ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年5月31日。ウクライナ侵攻から97日目

2022-05-31 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月31日。ミンスクはやや天気が持ち直しました。

 ベラルーシ全土でカードでの支払いができなくなっています。大規模な不具合が発生したとのことです。ベラルーシでは、こういうことがこれからもくり返し起きそうです。
 ・・・と書いてから数時間後の午後1時頃、不具合が回復しました。


 ロシア安全保障会議のパトルシェフ長官は「ポーランドはすでにウクライナ西部の領土を占領するための行動を始めている。」と述べ、強い警戒感を表しています。ロシアメディアの報道によります。


 「幸福な子供時代ランキング」というものがあるんですね。
 今日のベラルーシメディアの報道によるとベラルーシは35位にランキング。これは低い水準だとしながらも、イギリス、デンマーク、ポーランド、アメリカより子供向けサービスの水準はベラルーシのほうが高かったとしています。
 このランキングの元データを調べたのですが、よく分からない(検索してすっと「あ、これだ!」と思うデータがヒットしなかった)そうしたら急に懸命に検索する気がなくなってしまいました。
 こういう幸せランキングって、正しいのかどうかよく分からない気がしたからです。外枠(子供の人権を守る法律があるとか、公教育無償とか)で順位付けしているだけのような気がします。
 あなたの住んでいる国は幸せな子供時代ランキング上位国ですよ、と言われたって、その子どもが、学校でいじめにあっていたりしたら、いくら国が制度的にほめられても、その子は不幸な子供時代をすごしていることになるでしょう。
 それにしても、今のウクライナの子どもたちの「子供時代の幸福度」は何番目の順位になったのか教えてほしいです。


 ロシア国防省によると、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所の地下にあった冷蔵車の中から、ウクライナ軍の兵士152人の遺体を発見したということです。これはありえることだと思いますが、この冷蔵車をふき飛ばすためなのか爆発物(地雷?)が仕掛けられていたとも発表しています。
 ウクライナ軍兵士が仲間の戦死者の遺体の腐敗を遅らせるために冷蔵庫で保管しようとしていたのかもしれませんが、それだったら、その下にウクライナ軍が爆発物をしかけるでしょうか?
 ロシア軍が一時占領していた地域へ住民が戻ると、自宅の中に爆発物が仕掛けられていた、というニュースを何度も聞きましたが、これをウクライナ側は「当然ロシア軍が撤退する前に仕掛けた。」としており、ロシア側は「ウクライナ(ナチス)軍がウクライナ(新ロシア派)人の家にしかけた。」と主張しています。
 今回見つかった遺体とその爆発物もロシア側はウクライナ軍のせいにするでしょう。


 タス通信によると、セベロドネツクにあるアゾト化学工場で有害化学物質を含むタンクが爆破されました。硝酸がタンクに入っていた可能性があります。
 工場の近辺は現時点においてウクライナ軍の管理下にあり、地元住民の避難が行われたかどうかは確認されていません。


2022年5月30日。ウクライナ侵攻から96日目

2022-05-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月30日。ミンスクはほぼ一日雨です。

 ウクライナ東部2州では激しい戦闘が続いています・・・。

 ウクライナの前大統領ポロシェンコ氏がポーランドに出国しました。今まで何度も出国しようとして3度めの正直で出国できました。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナ侵攻が始まって初めてキーウを離れ、ハリキウ州を視察しました。
 現地の部隊の慰問、兵士への激励、勲章授与を行うと同時に、ウクライナ保安局トップに対し「侵攻当初からハルキウ防衛のために働かず、自分のことばかり考えていた」と非難し解雇しました。


 ロシアのタス通信によると、ウクライナの穀物のロシアへの輸出が開始したそうです。
 ロシアから見ると輸出(ロシアへの輸入)ですが、ウクライナから見ると略奪です。
 世界的に食料不足、食料高騰が心配されているなか、ロシアはウクライナの穀物を自国領内にどんどん運び込んでいるということですね。
 しかしまあ、戦争なんて大昔から略奪行為そのもののことを指していますからね。

 ベラルーシのメディアは、ポーランドは今後ウクライナへエネルギー供給を続けるが、有償に切り替えると報道しています。

 オランダは輸入しているロシアの天然ガスの支払いをロシア・ルーブルで求められていましたが、拒否しました。
 明日からロシアから天然ガスの供給が停止することをガスプロム社から通告を受けていましたが、今日決定を発表しました。
 他の国からのエネルギー供給の目処が立っているならいいのですが。


 ベラビア航空は夏季のイスラエル行きのフライトを全て停止しました。イスラエル側がベラルーシの航空機に対する受け入れを拒否したためです。つまり給油などもできないということです。


 IMFやらユーラシア国際銀行やらが今年のロシアとベラルーシの経済状況の行く末を予測しているのですが、どれを読んでも、ベラルーシ経済が落ち込むと予想されており、その下げ幅がロシアのそれより、ベラルーシのほうが深刻でした。ロシアと違って天然資源もほとんどないベラルーシのほうが経済の落ち込みが激しいようです。


 去年3月26日、ミンスク市内と地方都市でテロを起こそうとしていた男性を逮捕したと報道がありました。
 この男性の裁判が今日行われ、22年間の更生施設での懲役刑の判決が出ました。


 ウクライナの孤児にロシアの国籍を簡略された手続きで与えることができる、という法律が施行されるそうです。この戦乱の中で、保護者がいない(死亡した。あるいは生きているのに、それを証明できなかった)ウクライナ人の子どもがどんどんロシア人にさせられる可能性があります。
 

2022年5月29日。ウクライナ侵攻から95日目

2022-05-29 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月29日。今日もミンスクは不安定な天気でした。

 ノルウェー外務省は、ノルウェー語で「Hviterussland」と表記していたベラルーシ共和国の呼称を「Belarus」に変更し、今日から新表記を使用します。

 Hviterusslandを直訳すると白ロシア。
 これだとロシア連邦の一部だという印象を与えますね。特に今はロシアから切り離されて捉えてほしいと願っているベラルーシ人も多いと思います。

 ベラルーシをロシアの一地方だと勘違いしている人は多いと思います。
(ロシアにある「ベラルー市」という町だと思っている日本人もいる。)

 ドイツ語でもベラルーシはWeißrusslandで、白ロシアだし、他にも白いロシアという表現を使っている言語はたくさんあるでしょう。

 ちなみにロシア語ではベラルーシ(国名)はベラルーシなのですが、「ベラルーシの」という形容詞になると、белорусский となり、ベロルースキーになります。
 このベロがロシア語っぽい表現で、「ベラルーシの」をベラルーシ語にすると беларускі で、ベラルースキー となり、この「ベラ」がベラルーシ語っぽいなと思います。

「ベラルーシ」という国名をベラルーシ語で書くと「Беларусь」で、ロシア語でも同じなのですが、ソ連時代ロシア語っぽく「Белоруссия」と表記していました。これをカタカナ表記すると「ベロルシヤ」になりますが、「ルシヤ」の部分を日本語に訳して「ロシア」にし、全部で「ベロロシア」と訳したため、昔学校で「ベロロシア・ソビエト社会主義共和国ってそういや習ったなあ。」
という日本人や、「ベロ」が「白」に訳されて、
「いや、白ロシア・ソビエト社会主義共和国じゃなかったっけ?」
という日本人もいます。

