ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者96万7731人。死者数6866人

2022-04-07 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月7日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は967731人になりました。1日の新規感染者数は913人です。増えましたね。新規検査数も前日よりやや増えて14970件です。

 死者数は6866人です。

 963661人が回復しました。

 1292万件を超える検査数となりました。

2022年4月7日。ウクライナ侵攻から43日目

2022-04-07 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年4月7日。
 今日は正教の祝日で仕事をしてはいけない日なのですが、そうも言ってられない世界情勢です。

 ロシア軍はウクライナ国内の燃料施設4箇所を攻撃して壊滅したと発表しました。

 ロシア大統領は自分の娘二人に対してアメリカが経済制裁を発動させたことに対して対抗措置を採ると発言しました。

 ベラルーシ大統領は、ウクライナとロシアの停戦交渉にベラルーシを参加させないことを禁止しました。
 誰に向かって禁止と言っているのかよく分かりません。
 トルコで交渉するのかどうかも確定ではありませんが、とにかく同じ席に着きたいそうです。


 フランス政府は今日、在仏ロシア大使館がウクライナのブチャで撮影された写真をツイッターに投稿し、被害を受けた町を「映画のセット」だと主張したことを受け、ロシア大使を呼び出すと発表しました。


 ロシア野党「公正ロシア」の党首を務めるセルゲイ・ミロノフ氏は「日本はロシアに対して、繰り返しクリル諸島(北方領土と千島列島)に関する主張を繰り返してきたが、一部の専門家によると、北海道の全権はロシアにあるという。現時点でモスクワではこの話題は提起されていないが、日本政府の対決路線がどこに向かい、ロシアがどう対応しなければならないかは不透明だ。」とツイートしました。
 専門家の引用という形を採っていますが、自分の意見「北海道の全権はロシアにある。」と主張しているのと同じです。
 北方領土だけじゃなくて、北海道全部ですよ。


 日本の政府専用機がウクライナ避難民20人を載せて5日に日本に到着しました。またウクライナ避難民を円滑に受け入れるため、今週から当面の間、日本政府がポーランドとの直行便の座席を借り上げ、日本への渡航を支援する考えを示しました。
 ところが、このような報道もあります。

 ウクライナ人の夫と娘2人を持ち、ウクライナの首都キーウからリビウに避難している日本人女性が日本大使館に、政府専用機への搭乗について問い合わせたところ、「日本国籍を持っている人は対象でない」と言われ、ショックを受けた。
「ウクライナ人の主人の稼ぎで生活している私たちにとっては日本行きの航空券はすごく高いので、やっぱり。航空費代を借りられるとか、そういうシステムがあったらよかったなと思いますね。すごく」ともこの女性はご自分の状況を話しています。
 娘さん二人は日本国籍を持っているそうです。だったら、ウクライナ国籍の夫を搭乗させて、その家族として飛行機に乗せるという方法もあったはず。
 武漢でコロナが流行し始めたとき、日本は日本人向けにチャーター機を何度も送りましたが、日本人だけではなく、その中国人配偶者(中国籍)も乗せていましたよ。

「今回ポーランドからの帰国手段を自力で確保することが困難であると考えられる在留邦人からの具体的な要望はなかったと承知しているが、特段、邦人の搭乗が排除されていたわけではない」と松野長官は説明。

 ウクライナ人、オルガ・ティーシェンコさんは日本での身元保証人を見つけ先月末、日本大使館からビザを発給されましたが、日本行きの航空チケットが高額なため、購入も渡航もできないままでいるところへ、政府専用機への搭乗を希望することを日本大使館に伝えました。しかし、理由も示されないまま、搭乗はできないと回答を受けたそうです。

