2022年7月31日。
ウクライナ大統領は7月30日のテレビ演説で、ロシア軍との激しい戦闘が続いている東部ドネツク州の住民に強制的な避難を命じる考えを示しました。避難が早ければ早いほど、ロシア軍に殺害される人数は少なくなると強調し、戦闘地域に残る住民、特に子どものいる家族への説得を呼び掛けました。
ベレシチューク副首相は、ドネツク州内の天然ガスのパイプラインが露軍に破壊されたため、
「ドネツク州では冬の暖房が全くないだろう。冬を迎える前に避難させなければならない。」
と説明しています。
雪も積もっていない今のうちに避難するほうがいいです。
今では住む家にも困っているウクライナ人が大勢いるときにこんなことを投稿するもはばかられるのですが、ベラルーシ人が国外で差別を受けている件について。
個人としてのベラルーシ人は戦争に反対であっても、ベラルーシが国家としてウクライナに侵攻しているロシアに加担しているため、ベラルーシ人が批判にさらされることもあります。
ベラルーシ人は、外国で住居、雇用、銀行口座開設を拒否される事例が発生しています。
ポーランドで5月に行われた調査にによると、ベラルーシ人の58%が差別されたり、あるいは家族が差別にあったと回答しています。
これはポーランドだけではなく、他の EU 諸国でも起こっていることであり、一方で反政府派ベラルーシ人は支援を受けることもありました。
住居に関する差別のケース1。
2020 年の春、コロナウイルスのパンデミックにより、ベラルーシの病院で実際に何が起こっているを自身のツイッターで告発した麻酔医のニカさんは、その後、抗議され、病院との契約が延長されませんでした。
2021年には治安部隊が自宅住所にやって来たため、ニカさんは逮捕を恐れてポーランドへ出国。
現在、ニカさんは住む家を探していますが、すでに4軒目を断られました。
不動産業者は断られた理由を「このアパートはベラルーシ人向けではありません。」としています。
ケース2。
ニキータさんも自宅が家宅捜査され、その後、キーウに出国。
2月24 日、戦争が始まり、ニキータさんはワルシャワにたどり着きました。2022年5月から賃貸住宅を探し始めましたが、ニキータさんがベラルーシ人であることを知るやいなや、アパートの大谷はすぐに賃貸を拒否しました。
ウクライナ人でさえそのような拒否にあっているそうです。しかし、ロシア人とベラルーシ人はウクライナ人より拒否されることが多く、安定した仕事に就いているかどうかにかかわらず、50%のケースで国籍が理由で大家から家を貸すことを断られました。
ニキータさんはベラルーシの知人を通してのみアパートを見つけることができました。
また、ポーランドでは仕事を見つけることもむずかしくなっているそうです。
雇用における差別のケース。
マリーナさんは今年の 1 月、医師として働くためにポーランドの小さな都市オポーレに移住しました。2 月に医師としての開業許可を申請し、2月23 日、ポーランド語レベルと医師の資格を確認するための面接を受け、3 月上旬には就労許可を受け取るよう言われました。しかし、翌日2月24日に戦争が始まりました。
3月初め、医師の友人から電話があり、マリーナさんはベラルーシ人だから労働許可証をもらえなかったと言われました。ベラルーシがウクライナでのロシアの侵略を支持しているため、ポーランドの就労許可を発行する委員会で、ベラルーシ人の就労について大きな議論になったっそうです。
委員会はマリーナさんがベラルーシを離れる理由と戦争に対する考えを書いて提出するよう求め、それまで労働許可を与えないことを決定しました。
マリーナさんは書類を揃え、自分の戦争に対する意見が嘘ではないこと証言できる人の連絡先のリストを添付し、さらにベラルーシの医師に対する抑圧について証明する団体からの証拠文書を受け取って提出しました。
コロナのせいでポーランドの病院も人手不足であり、マリーナさんを雇用したいという病院の要望書と、市長から医療従事者を必要としているという手紙まで合わせて委員会に提出して、やっと4月末に就労許可が出たそうです。
マリーナさんは、助けてくれたポーランド人もたくさんいたこと、ベラルーシ人への差別に憤慨しているポーランド人もいること、そしてマリーナさんもショックだったが、差別をするポーランド人のことも理解できると話しています。
チェコに住むベラルーシ人のケース。
ベラルーシ人は、ロシア人と同様に「リスクが増加している」カテゴリーに含まれているため、チェコの銀行で口座の開設ができなくなっています。
今年5月にポーランドでポーランドに住むベラルーシ人を対象に実施された調査によると、回答したベラルーシ人の
99% がベラルーシ現政権の行動に同意しておらず、94%がはっきりとウクライナを支持しています。また83%がすでにウクライナ人に何らかの支援を提供しています。 同時にロシアの軍事侵攻が始まった後、ポーランドに住むベラルーシ人への差別が増えました。
調査機関の発表では「結果は国籍に基づく差別と敵意が、ポーランドのベラルーシ人にとって現実であることを示している。ベラルーシ人の多くが、意識的または無意識のうちに、ポーランド社会が友好的でなくなったと認識している。 世論において、『ベラルーシ人』と『ベラルーシ国家』を明確に分ける必要がある。」としています。
やはり、「個人」と「国家」あるいは「国籍」によって「あなたはこうなんでしょ。だから家も仕事もあげない。」と決めつけられるのが一番つらいですね。
