ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

もうすぐ出発&朝日新聞に掲載されました!

2008-02-18 | ベラルーシ文化
 あと数時間でトーダルの日本公演に向けて出発します。何だか緊張しますねえ。
 でももうすぐトーダルの歌声が日本で響くかと思うと、うれしいですねえ。あとは無事日本まで連れて行くだけですね。

 ところで、トーダルの初来日について、朝日新聞さんからトーダルはインタビューされていまして・・・23日のコンサートまでに記事が掲載される、というお話だったんですけど、今のところ、まだ掲載されていないみたいですね。

 ・・・と思っていたら、今日(2月18日付)朝日新聞の夕刊『関西版、社会面』に、掲載されました!
 載るかどうかお約束できません、と記者さんから言われていたトーダルの写真も掲載されましたよ。おお・・・
 関西圏にお住まいの皆様、是非、ご覧ください!
 そうでない方も、朝日新聞のサイトでご覧ください。
「日本の童謡、ベラルーシ語で歌ったらチャート1位に」

http://www.asahi.com/kansai/entertainment/news/OSK200802180010.html


 トーダルにはこの新聞を一番の日本土産にしてもらいましょう。
 しかし、朝日新聞の記者さんからは
「トーダルさんってベラルーシ人ですか?」
ときかれて、驚きました。(^^;) でも、記者のSさん、本当にありがとうございました! (時差のせいで日本時間の朝4時に電話してくださった・・・)

 私はまだ記事を読んだわけではないので分かりませんが、記者さんはトーダルをただベラルーシから日本へ歌いに来る歌手、というふうにではなく、今や死語になりつつあるベラルーシ語を音楽を通じて継承していこうとして努力している歌手、という視点で記事を書いてくれるようなお話だったので、うれしかったです。

・・・と思っていたんだけど、実際には違っていましたね。(^^;)
 でもいいんです。ベラルーシのことを日本の新聞記者に質問されるだけでも、ありがたいことです。

 ベラルーシでも貴重になりつつある、そして日本ではめったと聞かれないベラルーシ語ソングをぜひ聴きに来てください。


トーダル初来日そして初コンサート!!!

2008-02-17 | ベラルーシ文化
 ついに!
ベラルーシ人アーティスト、トーダルが日本へやってくることになりました!
 それは「自分のヨーコ・オノ」を探すため・・・ではなく(^^;) 日本の音楽イベントに出演することになったからです。

 京都にあるヨーロッパ輸入雑貨ショップVesna! が開店5周年を迎えるのを記念して、コンサートを2月23日と3月1日に開催します。
 この音楽イベントにトーダルが特別出演します。ついに日本に来ることになったトーダルに会いに、そしてバリトンの美声を聴きに京都へぜひお越しください。

 トーダルは日本の歌「月と日」収録曲を歌います。予定は「村祭」「浜辺の歌」「十五夜お月さん」「故郷」「朧月夜」。
 このうち3曲はオルケステル・ドレイデルさんと夢の共演。日本公演バージョンを演奏します。(「十五夜お月さん」は果たして日本語で歌えるのか? 注目。)
 そのほか日本の歌ではない自分の持ち歌2曲も披露しますので、お楽しみに!

* 特に2回目の3月のライブはチケットの残りが少なくなってきていますので、ご希望の方はお早めに!


Vesna! 開店5周年記念イベント

『Part.1』 東欧とロシア音楽演奏会

*日時  2008年 2月23日(土) 午後5時30分 開演(5時開場)
*場所  京都府京都文化博物館 別館ホール(京都市中京区三条高倉)
*入場料 3,000円(チケット制・全席自由・限定180名様)

*京都府京都文化博物館 別館ホール HPはこちら*

http://www.bunpaku.or.jp/exhi_hall.html
 

*出演者の方々 (出演順)

