ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

追加の説明です。プロフィールなどについて

2012-10-29 | 放射能関連情報
 来日講演会などの感想などブログで綴ってくださった方、ありがとうございました。
 少し私から説明したいことがあります。
 記者会見などで配られたプロフィールに間違いがあるので、注意してくださいね。
 私は「(ベラルーシで)心理カウンセリングも行う。」とありますが、カウンセリングはしたことはないです。(その資格そのものを持っていません。)
 それから「(ベラルーシの子ども達に)19日間の保養滞在の機会を提供。」とありますが、これはSOS子ども村母子ソーシャセンターの役割ですね。また子ども達の測定をしているのはベルラド研究所で、その費用はSOS子ども村側の予算から出ています。
 チロ基金は保養滞在中に子どもたちが飲むビタペクト代を負担しているのです。
  
 アレクセイ・ネステレンコ所長さんのプロフィールも一部、間違ってネット上で流れているものがありますので、ご注意ください。
(お父さんと苗字が同じなので、お父さんのプロフィールとごちゃまぜになって日本語になっていますねえ。)
 正しくは、1974年ミンスク生まれ。
 国立ベラルーシ大学地理学部卒業。専攻は地理学と生態学。
 アメリカISAR基金に勤務し、環境問題に取り組む。
 2002年からベルラド研究所に勤務。
 2005年に情報通信国際アカデミーの環境科学博士号取得、会員になる。
 2009年ニューヨーク科学アカデミーの会員。
 2008年から現職。(ベルラド研究所所長。)

 それから「検索したけどネステレンコ所長の論文が1本もない。信用できない。」といったようなことを書いている人がいますが、「Alexey V. Nesterenko」と英語で検索してみてください。

 福島各地を周ったときに、各地で所長さんは線量の計測をしていますが、そのようすをネットなどで見て
「危ない、と言いながら、素手で計測している。マスクもしていない。」
と批判している人もいます。
 実はですねえ、日本出発前に所長さんと「マスクはどうします?」という話はしていたのです。
 前もって買っておきましょうか、と聞いていたのですが、結局2人ともしないことにしました。
 それは、日本の人が心配しながら日常生活を送っているところへ、いきなり「ベラルーシから来ました。」という2人(所長さんと私のこと。)がマスク姿で現れ、線量計を持ってうろうろしているのを見たら、その地域に住んでいる人が、気分を害するのではないか? と思ったからです。
 いかにも「危険なところへ遠い外国からやってきてしまった。」という印象を与えてしまうのではないかと思ったのです。
 
 それでマスクなどしないことに2人で話し合って決めていました。
 (もっとも所長さんは「線量が高いところへ行くと自分は鼻血が出る。」と言っていましたが、日本滞在中、所長さんには何事もありませんでした。)
 
 ところが福島駅から各地の視察へ出発するときに、「マスクするほうがいいですよ。」と今回の来日をコーディネートした企業側からマスクを手渡され、飯舘村へ行く途中、おしどりマコさんたちから「二重にしたほうがいいですよ。」とマスクを2枚ずつもらい、せっかく気を使って私たちのために用意してくださっているのに、しないのも申し訳ないか、と考えて結局二重のマスクをしました。
 所長さんはもらってもマスクはしてませんでしたが・・・ (私自身は何だか微妙な気持ちでした。)
 ただマスクをしているとどうしても通訳しにくくて、何かいい方法はないものか、と思いました。

 このような事情があったのですよ。

ベルラド研究所ネステレンコ所長来日に関してのリンク先

2012-10-26 | 放射能関連情報
遅くなりましたが、10月にベルラド研究所ネステレンコ所長が来日した際の記者会見などのリンク先をお知らせします。
 
 10月17日の福島市内で行われた講演会です。IWJ Independent Web Journal というサイトで動画を見ることができます。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/36082#more-36082


