ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2024年1月31日。ウクライナ侵攻から708日目

2024-01-31 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年1月31日。

 ロシア大統領選への立候補を目指すボリス・ナジェージュジン氏(60)が今日、候補者登録に必要な10万5千人の署名を中央選挙管理委員会に提出しました。元下院議員のナジェージュジン氏はロシアのウクライナ侵攻に反対を唱える唯一の候補。今後、選管の作業で10万人以上の有効な署名が確認されれば、正式な候補者として登録されますが、どうでしょう?
 同氏の陣営は20万人以上の署名を集めましたが、事前の確認作業では有効な署名は6割だけでした。どんな署名の集め方をしたのか・・・。このうち有効と判断される可能性が高いとみられる10万5千人分を抽出したそうです。立候補が認められるかどうか不透明ですね。

2024年1月30日。ウクライナ侵攻から707日目

2024-01-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年1月30日。
 ロシアのメドベージェフ前大統領は今日、岸田総理が施政方針演説で、領土問題を解決して日ロ平和条約を締結するという方針を堅持すると表明したことに対して
「北方領土についての『日本人の感情』など知ったことか。『係争地』ではなくロシアだ」
などと投稿しました。
 さらに切腹の場面の写真を添えて「特に悲しむサムライは、切腹すればいい」などと述べました。
 わざわざ切腹の写真を自分の投稿にくっつけるなんて、暇なのかもしれませんね。


 枝幸沖約24キロの領海外で航行不能になっていたロシア籍のタンカー「オストロフ サハリン」を救助するため、ロシアのコルサコフを出港した砕氷船が通報から約28時間後の30日午後7時20分ごろ、現場に到着しました。
 羅臼海上保安署から救助に向かっていた巡視船「てしお」は、タンカーから約60キロの地点にいて、救助が完了するまで待機するということです。結局ロシア自身で問題解決しそうです。でも日本の「てしお」が救援しようとした姿を見せただけでも意義がありますよ。

2024年1月29日。ウクライナ侵攻から706日目

2024-01-29 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年1月29日。
 ロシアの中央選挙管理委員会は今日、プーチン氏が提出した30万人以上の署名を有効だと判断し、プーチン氏を全会一致で「無所属」候補として登録しました。
 政党から立候補する場合は、署名の提出は不要で、共産党や自由民主党などからすでに3人が登録されています。プーチン氏以外の立候補者は全くいない選挙というわけではありません。
 「反戦」を掲げる元下院議員のナジェージュジン氏が候補者として登録されるかに注目が集まっています。


 今日午前3時40分ごろ、ロシア船籍のタンカー「オストロフ サハリン」から無線で「流氷により動けない」と日本の第一管区海上保安本部に通報がありました。乗組員のロシア人19人の体調や船体に異常はないということです。
 巡視船「てしお」がロシアの乗組員を救助するため現場に向かっています。
 戦争中でも人命に関わることなのであれば助け合うというのが国際ルールなのですね。

2024年1月28日。ウクライナ侵攻から705日目

2024-01-28 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年1月28日。

 ベラルーシ大統領はペテルブルグでロシア大統領と対面会談を行いました。
 軍事面で大規模協力関係を構築するため、長時間協議されたもようです。
 今回の会談ではことのほか両国の経済協力関係が強調されていました。2023年のベラルーシとロシア間の貿易額は過去最大の540億ドルに達したそうです。経済制裁のせいで、多くの国と貿易ができなくなりましたからね。
 経済同盟が生きているようです。一方でベラルーシ大統領によると、石油、ガス、石油製品の共通市場の創設については、ロシアと合意ができていません。
 またベラルーシはロシアと違って周囲に海がないので、貿易のためにロシアの港を使用しているのですが、今度はその港へ続く道路の整備や交通量(輸送量)の増大が課題になっていると指摘しました。

 


2024年1月26日。ウクライナ侵攻から703日目

2024-01-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年1月26日。

 ロシア西部で24日に同国軍の輸送機が墜落した事故について続報です。
 ウクライナ国防省情報総局のアンドリー・ユーソフ報道官はCNNの取材で、墜落現場から近くの安置所に運ばれた遺体は5体のみであることを示す情報があると明らかにしました。輸送機が運んでいた捕虜のウクライナ兵65人を含む74人が全員死亡したとされているのに少なすぎます。ロシアは、輸送機に搭乗していた乗員6人と同行要員3人、ウクライナ兵65人の計74人が死亡したと発表しています。
 でも、もともと5人しか乗っていなかったということでしょうか?

