ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ライブラリー・フェストで習字体験会

2017-09-28 | 日本文化情報センター
 ライブラリー・フェストとはつまり「図書館祭り」のことです。
 図書館なのに祭りとはどういうことなのか、というと説明が難しいのですが、つまり、書籍や読書に関係するイベントをまとめて一日で行う、というものです。
 日本文化情報センターが入っているミンスク市立第5児童図書館では初めての試みです。イベントのプログラムは、「ベラルーシの児童文学作家を迎えて。その作品の魅力を語り合う」「おとぎ話クイズ」「図書館とは何?(幼稚園児向け案内プログラム)」などなどで、他にも歌あり、踊りあり、朗読あり、写真展に絵本展、子どもの絵画作品展、図書館員が描いた油絵展、キリル文字のレタリングデザイン展、さらには遊具(滑り台)まで図書館前に設置。
 朝から晩まで来館者がひっきりなしにやって来るというお祭りでした。

 そして、日本文化情報センターとしては何をすればいいの? というわけで、思案した結果、習字体験会を開きました。
(図書館 → 書籍 → 文字 → 書道 という発想・・・。)

 しかし、お習字と言っても、墨汁をひっくり返す子どもが絶対現れるだろうなあ、危ないということで、筆ペンで書いてもらうことにしました。
 結果、1日で70名を超えるベラルーシの子供が順番に習字をしました。みんな大騒ぎ、もとい大喜びでした。漢字や習字とは何かの説明をするのは大変でしたが、楽しいひと時を過ごせてもらえたようでよかったです。(^^)(去年一時帰国したとき筆ペンを多めに買っておいてよかった・・・。筆ペンは世界に誇れる日本の発明ですよ。)
 図書館員たちは、みんな準備に疲れていましたが、でも楽しかったね、という感想で、また来年も図書館祭りをするかもしれません。
 
 

日本語能力試験の結果発表 2017年 (内容を訂正しました)

2017-09-26 | 日本文化情報センター
 2017年7月2日、ついに日本語能力試験の新しい会場としてベラルーシで初めて実施されました。
 受験申込者も190名ということでしたので、ヨーロッパの田舎と思われているベラルーシでも、大勢の日本語学習者がいることが分かりました。
 さて、日本文化情報センターの日本語教室からは26名が申し込み、実際には23名が当日受験しました。
 最年少者は12歳、再年長者は60歳です。
 受験したレベルの内訳は、N2レベル1名、N4レベル7名、N5レベルが15名です。
 そして合否判定がインターネット上で検索できるようになったため、全員の結果が判明しました。(便利な世の中になりましたよ。)

 合格は7名、不合格は16名です。
 合格者の内訳はN4レベルが2名、N5レベルが5名でした。
 このうち1名はノーミスで満点を取るという快挙でした。

 しかしN5レベルの受験者の合格率が低すぎましたね。
 N4レベルの合格率の平均はおよそ30%なので、7人受験して、2人合格はふつうですが、N5レベルが15名受験して、5名しか合格しなかったのは平均より少ないです。

 その理由を考えてみました。
 今年がベラルーシが試験会場になった第1回目で、それが決定したのが、1月。それから半年しかなかったので、昨年9月の新学期から日本語を一から始めた生徒の中で合格した人は一人もいませんでした。
 やはり試験となると、それ専用の対策、つまり専用の受験勉強をしないといけませんが、ある程度時間がそのために必要だと感じました。
 一方で来年7月にもベラルーシで試験が実施されますから、すでに次回の受験に向けて、今年9月から10ヶ月かけて、受験勉強をする予定です。
 また今回受験した生徒たちは、みんな「日本語能力試験とはこんなものなのだな。」ともう分かっていますから、2回目からは、落ち着いて試験に望めるでしょう。
 来年に向けて、またがんばります。

 教材など日本文化情報センター日本語教室お支援してくださっている、チロ基金支援者の皆様、本当にありがとうございました。

 今年は地方都市から日本文化情報センターを通じて受験を希望した人(絵本翻訳プロジェクト参加者)がいませんでしたので、交通費負担の支援は行っておりません。

 また大事寄贈された教材を活用して参ります。

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 上記の内容に誤りがありましたので訂正いたします。

「日本文化情報センターの日本語教室からは26名が申し込み、実際には23名が当日受験しました。」
「受験したレベルの内訳は、N2レベル1名、N4レベル7名、N5レベルが15名です。」
「合格は7名、不合格は16名です。」
とありますが、正しくは
「・・・22名が当日受験しました。」
「受験したレベルの内訳は・・・N5レベルが14名です。」
「・・・不合格は15名です。」
 となります。 
  
