ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

日本語能力試験の結果発表

2016-01-27 | 日本文化情報センター
 昨年12月に世界各国で行われた日本語能力試験の結果発表がインターネット上で検索できるようになりました。日本文化情報センターからは今回2名が受験し、2名とも合格しました。
 交通費の支援活動を行っているチロ基金としてはやはり合格しているとうれしいものです。ベラルーシ国内では試験会場がないので、越境して隣国で受験しないといけないので、負担も苦労も大きいです。その分喜びも大きくなりますが・・・。

 で、親馬鹿なので自慢させてください。うちの娘が14歳と2週間でN1(1級)合格しました! 
 
 小学生だったときN2に合格してから2年間・・・N1合格に向けて一生懸命勉強をしていたので、喜びもひとしおです。

 世の中広いので、うちの子が日本語能力試験N1の最年少合格者だとは思いません。でも中学生でN1に受かるのは珍しいほうだと思います。

 勉強するほうも大変ですが、教えるほうも大変。
 詳しくは「バイリンガル教育・T家のケース」をご覧ください。

 N1レベルは最も難しいので、次に受験するレベルはありません。 
 ある意味においては、日本語を勉強する一つの目標がなくなってしまったのですが、言葉の勉強は奥が深い・・・
 これからも日本語の勉強を続けなさいね、とは本人にも話しています。
 それに日本文化情報センターで勉強している他の生徒さんたちの支援活動も継続しなければいけません。

 ご支援くださった皆様に深く御礼申し上げます。
 また今後ともよろしくお願いいたします。

 (画像は同じ日にN3を受験して合格した生徒さんとの記念撮影です。)

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第188回」

2016-01-18 |   ビタペクト配布活動
 今年最初の活動となりました。

 1月18日にビタペクトと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第188回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はセルロースを8個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2365個、セルロースの合計は82個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2118部となりました。
 今回で通算203回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2365人の子どもにビタペクトを、約73人の子どもにセルロースを、2118家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42

(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 現在のところビタペクト3のチェコからの搬入がなく、代わりにセルロース(1個で1人分)を配布することになりました。

 チロ基金は以前にもビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a


 今回はこちらの投稿記事でご紹介しているタイプのロシア製セルロースを1人1袋(150グラム)渡すことになりました。

 今回は2家族がグロドノ(チェルノブイリ原発から約400キロ)から保養に来ていました。


(家族A)
  
 お母さんが11人の養子を引率していました。家庭タイプの孤児院とベラルーシで言われる家族です。この家族には5個のセルロースを渡しました。
 この家族は2008年、2011年、2012年、2014年にも保養に来たことがあります。
 
2008年の保養滞在のようすはこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第81回」(家族B)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/6c2428b23895a02787fe67d908faf93a


 2011年の保養滞在のようすはこちらをご覧ください。
 チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第125回」(家族A)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/f3ca7b747528f104915448e904e47992


 2012年の保養滞在のようすはこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第142回」(家族A)

 2014年の保養滞在のようすはこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第169回」(家族A)


 以前の測定結果と今回の結果はこのとおりです。
 2008年、2011年、2012年、2014年の結果を順番に表記してあります。
 ○印の子どもにビタペクトT(2008年はビタペクト2)を、▽の印の子どもに1個ずつセルロースを渡しました。
 