 ロシア語としての「Белоруссия」という表記は、今でも残っていて、ベラルーシのこと「Белоруссия」と呼んでもいいのですが、そう呼んでいるのは大概ロシア人で、ベラルーシ人は、
「ベラルーシはベラルーシだ。ベロルシヤではない。」
と主張している(ロシア人の間にも「ベラルーシ」という呼称を広めて定着させようとしている)ことが多いです。
 
 「ベラルーシ」は「白いルーシ」のことですが、「結局、白いロシアでしょ?」と思われる方もいるかもしれません。しかし、ルーシとロシア(特に今のロシア連邦)は違うものです。
 昔、日本のことを「大和(やまと)」と呼んでいたことを引き合いに出して、例えると、仮に日本のどこかに「白大和」という地方があったとして、それがその後独立国家になったとする。これを「白日本」と訳すのはあまり正しくないし、外国人に誤解されそうですね。

 ちなみに「大きいルーシ」はロシアになり、「小さいルーシ」はウクライナになり、「白いルーシ」はベラルーシになりました。
 それから「赤いルーシ」も「黒いルーシ」もあったのですが、赤いルーシは今のウクライナの中にあり(小さいルーシの一部になって、個別に「赤いルーシ」と呼ばれなくなった。)黒いルーシはベラルーシの中にあり(同様に個別に「黒いルーシ」と呼ばれなくなった。諸説ありますが、黒いルーシは今のベラルーシ西部の一部になったと言われています。)残った三つのルーシが、兄弟国と呼ばれるようになったのですが、残念ながら、今は戦争状態です。


2022年5月28日。ウクライナ侵攻から94日目

2022-05-28 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月28日。ミンスクは雨が降ったりやんだり、気温も下がり、とても寒いです。

 ミンスク市中心部にある複数のユースホステルにロシアから多くの若い男性(しかも、いわゆるガタイのいいお兄さんたち)が団体で宿泊しているという噂が飛んでいます。
 ウラジオストックから来たロシア人や、外見が中央アジア出身と思われる人たちだそうです。
 つっまり、ロシアからベラルーシに入り、その後ウクライナ入りする予定のロシア軍兵士なのでは?という憶測がされているですが、ホステル従業員は、ロシア人の団体宿泊客などうちには泊まっていないとメディアの取材に答えたケースもあります。(回答がないホステルもあります。)


 ウクライナの前大統領、ポロシェンコ氏はウクライナから出国しようとして、国境検問所で出国を許可されず、国内にとどまっています。
 ウクライナ侵攻後、軍服を着て祖国防衛のため戦っている姿をメディアに出しては、ロシア大統領を信じるなと声を上げていた同氏ですが・・・

 
 5月のベラルーシ国内の物価高は1%上がっただけで、インフレが緩やかになってきたと発表されました。意外とベラルーシ・ルーブル安も回復して、侵攻前の水準に戻りました。
 でも綱渡りの状況のままだと思います。
 

 ロイター通信の報道によると、マリウポリを制圧後、初めて船舶が入港し、船は金属約2700トンを積み込んで、約160キロ離れたロシア南部のロストフナドヌーに運ぼうとしています。ウクライナ政府側は「略奪行為だ」と非難しています。
 第二次世界大戦中、サンクトペテルブルグの宮殿にあった琥珀などがごっそりナチスドイツ軍に略奪されてしまいましたね。


 5月30日と31日にブリュッセルで開催されるEUの臨時会合で、ウクライナの穀物の陸路による輸送ルートの代替案が話し合われます。
 黒海に面したウクライナの港がロシア軍によって使えなくなっていたり、水雷が浮かんでいて船が近づけなく鳴ってしまい、ウクライナ産穀物が輸出できなくなっている問題(そのため世界的な食糧危機が起こるという問題)を解決するために、まずウクライナから陸路でベラルーシへ輸送し、それからバルト諸国の港へ輸送。バルト三国の港から船で輸送するという案です。
 ベラルーシ政府と合意する必要が出てきますが、どうなるでしょうか。

2022年5月27日。ウクライナ侵攻から93日目

2022-05-27 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月27日。ミンスクは気温が下がり、天気が不安定な状態が続いています。

 ベラルーシ軍は南部作戦管区を創設することを計画していると ベラルーシ大統領が国防省での軍事安全保障の問題に関する会議で述べました。南部というのは、もちろんウクライナ国境付近ということです。

 6月1日から8月31日まで、ゴメリ州内ホイニキ地区、ロエフ地区、ブラーギン地区の居住者は対ウクライナ国境地帯に立ち入ることが禁止されることになりました。

 ベラルーシは明日からベラルーシへ入国する外国人へのPCR検査を停止します。
 
 ベラルーシにあるエストニアのビザセンターが一時的に業務を停止しました。

 ロシア極東の沿海地方議会で、共産党所属の議員がウクライナでの軍事作戦の即時中止と軍の撤退を求めるプーチン大統領宛ての声明文を読み上げ、議場から退場させられました。
 27日の議会で、共産党のワシュケビッチ議員が「作戦をやめなければロシアはますます孤立する。国に大きな貢献をするはずだった若者らが戦闘で障害者になっている。軍の即時撤退を求める」との声明文を読み上げました。4人の共産党議員も署名していたそうです。
 この議員たちは後日処分を受けそうですね・・・。

 ロシアの軍事裁判所は同国軍のウクライナ侵攻作戦への参加を拒否し除隊処分となった国家親衛軍の兵士115人による異議申し立てを棄却しました。


 ロシアの駐日大使は25日、広島市が8月6日の平和記念式典にロシアやベラルーシの代表を招待しないと明らかにしたことについて、「自称反核運動の指導者」による「恥ずべき措置」と反発しました。チェルノブイリ原発事故の被害を受けたベラルーシの代表も今年は招待されないんですね・・・。今年は仕方がないことかもしれません。


 アメリカ商務省は、先月、ロシアの航空会社3社に対し、部品などの輸出を禁止すると発表。
 ドイツのシーメンスは、ロシアの鉄道市場からの撤退を発表。列車や部品を新たに入手できないため、運行停止に陥る恐れがあるといいます。ロシアのエンジニアは交換のため使える部品を中国などで探しているそうです。

 アエロフロートが保有する航空機の大半は、アメリカのボーイング製やヨーロッパのエアバス製です。今後、部品が入手困難となり、3カ月後には、一部の航空機を分解して、部品を再利用する見通しだと、アメリカのメディアは報じています。

 
 ロシアのメディアによると中国がロシアの航空会社のボーイングとエアバスの航空機に対して領空を閉鎖したと報道しています。適正に整備されていないため墜落する可能性が高いからと中国側が判断しているそうです。


 