  

 

新刊のご案内「ベラルーシを知るための50章」

2017-09-25 | ベラルーシ文化
 明石書店からエリア・スタディーズというシリーズが出版されているのですが、その中にようやくベラルーシが仲間入りしました。
「ベラルーシを知るための50章」
 詳しくは明石書店のHPをご覧ください。こちらです。

 多くの日本人のベラルーシ関係者が分担して執筆しましたが、私も1章分担当しました。(^^)

 編者の方は、マイナーな国であるベラルーシがテーマの本なので、売れ行きに関しては苦戦しそう・・・とおっしゃっていましたが、逆にベラルーシの情報が日本語で読める書籍というのは少ないので、貴重だと私は思うんです。
 50章ごとにテーマがあるので、ベラルーシの興味のあるところだけ読んでみることもできるし、ベラルーシ入門書としてもいいと思います。

 ベラルーシへ来る日本人の多くの人たちが、
「ベラルーシのこと、よく知らない。」
と言うのですが、(それでも実際ベラルーシを訪問するだけましです。)どうしてかと言うと、
「日本語で書かれたベラルーシの情報がないから。」
と言われるのです。
「英語だったらネット上でたくさんありますよ。」
と私が言っても、
「英語は読めないし・・・」
というお答え。まあ、確かに国際語と言っても日本人がみんな英語をすらすら読めるわけではないから、気持ちはよく分かります。
 しかし、日本語で書かれたベラルーシ事情の本が出版されたわけですから、日本語で気軽に読めるようになりました。
 ・・・というわけで、このブログでもお知らせしておきます。

 






チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第216回」

2017-09-19 |   ビタペクト配布活動
 9月19日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第216回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を7個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを1部渡しました。  
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2596個、セルロースの合計は85個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2171部となりました。
 今回で通算232回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2596人の子どもにビタペクトを、約76人の子どもにセルロースを、2171家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります


(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



 今回は3家族がボブルイスク(チェルノブイリ原発から約200キロ)から保養に来ていました。


(家族A)

 お母さんが3人の子どもを引率していました。この家族には2個のビタペクト3を渡しました。
 この家族は2013年12月、2015年5月にも保養に来たことがあります。そのときの様子はこちらです。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第157回」(家族B) 

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第177回」(家族A)

 前回と今回のそれぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時9歳)9ベクレル ○ → 11ベクレル → 9ベクレル
長男(15歳)29ベクレル ○ → 35ベクレル ○ → 21ベクレル ○
次女(13歳)21ベクレル ○ → 27ベクレル ○ → 25ベクレル ○
次男(10歳)30ベクレル ○ → 25ベクレル ○ → 12ベクレル

 次女は甲状腺に異常があり、ホルモン剤を飲んでいます。その副作用で心臓の具合も悪くなり、半年おきに検査入院しないといけないそうです。
 お母さんは高血圧で心臓の具合も悪くなるときがあるそうです。  

 この一家は広い畑を持っており、また乳牛、ヤギ、羊、にわとり、豚など何十頭と飼って、常にその乳を飲んだり、肉を食べたりしています。しかし一度も放射能を測定していません。完全に被曝に関しては楽観主義という感じでした。


(家族B)

 お母さんが4人の子どもを引率していました。この家族には 2個のビタペクト3を渡しました。
 この家族は2014年10月にも保養に来たことがあります。そのときの様子はこちらです。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第167回」(家族B)

 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。
  
母親(事故発生時9歳)12ベクレル → 20ベクレル
長女(15歳) 26ベクレル ○ → 8ベクレル 
次女 (9歳) 12ベクレル → 21ベクレル ○
長男 (6歳) 21ベクレル ○ → 7ベクレル
三女 (4歳) 16ベクレル → 20ベクレル ○ 