 今回の墜落事故をめぐっては、ロシア側は、輸送機は捕虜交換のためのウクライナ兵を運んでいたと主張。一方、ウクライナ側は、輸送機はウクライナをさらに攻撃するのに使われるミサイルを運んでいたとしています。
 まあ、ウクライナ側の主張の内容も本当かどうか分かりませんね。




2024年1月25日。ウクライナ侵攻から702日目

2024-01-25 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年1月25日。

 ロシア国防省は、捕虜のウクライナ兵士65人を乗せた軍輸送機イリューシン76が24日、ウクライナ国境近くで墜落したと明らかにしました。
 捕虜交換のため輸送中だったのを、ウクライナ製の地対空ミサイルで撃墜されたとしています。つまりウクライナがウクライナ人捕虜を誤って殺したということです。ロシアは悪くない、軍機と操縦士を失い、大損害を受けたということにもなります。
 ロシアはこの攻撃について犯罪捜査を開始したとしていますが、第三者機関が入るほうがよく、それをロシア側が許可するかどうか分かりません。

 地元当局によると、搭乗していたウクライナ人捕虜65人を含む計74人全員が死亡しました。
  ロシアの有力議員は、西部ベルゴロド州で捕虜のウクライナ兵士を乗せて墜落したロシア軍輸送機について、現場空域に入る15分前にウクライナ軍情報機関に通告していたと主張しました。ウクライナ側の落ち度であると言いたいようです。
 もちろん、ウクライナは事前通告を受けたことを否定し、撃墜したかについて肯定も否定もしていません。軍情報機関はロシアから移送に使われる飛行機の情報を知らされていなかったとしています。
 一方でロシア国防省と緊密な関係を持つ元軍将官のアンドレイ・カルトポロフ議員は議会で「ウクライナ側は公式に通告を受けており、15分前に完全な情報を得ていた」と述べ、ウクライナ軍司令部が情報を受け取ったと確認しているとしました。
 ウクライナ側の痛恨のミスなのでしょうか。
 ウクライナ軍情報機関のアンドリー・ユソフ報道官は、これまでの捕虜交換前の慣例に反し、ロシアから事前に攻撃を控えるよう要請がなかったと指摘。「残骸や搭乗者の存在を証明するものは何も示されていない」と述べました。
 結局何が正しいのか分かりません。

 国連安全保障理事会は今日、ロシアの要請で輸送機墜落に関する会合を開きました。ディカルロ国連政務平和構築支援担当事務次長は国連が墜落の経緯を検証する立場にはないと述べ、全ての当事者に紛争を悪化させる言動を控えるよう呼びかけました。
 墜落現場地域を検証できるのはロシア側のみで、国営タス通信はフライトレコーダーを回収し、モスクワで解析されると報じました。国連も何だか力が入っていないように見えます。

 ウクライナの人権委員会に所属するドミトロ・ルビネッツ氏はロイターに、輸送機墜落はロシアが計画した偽情報拡散活動だと主張しました。え? 輸送機墜落そのものがフェイクなんですか? ロシアはなんでそんなことをわざわざするのでしょう? 
 同氏はロシアメディアが公開した死者にはこれまでの捕虜交換ですでに帰国済みの兵士が含まれていると指摘しました。
 当事者からすると、ウクライナ兵士として戦っていたけど、捕虜になってしまい、やっと捕虜交換でウクライナへ戻ってきてほっとしているところへ、「昨日、ロシアで落ちた輸送機に君が乗ってたことになってるよ。」と言われる感じでしょうか。

