経済を破壊し、住民の自由を侵害しているそうです。だから、ロシアは「保証人および調停者」としてモルドバ政府から沿ドニエストル地方を守るべきだと述べています。
 ウクライナ東部のドンバス地方では、親ロ派の訴えがロシアによる本格侵攻のきっかけになった経緯があるため、沿ドニエストル地方が、第2のドンバスになってしまう可能性が出てきました。
 逆にウクライナ政府は沿ドニエストル地方に駐留するロシア軍の部隊が、ウクライナの正当な標的であることを明確にするべきだという意見も出ています。ウクライナ軍の司令部は、沿ドニエストル地方をロシア軍から解放する手助けを行うべきということですが、きな臭さが漂ってきます。ただでさえ戦争中で混乱しているのに、ウクライナが沿ドニエストル地方に介入してくる余力はないはずです。

 沿ドニエストル地域は旧ソ連の崩壊後に独立を宣言し、ロシア軍の支援を受けてモルドバから分離したため、モルドバの実効支配が及んでいません。今もロシア軍が駐留しているが、ロシア政府も国際社会も、沿ドニエストルを独立国家として承認していません。ロシアからすれば、戦争の駒としてこの地域を将来、活用しようと考えているのでしょう。そこに住んでいる人の生活を大切に考えているでしょうか。

2024年2月27日。ウクライナ侵攻から735日目

2024-02-27 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
2024年2月27日。
 ベラルーシのスポーツをめぐるニュースです。
 世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット」(AIU)は今日、2021年東京五輪で陸上女子のベラルーシ代表だったクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手が帰国を強制された問題で、ヘッドコーチだったユーリー・マイセビッチ氏(63)に行動規範違反で5年間の資格停止処分を科しました。
 日本では有名になりましたが、ツィマノウスカヤ選手は日本経由でポーランドへ亡命したベラルーシ人五輪選手で。
 AIUはマイセビッチ氏の行動について、権力の乱用に当たり、ツィマノウスカヤ選手が選手村を離れるまでに虚偽または不正確な情報を提供したことも認められると非難。「陸上競技のいかなる活動においても、また世界陸連あるいは各地域協会および加盟連盟の管轄にあるいかなる活動においても直ちに参加を禁止された」と述べました。
 どっちみちベラルーシとロシアの選手は国際試合にほとんど出場出来なくなっているので、世界陸連からこんな事言われても、特に活躍の場がゼロになるわけでもなく、コーチのほうは何とも思っていないのではないでしょうか。


 デイリーメールなど外信が今日に報道したところによると、23日、クリミア半島北西部にある海辺の村、チェルノモルスコエのカフェバーで、駐屯しているロシア兵が暴行事件を起こしました。
 テレグラムなどSNSでは、当時の状況を収めた監視カメラの映像が拡散されているが、これは暴行被害を受けた男性の交際相手が自ら公開しています。
 映像では、カフェバーのバルコニーが来店客でにぎわう中、小銃を持った集団が突然押し入り、威嚇射撃。その音に驚いた一部の客が悲鳴を上げ、恐怖で頭を下げたまま床に伏せ、さらに、集団と共に現れた私服姿の男らが、伏せている人たちに容赦なく暴行を加える・・・。
 私服姿の男らは、昨年創設されてクリミア半島に駐屯している第81義勇旅団所属のロシア兵でした。義勇旅団ということは、自ら進んでロシア軍に入隊して、ウクライナと戦いたいという人たちの集まりですよ。

 2月23日はロシアやベラルーシでは祖国防衛者の祝日で、軍人はほぼ休みの日です。それでアルコールも入って、こんな事件を起こしてしまったのかもしれません。
 兵士らはカフェバーにいた女性たちにちょっかいを出した(地元女性をナンパ?)が、女性と同じグループにいた男性たちが止めに入ったため、わざわざ武装した仲間を呼んだそうです。