2022年5月26日。ウクライナ侵攻から92日目

2022-05-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月26日。ミンスクは風が強いです。

 ベラルーシ国防相は、ベラルーシの軍隊は戦争のために道具ではない、戦争を防ぐために軍隊はあるのだ、と発言しました。さらに、(戦争を防ぐために)最新兵器の開発を続けるとも述べました。
 またベラルーシ領空内へNATOによる偵察飛行が頻繁に飛行してきていると指摘。しかし、綿密に飛行を追跡しており、詳細を把握しているそうです。

 
 撮影日が不明なのですが、ポーランドとベラルーシの国境に有刺鉄線が張られているところへ、難民(スペイン語で「助けて!」と叫んでいるのですが国籍不明)が、ベラルーシ国境警備隊から、「ポーランド側へ行け」と強制され、さらにはボコボコに警棒(?)で殴っているようすが、ポーランド側から撮影され、動画として出回っています。
 難民の中には「妊娠しています!」と訴える女性も。
 ポーランド側は、難民が有刺鉄線のせいで怪我をしてしまい、その治療をポーランド側が行っているとしています。


 今日、ベラルーシの軍人が許可なく国境を超えて、リトアニア側に入りました。詳細は不明です。亡命目的かもしれません。


 ベラルーシの大学生がロシアの極東やシベリアの建設現場で建設作業に従事させられることが発表されました。
 ベラルーシにはベラルーシ共和国青年団というソ連時代のコムソモールに似た組織があります。ベラルーシの大学生だからといって必ず入団しないといけない義務はありません。
(コムソモールは入っていないと、就職不利になったりしたので、原則全員入っていました。)
 ベラルーシ共和国青年団は、ボランティアのようなよい活動もしていますが、政治の影響も強く受けているため、2020年の大統領選挙後、退団した団員が大量発生しました。

 その代表が今日、上記の決定を発表しました。ベラルーシ共和国青年団が、遠いシベリアへ行って、建設作業の手伝いをしないといけないのか。よっぽど人手不足なのでしょうか。
 行き先は、サハ共和国(ヤクート)のチャヤンディンスコエ油ガスコンデンセート油田の施設。ケメロヴォ(シベリア)にある留学生の建物「クズバス」。ケメロヴォ州ノボクズネツク。ヤマロネネツ自治管区(極北)の「ボヴァネンコヴォ」。
 中心都市なら大学もあって、その地の大学生との交流もできるでしょうが、建設作業を外国のためにベラルーシ人の大学生が喜んでするでしょうか。まあ、団員だったら、いやでも数を揃えて、ロシアに派遣しないといけなくなると思いますが。


 ロシア議会は職業軍人になる年齢制限である上限40歳を撤廃しました。軍人も人手不足になっているようです。ちなみにベラルーシでは職業軍人は45歳が定年退職の年齢です。ただ、階級によっては45歳で定年退職しなくてもよいことになっています。


2022年7月日本語能力試験ミンスク会場中止

2022-05-26 | 日本文化情報センター
 これから申込者に受験料返金作業が始まります。
 弊センター日本語教室の生徒の悲鳴が聞こえてきそうです。
 みんなお金なんかいらないんですよ。それより受験機会です。
 ベラルーシでは試験会場がミンスク一箇所だけで、しかも1年に1回しか実施されないので、今回で3年(3回)連続中止です。

 代替試験を12月に行ってほしいと署名運動までベラルーシ人は行ったのですが、ともかく誰も(現地の実行委員会も国際交流基金日本語試験センターも)「前向きに検討します。」「今年は難しくても来年は・・・」といった言葉をベラルーシ人の日本語学習者にはかけてくれません。


 仕方がないので、一昨年と昨年に引き続き、今年もチロ基金提供「私たちのテスト2022」を実施することを決定しました。このような救済措置にチロ基金の寄付金を使わなくてはと思います。
 すでに生徒全員に連絡しました。少しでも生徒の悲憤が収まればいいと思っています。
 「私たちのテスト」について詳しくはこちらこちらです。

 
 試験資材が期日までに届かないから、というのが中止の理由なら、同じく例年7月中旬に行われる日本の文部科学省が実施している国費外国人留学生選考試験も行われないでしょう。
 募集そのものがないので、ベラルーシ人は私費留学するしかありません。コロナが収束すれば、日本にも入国しやすくなるのですが・・・。
 ベラルーシ人日本語学習者にとって今はともかく学力を上げ、あとは貯金に励む時期ですね。

 チロ基金提供私たちのテストは受験者は無料で、合否によって9月に始まる新学年度のクラス分けに結果を使います。
 「私たちのテスト」実施のために寄付金をお寄せくださった支援者の方には御礼を申し上げます。
 また改めて結果をご報告します。
 

2022年5月25日。ウクライナ侵攻から91日目

2022-05-25 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月25日。
 ミンスクは初夏らしい良い天気でした。
 
 ロシアの法律が改定され、ヘルソン州とザポリージャ州の住民は簡略された手続きにより、すぐにロシア国籍をもらえることになりました。
 逆にロシア国民がウクライナに入国するときにビザが必要になりました。

 ロシア大統領と国防省は負傷したロシア兵が入院している病院をお見舞いのために訪問しました。
 
 ロシアの特別軍事行動に反対の立場を表明していたウズベキスタン出身の歌手ナルギスが、今日モスクワの空港で出国前に逮捕されました。
 ウズベキスタンに移送させられ、これから50年間はロシアへの入国禁止だそうです。
 ナルギスの年齢は今年52歳。102歳までロシア入国禁止ですか・・・。


 リトアニア鉄道はベラルーシの金属類と木材の輸送を6月から禁止すると発表しました。


 国際原子力機関は、現在ウクライナのザポリージャ原発に入ることができなくなっていると懸念を発表しました。調査などのために原発に立ち入ることができないということです。
 同原発はロシア軍が掌握していますが実際の運営はウクライナ企業が以前と変わらず行っています。
 この二重の状態が異常です。


 アゾフ連隊の副司令官の妻がメディアの取材で離したところによると、捕虜になった夫とは簡単に電話で話ができたとのこと。食事も水も与えられており、暴行なども受けていないそうです。

 他のメディアの報道では、負傷したアゾフ連隊上層部のほとんどはオレネフカ村に連れて行かれ、残りはノボアゾフスク市の病院に入院させられました。
 ウクライナ側は初の戦争裁判の被告で、終身刑判決を受けたロシアの軍人と、アゾフ連隊の兵衛医師との交換を考えていたそうです。
 今でもその可能性はあるそうですが、終身刑の判決が出ている軍人と捕虜交換するでしょうか?