2024年1月23日。ウクライナ侵攻から700日目

2024-01-23 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年1月23日。

 今年は選挙イヤー。ベラルーシに住んでいて、一番気になるのはロシア大統領の選挙結果です。
 プーチン氏の勝利が確実な3月のロシア大統領選と言われていますが、反プーチン政権・軍事侵攻反対を掲げて大統領選に立候補した元下院議員、ボリス・ナデジディン氏の事務所前には、多くの市民がナデジディン氏への支持を表明しようと署名のために大行列を作っています。大統領選への出馬の可能性が残る人物の中で、ただ一人ウクライナへの侵攻に反対しているナデジディン氏。
 大統領選に出馬するには10万人の署名が必要で、ナデジディン氏は目標としていた15万人分を達成。陣営はなお、署名集めを続けています。
 ナデジディン氏が出馬に必要な10万人の署名を集めた後も署名を集め続けているのは、「書類の不備」などとして4割程度が無効になったためです。あれこれと重箱の隅をつつくようにして、無効の署名の数を増やし、10万人以下にしようとしう選挙管理員会の意図が見えますね。
 同氏は目標を15万人分に再設定し、達成した後も署名集めを続けています。
 署名の提出期限は今月31日。立候補できるでしょうか。

2024年1月22日。ウクライナ侵攻から699日目

2024-01-22 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年1月22日。

 ロシア内務省幹部は今日開かれたロシア下院の委員会で、2022年2月のウクライナ侵攻以来、徴兵事務所などの政府機関や鉄道への襲撃や放火が約400件に上ると明らかにしました。未成年74人が関与しており、「ウクライナ側が勧誘している」と主張しています。約2年で400件ということは1年で200件。2日に1回はこのような事件が発生しているという計算になりますね。
 徴兵事務所など政府機関への襲撃や放火は、58の地域で220件あり、関与した220人が特定され、うち15人が未成年。事件の85%は解決済。
 鉄道への破壊行為は184件で、未成年の59人を含む184人が実行したそうです。内務省幹部は「ウクライナの特殊機関が、未成年をインフラや政府機関の破壊行為に対する報酬を約束して勧誘している」と述べました。
 鉄道への破壊行為は非常に危険なので、テロ行為ですよ。重犯罪だと思います。
 やはり徴兵されたくないと思う若い世代の反発心によるものなのでしょうか。

日本語能力試験結果発表 2023年12月 

2024-01-22 | 日本文化情報センター
 今日の日本時間午前10時から、昨年12月に実施された日本語能力試験のオンライン結果発表が始まりました。
 ベラルーシでは4年連続、中止されているので、今回は日本文化情報センターの日本語教室の生徒7人がロシアへ受験のため出発しました。
 結果は、2名が合格、5名が不合格でした。以前の投稿で心配していた、「認定証をモスクワからベラルーシへ郵送してもらえるのに、ペテルブルグで受験した場合はベラルーシから取りに行かないといけない」という問題ですが、結局ペテルブルグで受験した3人は3人とも不合格だったので、郵送問題はもう考えなくてもよくなりました。この悩みはなくなったと言えばなくなりましたが、今回、不合格者が多いように思え、みんな落ち込んでいます。
 一方で、日本語能力試験の合格率はレベルにもよりますが、平均で30%ぐらいなので、7人受験して2人が合格というのは平均レベルのような気もします。

 ただ、不合格者のほとんどが試験当日、寝不足だったのが原因だったと私は思っています。
 いつもロシアへ越境受験に行く生徒には、「早目に出発して、試験の前日の夜はよく睡眠を取ること」と言い聞かせているのですが、ベラルーシ人にとってはロシアはとても物価が高い国なので、宿泊費を浮かそうと考え、試験が始まる12時間前(土曜日の夜)に夜行列車や夜行バスに乗って、当日(日曜日)の朝7時に到着。そのまま試験会場に行って、午前10時から試験開始。終わったら半日観光して、夜に夜行列車か夜行バスに乗って、次の日(月曜日)の朝、ミンスクに到着。そのまま職場へ出勤、あるいは学校や大学に登校する人がいるんですよ。