 講演会の取材が記事になっています。

http://news.livedoor.com/article/detail/7081417/


 10月18日に福島の各地を訪問したときに中継された動画です。説明がないとよく分からないところもありますが、被曝を心配されているお母さんのご自宅にお邪魔したりしたときのようすが見られます。(たくさんあるのですが「IWJ_FUKUSHIMA1」というタイトルの画像からさがしてご覧ください。)

http://www.ustream.tv/channel/iwj-fukushima1#/recorded/26229484


 福島県の各地をいっしょに周ったおしどりマコさん・ケンさんのお話です。

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2483.html



 10月20日に自由報道協会で行われた記者会見のリンク先です。

http://www.youtube.com/watch?v=vGE6VLbp49Q&feature=related


 ご自分のブログで文字起こししてくださっている方がいますので、ご紹介します。文字起こし作業は大変だったと思うのですが、きーこさん、どうもありがとうございます。

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2460.html


http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2462.html


http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2462.html



 10月19日にFMいわきに出演したときのようすはこちらに詳しく紹介されています。

http://www.fm-iwaki.co.jp/cgi-bin/WebObjects/1201dac04a1.woa/wa/read/13ae405eaea/



 来日中に収録したラジオ番組が11月12日から16日の予定で放送されます。
 J-Wave ラジオ LOHAS TALKという番組です。番組サイトはこちらです。 

http://www.j-wave.co.jp/blog/lohastalk/
 

 それから日本のテレビ番組が取材していました。二つの番組に編集され今年12月と来年5月放映の予定なのですが、詳しい放送日時など分かり次第、ブログでお知らせいたします。 
  

 講演会にお越しくださった人の輪ネット代表の方が感想を書いてらっしゃいます。
「2012年10月17日ネステレンコ氏講演会」

http://hitonowa.at.webry.info/201210/article_3.html
 

 

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第140回」

2012-10-25 |   ビタペクト配布活動
 10月25日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第140回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を10個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は1966個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1790部となりました。
 今回で通算152回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、1966人の子どもにビタペクトを、1790家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回は2家族グロドノ市(チェルノブイリ原発から約が400キロ)から、1家族がミンスク市(チェルノブイリ原発から約350キロ)から、SOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。

(家族A)
 グロドノ市から来たお母さん(事故発生時5歳)が4人の子どもを引率していました。この家族には3個のビタペクト3を渡しました。ただ末っ子は測定の日に風邪をひいてしまい、お母さんはその看病のため、SOS子ども村に居残り、子ども3人しか測定していません。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。
 
長女(11歳)29ベクレル ○ 
次女(8歳)24ベクレル ○
長男(6歳)21ベクレル ○

 健康状態についてお母さんにお話を伺いました。
 長女だけが胃痛をよく訴えるので、最近検査入院しましたが、原因は分かりませんでした。医者からは消化のよいオートミールのおかゆを食べさせるように、とか胃によいハーブティーを飲ませるように、と言われただけで退院したそうです。胃痛は治まっていません。
 さらに慢性頭痛を抱えていますが、やはり原因は分かりません。
 他の子どもは健康、ということでした。

 お母さんはグロドノ市の近くにある村の生まれで、実家は畑もあるし、牛も飼っていて、いつもその牛乳を飲んでいたそうです。
 今でも実家の両親が作る畑の野菜やりんごをもらって、子どもたちと食べています。当然、食品の測定をしたことがありません。
 グロドノ市は汚染地域に指定されたことはありませんし、今も安全な地域とされています。そのため測定をしようという意識も低いようです。
 このような体内被曝の結果が出て、お母さんは初めて放射能のことを考えるようになった、と話していました。おそらく食品からの被曝が原因だろうと思うけれど、どれが汚染されていたのかはっきり分かりません、とも言っていました。これは確かにいちいち食品の測定をしないと学者でも分かりませんよね。
 お母さんの説明によると、野菜類は実家の畑で採れたもの、果物類は商店や市場で売られているもの、魚類は好きではないのであまり食べない、牛乳や乳製品は昔は実家の乳牛のものをよく飲ませていたが、最近子どもたちがあまりほしがらなくなったので、以前ほど与えていない、ということでした。
 肉類は安売りのものを買っている、ということでしたが、最近ベラルーシの経済状況が悪くなり、一般市民の収入も減ったので、とにかく安売りのものばかり探しては買う、という人が増えました。その結果安売りの肉屋が登場し、町の路上で販売しているそうです。私としてはこれは危険ではないか、と思いました。不自然に安い肉はちゃんと放射能の測定をしているかどうか疑わしいからです。もっともこの家族の被曝の原因がこの安売り肉なのかどうかはっきり分かりません。
 このように国の経済状態が悪くなると、被曝する可能性が高くなると思います。極端に安い価格の食品には注意しないといけない、と思いました。