 チェチェン共和国の首長は「6秒でロシアの対ポーランド特別軍事行動は完遂できる。」と発言しました。
 

 サンクトペテルブルグで、ロシア大統領ではなくベラルーシ大統領を侮辱する発言をした34歳のベラルーシ人男性が、警察に逮捕されました。すぐに身柄をベラルーシに引き渡されます。
 ロシアとベラルーシの警察は連携し合ってますね。


 今日も朝からウクライナに隣接するベルゴロド州の村がウクライナ軍により砲撃され・・・というニュース記事の見出しを見て、それっきり詳しく読もうという気にならず、昼頃になるとフェイクでしたというニュースが流れ、だんだんどうでもよくなってきて、夕方はもうみんなそんなニュースのことは忘れている・・・という状態です。
 ニュースを見ていてもどこまでが本当なのか、見極めるのは難しい世界に生きています。

 
 

2022年5月24日。ウクライナ侵攻から90日目

2022-05-24 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月24日。今日で3ヶ月です。

 ウクライナは600万人が国を離れ避難民になりました。

 戦時下のウクライナでは、18~60歳の男性は、原則として出国が認められませんが、これを可能にすることを求める請願書に2万5千人の署名がインターネット上で集まっているそうです。
 記者会見で請願書への意見を求められたウクライナ大統領は、ロシア軍が攻撃を続けているウクライナ東部で「毎日50~100人が犠牲になるかもしれない情勢の下、彼らは国家と我々の独立を守っている」と強調し、「自分がこのような請願書に対処するのにふさわしい人物と思わない」と述べました。
 さらに「この請願書は誰に向けたものなのか。地元を守るために命を落とした息子を持つ親たちに、この請願書を示せるのか。署名者の多くは、生まれ故郷を守ろうとしていない。」と不快感を示したそうです。
 どちらの気持ちも分かりますね・・・。
 一言でウクライナ人と言っても、いろいろな考えの人がおり、(ウクライナでは)発言の自由もあるし、権利もある。だから分断が起きてしまうという皮肉です。でも、日本人も同じですよ。災害の後などにこういう傾向が表面化することが多いです。


 スイス・ジュネーブにあるロシア国連代表部の参事官が、ウクライナ侵攻に抗議し、辞職した件についてですが、スイスに亡命したそうです。
 他にも離職したロシア人外交官と違って、「祖国を恥ずかしく思う。ロシアー大統領はウクライナに対する犯罪だけではなく、自国民に対しても犯罪を犯した。」など厳しく政権批判。しばらく祖国には帰国できないでしょう。亡命して正解です。
 ボンダレフ氏は、ロシアが侵攻という「過激な手段を講じた」ことに、同僚たちは当初、「幸福、喜び、陶酔」を感じていたと話しました。その同僚たちも
「今ではあまり喜んではいない。いくつかの問題、とりわけ経済の問題に直面しているからだ」、「しかし、そうした人たちの多くが悔い改め、考えを変えるようなことはないだろう。それらの人々が過激さを少し弱め、攻撃性をかなり弱めるかもしれない。だが、平和的になることはない」と述べました。
 同氏によるロシア人の、特に外交官になるような層のメンタルを観察した上での言葉だと思えます。

 ロシア人の一般人へのインタビューで「特別軍事行動が何なのかよくわからないけど、ロシア大統領はバカじゃないんだから(賢いんだから)大統領も軍事行動も支持します。」と答えていた女性がいました。
 これも一般ロシア人の頭の中を表している典型的な例ではないかと思えます。


 ロシア国防相が、特別軍示行動のスピードが落ちていることについて、それは意識的にそうしているのです、と説明しました。


 ウクライナ国防省の情報部門幹部が、ロシアのウクライナ侵攻後、ロシア大統領に対する暗殺計画があったと主張しました。約2カ月前に計画されたが、成功しなかったそうです。
「公表されていないが、実際にあった」と主張していますが、内容がとぼしすぎますね・・・。
 これだけでは何とも言えません。


 モルドバのドドン元大統領が汚職及び国家反逆の疑いで家宅捜索を受けています。
 ドドン元大統領は親露派の野党党首でもあります。 


 ハンガリー首相は、ウクライナ情勢やエネルギー問題を巡って5月30─31日に開催されるEUの臨時首脳会議で、ロシア産原油の禁輸措置を議論すべきでないとの考えを示すEU理事会宛ての書簡を提出していたことがロイター通信によって報道されました。
 全ての問題が解決されるまでハンガリーはEUによる制裁案に同意できる立場にないとも表明していあるハンガリー首相。
 今日、ハンガリー首相はハンガリー国内での非常事態を宣言したとまたロイター通史位が報道しています。

2022年5月23日。ウクライナ侵攻から89日目

2022-05-23 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月23日。
 ミンスクは青空が広がる良い天気でした。

 ベラルーシ大統領は昨日、ソチ入りし、今日ロシア大統領と5時間に及ぶ会談をしました。
 ベラルーシ大統領は西側がウクライナを解体する計画を立てているとし、それを懸念していると発言しました。
 また、ベラルーシの西側の国境にNATO軍が集中していることや、ミンスクがNATOの攻撃対象になりうることも憂慮しているそうです。


  ウクライナの裁判所は今日、ロシアの侵攻に伴う初の戦争犯罪裁判で、非武装の民間人を殺害した罪に問われたロシア軍兵士に求刑通り終身刑を言い渡しました。
 バディム・シシマリン被告(21)は、2月28日にウクライナ北東部のチュパキフカ村で、自転車に乗って携帯電話で話をしていた62歳の民間人を射殺したとする罪を認めていました。判事は、被告が上官による「犯罪命令」を実行したと述べました。
 控訴する可能性もあります。
 今回、最初の判決とあって、これが今後の戦争犯罪の裁判における一つの基準になると思います。「前例に伴い・・・」というあれです。


 スイス・ジュネーブにあるロシア国連代表部のボリス・ボンダレフ参事官が、同国のウクライナ侵攻に抗議し、辞職しました。ロシア大統領に言及し、「プーチン氏がウクライナに対して、さらに言えば西側世界全体に対してしかけた侵略戦争」を非難し、外交官としての20年のキャリアに終止符を打つと表明した。
 外交筋によれば、3か月前のウクライナ侵攻開始以来、ロシアではすでに複数の外交官が離職したそうです。


 スターバックスは、ロシアのウクライナ侵攻を受け、3月からロシア国内店舗の営業を停止していましたが、今日ロシアから撤退し、130店舗を閉鎖すると発表しました。
 約2000人の従業員については、6か月分の給与や就労支援を提供するとしています。
 ちなみに、ベラルーシにはそもそもスターバックスはありません。
 ロシアには15年前に進出していたんですね。(私はロシアでスタバに行ったことがありません。というか20年以上ロシアに行ったことがないです。すぐ隣の国に住んでいるんですが、ビザが必要なので面倒に感じているんです。)


 ロシアから撤退を決定し、事業を売却したマクドナルドですが、「MC」というブランドに変わることになりました。ほとんど同じでは・・・。

 
 ウクライナ大統領はスイスで開催されている世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)でオンラインで演説し、ロシアに対して最大限の制裁を科すよう国際社会に求めました。

 リトアニア、スロバキア、ラトビア、エストニアの4カ国が、EUが凍結したロシアの資産を没収するよう提案する方針だそうです。ロシアによる侵攻後のウクライナ再建に向けた資金に充てる計画です。
 

 トルコ大統領は、トルコ政府は「ウクライナで行われているショーに参加するつもりはない。」と発言しました。ショーですか・・・。

2022年5月22日。ウクライナ侵攻から88日目

2022-05-22 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月22日。
 ミンスクは午後から晴れました。

