ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第236回」

2019-01-23 |   ビタペクト配布活動
 今年最初の活動報告となりました。

 1月23日にビタペクトと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第236回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクトを6個と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー1部を渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2668個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2198部となりました。
 今回で通算252回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2668人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2198家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回はコルマ(チェルノブイリ原発から約140キロ)からお母さんが6人の実子と4人の養子をつれて保養に来ていました。この家族にはビタペクトを6個渡しました。

 この家族は2017年3月にも保養滞在していたことがあります。そのときのようすはこちらをご覧ください。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第207回」(家族B)

前回と今回のそれぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトを1個ずつ渡しています。

母親(事故発生時3歳)21ベクレル → 13ベクレル
女子(14歳) 45ベクレル ○ → 22ベクレル ○
男子(12歳) 30ベクレル ○ → 18ベクレル
男子 (9歳) 43ベクレル ○ → 14ベクレル
男子 (7歳) 28ベクレル ○ → 19ベクレル
男子 (4歳) 29ベクレル → 32ベクレル ○
男子 (1歳)(今回初測定)29ベクレル
養子 (5歳) 40ベクレル ○ → 33ベクレル ○
養子 (4歳) 36ベクレル → 38ベクレル ○
養子 (6歳)(今回初測定)24ベクレル ○
養子 (6歳)(今回初測定)24ベクレル ○ 

 子どもたちの健康状態ですが、やはり養子の子ども達は持病を持っている場合が多いそうです。
 お母さんのお話によると、ベラルーシでは育児放棄が多く、病気になっても親から放置されて、悪化してしまい、養親が献身的にリハビリをして、元気になったとか歩けるようになったとか、いろいろなお話を伺いました。
 ちなみに養子は全員男の子です。長女がお母さんのお手伝いをたくさんしていました。(えらい・・・。)でも10年後この一家はどうなるのか。食べ盛りの男子だらけの家庭になりそうです。
 お母さんは「男の子にも料理を教えるわ。」
と楽観的でした。
 生みの親からは育児放棄されても、このような家庭に引き取られた子どもは幸運です。
   
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、こけしメモ帳、日本語で子どもの名前を書いたカードなどをプレゼントしました。
 折り紙が大好きということで、一生懸命折り鶴を作っていました。  

 画像は記念撮影した様子です。  

 最後になりましたが、ビタペクトの購入費を寄付してくださった方々、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。 

「手袋を買いに」がベラルーシの新聞で紹介されました

2019-01-23 |   新美南吉
 2019年1月23日付の新聞「ナーシャ・スローヴァ」紙上で、ベラルーシ語訳新美南吉童話作品集「手袋を買いに」が紹介されました。
 ほとんど1面全て使っての記事でびっくりしました。画像は上半分の部分です。
 この新聞は、全てベラルーシ語で記事が書かれており、ベラルーシ語文学の紹介の記事も多い新聞です。そんな中で日本の童話作家のことが大きく取り上げられて、うれしいです。
 おそらくベラルーシの人たちも日本文学をベラルーシ語文学に翻訳してくれて喜んでくれたという証拠です。

11歳100ミリシーベルト被曝の疑い 福島第一事故で

2019-01-21 | 放射能関連情報
ニュース

11歳100ミリシーベルト被曝の疑い 福島第一事故で


1/21(月) 22:02配信

朝日新聞デジタル



 東京電力福島第一原発事故直後に、11歳だった女児がのどにある甲状腺に100ミリシーベルト程度の内部被曝(ひばく)が推計されると報告されていたことが、放射線医学総合研究所(放医研)への取材でわかった。

 甲状腺に100ミリシーベルト被曝すると、がんのリスクが増えるとされる。これまで国は「100ミリシーベルト以上被曝した子どもは確認していない」としてきた。放医研は「現場から情報提供があったものを簡易的に算出し、精密に出したものではない」とし、公表してこなかったという。

 放医研などによると、除染を行っていた福島県職員の放射線技師が2011年3月17日ごろに郡山市の体育館で、双葉町から避難してきた女児の体を測定。簡易測定器を使い甲状腺周囲を測ると、5万~7万cpmと示されたという。

 記録は残っていないが、この値が応援に来ていた徳島大のチームに伝えられた。チームは放射性物質が全て甲状腺に取り込まれたとすると「十数キロベクレルの可能性がある」と試算し、放医研に報告した。放医研は職員の間で情報を共有し、100ミリシーベルト程度の被曝量が考えられるとメモに残していた。備忘録にあたり、公表を想定したものではなかった。放医研は、信頼性が低い値で正確な推定が難しかったとしている。
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朝日新聞社

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 事故から8年近く経過してからの発表ですね。
 当時11歳ということは今年19歳ですか・・・
 現在の健康状態はどうなのでしょうか? 定期的に検査を受けていればいいのですが。
 そして健康被害が出ていないことをお祈りしています。
 当時、この方のそばにいた家族も念のため、甲状腺など検査を受けることをお勧めします。