(家族B)

 グロドノ市から来たお母さんが3人の子どもと保養滞在していました。この家族には2個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。
 
母親(事故発生時6歳)12ベクレル
長男 (8歳)23ベクレル ○
次男 (3歳)29ベクレル ○ 
三男 (1歳)22ベクレル 

 1歳の三男も20ベクレル以上の測定結果でしたが、年齢制限のため、ビタペクト3をあげていません。
 お母さんはゴメリ州ジトコビッチ地区(チェルノブイリ原発から約190キロ)の出身で、結婚後にグロドノ市に引越ししたそうです。
 子どもたち3人はよく風邪をひくそうです。お母さんは第2子妊娠中に高血圧になり、今は薬を飲み続けています。
 そのほか特に持病などはないそうです


(家族C)

ミンスク市から来たお母さんが5人の子どもと甥っ子1人と保養滞在していました。この家族には5個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。
 
母親(事故発生時5歳)19ベクレル
長男 (9歳)25ベクレル ○
次男 (7歳)26ベクレル ○ 
長女 (5歳)27ベクレル ○
三男 (4歳)23ベクレル ○
四男 (1歳)20ベクレル
甥  (6歳)24ベクレル ○

 1歳の四男にはビタペクト3を渡していません。
 お母さんの話によると、5人兄弟全員がアデノイド肥大だそうで、このうち次男はアデノイドの切除手術を受けました。
 これ以外には特に健康上に問題はないそうです。
 しかしお母さんは7歳のとき水腎症という病気のため、腎臓を一つ取る手術を受けたそうです。
 その後、腎臓が一つしかないから、医者に「結婚しても子どもは作るな。妊娠中大変なことになる。難産になる。」と言われたそうです。
 確かに妊娠中は大変だったようですが、無事出産。今は5人の子どものお母さんになっています。お医者さんの言うことをまともに聞かなくてよかったですね。妊娠中は医者から中絶まで勧められたそうです。ひどい話ですね。
 甥っ子は測定をした後、風邪をひいたので、ミンスクのお母さんが家につれて帰ってしまったそうです。せっかく保養に来たのに残念ですね。
 甥っ子は特に持病もなく、普段は元気にしているそうです。
 ビタペクト3は必ずこの甥っ子(のお母さん)に渡すよう頼んでおきました。

 今回は保養の途中で帰宅した子どもや、昼寝をした子どももいるため、全員画像に写っているわけではありません。
 そして子どもたちに折り鶴や折鶴の作り方を説明した紙(千羽鶴プロジェクト)、折り紙用の紙、お母さんにはアクリルたわしなどをぷれぜんとしました。古い着物をほどいて巾着袋にして寄贈してくださった方がいたので、それもお母さんに渡しました。またきれいな日本の絵葉書の裏に子どもたちの名前を書いて渡すととても喜んでいました。

 そして、今回は特別なことがありました。日本のテレビ局が取材に来ていたのです!
 今まで日本の雑誌の取材を受けたことはあっても、日本のテレビの取材は初めてのSOS子ども村。ついにお茶の間に保養滞在しているベラルーシの子ども達が登場です。
 子ども達はカメラの前でも緊張したり恥ずかしがったりせず、元気いっぱいな子どもたちばかりでした。
 放映の日時が決定しましたら、このブログでもご案内しますので、ベラルーシでの保養の取り組みについてぜひご覧ください。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や巾着袋など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。 

日本からベラルーシへ戻ってきました

2012-10-23 | 放射能関連情報
 無事にベルラド研究所のネステレンコ所長さんとベラルーシへ戻ってきました。
 福島の講演会に来て下さった方々、ラジオ番組を聞いてくださった方、ありがとうございました。
滞在中、出会った方々にも感謝です!
 