 4人の子どものうち前回ビタペクトを飲んだ子どもは今回飲まなくてよくなり、前回飲まなかった子どもは今回飲まないといけないと逆転しました。

 長女は甲状腺にが肥大して、ヨウ素剤を飲んでいたところ、3年前は落ち着いてきました。しかし現在は甲状腺にのう胞が見つかり、再びヨウ素剤を飲んでいます。
 お母さんは看護士で、ボブルイスクの病院で働いていますが、近年脳卒中の患者が特に目立って増えてきたと話していました。半身不随ではなく、そのまま寝たきりになってしまう人が多いそうです。
 他にも1型糖尿病患者が増えたそうです。お母さん自身は高血圧で悩んでいるそうです。


(家族C)

 お母さんが実子2人と3人の男の子を引率していました。この家族には3個のビタペクト3を渡しました。
 この家族は2012年3月にも保養に来たことがあります。そのときの様子はこちらです。

チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第131回」(家族A)

 前回と今回のそれぞれの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時2歳)7ベクレル → 14ベクレル
長女(11歳)17ベクレル ○ → 15ベクレル
長男 (8歳) 0ベクレル → 23ベクレル ○
男子(14歳)21ベクレル ○ → 10ベクレル
男子 (9歳)(今回初測定)32ベクレル ○
男子 (8歳)(今回初測定)21ベクレル ○

 9歳と8歳の男の子は兄弟です。この兄弟のお母さんは妊娠中で、保養には来ていませんが、「チェルノブイリ 放射能と栄養」のコピーを渡すようこの引率したお母さんに頼みました。 

 この家族はお母さんも子どももよく胃炎を起こすそうです。それ以外は比較的健康ということでした。  

 今回の活動には日本の大学からの視察団の方が参加していましたので、記念撮影にもいっしょに写っています。
 子どもたちには折り紙や折り鶴、絵葉書などのプレゼントをしました。上記の健康状態の話を聞くと元気がなさそうな人たちが集まっているかのように聞こえますが、実際には子どもたちもお母さんも日本からのお客さんに大喜びで大はしゃぎでした。

 今回のビタペクト3の購入費には、CD「月と日」の売り上げを使いました。
 最後になりましたが、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 べラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。 

茶の湯の紹介 第15回 (8)

2017-09-09 | 日本文化情報センター
 参加者の皆さんからは質問がとても多かったです。
 茶道のことだけではなく、日本文化、宗教、社会問題にいたるまでさまざまな質問が飛び交いました。

 地元ラジオ局の取材も受けましたが、お話をしていて、やはりストルブツィの人々の文化レベルは高いと感じました。

 この図書館には日本のことを紹介する文献、折り紙の花瓶とお花などを寄贈しました。
 折り紙で花瓶を作ってくださったS様、どうもありがとうございました。

 この図書館の中で、文献も活用してくれると思います。
 今年の茶の湯の紹介も成功したこと、両国側の双方向からのご協力があってこそだと思います。
 ご協力してくださった皆様方に厚くお礼申し上げます。




茶の湯の紹介 第15回 (7)

2017-09-09 | 日本文化情報センター
 そして背中の帯の形が気になるようです。

茶の湯の紹介 第15回 (6)

2017-09-09 | 日本文化情報センター
 今回もY子が扇を使った踊りで花を添えてくれました。

茶の湯の紹介 第15回 (5)

2017-09-09 | 日本文化情報センター
 日本のお菓子を生まれて初めて食べてみて、微妙な表情ですね。(^^)

茶の湯の紹介 第15回 (4)

2017-09-09 | 日本文化情報センター
 大人の方も挑戦です。お箸(黒文字)を使うのも緊張気味。

茶の湯の紹介 第15回 (3)

2017-09-09 | 日本文化情報センター
 デモンストレーションに続いて、お抹茶とお菓子が希望者に振舞われました。
 まずは子どもたちが果敢に(?)挑戦。
 「日本のお菓子はおいしい。」
と後で話していました。(お抹茶の味は?)