 この事件で男性1人が骨を折るなどのけがを負いました。映像を公開した女性は、血を流している男2人の写真を同時に投稿した上で「彼らが私の交際相手を椅子に座らせてこん棒で残酷に殴った」とつづりました。
 この地元客がウクライナの民間人で、暴力事件を起こした兵士たちがロシア人だったとすると、不愉快な相関図となりますね。
 戦時中でしかも支配する側、占領される側といった立場に人々が枠付けられるので、こういう事件が起きるのは当たり前なのかもしれません。しかし、それがSNSで拡散されるところが昔と違う点ですね。

2024年2月26日。ウクライナ侵攻から734日目

2024-02-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年2月26日。

 刑務所で死亡したロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏の死後、葬儀について情報が錯綜しています。反体制暴動を警戒した当局は埋葬されるとの噂が流れた墓地の入口に監視カメラを設置しました。
 ナワリヌイ氏陣営は今日、公開した動画で、ロシアと西側諸国の間でナワリヌイ氏を解放する受刑者交換交渉が行われていたと明らかにしました。そのようなことが水面下で行われていたのですね。でもそうすると、やっぱり交換が成立してほしくなったので、その前に消されたのだと主張する意見がでてきますよね。
 死因は自然死とされていますが交渉が最終段階に入り、解放が現実味を帯びたため、ナワリヌイ氏は殺されたとナワリヌイ氏陣営側も説明しています。
 しかし、収監されていた刑務所ですが、生活条件が厳しく、受刑者はみんな健康を損ねて長生きできないのが当たり前のような場所であるように感じます。ナワリヌイ氏もそういう条件の監獄であることは知っていた上で、帰国したと思われます。
 支援してくれる人のためにと思えば、もう少し自分の体を大事にしてもいいのに、しょっちゅう懲罰房に入れられていたそうですが、そもそもロシアに帰国しなければ自分の意志を貫徹できたのではとも思えます。

2024年2月25日。ウクライナ侵攻から733日目

2024-02-25 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年2月25日。

 ベラルーシでは今日、ベラルーシ下院及び地方議会議員統一選挙の投票日です。今年に入ってからずっとピリピリムードが続いています。
 とにかく「投票に行きましょう!」と言われ続けていました。
 地下鉄に乗ると「2月25日は選挙の日です。投票しましょう!」という車内放送が流れ、児童図書館の玄関にも選挙のポスターが貼られ、マンションの郵便受けにも候補者略歴のポスターが入れられました。

 私はベラルーシの国籍を持っていないので、投票権がありません。にも関わらず、職場では図書館の職員全員これを読みなさいと「選挙について」という書類が回覧されてくる。
「私は投票できないんですけど。」と断っても、上司から「でも公立施設の正規職員でしょ。これは義務。」と強く言われたので読みました。
 時間がない人(あるいは学のない国民)のためところどころ大事なところは太字にしておきましたよという文章を読むと、想像通り「2月25日投票に行きましょう。期日前投票は・・・」と詳しく書いてありました。
 さらに読んでみると「選挙はショーではない!」と太字で書いてありました。要するに真面目に考えて投票せよ、ということです。
 しかし全部の箇所ではないですが、いくつかの投票所で政府お抱え歌手がコンサートを開くというポスターが貼られました。
 「あ、私、この歌手のファン!」という人がたまたま投票所の近くに住んでいたら、「投票、面倒くさいけど、歌手の〇〇の生歌聞けるから投票所行こうかな。ついでに投票するか。」と考え直すことを見越しているようです。

 あの手この手で投票率を上げようとしています。日本でこういうことをしたらどうなるんでしょうね。投票所(主に学校。だから校庭など)にアイドル歌手を配置したら、投票率が上がるでしょうか。
 ベラルーシは選挙管理員会の努力の甲斐あり、すでに期日前投票で41%の投票率となりました。選挙として成立しますね。

 ちなみにベラルーシ在住の日本人には日本大使館から一斉メールが届き、そこには「邦人の皆様におかれましては、念のため、無用なトラブルに巻き込まれないよう、投票所周辺に近づかないようにしてください。」と注意喚起されました。
 投票権がないからそもそも投票所に行こうと思っていなかったけど、それどころか日本人は近くに近づくのも用心せよ、と日本政府から言われているのですよ。
 投票所歌手の歌も聞きに行けませんね。