 ウクライナの大統領府顧問はロイター通信のインタビューで、停戦に合意する可能性を排除し、領土の譲歩が絡むいかなる合意も受け入れないと言明しました。
「(譲歩しても)戦争は終わらない。しばらく休止されるだけだ。ロシアはより残忍で大規模な攻撃を新たに仕掛けてくる。」と予想しています。
 アメリカ国防長官やイタリア首相が即時停戦を呼び掛けていますが、ウクライナはロシアのことは全く信用していないので、停戦のテーブルにすらつく気はないようです。


 ウクライナ議会は戒厳令と国家総動員令を8月23日まで延長することを決定しました。

 ウクライナ大統領は21日に報道されたテレビ局のインタビューで、ロシア軍がウクライナへの本格侵攻を開始した2022年2月24日以前の領土を取り戻すことができれば「ウクライナにとっての勝利と見なす。」と表明しました。
 2014年にロシアが併合したクリミア半島をめぐっては、必ずしも奪還を目指さず、「戦勝」の後に外交と対話を通じて奪還するのが目標のようです。


 ポーランド大統領がウクライナ大統領と面会し、再びウクライナ支持を表明しました。

 
 ベラルーシ政府とインド政府は「経済制裁下における協力関係を継続すること」について話し合いました。
 助け合って、経済的な困難を打開しようと考えているベラルーシですが、制裁で困っているのはベラルーシだけで、インドは制裁なんか受けていないので、こういう報道の仕方は誤解を招きそうです。


 ウクライナ議会は、ロシアあるいはベラルーシの企業が生産した医薬品の流通を制限する法律を承認しました。

 ウクライナ議会は「Z」と「V」の文字を、デモなどに使用する(多くの人に見せる、掲げる)ことを禁止する法令を承認しました。ナチスの鉤十字と同じ扱いです。
 ウクライナ内務省は、国内の電気自動車のナンバープレートのZとVの文字を禁止します。Yに置き換えることを決定しました。

 日本国内でZの文字の落書きがすでに複数書かれているそうですね。
 3月下旬に鎌倉市の変電設備4カ所で、今月9日には江ノ島電鉄長谷駅でも白い塗料で「Z」の文字が落書きされていました。鎌倉署は器物損壊容疑で捜査しているそうです。
 署によると、文字の大きさは約1メートル四方。巡回中の署員が1日、駅正面にある案内板の裏側に落書きがあるのを発見。約50メートル離れた変電設備でも見つかりました。同一犯でしょうね。

 
 ウクライナで捕虜になったロシア兵の中に障害者が混ざっていたという報道があります。
 いきなり徴兵されたと話す捕虜もいて、ウクライナ軍と戦うつもりは最初から全くなく、すぐ捕虜になる道を選んだとか。
 ロシア軍兵士の数が不足しているというのは本当のことのように思えます。
 ウクライナも総動員令の期間を延長したので、この間に18歳になる男性は、徴兵の対象になってしまいます。
 

 ロシア、クラスノダールの弁護士ベニヤシュ氏が、従軍を拒否した兵士らの弁護を受け持ったところ、相談が殺到し始めたとメディアの取材で話しました。(これだけでも勇気ある行動だと思います。)
「(弁護士グループ全体で)約2000件の相談がありました。沿海地方から北コーカサスまで、ロシア全土からです。」
 今ではロシア兵士は、ウクライナで多くのロシア兵戦死者が出ていることをウクライナのSNSやメディアを通じて知っているそうです。
「相談件数から考えると兵士不足は深刻で、部隊編成するのは難しいでしょう。誰も死にたくないんですよ。」
とベニヤシュ氏は話しています。


 ロシア兵捕虜の証言によると「地面に横たわる負傷した兵士に指揮官が歩けるかどうかを聞いて『歩けない』と答えると銃で撃って殺していました。」
 負傷兵を救助しようともせず、足手まといとばかりに味方の指揮官が射殺。
 これも「どうしてそんなことをしたのか。」と尋問されたら「自分より上の立場の上官から命令されたから。(自分は悪くない)」と答えそうですね。


 マリウポリではロシア軍が外国ジャーナリスト用にメディアツアーをしています。アゾフ大隊の兵舎だった建物内を案内して、 棚の上にヒトラーの著書「我が闘争」やカギ十字がマジックペンで書かれたマグカップを撮影するよう促し、「アゾフ連隊は国家社会主義者でファシストだ。」と説明しています。
 このメディアツアーについてウクライナ国防省はロシア側のプロパガンダだと批判しています。


 ウクライナ大統領は21日夜の演説で、ロシア軍が今年2月下旬に侵攻して以降、これまで1873に達する教育関連機関を破壊したことを明らかにしました。
 キーウで会談したポルトガル首相がウクライナの学校や幼稚園の再建への支援を申し出たそうです。
 日本政府もこのような形の支援ができないものでしょうか。
 もっとも、戦争が継続している限りは校舎の建設作業は難しいですね・・・。


2022年5月21日。ウクライナ侵攻から87日目

2022-05-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月21日。ミンスクは午後から雨が降り続いています。

 ドルとユーロに対してベラルーシ・ルーブル高が急速に続いています。どうしたのでしょう?
 ロシアのウクライナ侵攻前レベルです。輸入品が少しは安くなるかなと期待していますが、どうでしょう・・・?


 ロシア外務省は今日、バイデン米大統領を含む計963人の米国人のロシア入国を禁止すると発表しリストを公表しました。アメリカの対露制裁への報復措置です。
 とても人数が多いような気がします。

 ロシア側の発表によるとアゾフスタリ製鉄所からは20日に最後の531人が投降し、16日からの投降者はあわせて2439人になりました。アゾフ連隊の司令官もついに投降し、特別な装甲車で移送したということです。
 このニュースを聞いたとき、「2000人以上? 多すぎない?」と思いました。あの製鉄所に2000人もの兵士がいたら、もっと早くに食料が尽きていたと思うのですが・・・
 と思っていたら、アメリカの政策研究機関は20日、ロシア側が発表する投降者の人数が誇張されている可能性があるとの見方を示しました。やっぱり・・・という気持ちです。
 ウクライナ兵と交換可能なロシア人捕虜の数を最大限増やすためなどの理由が考えられるとしています。でも、いつか嘘はばれますよね。

 4月、ウクライナ軍が身柄確保した親露派のウクライナ富豪メドベチュク氏とアゾフスタリ製鉄所で投降したウクライナ兵と捕虜交換してもよいのでは、という意見がロシア政府内で出ています。


 ウクライナ大統領は平時のウクライナ軍の兵士の数と、現在ウクライナのために戦っている人々の数を明らかにしました。
「ロシア軍の特別軍事作戦の開始以降、ウクライナ軍兵士の数はほぼ7倍に増加しました。ウクライナ軍にもともと12万人の戦闘員がいましたが、25万人か26万人の軍隊が必要だと考えていました。2022年の初めに、私は法令に署名し、国家予算を立て、兵士の数は10万人増えました。今は70万人です。この70万人の戦いの結果を目にしています。」


 ウクライナ軍の第36海軍旅団の司令官、セルヒ・ヴォルィンスキーが降伏しました。ウクライナに外国人傭兵がいたとロシア軍は主張していますが、ヴォルィンスキーは、ウクライナ側の外国人兵士は傭兵ではなく、公式にウクライナ軍の仲間入りをしていると話しています。


 APEC貿易相会合でロシアから出席したレシェトニコフ経済発展相の発言中、抗議の意志を示すため日米など5カ国が退席しました。
 ロシアの代表団は、アメリカ代表のスピーチの間に会場から退席しました。

 
 フィンランドで燃料の価格上昇のために、ガソリンの窃盗が増加している、とベラルーシ国営メディアが報道していますが、本当ですか? 