 このように夜行バスの中でほとんど寝ることもできないまま、試験会場へ直行するので、睡眠不足でテスト問題がよく理解できないまま試験が終わってしまう・・・というパターンが多いのです。(今回合格した2人は前日の宿泊場所を確保していて、ちゃんと睡眠を取っていました。ちなみにこの2人のうち1人と同行して同じ宿泊施設で寝ていたのに不合格だった人もいます。)
 こういうふうに無理をするベラルーシ人が毎回出てくるので、いつも試験の前の日にちゃんと寝るようにしましょうと言っているのですが、宿泊費節約をどうしても優先してしまうのです。
 
 そこをチロ基金が支援してあげなよ、という日本の方もいるとは思うのですが、今回不合格だった人は全員N4受験者で、正直言って、N4に合格してもレベルが低くて日本での就職や留学には有利にならないのです。
 低いレベルの場合、わざわざ戦争中にロシアへ行かなくても、「チロ基金提供私たちのテスト」を受験料無料で受けられるのだから、そのほうが安上がりだし(健康にもよいし)いいのに、と勧めていたのです。

 しかし、どうしても本物の日本語能力試験の認定証を手にしたい、というベラルーシ人は私がいくら止めても自分で受験の申し込みをしてしまいます。
 だから、合格したらいいのですが、不合格だとがっかりですし、どうしても
「ベラルーシで日本語能力試験をしてくれたらいいのに・・・。」
と恨めしく思ってしまいます。
 
 今年の7月のミンスク会場はどうなるでしょうか?
 それまでに戦争が終わりそうにないので、ベラルーシ人は悲観的に考えています。

 私の正直な意見は・・・「低いレベル(N4、N5)の認定証を持っていても、それが将来役立つとは思えないので、ミンスクで試験が実施されなくても、悲しまずにチロ基金提供の無料テストを受けるほうが、心身ともに経済的にも楽。」
 「N1、N2、N3レベルの認定証は持っていると、将来人生が変わるチャンスになるかもしれないので、越境受験する意味がある。しかし、前日は宿泊場所を確保して睡眠不足にならないようにしましょう。」・・・です。

 今年も5月から7月にかけて、各レベルの「私たちのテスト」を実施します。
 (場所が狭い、試験監督の数が確保できないという理由で、日本語能力試験のように1日だけで全レベル実施というのはできないのです。)
 チロ基金支援者の皆様のおかげで、今年も「私たちのテスト」は実施できます。生徒教師一同、がんばります。
 また改めてご報告いたします。
 
・・・・・

 続報です。
 2024年3月中旬、モスクワで受験し、合格した生徒の認定証が無事、ミンスクへ転送されてきました。
 詳細はこちらです。
 

2024年1月21日。ウクライナ侵攻から698日目

2024-01-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年1月21日。
 ロシアの反政権派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が帰国直後に拘束されてから3年を迎え、同氏を支援するデモが今日、オーストラリアやドイツ、ロシアなどで開かれました。「プーチンなきロシアを」を掲げ、ナワリヌイ氏陣営によると、世界40カ国の100都市以上で計画されていますが、ベラルーシでは・・・行われなかったか、話題になっていないか、とても小規模だったもようです。
 支援デモは時間が早いオーストラリアやニュージーランドから始まり、参加者は、拘束や収監されているロシアの政治家や活動家の釈放、ウクライナ侵攻の中止を求めるプラカードなどを掲げました。
 最も参加者が多かったとみられるのがドイツだ。公共放送「ドイチェ・ベレ」によると、ベルリンで数百人がデモ行進し、ケルンでも約200人が参加しました。
 ベラルーシ人でこのようなデモに参加したい人は、外国で参加しているようです。

2024年1月19日。ウクライナ侵攻から696日目

2024-01-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年1月19日、国際原子力機関(IAEA)は、ロシア軍が占拠しているウクライナのザポリージャ原発周辺に、再び地雷が敷設されたと明らかにしました。
 同原発の地雷はIAEAの専門家が確認後、昨年11月までに撤去されていましたが、現在は元通りになっています。結局、周囲に地雷があるという状態です。力が抜けますね。