 こうして私は大人しく家にいるのですが、幸いインターネットが切断されることも今のところなく、ニュースではベラルーシ大統領が三男を連れて投票したことが報道されています。三男は北京大学に留学中のはずですが、投票のために一時帰国したのでしょう。三男からすると生まれて初めての投票です。
 さらに取材でベラルーシ大統領は次回の大統領選挙に出馬すると発言しました。
 2020年の大統領選挙は大変でしたが、今日の選挙は議員選挙なので静かに終わりそうです。

2024年2月24日。ウクライナ侵攻から2年

2024-02-24 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年2月24日。
 ロシアがウクライナに侵攻してから丸2年となりました。
 まだ終わっていない・・・というのが残念なところです。

 私は毎週土曜日は朝から晩まで日本語の授業で職場にいたため、外の様子が分からないのですが、午後の授業に来た生徒が、来る途中地下鉄の駅で乗り換えたら、オクチャブリスカヤ駅とクパロフスカヤ駅の間の連絡通路で「戦争反対!」のプラカードを掲げたグループがいたのを目撃したと話してくれました。
 白赤白の旗を掲げていたとも。いつも人通りが多い連絡通路で、このような反戦活動をする一団がベラルーシにもまだいるんですね。
 その後、この人たちがどうなったのか、私は知りません。

 ベラルーシでは明日25日に下院及び地方議会議員統一選挙が実施されるため、ピリピリムードが続いています。
 選挙の詳細は明日投稿します。


2024年2月22日。ウクライナ侵攻から730日目

2024-02-22 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年2月22日。今日は一日中雨でした。

 獄死したロシア反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の母親リュドミラさんは今日、動画メッセージを出し、遺体と対面したと明らかにしました。
 埋葬のため息子の遺体の引き渡しを求め続け、司法に訴えるところまで話が進んでいましたが、今日になって密葬をすると約束しないなら遺体を引き渡せないと当局から告げられ、その条件をリュドミラさんは飲んだようです。
 遺体をすぐに引き渡さなかったり、死因特定のため14日間は引き渡せないとか言っていましたが、死亡から6日目にして対面できたようです。


 今日、リガ市議会は市内にあるモスクワ通りと、ロシアの作家や科学者の名前にちなんで名付けられた通りの名前を変更することを決定しました。
 モスクワ通りはラトビアの首都で最長の16キロメートル。1859年にモスクワにちなんで命名されましたが、1938年から1940年までの名称、ラトガレ通りに戻されるそうです。
 他にもプーシキン通りはラトビアの言語学者カール・ミューレンバッハ通りに改称、
 ツルゲーネフ通りはラトビアの芸術家ヴィルヘルム・プルヴィティス通りに改称、
 レルモントフ通りはラトビアの詩人ヴィリス・プルドニス通りに改称、
 ゴーゴリ通りはラトビアのジャーナリスト、エミリア・ベンヤミン通りに改称、
 ロモノーソフ通りはラトビアの女性政治家、ヴァレリヤ・セイレ通りに改称・・・されるそうです。
(すみません、私はラトビア語は不慣れなので、上記の新名称のカタカナ表記が間違っているかもしれません。)

2024年2月20日。ウクライナ侵攻から728日目

2024-02-20 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年2月20日。
 
 ロシア主要メディア「コメルサント」紙によると、ロシアの通販大手「メガマーケット」が「禁書リスト」の存在を認めました。ロシアの「ネット通販協会」が主導し、著名作家の作品の中から、LGBTに関連しそうなものを選んで、一覧表にしたそうです。ロシアでLGBTの性描写を含む書物の「禁書リスト」が発表されました。
 禁書リストにあがったのは252冊。村上春樹の作品も含まれています。『ノルウェイの森』と『スプートニクの恋人』の2冊です。
 他にも日本作家では、吉本ばななの『ハードボイルド / ハードラック』、三島由紀夫の『禁色』、水名瀬雅良の漫画『empty heart~偽りの恋だから~』も含まれています。