■Vesna!マトリョミン合奏部(電子楽器マトリョミン)
  合奏部部員でマトリョミン演奏致します。頑張ります!!(←部長さんより)

http://www.mandarinelectron.com/matryomin/club_vesna.html


■オルケステル・ドレイデル(東欧ユダヤ音楽クレズマー楽団)
(樋上千寿:クラリネット 白石雅子:アコーディオン 高橋延吉:ドラム)
シャガール研究者で演奏家の樋上を中心に2003年4月結成。
東欧ユダヤ音楽の研究と演奏活動を開始する。2007年には宇都宮美術館と
千葉市美術館主催のシャガール展関連イベントで演奏を依頼される。

*オルケステル・ドレイデルホームページはこちら*

http://www.geocities.jp/smile_dreydel/dreydel.html
 

■トーダル(ベラルーシ語音楽グループ「トーダル&WZ-オルキエストラ」リーダー)

ボーカル、ギター、クラリネット担当。ベラルーシ共和国グロドノ州出身
ベラルーシ共和国より今回の演奏会に出演する為、初来日。
2005年9月 日本でお馴染みの四季の歌をベラルーシ語に翻訳、アレンジした
曲10曲を収録したCD「月と日」をベラルーシ国内にて発表。
収録曲「村祭」はベラルーシ語音楽部門ヒットチャートで1位となる。

*トーダル「月と日」についてはこちら*

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/songs/index.html
 

こちらの過去ログ(HP「ベラルーシの部屋」2006年5月過去ログ)で、「月と日」コンサートの画像がたくさん見られます。

http://belapakoi.s1.xrea.com/logs/2006/index.html


(トーダルのことや、作品について、とっても詳しく解説している「みつばちマーサのベラルーシ音楽ブログ」もぜひぜひご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/mitsubachimasa
 

 このコンサートでトーダルが演奏するのは・・・
「故郷」「浜辺の歌」「村祭」「十五夜お月さん」「朧月夜」
「緑の樫の木」(ベラルーシ民謡。アルバム「バラード」収録曲。)
「道」(アルバム「薔薇と踊るタンゴ」収録曲)
「海」(アルバム「長い引き出しの歌」収録曲)
 ・・・の予定です。お楽しみに!!!
 

『Part.2』 SPECIAL THANKS!ライブ

*日時  2008年 3月1日(土)午後7時
*場所  ライブハウス『アバンギルド』(京都・木屋町三条下ル ニュー京都ビル3F)
*入場料 4,000円 (チケット制・限定80名様)
     ※1ドリンク+フード+プレゼント+楽しいゲスト達+音楽+笑顔 付き
     ※Part.1と2、両方のイベントにご参加頂ける場合、300円引き

トーダルのほか、Vesna!マトリョミン合奏部、オルケステル・ドレイデルのメンバー、さらに秘密ゲストが出演します。お楽しみに!
このライブでトーダルが演奏するのは・・・
「村祭」「故郷」のほか
「満足しているオンドリの歌」 (アルバム「オモチャヤサン」収録曲)
「SOS」(アルバム「愛の汽車」収録曲)
・・・の予定です。
 これらのベラルーシ楽曲の歌詞の日本語訳については「みつばちマーサのベラルーシ音楽ブログ」をご覧ください。

 このほか、マトリョミン合奏部とロシア語で「わにのゲーナの歌」を歌います。ロシアンアニメソングを歌うトーダルは聴いたことないので、楽しみ!
 それに、オルケステル・ドレイデルさんといっしょにクレズマー(ユダヤ音楽)も演奏するので、ベラルーシ人が聴いたことないトーダルが日本で見られるかと思うと、得した気分ですねえ。


*ライブハウス『アバンギルド』の HPはこちら*

http://www.urbanguild.net/
 



●チケットのお求めは、雑貨ショップVesna!まで●

 お電話、メール、または店頭でお求めください。ただいま好評発売中です。
 詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

http://vesna-ltd.com/event/5event.html


 コンサート会場ではトーダルをはじめ、出演者の皆さんのCDを販売いたします。
 この機会にぜひ、お求めください。


チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第71回」

2008-02-13 |   ビタペクト配布活動
 2月12日にビタペクト2と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村での第71回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクト2を6個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2は合計1447個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1090部となりました。
  