 NATOに加盟申請したフィンランドとスウェーデン。それに反対するトルコ。トルコがしつこく反対するなら、トルコをNATOから追放させたら?という意見まで出る始末。そこへイギリス首相が、トルコ大統領に、フィンランドとスウェーデンがNATOに加わる意義を強調し、フィンランドとスウェーデンやNATOと協力しましょうよ、イギリスはトルコを支援するからと説得。トルコ大統領はスウェーデンとフィンランドが安全保障上の懸念から、トルコと連帯することを明確に示した場合には、NATO加盟を支持すると態度をやや軟化させました。(何となくトルコの想定していたシナリオどおりなのでは?と思われます。)


 ウクライナでベラルーシ人義勇兵が戦闘に参加していますが、大隊「リトヴィン」と「ヴォラト」が、連隊となりました。連隊の名称はカリノフスキー連隊です。
 マリウポリの製鉄所で籠城していたアゾフ連隊は投降しましたが、今度はベラルーシ由来の連隊の登場です。
 カリノフスキー連隊と呼ばれていますが、ベラルーシ語読みのカリノウスキ連隊と名称表記が変わるかもしれません。
 名称の由来となったカストゥーシュ・カリノーウスキ(1838年 - 1864年)について
詳しくはこちら。ウィキペディア日本語版です。


  
 

 

2022年5月20日。ウクライナ侵攻から86日目

2022-05-20 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月20日。
 
 アゾフスタリ製鉄所で、ロシア軍への抗戦を続けてきたアゾフ連隊の副司令官は19日夜、SNSでビデオ声明を配信し、「自身や他の司令官は製鉄所内にいる。作戦は継続中だが、詳細は明らかにしない」と述べました。
 案の定、司令官クラスの隊員は籠城決意で、投降していないですよ。

 ところが、アゾフ連隊のデニス・プロコペンコ司令官はテレグラムに投稿した動画の中で「ウクライナ軍の上層部が、連隊の兵士の命を救うため、市の防衛任務を停止するよう命令を下した。戦死者の遺体を製鉄所から運び出すのが最優先である。」と述べました。
 気持ちは分かるけれど、籠城は無謀ですよね。

 
 マリウポリで、今月末までに学校が再開される見通しとなりましたが、9月からはロシア側が学校で教える科目をロシア語・ロシア文学、ロシアの歴史、数学の3科目に限定するそうです。小学校と中学校は6月から夏休みなので、教育機会が奪われてしまいました。


 アメリカのマーク・ミリー統合参謀本部議長とロシア軍のワレリー・ゲラシモフ参謀総長が19日、電話で会談したことが明らかになりました。
 更迭されたという噂もあったゲラシモフ参謀総長。無事でしたね。ただ、足を負傷していて治療中でも、電話会談はできますよね。アメリカの統合参謀本部は「両氏は意思疎通の手段を維持することで一致した」としています。 


 ベラルーシメディアによると、ベラルーシが輸出しているカリ肥料を経済制裁の一つとして、禁輸するのを、やっぱりやめようかとアメリカ側が検討しているそうです。
 ロシアとベラルーシは肥料輸出国で、これが止まると、今年の農作物の収穫に大きな影響が出ます。
 ベラルーシがカリ肥料を輸出できると、儲かりますから、制裁にならないです。

 食料危機の要因は、欧米がロシアに科している制裁であり、これが小麦などの食料品から肥料まで、正常な自由貿易を阻害しているとロシア外務次官は主張。ウクライナのオデーサ港を使えなくして、黒海には水雷を浮かべたうえでこの発言です。脅しですね。
 もっとも、黒海に水雷を浮かべたのはロシア軍ではなく、ウクライナ軍だとロシア側は主張しています。


 損害保険会社はロシア近海の海上輸送の損害保険を停止する動きを見せています。

 
 ロシアの反政府系調査報道サイト「ザ・インサイダー」によると、ハルキウにある「シードバンク」がロシア軍の爆撃によって破壊されたそうです。シードバンク(種子銀行)は、植物などの種子の遺伝資源を収集・保管する施設で、攻撃されたシードバンクは16万種以上の種子を保管していた。
 ウクライナ国立科学アカデミーの主任研究員(農学博士)は「現代では復元できない数百年前のタネも含め、何万ものサンプルが灰になった」と発言。「悲しいかな、ヒトラー政権下のドイツでさえ、ウクライナを占領している時に、このコレクションを破壊しようとはしなかった。むしろ保存に努めたぐらいだ」などと主張しました。
 ・・・という報道ですが、これもロシア側から言わせれば「シードバンクを破壊したのはロシア軍ではなくて、ウクライナ軍です。」ということになるでしょう。


 ロシアの国防相は会合で、「年末までに西部軍管区に12の部隊や師団を創設する」と述べました。NATOに加盟申請したフィンランドとスウェーデンに対抗する姿勢を具体的に見せたようです。

 
 ロシアのフィギュアスケート選手界で有名なナタリア・ザビアコがカナダへ帰化する方針を表明し、同国スケート界や政治家からも非難轟々です。
 ロシア下院議員のビタリー・ミロノフ氏は、同選手を〝売春婦〟だと非難。
 あのですね、ロシアのアスリートが国籍を変更したり帰化したりして、ベラルーシの選手として国際試合に大勢出ているんですけど。前々から。今年の北京五輪でもベラルーシ代表のフィギュア女子選手もロシア人ですよ。
 外国の選手として国際試合に出て、異国の国旗を掲げることが売春婦なんですか? この下院議員さん、失礼だし、何も分かってない人なんですね。

 
 外国「国家機構」によるロシアへのサイバー攻撃が数倍に膨らんだ・・・とロシア大統領自ら明らかにしました。今後セキュリティ対策を強化するそうです。 
 

 在スウェーデン・リトアニア大使館がウクライナとの連帯を示すため形容していたウクライナ国旗が、夜間、何者かに取り外されました。

  フィンランド国営ガス会社ガスムは、ロシアからの天然ガスの供給が21日朝に止まると明らかにしました。
 この他にも・・・ロシア連邦統計局は18日、今年1~3月の国内総生産を発表。前年同期比3.5%増と、前期の5%増から鈍化しました。経済制裁の影響で通年では10%超のマイナス成長に陥るのは必至・・・とか今年中にデフォルト間違いなしとか、日本のメディアは報道しているのに対し、ベラルーシの国営メディアは、今年のガス販売によるロシアの収入は、EUのエネルギー価格の高騰により、記録的な1,000億ドルに達する可能性があるという経済アナリストの試算を報道しています。ロシアが大儲けするという予測です。
 さあ、どちらが正しいのでしょうか。今年中に判明するでしょう。