 ロシアで2022年12月に「LGBTプロパガンダ禁止法」が改正され、「伝統に反する性的な関係を持つことや、それへの志向、および小児性愛者、性転換を宣伝する情報の流布」が禁止されることになりました。罰金は出版社の場合、80万~500万ルーブル(130万~400万円)です。
 この禁書リストが作られたのは2022年11月ごろ。禁止法が成立する直前です。メガマーケット社は「ロシアのネット書店は、(法改正前に)LGBT関連の本を書棚から隠した」とコメルサント紙に述べました。そして、禁書リストは、ネット出版業界が、「禁止法」の採択を前に、悪いケースに備えておこうとして作ったようです。
 
 ロシア大統領はウクライナ侵攻を、欧米的な価値観からロシア人を守る戦いと位置づけており、「ゆがんだ価値観」とみなす代表格が、LGBTとしています。
 2023年2月には大統領年次教書演説で、「児童虐待、小児性愛までが、彼ら(西側エリート)の規範とされ、(西側では)聖職者や神父は、同性婚を祝福することを強要されている」と述べました。
 ロシア最高裁は2023年11月、LGBTなどの活動を「過激派」認定し、活動を禁止。
 今年1月には虹色のピアスをつけたロシア人女性が、虹色がLGBTを連想させるとして、逮捕される事件も発生。こんなことをするからロシアから外国へ出国しようとする若者が増えるんですよ。

 日本人作家以外に禁書リストに載った主な作家と作品はこのとおりです。
ドストエフスキー『ネートチカ・ネズワーノワ』
オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』
スティーブン・キング『それぞれの季節』『IT』
ジョン・アーヴィング『また会う日まで』『サイダーハウス・ルール』
マルセル・プルースト『失われた時を求めて』
ジャン・ジュネ『花のノートルダム』
アンドレ・ジッド『贋金つくり』
プラトン『饗宴』
ボッカチオ『デカメロン』

ちなみにこの禁書リストはロシア国内が対象なので、ベラルーシには関係がないようです。村上春樹の本など問題なく売られています。図書館にも貸出コーナーにあります。


2023年2月16日。ウクライナ侵攻から724日目

2024-02-16 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年2月16日、ロシア反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が収監されていた極北ヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所で死亡したことをロシア連邦刑務所が発表しました。

 連邦刑務所によりますと、ナワリヌイ氏は刑務所内で散歩後、気分が悪くなり、意識を失ったということです。
 この散歩していた場所がマイナス30度という場所だったようです。
 医師が必要な蘇生措置はすべて行ったものの、死亡したとも説明しています。
 ナワリヌイ氏の死亡についてロシア大統領府のペスコフ報道官は、必要な措置は行っていて特別な指示は必要ないとコメントしました。
 また、プーチン大統領も死亡についての報告を受けているということです。
 死因は調査中としています。
 

筑波大学「高校生アートライター大賞」を日本文化情報センターの生徒が受賞!!!

2024-02-14 | 日本文化情報センター
 日本文化情報センター日本語教室の生徒、クセニヤ・サウタさんが筑波大学主催の第10回高校生アートライター大賞日本語部門に挑戦したところ、今日、大賞を受賞していたことが公表されました!!!

 筑波大学アートライター大賞のHPのリンク先はこちらです。

 もうびっくりです! 先月末の第2次選考を通過したときは、日本語が母国語ではない外国人なので、ハンデがあるから大賞は無理でも何とか入選に入らないものか・・・と願っていました。
 わかりやすく言えば大賞は金メダル、優秀賞は銀メダル、入選は銅メダルみたいなものです。
 ただ、今回大賞に選ばれたのは4人、優秀賞に選ばれたのは16人、入選したのは32人です。
 予定では大賞3人、優秀賞17人、入選30人を選出するはずだったのですが、大賞受賞者の一人に選ばれて本当に運が良かったです。

 大賞と優秀賞受賞者の作品(作文)は優秀作品集に掲載され、ネット上で読めるようになりますので、また後日改めてお知らせします。
 
 今は表彰状と記念品の画材がベラルーシへ無事届くことを祈っています。

・・・・・

 続報です。
 4月に入り、筑波大学から表彰状と記念品が送られてきました。
 心配していましたが、無事に届いてよかったです。
(ベラルーシの税関から)
 記念撮影をしましたので、公開します。改めてサウタさん、大賞受賞おめでとうございます!
 記念品の絵の具で大好きな絵をたくさん描いてください。
 

