ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者97万2448人。死者数6889人

2022-04-14 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月14日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は972448人になりました。1日の新規感染者数は799人です。やや減りました。新規検査数は増えて14308件です。

 死者数は6889人です。

 965446人が回復しました。

 1298万件を超える検査数となりました。

2022年4月14日。ウクライナ侵攻から50日目

2022-04-14 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月14日。

 毎朝起きたらすぐニュースをチェックするのですが、その度に、もう戦争は終わりましたというニュースが出て来ないこないかなあと願っています。

 今日、最初に目にしたニュース。
 アメリカの会社モノタイプは、フォントの権利を所有しています。ロシアとベラルーシのユーザ−は同社のライブラリに接続できなくなりました。ロシアとベラルーシのIPアドレスからカタログのあるページを開こうとすると、アクセス禁止メッセージが表示されます。
 フォントの中でも「Times New Roman」、「Arial」、「Verdana」、「Tahoma」「Helvetica」が使用禁止です。
 マイクロソフト・オフィスのパッケージを購入すればいいのですが、今ロシアではマイクロソフトが自社製品の販売を停止してしまったので、買うことができません。
 ただ、 VPNバイパスブロッキングサービスを使用した場合は開くことができます。
 またすでにインストールしてある場合は使い続けられますが、アップデートはできません。
 これも経済制裁の一つですね。
 ベラルーシでは公文書や論文の類はTimes New Romanが定形なので、今後困ることが出てくるかもしれません。
 (私は仕事では日本語の授業のために日本語のフォントばかり使っているので、特に困りません。)

 
 ベラルーシ国営テレビONTは、ウクライナでウクライナのために戦闘に参加しているベラルーシ人75名の氏名、誕生日、ベラルーシ国内の自宅住所を公表しました。
 個人情報を流しまくっています。
 ベラルーシ国内に残された家族が、ヘイトにあう可能性があります。ベラルーシ人同士何をしているのかと思いますが。ただ、家族もベラルーシから出国している可能性が非常に高いです。
 ベラルーシ政府の許可があれば、他国での戦闘に参加できる法律があるそうですが、それを得ていないとして、刑事責任を追及されるそうです。
 しかし、この75人は現政権が続く限り、ベラルーシに戻るつもりはさらさらないですよ。
 この人達はウクライナを助けたいという気持ちもあるけれど、それ以上にベラルーシ現政権に反対で、とっくに出国した人たちです。ベラルーシ現政権を支えているロシア現政権に対抗して、もしロシア大統領が失脚するこおとの一助になればと命を差し出しているベラルーシ人です。ロシアの現政権が倒れたら、ベラルーシの現政権も倒れる可能性が高くなるので、そうするとやっとベラルーシに帰国できるようになります。そのためにウクライナで義勇兵になっているんです。
 
 
 ロシア安全保障会議の副長官を務める元ロシア大統領メドヴェージェフ氏は、フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟した場合、ロシア政府はフィンランド湾の海域に追加の軍隊を配備することは確実だと発言しました。
 パワーバランスの均衡を守るためで、この地域に核兵器を配備する必要があるとしています。
 メドベージェフ氏は、ロシアはそのようなことを望んでいないと強調しつつも、ロシアとしては仕方なく、その一歩を踏み出すことを余儀なくされている・・・全てはフィンランド、スウェーデン、NATOの責任ですよ、本当は核兵器なんてちらつかせたくないけど、ロシアがそうせざるをえないのは、ロシアのせいじゃないですよ・・・ということです。 
 

  ロシア国防省は、「太平洋艦隊の潜水艦から、日本海にある敵の艦船と想定した船を標的に、巡航ミサイル『カリブル』の発射実験を行った」と発表した。
 演習には15隻以上の艦船や航空機も参加したとしています。
 ロシアは西も東も国境で、隣国を牽制する動きを見せています。日本のことも心配です。


 オデーサ州のマキシム・マルチェンコ知事は昨日、テレグラムへの投稿で、ウクライナ軍がロシアのミサイル巡洋艦「モスクワ」に「ネプチューン」ミサイルを命中させ、重大な損傷を与えたと主張しました。
 数時間後、ロシア国防省は艦上で起きた火災で弾薬が爆発し、重大な損傷を被ったとして乗員が退避したことを明らかにしました。
 すでに沈没したとウクライナ側は主張しています。
 ロシア側は調査中としています。