 ベラルーシ大統領は、2020年の大統領選挙後、国外へ出国したベラルーシ人の多くが、帰国したがっているが、どうしたらいいのか分からないでいる、と発言しました。
 テロを実行したのではなく、計画しただけで、死刑になる国になっているのに、戻りたいと思う反政府派のベラルーシ人がいるでしょうか。帰国したら即逮捕ですよ。飛行機でベラルーシ領内上空を移動中でも、強制着陸させられて逮捕されるのに。
 

2022年5月19日。ウクライナ侵攻から85日目

2022-05-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月19日。
 
 ベラルーシ大統領はロシアから必要な数の短距離弾道ミサイルのインスカンデルとS-400防空システムを購入したことを明らかにしました。
 ニジニ・ノブゴロド州知事との対談で発表するとは・・・国民向けの説明とか発表ではないですね。


 マクドナルドは今日、ロシアでの事業を、フランチャイズ契約を現在結んでいるアレクサンドル・ゴバー氏に売却すると発表しました。ゴバー氏は自身の企業GiDを通じて2015年からマクドナルドとフランチャイズ契約を結んでおり、極東シベリアへのマクドナルド進出に貢献した。シベリアで25店を経営しているそうです。 


 ベラルーシの海産物加工大手サンタ・ブレモルがロシア輸出向けのノルウエー産サーモンの出荷を一部停止するとベラルーシのメディアが報道しています。
 すでに2014年に対ロシア食料・農産品経済制裁のときに、ノルウエーのサーモンをベラルーシが輸入。加工してパッケージに「ベラルーシ産サーモン」というシールを貼ってロシアに輸出していました。ベラルーシが制裁の抜け穴だったのです。しかし海がないベラルーシのサーモンとは?
 今回はベラルーシ経由で輸入できなくなったのでロシア国内でのサーモンの価格が上がる可能性があります。ロシアは海があるので、自力で領内のサーモンを捕るしかないですね。


 今年中にロシアがデフォルトに陥る可能性が90%という指標が出ています。

 
 ベラルーシ大統領は、メルセデスに匹敵するベラルーシ製の高性能自動車を国内で製造すると述べました。実現すれば、わざわざ外国から自動車を輸入しなくてもいい、という発想です。


 昨日流れた報道「ベラルーシで、ジョージ・オーウェルの『1984』が禁書扱いになる。」というのは、フェイクニュースです、とベラルーシ政府当局が発表しました。


 アゾフスタリ製鉄所から1730人が投降したとロシア軍が発表しています。
 ただアゾフ連隊の司令官はまだ製鉄所内に立てこもっているという情報もあります。
 一方でアゾフ連隊の副司令官が遅れて投降したというニュースが報道されました。


 アゾフスタリ製鉄所への攻撃により、高濃度の硫化水素を何万トンも保管していた建物が崩壊した可能性が高いとマリウポリ市議会が警告しています。硫化水素が海に流出し、海水が緑色に染まっています。硫化水素がアゾフ海に流出すると植物や動物がすべて死滅する危険があります。黒海や地中海にも到達する可能性があるそうです。
 環境にも悪影響を及ぼす戦争・・・。
 この硫化水素、流れるのを止める方法はないのでしょうか。


 5月9日の戦勝記念日のパレードで、ロシア軍のワレリー・ゲラシモフ参謀総長が姿を見せなかったことで、失脚させられたのでは?という憶測が流れましたが、足を負傷して、正常に歩けないため、国民の前に出らなかっただけではないでしょうか。
 と思っていたら、イギリス国防省が19日に発表した分析によると、ハルキウ制圧に失敗したロシア軍の第一親衛戦車軍の司令官が解任され、黒海艦隊の旗艦であるミサイル巡洋艦「モスクワ」が4月に沈没した後も艦隊の司令官も解任された可能性が高いとしています。
 ロシア軍上層部はどうなっているのか・・・

 
 16日に生放送されたロシアの国営テレビのトーク番組でホダリョノク退役大佐が・・・
ウクライナ軍の善戦によってロシア軍が苦境に陥っている。ロシア人は現実を見るべきだ。ウクライナ兵の敵前逃亡や士気の低さに関するロシア国営メディアの報道については、事実に即していない。ウクライナ軍は百万人を武装させることが可能。欧米からの軍事支援を受けたウクライナ軍が最後の一人まで戦うだろう。ロシアは孤立化している・・・
と述べたのですが、その二日後、ホダリョノク氏はウクライナ軍が反撃に転じることが可能だとの見方は「大きな誇張」だと発言しました。
 警鐘を鳴らしたばかりの軍事専門家が、またロシア国営テレビで「ウクライナが反撃能力を獲得していると言う人がいるが、それは大きな誇張だ」と発言しました。
 「ウクライナが反撃能力を獲得していると言う人がいる」って、それ、あなたのことではないですか?
 さらにホダリョノク氏は、「我が国の最高司令部の行動に関して言えば、こうした計画の実行が非常に近い将来、ウクライナに不快な驚きを与えると考える十分な理由がある」「ウクライナ軍が今後数カ月の間に制空権を獲得することは不可能」「我々の黒海艦隊が黒海にいる限り、ウクライナの黒海艦隊が制海権を握ることはあり得ない」と述べました。
 ・・・どうしちゃったんでしょう? 実は認知症なのか、16日の発言を撤回しろと上層部から圧力かけられたのか、今なら失敗挽回できるから、もう一回国営テレビに出ろ、と強制させられたのか・・・
 しかし、ともかく16日の生中継の番組出演時の発言内容が、非常にロシア人にとってインパクトがあり、影響が大きかったということの証拠ではないでしょうか。


 ベラルーシ国内で複数の民間の医療センターが閉鎖されました。国家管理局によると、これらの医療センターでは、条件を満たしていない手術室であることが判明、患者にとって不必要な検査を受けさせ、診療代を上乗せしていたなどの不備があり、医療センターとしての資格を剥奪したそうです。
 それと関係があるのか分かりませんが、今月30日で民間医療センターで行っていた有料のPCR検査も終了するよう指示が出ました。これはおそらくコロナウイルス感染者数の発表が月に1回になったことが影響しているようです。一方で、これらの民間医療センターは、2020年の大統領選挙のときの反政府活動で負傷したデモ参加者や反政府活動家を治療していたため、今回資格剥奪されたという噂も飛んでいます。真偽の程は不明です。 

2022年5月18日。ウクライナ侵攻から84日目

2022-05-18 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年5月18日。

 ロシアとベラルーシのアスリートが、カザフスタンの選手として、国際大会に出場しようと、カザフスタンの各スポーツ関係機関に打診しています。
 カザフスタン側は、結論をまだ出していませんが、現時点では難色を示しているようで、先行き不透明です。