ウクライナ大統領は7月30日のテレビ演説で、ロシア軍との激しい戦闘が続いている東部ドネツク州の住民に強制的な避難を命じる考えを示しました。避難が早ければ早いほど、ロシア軍に殺害される人数は少なくなると強調し、戦闘地域に残る住民、特に子どものいる家族への説得を呼び掛けました。
ベレシチューク副首相は、ドネツク州内の天然ガスのパイプラインが露軍に破壊されたため、
「ドネツク州では冬の暖房が全くないだろう。冬を迎える前に避難させなければならない。」
と説明しています。
雪も積もっていない今のうちに避難するほうがいいです。
今では住む家にも困っているウクライナ人が大勢いるときにこんなことを投稿するもはばかられるのですが、ベラルーシ人が国外で差別を受けている件について。
個人としてのベラルーシ人は戦争に反対であっても、ベラルーシが国家としてウクライナに侵攻しているロシアに加担しているため、ベラルーシ人が批判にさらされることもあります。
ベラルーシ人は、外国で住居、雇用、銀行口座開設を拒否される事例が発生しています。
ポーランドで5月に行われた調査にによると、ベラルーシ人の58%が差別されたり、あるいは家族が差別にあったと回答しています。
これはポーランドだけではなく、他の EU 諸国でも起こっていることであり、一方で反政府派ベラルーシ人は支援を受けることもありました。
住居に関する差別のケース1。
2020 年の春、コロナウイルスのパンデミックにより、ベラルーシの病院で実際に何が起こっているを自身のツイッターで告発した麻酔医のニカさんは、その後、抗議され、病院との契約が延長されませんでした。
2021年には治安部隊が自宅住所にやって来たため、ニカさんは逮捕を恐れてポーランドへ出国。
現在、ニカさんは住む家を探していますが、すでに4軒目を断られました。
不動産業者は断られた理由を「このアパートはベラルーシ人向けではありません。」としています。
ケース2。
ニキータさんも自宅が家宅捜査され、その後、キーウに出国。
2月24 日、戦争が始まり、ニキータさんはワルシャワにたどり着きました。2022年5月から賃貸住宅を探し始めましたが、ニキータさんがベラルーシ人であることを知るやいなや、アパートの大谷はすぐに賃貸を拒否しました。
ウクライナ人でさえそのような拒否にあっているそうです。しかし、ロシア人とベラルーシ人はウクライナ人より拒否されることが多く、安定した仕事に就いているかどうかにかかわらず、50%のケースで国籍が理由で大家から家を貸すことを断られました。
ニキータさんはベラルーシの知人を通してのみアパートを見つけることができました。
また、ポーランドでは仕事を見つけることもむずかしくなっているそうです。
雇用における差別のケース。
マリーナさんは今年の 1 月、医師として働くためにポーランドの小さな都市オポーレに移住しました。2 月に医師としての開業許可を申請し、2月23 日、ポーランド語レベルと医師の資格を確認するための面接を受け、3 月上旬には就労許可を受け取るよう言われました。しかし、翌日2月24日に戦争が始まりました。
3月初め、医師の友人から電話があり、マリーナさんはベラルーシ人だから労働許可証をもらえなかったと言われました。ベラルーシがウクライナでのロシアの侵略を支持しているため、ポーランドの就労許可を発行する委員会で、ベラルーシ人の就労について大きな議論になったっそうです。
委員会はマリーナさんがベラルーシを離れる理由と戦争に対する考えを書いて提出するよう求め、それまで労働許可を与えないことを決定しました。
マリーナさんは書類を揃え、自分の戦争に対する意見が嘘ではないこと証言できる人の連絡先のリストを添付し、さらにベラルーシの医師に対する抑圧について証明する団体からの証拠文書を受け取って提出しました。
コロナのせいでポーランドの病院も人手不足であり、マリーナさんを雇用したいという病院の要望書と、市長から医療従事者を必要としているという手紙まで合わせて委員会に提出して、やっと4月末に就労許可が出たそうです。
マリーナさんは、助けてくれたポーランド人もたくさんいたこと、ベラルーシ人への差別に憤慨しているポーランド人もいること、そしてマリーナさんもショックだったが、差別をするポーランド人のことも理解できると話しています。
チェコに住むベラルーシ人のケース。
ベラルーシ人は、ロシア人と同様に「リスクが増加している」カテゴリーに含まれているため、チェコの銀行で口座の開設ができなくなっています。
今年5月にポーランドでポーランドに住むベラルーシ人を対象に実施された調査によると、回答したベラルーシ人の
99% がベラルーシ現政権の行動に同意しておらず、94%がはっきりとウクライナを支持しています。また83%がすでにウクライナ人に何らかの支援を提供しています。 同時にロシアの軍事侵攻が始まった後、ポーランドに住むベラルーシ人への差別が増えました。
調査機関の発表では「結果は国籍に基づく差別と敵意が、ポーランドのベラルーシ人にとって現実であることを示している。ベラルーシ人の多くが、意識的または無意識のうちに、ポーランド社会が友好的でなくなったと認識している。 世論において、『ベラルーシ人』と『ベラルーシ国家』を明確に分ける必要がある。」としています。
やはり、「個人」と「国家」あるいは「国籍」によって「あなたはこうなんでしょ。だから家も仕事もあげない。」と決めつけられるのが一番つらいですね。