 日本政府は「国籍で区別していない。」「経済的困窮で自力で避難できない人が対象。」「現在調整中」と説明していますが、例えばかつて中東地域の紛争などで日本人が政府チャーター機で帰国したときは、帰国してから交通費を支払うというシステムでしたよ。すごく高額でしたが、搭乗する前に交通費支払え、支払えないならチャーター機に乗せてやらんぞ・・・みたいなことは日本政府は言いませんし、しません。後払いでOKなのです。
 上記の日本人女性が、航空チケット代を貸してくれる制度があれば、と話していますが、今回の政府専用機は後払いOKのはずです。
 それに実際戦争が現在進行中で、人命被害が出ている地域からの帰国については、現地日本大使館で交通費を借りることができる特例があるのですが、その方向にウクライナの(ポーランドに移転してますが)日本大使館は切り替わっていないようです。
 
 先日ロシアへバレエ留学していた人たちが、ウラジオストックでフライトがなくなり足止めになり、さらに経済制裁のためカードで宿泊費用も払えなくなって困っていましたが、ウラジオストックは砲撃を受けている場所でもないので、現地の大使館(領事館)は交通費など貸し付ける特例には踏み出しませんでした。

 ・・・まあ、今外国で暮らしている日本人の私としては、こんなニュースを聞いても「ああ、やっぱりね。」と思っています。期待してはいけないことは前々から分かっています。
 ベラルーシなんて住んでいる日本人自体が少ないので、チャーター機もそもそも飛んできませんけど。

 日本政府がポーランド航空の席を借り上げるのなら、国籍問わず上記の二人のような人を助けてあげてほしいです。
 ビザ持っている人もいるのに。あと、子ども連れを優先してあげてください。
 日本政府が「ウクライナ人支援のために人道的援助してます、日本はいい国でしょ。」と宣伝するために、日本人の税金を使って、日本国籍の子どもは搭乗を後回しにするなんておかしくないですか。



 ベラルーシ大統領は、ウクライナ国内で、ウクライナ軍により捕虜扱いになり、帰国できなくなっていた約100人のベラルーシ人をベラルーシの特別作戦により、帰国させることに成功した、と発表しました。
 このベラルーシ人のほとんどは長距離輸送トラックの運転手です。
 トラックごと、国境を越えられなくなり、ウクライナで足止めされていたようです。
 これも特別作戦って言うんですね。 
 このベラルーシ部隊は、ウクライナに入国していたことを誰にも気づかれなかったそうです。でも、ここで大統領自らが喋ってしまうと、ばれてしまうし、今でもベラルーシ部隊がウクライナにいるんじゃないかと疑われてしまうと思うんですけど・・・。
 
 
 ベラルーシは、国際復興開発銀行(IBRD)、欧州復興開発銀行(EBRD)、北欧投資銀行(NIB)の体外責務の支払いについて、ベラルーシ・ルーブルで支払うことを決定しました。(これ、ロシア・ルーブルではなくて、ベラルーシ・ルーブルですよ。)
 外貨不足に陥っている証拠ですね。
 ベラルーシもデフォルトが現実化しそうで怖いですね。

 ベラルーシ政府は、石鹸、トイレットペーパー、歯磨き粉、紙おむつなどの価格を統制することを決定しました。
 ベラルーシは紙おむつはほとんど輸入品です。

 ベラルーシの銀行および金融機関が、ベラルーシ国内に居住する外国人の支払い要件を拒否する権利を今日、規定しました。ただし、この外国人は非友好国に指定された国からベラルーシへ来た外国人のことです。
 

 国連総会の緊急特別会合で今日、国連人権理事会でのロシアの理事国の資格を停止する決議が、93か国の賛成により採択されました。
 反対したのはロシアやベラルーシ、中国など24か国が反対、58か国が棄権しました。
 棄権した国が58カ国って・・・はっきり自分の意見が言えないんでしょうか? 


