ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年4月30日。ウクライナ侵攻から66日目

2022-04-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月30日。

 ロシア通信は30日、ウクライナと国境を接するロシアのブリャンスク州へのウクライナ機侵入をロシア軍が阻止したと伝えました。
 
 これに絡み、ブリャンスク州のボゴマス知事は、州内の石油施設やその周辺が攻撃を受けたと訴えた。

 ただ、被害について知事は「犠牲者はいない」と述べた。石油施設の物流関係の建物が損傷したという。 


 ウクライナのメディアは、リビウをアメリカの女優アンジェリーナ・ジョリーが訪れたと伝えました。
 ジョリーさんは国連難民高等弁務官事務所特使を務めており、リビウに逃れるウクライナ国内の避難民を慰問するのが目的だそうです。
 こういう注目度が高い人がウクライナを訪問するのは意義があることですね。
 国連事務総長もウクライナを訪問していましたが・・・。

 
 やっと今日、アゾフスタリ製鉄所に避難していた民間人25人が地上に出ました。うち6人は子どもです。
 この後どこへ行くのか・・・
 マリウポリ市民309人がロシアのナホトカへ連れて行かれたそうです。
 マリウポリ市民でウクライナ国内の別の地域に避難できた人はごく一部の運が良かった人だけのようです。


 ドイツがロシアの天然ガスの支払いをロシア・ルーブルで行うことをはっきりと拒否しました。
 もうすぐ供給を止められるかもしれません。ドイツからガスを供給してもらっているポーランドとブルガリアもどうなるのか心配です。

 
 
 キーウで26日、ソ連時代に建てられた「ロシアとの友好」を象徴する約8メートルの銅像が解体されましたが、ほかにもキーウ市内にあるロシアやソ連に関連する約60の記念碑を解体する方針を市長が明らかにしました。

 またウクライナでは、ロシアの作家やソ連時代の政治家らにちなんだ名称の通りや公共施設も多く、キーウ市だけでもは「脱ロシア化」を図って460以上の名称の変更を検討しているそうです。
 
 チェルノヒウ市内にあったプーシキンの銅像が今日、撤去されました。


 ミンスク市内で今日、ロシアの軍事活動を支持するデモ行進が行われました。その名も「ベラルーシはロシアを支持する」
 ベラルーシ各地からミンスクに集結したという形です。2020年の大統領選挙後、政府支持のデモ行進があったときと同じ手法で行われています。
 今回はロシアとベラルーシの旗を手にしていました。


 ロシアで言論弾圧が厳しくなっていると報道されていますが、その中で、黄色と青の組み合わせのデザインになっているスニーカーを履いていただけで逮捕されたとかありました。人権擁護団体が、これまでのロシアではなかったような厳しさと言っていましたが、私は今のロシアが去年と一昨年のベラルーシにそっくりになっているように感じています。

 ロシアのハッカー集団がルーマニア国防省サイトをハッカー攻撃しました。ウクライナの次はモルドバ、そしてその次はルーマニアということでしょうか。


 イギリス国防相は ロシア大統領が対独戦勝記念日に当たる5月9日に、ウクライナと戦争状態にあると位置付け、宣戦布告して総動員をかける可能性があるとの見方を示しました。
 本音は5月9日までに「特別軍事行動」を完了(ウクライナ東部制圧)して、5月9日に成功を発表したいと思っているけれど、それが間に合わなかったときには、国民に向けての強力メッセージを送りたいし、軍事行動を戦争に切り替える宣言をしようか・・・といったところでしょうか。


 ロイター通信によると、オデーサの空港がロシア軍のミサイル攻撃を受け、滑走路が損傷し、そのうち1本が使用不可能になりました。

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