 日本へやってきて実際に蓋を開けたらびっくり、ということも多かったです。
 所長さんと2人、少しでも日本人の方々の手助けになれば、と思っていろいろ発言したのですが、時間が足りなかったり、私の語学力不足で、まだまだ伝えきれていない部分があったと思います。
(講演会では私がしゃべりすぎて、時間をオーバーしてしまい、ご迷惑をおかけしました。(汗))

 感じたのは、放射能の問題が日本の社会のあちこちに広がってきていて、1人の専門家の1回の講演会や記者会見では対応しきれない、ということです。
 なので、公分母の話が多くなり、細かい具体的対策などについての話は時間がいくらあっても足りないぐらいので、できない、という状態になってきています。
 
 もっときめ細かく対話ができたらいいんですけどね・・・。

 滞在中は福島市のほか、伊達市、いわき市、飯舘村にも訪問させていただきました。
 津波被害に遭った海岸にも、行けるよう取り計らってもらいました。
 私も所長さんも初めて見る光景に言葉が出ませんでした・・・。
 この気持ちはうまく文章で表現できません。

 放射能の汚染状況ですが、実際に自ら線量計片手に測定をした所長さんは本当に驚いていて、
「こんなに高い線量が測定されるとは思っていなかった。」
と話していました。

 日本人の私は今までやっぱり甘いことを夢見ていました。ついつい「チェルノブイリより福島のほうがましだろう。ましであってほしい・・・」と心の中で願っていたのです。

 しかし福島へ行ってきて、現実が見えた気がしました。
 日本はとても危険な状態です。
 被曝対策を真剣にしないといけません。チェルノブイリの再現にならないように、日本に住んでいる皆さん、気をつけてください。
 福島以外の地域に住んでいる人も、対岸の火事と思わないでください。
 これからの日本がベラルーシのようにならないように、どうか注意してください。

 
 

第3回 体調と対策メモの続報です 「ビタミンD」

2012-10-11 |   体調と対策メモ
 2012年3月2日に「第1回 体調と対策メモです」という記事をご紹介しました。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/7c3b6b189f0299a89958d4ab94d88e5a


 さらに5月11日にこの記事を寄稿してくださった方から続報(第2回)が届きました。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/ad35361e4bb057209f45ea6e495feee7


 今回新しい対策方法について、教えていただきました。以下をお読みください。

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 あれから、あらたに試してこれはと思うものがあったとしたら、ビタミンDです。
 神経の痛みに効くらしいということで(イタイイタイ病の治療に高濃度のビタミンDが使用され、効果があったという記録を見つけました)
 カドミウムは重金属なので、重金属からの障害に効果があるならば、効果があるかもしれないと思い、高濃度のビタミンDを飲み始めました。ビタミンDは脂溶性なので、服用量に注意が必要ですが、アメリカでは日本より高濃度の服用が一般的なようです。
 高濃度のビタミンDサプリの服用は、一定の効果がありました。
 これと、カルシウムの服用の併用は、良いと思います。

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 このブログでもたびたび注意喚起を呼びかけていますが、放射能と重金属が体内で結合すると、とても体に有害です。
 この方の症状がそれによるものか、医学的に解明されているわけではないですが、重金属を体内に排出する研究はすでに日本にはあるのですから、それを参考にするのが、近道になると思っています。

 それからこの方は、感じたことのない痛みや、不快感、めまい、だるさ、また、「思い悩む」とかとは別の「強制的な」鬱、などが襲ってくるときがあるそうです。
 このブログを読んでくださっている皆様にこの方からメッセージです。

 「同じような症状で悩んでいる方々にお伝えしたいのは、こういう半ば「強制的な」心の辛さに直面したときは、むしろ、ペクチン、ビタミンやカルシウム、乳酸菌などサプリメントなどのほうが助けてくれるときがあります。有害な物質がデトックスされることで、心の問題が緩和されることがあります。むしろ、カウンセリングなどの精神的アプローチではどうにもならないことがあるんです。 心の問題でありながら、化学物質的な問題というか…
 もちろん、体調不良と長く闘っていくためには、心のケアも必要なんですけど。」

 ・・・ということです。
 今の日本ではまだ被曝によって起こる心のケアができるカウンセラーも、いないのではないかと思います。
 難しいかもしれませんが、自分で自分の心身のケアができるようにならないといけなくなりました。
 そのためにも自分の症状や心の中を把握したり、冷静に分析できるようにならないと、と思います。そのためには知識も必要ですし、意識も高く持たないといけないでしょう。
 日本が放射能と向き合って暮らしていく社会になった、というのは、こういうことだと思います。

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 第4回体調と対策のメモはこちらです。
 

ベルラド研究所所長福島講演会のお知らせ (追加情報があります)