2024年2月13日。ウクライナ侵攻から721日目

2024-02-13 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年2月13日。

 アメリカのシンクタンク戦争研究所などが今日までに指摘したところによると、ロシアが貨車を並べて防御壁を作っているとのことです。衛星写真などの解析で分かってしまうのでしょうね。
 貨車で作った簡単に作った万里の長城みたいなものでしょうか。防衛網が築かれたのは、親ロシア派拠点の州都ドネツクに近いオレニフカからボルノバハにかけての直線距離で約30キロ。
  並べられた貨車は2100両以上。ロシアが侵攻に伴ってウクライナから奪った貨車も使われているそうです。
 線路は前線の約6キロ奥を平行線のように走っており、実際にはまだ使われていない模様。
 これは通称「ツァー(皇帝)の列車」と呼ばれているそうです。


 

2024年2月12日。ウクライナ侵攻から720日目

2024-02-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年2月12日。

 ロシア当局は今日、エストニアの首相、国務長官、文化相を、刑事事件で「指名手配」しました。ただロシア内務省の指名手配被疑者データベースには、「刑法に基づく指名手配」と表示されているだけで、具体的な罪名は記載されていません。
 電話取材に応じたロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は3氏について、「歴史的記憶とわが国に対する敵対行為に及ぶ者」だと説明しています。
 国営タス通信は先に治安筋の情報として、3氏は第2次世界大戦(World War II)時の「ソ連兵(をたたえる)記念碑を破壊・破損」した罪に問われていると報じました。こちらのほうが詳しいですね。


2024年2月9日。ウクライナ侵攻から717日目

2024-02-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年2月9日。

 ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長は今日、前日ウクライナ軍の新たな総司令官に起用されたオレクサンドル・シルスキー氏について、裏切り者だと批判しました。
 シルスキー氏は1965年7月に当時ソ連の一部だったロシアのウラジーミル地方で生まれ、同世代の多くのウクライナ軍関係者と同様、モスクワの高等軍事学校で学んだそうです。ソ連軍に5年間在籍し、1980年代からウクライナに住んでいる。ソ連崩壊後のロシア軍に在籍したことはありません。それで、ロシアの政治家から裏切り者扱いされるんですか。
 メドベージェフ氏はシルスキー氏が将校としての誓約を破ったと批判。「経歴を見ると、憎悪、軽蔑、嫌悪感を感じる」とメッセージアプリ「テレグラム」に投稿しました。やっぱりこの人、感情的になりすぎてますよ。
 一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ウクライナ軍の総司令官が変わっても、紛争の結果が変わるとは考えていないと発言。記者団との電話会議で「特別軍事作戦の行方を変える要因になるとは考えていない」と述べました。まあ、そう言うでしょうね。


2024年2月8日。ウクライナ侵攻から716日目

2024-02-08 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年2月8日。

 ロシアの中央選挙管理委員会は今日、来月の大統領選挙に関し、ウクライナ侵攻に反対するボリス・ナジェージュジン元下院議員(60)の候補者登録を認めないと決定しました。ああ、やっぱりね、という感じです。
 中央選管は、ナジェージュジン氏が候補者申請をした際に提出した署名の15%以上が無効だったと説明。10万5千筆のうち9千筆以上が無効で、有効署名は9万5587筆となり、候補者登録に必要な10万筆にはわずかに届かないとされました。

 タス通信によると、中央選管委員長は「ナジェージュジンが望むなら、裁判所に訴えることができる」と述べました。
 しかし、ナジェージュジン氏はこの決定に異議を唱えようとしたものの、中央選管はそれを受け付けませんでした。矛盾していますね。
 同氏は、諦めずに最高裁判所に異議を申し立てると、ソーシャルメディア「テレグラム」で表明。「2024年大統領選への立候補は、私の人生で最も重要な政治的決断だ」、「私はロシア全土で20万人以上の署名を集めた。公明正大に集めた」と書き込みました。