 ロシア・中国・ベラルーシでハンドボールの国際大会「友情と平和のカップ」を開催することを決定しました。
 他の競技にも広がるかもしれません。


 ハンガリーは、首都ブダペスト南方にあるパクシュ原発で使用する核燃料をロシアから空輸しました。
 ハンガリーの外務貿易相によると、ロシアの核燃料は、以前は鉄道を使い、ウクライナ経由で輸送されていましたが、当然今はこのルートは利用できなくなったため、核燃料を積んだロシア機が、ベラルーシ、ポーランド、スロバキアの空域を通り、6日にハンガリーに到着したそうです。
 ベラルーシの上空を核燃料が飛んでいるんですね。万一墜落したらと考えると恐ろしいです。列車で運ぶのも怖いですけどね。

 ハンガリーのオルバン首相は親露派で、今月3日の議会選挙で与党が勝利しました。以前からロシアから輸入する天然ガスの対価をルーブルで支払う用意があると表明し、EUの中で結束を乱しているとウクライナから批判されています。
 オルバン氏は2010年から4期連続で政権運営を担うことになりましたが、下手をするとロシアやベラルーシのように長期独裁政権になる可能性があります。
 平和な時代が来た時に、ウクライナとハンガリーの将来は冷えたものになるでしょう。今すでにハンガリーにも多くのウクライナ避難民が流入していますが、この人達の心境やいかに。


 エストニアは、ロシアとベラルーシの市民がエストニア国内で仕事やビジネスを行うことを制限し、新しいビザと居住許可の発行を停止します。

 
 アメリカ上院は、ロシアとベラルーシから通商上の地位を剥奪することを全会一致で可決しました。


 マリウポリの市議会は、ロシア軍が「移動式の火葬施設」を稼働させたとSNSで明らかにしました。移動式の火葬施設とは、どんなものなのか・・・
 ロシア軍の侵攻により死亡した地元住民らの遺体を、地元の協力者が集めて焼却しているそうです。証拠隠滅、身元が分からないようにするためでしょう。

 今年、行方不明になるウクライナ人がどれほど増えることでしょう・・・。

 ドネツクを支配する武装勢力の幹部が、アゾフスタル製鉄所と港の周辺で起きている戦闘には、推定で最大3500人のウクライナ兵が動員されていると述べました。さらに、
「だが、マリウポリ住民の一部が武装していることを考慮しなければならない。このため、実際の数は多い可能性がある」と発言しました。
 つまり、マリウポリの一般市民がウクライナ軍といっしょにロシア軍と戦っているということです。
 その数はどれぐらいなのかわかりません。でもそれはそうだろうと思います。
 もう殺されて死ぬのか、死ぬ前に一矢報いるかとなったときに、後者を選ぶウクライナ人は多いと思います。
 前から思っていましたが、ウクライナ人は誇り高い民族ですよ。


 ロシアの空挺部隊60人が、一旦ロシア国内のプスコフに撤退したのですが、再びウクライナに派兵されるのを拒否して、刑事訴追される可能性があるとのことです。軍の命令拒否ですからねえ。


 ロシアの新聞編集長でノーベル平和賞受賞者のムラトフ氏がモスクワ・サマラ間の寝台列車に乗っているとき、見知らぬ男が客室に入り、赤いペンキとアセトンをぶちまけました。男は(戦死した)ロシア兵の報いだとか何とか言っていたようで、すでに身柄を拘束されました。
 ムラトフ氏はジャーナリストですから、頭から赤ペンキをかぶった自分の姿をスマホで自撮りして、早速報道しています。
 しかし、この赤ペンキの量が多すぎて、最初見たとき「血?!」とびっくりしてしまいました。夜中に見ると心臓に悪い画像です。
 ムラトフ氏は目にアセトンが入ったらしく、目の痛みを訴えていますが、自撮り画像では、ちゃんと両目が開いているように見えます。


 ロシアではロシア支持の象徴Zマークが入ったTシャツやマグカップなどのロシア土産が販売されていますが、Zマークのステッカーを貼った車が路上で駐車していると、タイヤをパンクさせられたりしているそうです。
 ロシア人の中にも分断が起こっているようです。