2012-10-05 | 放射能関連情報
 10月17日にベルラド研究所所長、アレクセイ・ネステレンコさんが来日し、福島市内で講演会が予定されています。

日時:平成24年10月17日(水)15:00〜16:30

場所:コラッセふくしま 4F 多目的ホール
  福島県福島市三河南町1番20号(http://www.corasse.com/category/access)
   
参加費: 無料 

プログラム
15:00〜 開会
15:10〜 ベルラド放射能安全研究所 所長 アレクセイ・W・ネステレンコ氏
     「今、ベラルーシから伝えたい放射能から身を守る方法〜より安心な生活を〜」
15:40〜 ボランティア団体「チロ基金」代表 辰巳雅子氏
     「放射能から子供たちを守るためには」
16:10〜 質疑応答


 滞在中はテレビ局も取材に来る予定ですが、放映日時など詳細が分かりましたら、弊ブログ上でお知らせします。

 10月19日(金)にはFMラジオ番組にも出演します。
 SEAWAVE FMいわき「がちラジ!エンタ」第3週金曜日「藤田志穂のゆるそうでゆるくない!少しゆる〜いラジオ!」です。サイトはこちらです。

http://www.fm-iwaki.co.jp/cgi-bin/WebObjects/1201dac04a1.woa/wa/read/1341c932d0d/


 19:00〜20:00までの生放送なのですが、インターネットの環境があれば、サイマルラジオから全国から聴く事も出来るようになっています。

http://www.simulradio.jp


 いわき市の皆さんにはもちろん、ラジオを聞いてくださる方々にとってプラスになれるお話をしたいと思います。
 
 講演会については、ネステレンコ所長さんから、詳しい話が聞けると思います。何より日本人の方々と直接、質疑応答・・・(というより)対話ができるのがいいですよね。
 
 私はチロ基金の活動で得た情報についてお話したいと思っています。またご質問に答えられることはできるだけお答えしたいです。 


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 ネステレンコ所長の講演会のタイトルについてです。
「今、ベラルーシから伝えたい放射能から身を守る方法〜より安心な生活を〜」
 この「〜より安心な生活を〜」の部分ですが、ロシア語原題では「いっしょなら簡単に」となっています。これはベルラド研究所のスローガンです。

 講演会の主催者側がロシア語から英語、そして日本語に訳すときに「より安心な生活を」を翻訳したものと思われます。
 これについて、一部の方からご指摘をいただきました。

 福島の事故以来、数多くの「専門家」が、まさに住民を安心させるための講演をし、避難あるいは最低限の対策すら取らせなかったという事実がある中、安心という言葉が、原発賛成派などが推し進めたいキーワードの一つになっている。
 低線量被ばくは人体に影響がなく、安心である。それよりストレスのほうがよっぽど害があり、風評被害を払しょくしなければならない、という人たちが使っているキーワードなので、ベルラド研究所所長の講演会のタイトルに使うのは間違いであり、意図的なすり替えである。

 ・・・というご指摘です。

 この部分は英語では「Together is better!」とベルラド研究所は翻訳しています。
 私はロシア語から日本語に訳して「いっしょなら簡単に」としました。
 (ちなみにロシア語原題だと Вместе легче! です。)
 
 確かに「Together is better!」が「より安心な生活を」に翻訳されたのかよく分かりません。そこに何かの意図があるのかどうかも私には分かりません。
 しかし、「安心」と言う言葉が今の日本では、いろんな意味を持つ言葉に変わってしまった、ということは分かりました。

 ネステレンコ所長も私も原発推進派ではありませんし、ペクチンなど対策をとれば、汚染地域でも放射能のことを全く気にせず暮らしていけるよ(だから自分の家の前に原発が建てられても平気!)というような人間ではないし、そういう立場で研究やボランティア活動をしているわけではありません。

 チェルノブイリ後、起こったさまざまな間違いを日本では繰り返してほしくないだけです。

 来日中は講演だけではなく、さまざまな立場の方がさまざまな質問を所長にされると思います。それに対して、知っている限りのことはお答えしていこう、と所長も私も考えています。 
 

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 再び追記です。
 講演会の主催者側に打診したところ、チラシ・ポスターなどすでに印刷しているものは間に合いませんが、講演会当日の表示は変更するよう調整いたします、という回答をいただきました。

 このような事情で、当日の講演会タイトルは変更されるかもしれません。
 心配されている方もいるので、念のためこのブログでお知らせしておきます。