 ナジェージュジン氏はBBCの取材で「ロシア政治における一部の決定は残念ながら「法律に従ったものではない」と主張。自らについて、「ロシアが権威主義と軍国主義の道を歩むことを望まない何千万人もの」支持をすでに得ていると述べました。
 ナジェージュジン氏は、国営テレビのトーク番組で政府批判をしており、その立候補は反体制派指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏が北極圏内の監獄から支持を表明したり、亡命中の元ビジネス界の大物ミハイル・ホドルコフスキー氏も支援していました。

 ロシア中央選管委員長は、候補者が4人になるのは明白で、現職のプーチン氏以外の候補は、民族主義指導者のレオニード・スルツキー氏、国会副議長のウラジスラフ・ダヴァンコフ氏、共産党員のニコライ・ハリトーノフ氏としています。これら3氏は、所属する政党がいずれも政府の政策を広く支持しており、真の挑戦者ではないとみられています。
 要するにプーチン氏が一人出馬してそのまま再選されたら、不公平な選挙だと国際社会から責められるので、それをかわすためのカモフラージュの立候補者です。大統領選挙は芝居のようなものです。
 ナジェージュジン氏は、国営テレビのトーク番組で政府批判をしており、その立候補は反体制派指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏が北極圏内監獄から支持を表明したり、亡命中の元ビジネス界の大物ミハイル・ホドルコフスキー氏も支援していました。



 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は今日、同国軍のヴァレリー・ザルジニー総司令官を解任したと発表しました。ロシアの侵攻後に自国の戦争努力を率いてきた両氏をめぐっては、その関係に亀裂が生じているとの憶測が浮上していました。
 ザルジニー氏の後任には、戦闘経験の豊富なオレクサンドル・シルスキー陸軍司令官が任命されました。

 ザルジニー氏はウクライナ兵や国民から信頼される、人気のある将軍で、国民的英雄のような存在で、最近の同氏の支持率は、ゼレンスキー氏を上回っていました。でもそれに大統領が嫉妬したという単純な話ではないと思います。
 ウクライナ大統領が自分の感情を優先したり、大統領の座を取られると危惧しているようには思えません。
 おそらく戦争の決着を早くつけたいと大統領は相当に焦っていると思われます。
 今年はロシアでもベラルーシでもアメリカでも大統領選挙があることがその理由でしょう。
 特にアメリカの大統領にトランプ氏が返り咲いたら、ウクライナは大苦境に立たされます。しかし、それはアメリカの将来にとってもよくないことです。ともかくバイデン政権のうちに勝利したいというのがウクライナの本音でしょう。
 また戦況によってはザルジニー氏が再び元のポストに戻ってくる可能性もあります。


バラノヴィチ図書館「日本を愛する人の会」(6)

2024-02-04 | 日本文化情報センター
 そしてもう一枚記念写真です。
 写っている男性はバラノヴィチ在住のビクトルさん。日本文化情報センター日本語教室の元生徒です。
 ミンスクに住んでいたときがあり、そのころは弊センターの授業に通っていたのですが、現在はバラノヴィチ市に住んでいます。日本語を忘れないように復習しているそうです。久しぶりに元生徒に会えてよかったです。
 
 帰りは電車だったのですが、バラノヴィチ駅までビクトルさんが送ってくれました。
 そしてバラノヴィチ市立中央図書館司書のナタリヤさん、オリガ・アレクサンドロヴナさんのおかげでスムーズにイベント進行が進みました。
 ミンスク・バラノヴィチ間の電車代はチロ基金から支援していただきました。
 日本、バラノヴィチ、ミンスクからのご協力のおかげです。
 支援者の皆様には心から感謝申し上げます。

 日本より小さい国のベラルーシも意外と広く、あちこちに日本文化ファンがいるので、理解のある図書館のあるところへはできる限り出張レクチャーに行きたいと考えています。
 

 こちらはバラノヴィチのメディアのリンク先です。記事はロシア語ですが、画像が見られます。


YouTubeで動画を公開しました。リンク先はこちら
 
VismutさんがTiktokで動画を作成してくれました。こちらをご覧ください。