 JR恵比寿駅に掲出されていたロシア語(正確にはキリル文字)の案内板が、今月初旬「調整中」に変更されていました。
 ロシア語での案内が「調整中」になった経緯としては、東京オリンピックが終了し案内について整理をしていたこと、「ロシア語を掲示しているのはどうなのか」という意見が一部あったこと、またコロナ禍ということもありロシア大使館に行く人も少ないであろう(注:ロシア大使館の最寄り駅は東京メトロ日比谷線神谷町駅)ということが背景としてあるとJR東日本は説明しました。
 ごく少数だと思いますが、ロシア語に対するヘイトの意見を聞き入れるというのは、どうなんでしょうね。
 
 まあ、日本人は前々から、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの国民性で、第二次世界大戦中は、学校でも英語の授業禁止、野球用語もストライクは「よし」に言い換えたりするほど徹底していましたからね。
 戦時中と精神構造が日本人は変化していないのです。

 ロシア大統領が、ウクライナ侵攻で戦車を大量に繰り出したり、プロパガンダを広めたり、シンボルマークを考案したり、ウクライナ人をロシアの僻地(人口減少地域)に強制移住させたり(他民族を奴隷化)、ロシア兵士が民家から物品を略奪したりしている様子も第二次世界大戦のナチスドイツがしていたこととほぼ同じです。
 つまり、日本人もロシア人も1940年代から精神構造が変わっていない、成長していないということです。

 歴史は繰り返されるとはこういうことなんですね。
 兵器の性能が上がるという変化はあっても、人類は精神的に成長しないし、過去から学ばない、ということでしょうか。

 続報です。JR恵比寿駅に掲出されていたロシア語の案内板が明日から再び掲示されるそうです。よかったです!



 ロシアのプロアイスホッケークラブ「サラバット・ユラエフ・ウファ」のゼネラルディレクターは、ユースチームの選手が体調を崩し、クラブと長年付き合いのあったフィンランドの病院で手術を行う計画があったのに、突然電話がかかってきて「(フィンランドの病院は)ロシア国民にはもう医療サービスを提供しない。」と言われたとメディアの取材で述べました。
 あーあ・・・。命に関わる病気ではないのかもしれませんし、外国人に対するフィンランドの保険制度の問題もあるのかもしれませんが・・・。病院は人種差別をするべきではないですよ。命は命でしょ? と思うのですが、当然、「ロシア軍はウクライナの病院を攻撃して、多くの病人が死んでしまったし、怪我の治療もできない。軍事施設でもない病院を攻撃するなんて非人道的だ。ロシア人にフィンランド側が治療を拒否するのは当然。文句があるんなら、大統領に言え。」
という意見もあるのも分かります。

 個人的には戦争反対の人かもしれませんが、ロシア人というだけで、手術を受けられない・・・そんな社会になってしまいました。


 ウクライナに隣接するロシアのブリャンスクにある国境検問所のノーヴィエ・ユルコビチが今日、ウクライナ側から発砲されたとロシアメディアが報道しています。
 再びロシア領土への攻撃が行われたとしています。
 検問所には約30人の難民がロシアに避難しようとしており、攻撃の結果、7人負傷して、うち5人が重傷だそうです。
 この難民はウクライナ人で、「自ら望んでロシアへ逃げようとしている人たち」に対して、それを阻止するとウクライナ軍が攻撃してきた・・・ほら、ウクライナ人はウクライナ人を殺そうとしている証拠だというのが、ロシア側の主張になるわけです。 

 ・・・とここまで書いたところで、別の報道も入ってきました。
 被害を受けたのは国境検問所ではなく、集合住宅2棟で、妊婦を含む7人が病院に搬送されたということです。
 ロシア人民間人が被害を受けたのは初、という報道です。


 また別のニュースでは、やはりウクライナに隣接しているロシアのベルゴロド州の村に、ウクライナ側から攻撃があったものの、被害はなかったとロシアのタス通信が伝えています。


 ベラルーシとリトアニアの国境地帯に無人偵察機が飛行しているのをベラルーシ国境警備隊が発見し、撃墜しました。


 ウクライナでロシアの占領下に置かれた地域で、ロシアとの同化政策が始まっています。
 メリトポリのフェドロフ市長の話では、市内の学校が再開したものの、ロシア語での授業を強要し、抵抗する校長先生は警察へ連行。
 幼稚園では「占領者がまずやったのは、園児が着る刺繍入りの民族衣装を燃やすことだった」そうです。
 ボルノハバ市の学校では、ロシア国歌とドネツク人民共和国の国歌を流し、国旗も飾られていました。学校の周りをロシア兵士が取り囲み、教職員と子供は眉毛を八の字にした状態で、黙っているだけ。無表情で拍手はしていました。学校が再開して友達にも(全員ではなくても)会えるようになって喜んでいる子どももいるでしょうが、校舎には砲撃の跡が残り、電気も電話も通じていません。
 もともとこの地域はロシア語が優勢な地域だったようですが、人口は半分ほどになったようです。