茶の湯の紹介 第15回 (2)

2017-09-09 | 日本文化情報センター
 今回も家庭的な雰囲気の中、茶の湯の紹介をすることができました。

 私の母が主人の役担当、私が主客担当、私の娘が次客の役担当、父が三客の担当でした。
 
 会場には日本文化にもともと興味があるという方々がおよそ30人が来場してくれました。 司書のエレーナさん、どうもありがとうございました。尽力してくださったおかげで茶の湯の紹介が成功しました。

茶の湯の紹介 第15回 (1)

2017-09-09 | 日本文化情報センター
 今年の9月9日は日本文化情報センター創立18年目の記念日です。
 この日ストルブツィ市立児童図書館で茶の湯の紹介を行いました。
 記念すべき日にストルブツィのみなさんとお祝いできて本当によかったです。
 この図書館では2015年12月に世界のお茶をテーマにした講演会にも参加したことがあります。
 (詳しくはこちら。)

 このときから茶の湯のデモンストレーションをしてほしいと頼まれていたのですが、ようやく実現しました。


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過去に茶の湯の紹介を行った会場とご報告はこちらです。

2002年 日本文化情報センター創立3周年記念

2003年 グロドノ市立中央児童図書館

2004年 日本文化情報センター創立5周年記念

2005年 ポーロツク市立第7児童図書館

2006年 スベトロゴルスク市立中央児童図書館

2008年 SOS子ども村

2009年 日本文化情報センター創立10周年記念

2010年 オシポビッチ青少年創作センター.

2011年 アガレビッチ村立学校.

2012年 カリンコビッチ市立第3学校

2013年 モロジェチノ中央図書館.

2014年 日本文化情報センター創立15周年記念.

2015年 オシミャヌィ市立図書館

2016年 バラノビッチ市立中央図書館

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第215回」

2017-09-04 |   ビタペクト配布活動
 9月4日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第215回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を11個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを3部渡しました。  
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2589個、セルロースの合計は85個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2170部となりました。
 今回で通算231回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2589人の子どもにビタペクトを、約76人の子どもにセルロースを、2170家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります


(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a


 今回はコプゥリ市(チェルノブイリ原発から約280キロ)から3家族がSOS子ども村へ保養に来ていました。


(家族A)

 お母さんが5人の子どもを引率していました。この家族には5個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時6歳)9ベクレル
長女(17歳) 25ベクレル ○
次女(13歳) 22ベクレル ○
三女(12歳) 26ベクレル ○
四女(10歳) 27ベクレル ○
五女 (9歳) 31ベクレル ○

 お母さんに子どもたちの健康状態についてお話をうかがいました。
 長女は12歳からアレルギー、慢性胃炎、卵巣にのう胞が見つかり、手術して除去したことがあるそうです。
 次女は低血圧でよく意識を失います。また遊走胆嚢(胆嚢の位置がよく変わる)だそうです。
 三女は健康。
 四女は慢性胃炎、心電図に異常が見つかり、再検査が必要です。
 五女も心電図で異常があり、また胸の左右の筋肉の大きさがちがうとお母さんは話していましたが、これは父親の家系からの遺伝だそうです。
 お母さん自身は高血圧に悩んでおり、胆石を持っています。


(家族B)

 お母さんが3人の子どもを引率していました。この家族には3個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時2歳)27ベクレル
長女 (13歳) 23ベクレル ○
長男 (12歳) 29ベクレル ○
次男  (8歳) 32ベクレル ○

 長女は心臓に異常があり、背骨も湾曲しています。また鼻血がよく出ると悩んでいました。 長男は慢性胃炎、遊走胆嚢で、食事制限のある毎日です。
 次男は生後半年後、予防接種を受けたところ、高熱が出て食事を受け付けなくなりました。そのせいで腸閉塞を起こし、治すために4回手術を受けたところ、今度の麻酔のせいか鼻血が出るようになったそうです。他にも慢性胃炎も抱えており、お菓子も食べられないそうです。


(家族C)

 お母さんが4人の実子と姪を引率していました。この家族には3個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました
母親(事故発生時8歳)23ベクレル
長男(16歳) 3ベクレル 
次男(12歳) 27ベクレル ○
長女 (8歳) 32ベクレル ○
次女 (7歳) 12ベクレル 
姪  (6歳) 27ベクレル ○ 

 この一家は比較的健康で、次男の背骨が湾曲しているだけだそうです。
 お母さん自身は慢性の頭痛に悩んでいました。

 画像は記念撮影したものです。
 子どもたちには折り紙や折り鶴、定規や分度器のセットなどをプレゼントをしました。 お母さんたちには着物から作った巾着袋を贈りました。

 子ども達は小さい子供も日本語に興味を示しており、「日本語を勉強したい!」と口々に話していました。

 今回のビタペクト3の購入費には、CD「月と日」の売り上げを使いました。
 最後になりましたが、折り紙や文房具など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、手作りの巾着袋を寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 べラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。