 今回で通算81目のビタペクト2の配布となりました。
 のべ人数になりますが、現時点で1447人分のビタペクト2、そして1090家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(ビタペクト2を開発、製造、販売しているベルラド研究所のサイトはこちらです。)

http://www.belrad.nsys.by




(家族A)
 ゴメリ州ペトリコフ地区(チェルノブイリ原発から約130キロ)ノーブイエ・ゴロブチツィ村から来た家族。
 お母さんには5人の子どもがいますが、一番年上の子どもは18歳で、今回の保養には来ていません。さらにモズィリに住む親戚の子どもと、洗礼子を連れてきていました。
 この家族には2個のビタペクト2を渡しました。それぞれの体内放射能値はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト2を渡しました。

母親     14ベクレル
男子(17歳)18ベクレル
男子(13歳)47ベクレル ○
女子 (7歳) 0ベクレル
男子(9ヶ月)16ベクレル
親戚の子(6歳)0ベクレル
洗礼子(13歳)26ベクレル ○  

 一家族の中で、0ベクレルと47ベクレルの子どもがいることに驚きました。同じものを食べているはずなのですが・・・。
 お母さんのお話によると、子どもたちはみんな風邪をよくひき、ひくとなかなか治らない、ということでした。
 17歳の男の子は、心臓に雑音が聞こえるそうです。しかし、男の子たちはスポーツが、女の子たちは歌を歌うのが好きで、活発に学校生活を楽しんでいるそうです。
 お母さんは子どもたちにビタミン剤をあげたいと思っていますが、高くて全員に十分なほど、買うことができない、と話していました。冬場は代わりにイチゴのジャムなどを食べさせて、ビタミンを取るようにしているということでした。
 ジャムは果物だから、ビタミンが含まれ、体によい、冬はたくさん食べるほうがいいと思っているベラルーシ人はとても多いです。
 でも日本人の私からすると、ジャムを作る際に加熱しているので、熱に弱いビタミンは壊れてしまっているように思います。また、砂糖が大量に入っているので、ジャムを食べ過ぎると肥満のもとになるような気がするのですが・・・。

 
(家族B)

 ゴメリ州ペトリコフ地区コパトケビッチ村から来た家族。
 お母さんには3人の子どもがいます。それから甥っ子と姪っ子、二人の友人の子どもを引率してきていました。
 この家族には4個のビタペクト2を渡しました。それぞれの体内放射能値はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト2を渡しました。

母親     21ベクレル ○
長女(11歳)51ベクレル ○
次女 (8歳)43ベクレル ○ 
三女 (7歳)45ベクレル ○
甥 (11歳) 0ベクレル
姪  (7歳) 0ベクレル
女子 (6歳) 0ベクレル
女子(10歳) 0ベクレル

 この家族は放射能値が全員高かったです。同じ村に住んでいても、一緒に暮らしていない甥っ子や姪っ子、友人の子どもは0ベクレルでした。
 この家族の食材に何か問題があるのかもしれません。
 やはり、この家族もよく風邪をひき、ひくとなかなか治らない、扁桃腺が腫れるということでした。さらに子どもたちは乳歯が他の子どもよりも早く抜け始め、生えてきた永久歯も、大きさが小さく、歪んで生えているそうです。
 ベラルーシにはこのように歯に問題がある子どもが多く、それ専用の歯に塗る塗り薬が売られています。
 食後、毎回その薬を塗れば歯が強くなるそうです。

 他には体内放射能値は0ベクレルでしたが、甥っ子が生まれつき腎臓病を持っているそうです。
 子どもたちはとてもおとなしい、お行儀のよい子どもたちばかりでした。(理想的・・・)
 今回も子ども達に折り紙や、折り紙の作り方のコピー、自分で作る凧などをプレゼントしました。
 とても喜んでいましたが、本当におとなしい子どもたちで、騒いだりその場で包装を開けたりなどせず、大切そうに触っていました。(お母さんたちに躾のコツをきいておけばよかったです。)
 何か日本のことで、知りたいことはないですか? と尋ねたら、
「日本にもバレンタインデーはありますか?」
ときかれました。ホワイトデーの話もしたら、日本人は一ヶ月も返事を考えるのかと、とても驚いていました。
 
 最後になりましたが、ビタペクト2の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄付してくださった方々、またバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。