ベラルーシ外務省のデータによる、ベラルーシ人が就労するために行く外国の行く先で人数の多い順にトップ10を紹介します。
この数字は2019年と2020年のものです。2020年の数字による順位で並べます。2020年はコロナと大統領選の影響が見て取れますね。
1位 リトアニア (2019年は1260人で、2020年は1685人に増加。)
2位 ロシア(4173人で2019年はダントツトップの「ベラルーシ人が仕事したい外国」でしたが、2020年は1452人と大幅減。)
3位 ポーランド(1606人から1126人にやや減少。)
4位 チェコ(782人だったのが、コロナの影響か247人に減少。)
5位 韓国(46人だったのが51人に。それにしても4位と5位の差が開きすぎです。)
6位 フィンランド(100人だったのが38人に減少。)
7位 アメリカ(295人だったのが36人に大幅減少。)
8位 中国(69人だったのが21人に減少。)
9位 日本(36人だったのが17人に減少。)
10位 アラブ首長国連邦(29人だったのが15人に減少。)
やはりコロナ禍の影響が大きいですね。増加している国もありますが、これは政治的理由でしょう。それにしてもベラルーシにとって友達の国、中国に仕事に行くベラルーシ人がたったのこれだけ?と思いました。逆にベラルーシへ仕事に来ている中国人は何万人といるのですが。中国にとってベラルーシはいい商売相手だけれど、ベラルーシ人にとって中国は憧れの国じゃないということでしょうか。
外国人労働者受け入れに消極的な日本がトップ10に入っているのも驚きですが、韓国に負けていますね。(人材を取られていると言う意味で。)
先ほど投稿した記事ではドイツにベラルーシ人の医師が1年で109人も医療機関に就職したことになっているのですが、これはドイツ側のデータです。ドイツが上記のトップ10に入っていないのが不思議です。医師だけで、4位と5位の間にドイツが入ってないとおかしいのですが。ウクライナが入っていないのも変ですね。
どういう計算方法(期間をどのように区切って数えているのか・・・)なのか、それが異なるので、このようにデータが食い違っているように見えるのだと思います。
次に、逆にベラルーシへ働くために入国した外国人の数でのトップ10発表です。
1位 ロシア(2019年は6741人で、2020年は5189人と減少。)
2位 中国(4318人だったのが3206人と減少。)
3位 ウクライナ(3145人から2249人に減少。ベラルーシからウクライナへ働きに行こうとする人は極端に少ないのに、その逆は極端に多い国。)
4位 ウズベキスタン(1336人から1197人に減少。)
5位 カザフスタン(597人から432人に減少。カザフスタンとは経済同盟を結んでいるのでもっとたくさん来ていると思ったのですが。)
6位 トルコ(293人から359人に増加。)
7位 アルメニア(397人から285人に減少。)
8位 トルクメニスタン(195人から279人に増加。コロナウイルス感染者ゼロということになっている国です。)
9位 リトアニア(236人から195人に減少。ベラルーシからリトアニアに行く人は多いのにその逆は少ない国。)
10位 キルギス(126人から131人に微増。コロナなど全く影響なし、ということでしょうか。)
この10カ国中、中国とトルコ以外、全部ベラルーシと同じ旧ソ連の構成国ですね。言葉の壁がないのが大きいですね。旧ソ連の他の国からすると、ベラルーシは経済的に働きに行きたい稼げる国ということでしょうか。ちなみにベラルーシでは外国人が就労するのは、大変です。ただ中国や旧ソ連の国の人に対しては規則もゆるくなっているようですね。日本人がベラルーシで就職するのは難しいです。