母親(事故発生時16歳)19ベクレル → 6ベクレル → 10ベクレル → 12ベクレル → 3ベクレル


男子(16歳) 7ベクレル → 29ベクレル ○ → 0ベクレル → 0ベクレル → 4ベクレル

女子(15歳) 7ベクレル → 12ベクレル → 25ベクレル ○ → 22ベクレル ○ → 29ベクレル ▽

女子(14歳)(2014年初測定) 0ベクレル → 19ベクレル

男子(14歳)40ベクレル ○ → 28ベクレル ○ → 26ベクレル ○ → 26ベクレル ○ → 5ベクレル

男子(14歳)54ベクレル ○ → 30ベクレル ○ → 22ベクレル ○ → 27ベクレル ○ → 5ベクレル 

女子(14歳)(2011年初測定)33ベクレル ○ → 30ベクレル ○ → 0ベクレル → 4ベクレル

男子(10歳)(2014年初測定)22ベクレル ○ → 24ベクレル ▽

男子(10歳)(2016年初測定)28ベクレル ▽

男子 (8歳)(2011年初測定)30ベクレル ○ → 21ベクレル → 25ベクレル ○ → 33ベクレル ▽

男子 (4歳)(2016年初測定)29ベクレル ▽

女子 (3歳)(2016年初測定)18ベクレル ▽ 


 14歳の男の子2人は双子です。4歳の男の子と3歳の女の子は兄妹です。
 この家族にはまた新しい子どもが増えていました。

 お母さんにお話をうかがいました。
 10歳の男の子は1年前からこの家族に引き取られたそうです。それまで生みの親からどのような教育を受けていたのか分かりませんが、ひどく情緒不安定で攻撃的。学校で同級生に怪我ばかりさせているので、通学を一時的に拒否されました。学校の先生のほうが自宅を訪問し、勉強を教えているそうですが、育てのお母さんは心配していました。スクールカウンセラーとも相談しながら育てていくとも話していました。
 さらに鼠径ヘルニアにもかかっていることが分かり、近いうちに手術を受けさせるとお母さんは話していました。
 
 3歳の女子は引き取られたときやせていて1歳にしか見えなかったとお母さんは話していました。しかし1年後には身長が5センチ伸びていて、みんな喜んだということでした。

 お母さんは以前の数値が高かった子どもが今回減っていたことをとても感謝していました。
 それにお母さんは保養滞在のたびに食育を勉強して開眼したそうで、きのこはきちんと洗ったり、危なさそうな食品はできる限り食べないようにし、飲料水も買うようにしたそうです。その結果もあると思います。
 最近引き取られた子どもたちもこのお母さんの下でならきっと健康生活が送れるようになると信じています。
 

(家族B)

 お母さんが3人の子どもを引率していました。
 ▽の印の子どもに1個ずつセルロースを渡しました。

母親(事故発生時0歳)19ベクレル
長女 (6歳)24ベクレル ▽
次女 (4歳)29ベクレル ▽
三女 (2歳)30ベクレル ▽

 お母さんに子どもたちの健康状態についてお話を伺いました。長女と三女は健康ですが、次女は生まれつき新雑音があり、頻脈で心臓の壁に2箇所に穴が開いているそうです。
 お母さん自身は健康だったのですが、次女を妊娠中に頻脈と言われ、その後改善していないということでした。

 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、お年玉袋、お母さんにはトートバッグをプレゼントしました。

 セルロースのの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、お年玉袋など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。


2016年新年将棋会 (3)

2016-01-03 | 日本文化情報センター
 画像は試合結果です。
 参加者のみなさんの努力を称えます。
 画像には写っていませんが、観覧していた人もけっこう多かったです。
 自分も将棋をやってみたくなった人もいたので、将棋クラブのメンバー数も増えるでしょう。
 ときどき試合をするのは勉強になりますね。
 これからも将棋、がんばります! (私は裏方がんばります!)
 

2016年新年将棋会 (2)

2016-01-03 | 日本文化情報センター
 総当たり戦終了後、まだ時間があったので、勝負に関係なく「6人将棋」というものをした参加者のみなさん。
 6人将棋とは・・・「四人将棋」を無理やり6人用に変えたものです。
 四人将棋の盤を2つ作り、つまり8人用にして、将棋に強いビンセントさんとゲオルギーさんが2人分指し、残りの4人が1人分ずつ指すという、かなり強引なルール。
 順番がぐちゃぐちゃな感じになりそうでしたが、何とかやってのけました。
 

 

 

2016年新年将棋会 (1)

2016-01-03 | 日本文化情報センター
 新しい年が明け、1月3日、日本文化情報センターは仕事始めです。
 今年最初の仕事は「新年将棋会」!
 日本文化情報センター将棋クラブの有志が集まり、将棋の試合に参加しました。
 正月早々、みんなやる気満々ですねえ。

 今回は帰省したメンバーが数名いて、6名の参加でした。あまり数が多くないので、総当たり戦形式にしました。
 全部で5回の試合で、勝つごとに一点加算される方式にしました。

 1位は初参加のビンセントさん。連戦連勝!
 2位は将棋クラブの顧問、ゲオルギーさん。
 3位は副顧問のエヴゲーニイさん。
 4位は初参加のレーナさん。
 5位は将棋歴2年目のリタさん。
 6位はふだん将棋を練習していないY子(五目並べ顧問)でした。

 今回は豪華賞品がなかったのですが、お正月と言うことで参加者全員にお年玉プレゼント。
 おせち料理(←Tが作ったベラルーシ版おせち料理。日本食材が手に入りにくいので「なんちゃっておせち」とも言う。)もみんなで休憩時間中に試食しました。