 ロシアとベラルーシはバスケットボールW杯に出場できなくなりました。


 ロシアの国会議員がロシア国旗の変更を提案しました。大祖国戦争(第二次世界大戦)に勝利したときのソ連の旗です。


 ジョージ・オーウェルの小説「1984」がべラルーシ国内で発禁処分となり、この作品に限らず、オーウェルの全作品を国内の全ての店舗で発売することが禁止になった・・・となぜかロシアのメディアが報道しました。
 ベラルーシ国内では「え? そうなの?」という反応です。
 ちなみに今ネットで調べましたが、オーウェルの作品はベラルーシに住んでいる私は電子書籍で購入できる状態です。今のところ。


 キーウでロシアによる侵攻後初めて戦争犯罪に問われた21歳のロシア兵に対する裁判が行われ、被告は自分の罪を認めました。

 アゾフスタリ製鉄所から1000人近くのウクライナ兵が投降しましたが、「生還せよ」というウクライナ大統領の苦渋の命令がきっかけでした。

 ロシア当局によると、ウクライナ兵捕虜は、まず負傷している者は治療を受けさせる。そうでない者、治療が完了した者は、戦争犯罪をしていないか調査する。戦争犯罪を犯していない者は捕虜交換によりウクライナに戻れる可能性がある・・・としています。
 この一連の手続きのことは分かるのですが、戦争犯罪とは何なのでしょう?
 製鉄所に立てこもり、ロシア軍に攻撃していたことが戦争犯罪ではないです。
 ロシアの国営テレビの報道では、「ウクライナのナチストは、(ウクライナ)女性をレイプし、その後殺害。遺体に火をつけている。」としており、つまり極悪非道の畜生どもなので、ロシアが成敗しているところです・・・と報道しているのですよ。
 これを信じて「ロシア大統領は正しい。私は支持する。」と声を上げるロシア人が大勢いても不思議はありません。ベラルーシ人にもロシアのテレビを信じる人がいます。
 このように固く信じている人に、
「いや、ウクライナ女性をレイプしているのはロシア兵ですよ。被害者も証言しているし。」
と反論しても、
「ロシア兵はそんなひどいことしていません。それはフェイクニュース。」
と言われるので、
「じゃあ、ウクライナ人がウクライナ人を殺しているということ?」
と尋ねると、
「そうです。善良なウクライナ人を救うためにナチス思想に染まった悪いウクライナ人を成敗する役をロシアはしている。ロシア大統領は正義の味方。すばらしい大統領。」
と褒めます。
 これがロシア側の論理なのです。
 ロシア下院は今後、「ナチスの犯罪者」と認定された兵士とロシア兵士との捕虜交換を禁止する法案を審議します。またロシア最高裁も26日、同隊の「テロ組織」認定について審議する予定です。
 捕虜交換が順調に進むかどうか分かりません。

 国際刑事裁判所は17日、ロシアによるウクライナ侵攻に伴う戦争犯罪の疑いを捜査するため、史上最大の現場捜査チームをウクライナに派遣したと発表しました。
 そして今日、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチはウクライナの2地域で、ロシア軍の民間人に対する「明白な戦争犯罪」を示すさらなる証拠を収集したと発表しました。
 その報告書によると、ロシアによる侵攻が始まった2月下旬から3月にかけ、キーウとチェルニーヒウ地域で「ロシア軍」による即決処刑の事例は22件、不法な殺害は9件、拷問は7件。そのほか、不法な監禁なども報告されています。


 チェチェン共和国のカディロフ首長はロシア軍のウクライナでの軍事作戦に関し「初めに間違いがあった」と述べ、想定通りには進まなかったことを認めました。現在は「100%、(ロシア)大統領の指示通りに進んでいる。」そうです。


 ロシア国営メディアのトーク番組などで、退役将校などすでに複数が、特別軍事行動(戦争)を堂々と批判し始めました。驚きですね。「これでロシア人の洗脳も解けるか?」と思う日本人もいるかもしれませんが、まだまだでしょう。
 洗脳されてたんだと分かったときのロシア人の反応が心配です。「いや、それでも私はウクライナのネオナチや欧米諸国が悪いと思う!」と頑なになる人もいれば、ショックを感じる人もいるでしょう。ロシア人の精神構造が大きく転換する日が来るかもしれません。でも、ソ連崩壊のときにこういうの、すでに経験したのではないの?と私は思います。


 経済専門紙「ベラルーシと市場」の編集長がKGBに拘束されましたが、取り調べの後、解放されました。 

 以前から審議されていましたが、ベラルーシで、テロを計画しただけで死刑を求刑できる法律が10日後施行されることが決定しました。
 

 日本郵船がロシアでの自動車陸送事業からの撤退を検討しています。
 ロシアに生産拠点を持つ欧州と日本の自動車メーカーが生産を縮小したことで鉄道やトレーラーを使った陸送需要が減り、事業継続が困難と判断したからです。

 グーグルのロシア子会社は18日、ロシアの裁判所に破産を申請しました。

 ロシアに続き、ベラルーシのユーザーもGooglePlayの有料アプリのダウンロードと更新を禁止されました。
 ウクライナで人が戦争のために死んでいるのに、ゲームどころではありません。


 肥料の価格も値上がりしています。ロシアとベラルーシが肥料の産地なのですが、それが輸出できなくなり、世界的な肥料不足が予想されます。ただ、ベラルーシは友好国には、優先して肥料を輸出するようになるでしょう。それらの国では肥料不足は起こりません。今年の農作物が不作になるリスクも軽減される見通しです。


 ベラルーシは、国民の中で富の不平等が最も少ない国ランキングで4位に入りました。


 今日、フィンランドとスウェーデンは、NATOへの加盟申請書を正式に提出しました。 
 しかし、トルコが難色を示しています。今日は、トルコ大統領が「テロリストを引き渡さない限りは承認しない。テロリストを引き渡すよう求めたが拒否された。引き渡しには応じないのにNATOに加盟したいのか?」と厳しく批判しています。
 また、来週にも外交団を送ることを申し出たフィンランドとスウェーデンに対して「徒労に終わるだろう」と述べ、説得には応じない強い姿勢を示しています。
 それに両国がトルコに制裁を科しているんですね・・・。
 異例の最速スピードでNATO加盟が認められるだろうという予想でしたが、雲行きが怪しくなってきました。
 スウェーデンとフィンランドのNATO加盟について、ロシア大統領は何の問題もないと述べ、態度を軟化させた。とされていますが、実際には、トルコが阻止してくれるはずだと、思っての余裕があるのではないでしょうか。

 ロシアの副首相(軍事担当)は、ロシア軍はウクライナでの戦闘に次世代レーザー兵器を投入していると明らかにしました。開発した最新兵器を実際に利用できるので、そのための特別軍事行動だった側面もありますね。


 ロシアがWTOとWHOから脱退することを検討し始めました。ロシアの孤立化がますます進みそうですが、実際にはロシアのほうが、抜けたがっているようにも思えます。
 ロシア側の主張は、これらの組織はロシアを軽んじており、不当に扱っている。WHOは実質、ビル・ゲイツ氏が支配している組織であり、ロシアは反対だ。ゲイツ氏は世界の人口削減を目論んでいる。そのためにコロナワクチンを利用している。ロシアが脱退したら、追随する国が他にもたくせん出てくるだろう。(まあ、コロナ対策については、特に初期、WHOの対応をさんざん批判した日本人も大勢いましたね。)