 IAEAは声明で、地雷が原発敷地と外部の間にある緩衝地帯の「原発稼働担当職員の立ち入りが制限されている区域」にあると説明しているので、原発の敷地であっても職員が手を出せない場所があり、そこをロシアはついてきているようです。
「IAEAの安全基準に反する」と懸念を示していますが、とにかく管理下におけない無法地帯になっています。

 また、原子炉を収める建物などへのIAEA専門家の立ち入りが、認められなくなっているとも指摘。
「原発の安全を監視するためには、立ち入りが必要だ」と訴えましたが、ロシアは先に「安全上の理由」で、原子炉建屋へのアクセスを停止すると明らかにしていました。
 結局、IAEAも手出しができないということでしょうか。こんなことで原発を運営していくのは危険すぎます。戦争のことを考えると、最初から原発を建てないほうがいいと思えてきます。



 バルト三国のエストニア、ラトビア、リトアニアの国防相は今日、「ロシアとベラルーシとの国境に数年間かけて、防衛施設の建設を共同で進めていくことで合意した。」と発表しました。 
 前から鉄格子の柵を作って移民の不法入国を防いでいたはずと思ったら、今回のは防衛施設なんですね。

 だから、エストニアではロシアとの国境沿いにおよそ600の「掩体壕」と呼ばれる砲撃などに耐えられるコンクリート製の施設の建設を来年初めに開始するということです。
 バルト三国は、ロシアによるウクライナ侵攻後、次の標的になるとの危機感からロシアへの強硬姿勢を鮮明にしていて、今月、訪問したウクライナ大統領に対して軍事支援の継続を約束しています。
 ウクライナが負けたら次はバルト三国かと今から防衛に注力しているということですね。実際にはロシアがバルト三国に侵攻してこないことを祈ります。

2024年1月18日。ウクライナ侵攻から695日目

2024-01-18 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年1月18日。

 ウクライナ国防省情報総局は今日、特別作戦としてロシアのサンクトペテルブルクの石油ターミナルに無人機攻撃を実施しました。
無人機はがサンクトペテルブルクに到達。航続距離は5割以上伸び、ウクライナから遠く離れたサンクト・ペテルブルグも射程距離内に入ったことを証明しました。
 しかし、ロシアは無人機は迎撃。施設に破片が落下し火災が発生しました。ウクライナ当局者は共同通信に「特別作戦が成功した」と説明し、同市やその周辺の軍事施設が攻撃範囲にあると認めました。ウクライナは大変強気のようですね

賞状届きました! 伊藤園お〜いお茶新俳句大賞ベラルーシ人受賞者

2024-01-14 | 日本文化情報センター
 第34回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞「都道府県賞」を受賞した日本文化情報センターの生徒、Alex Nevarさんの実家に無事に日本から、賞状、受賞作品が印刷されたお茶のペットボトル、入賞作品集がご実家に届きました。
 今は首都ミンスクで働いているアレクスさんもお正月の休みに里帰りし、昨日の日本語の授業のときに賞状を手にしました。
 日本からお茶のペットボトル24本がちゃんと届きました。関税もかからず(お茶そのものの価格が低いため)ほっとしています。賞金5000円も振り込まれ、伊藤園には感謝の気持ちでいっぱいです。

 私はお茶のペットボトル1本をアレクスさんからプレゼントしてもらいました。もったいなくて飲めないです。
 とりあえず今は開封せずに、他のクラスの生徒にもこういう俳句コンクールを日本で行っているから、参加しましょうと説明するときにこのペットボトルを見せようと思っています。

 アレクスさんと記念撮影をしたので、その画像を投稿します。
 (著作権の関係があるので、画像に加工してあります。)
 伊藤園のお茶のペットボトルにベラルーシ人である自分の生徒の俳句が載っているなんて感激です。
 他の生徒への刺激にもなったと思います。
 
 


2024年1月11日。ウクライナ侵攻から688日目

2024-01-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年1月11日。

 ベラルーシ当局は今年恩赦を計画しています。今日、ベラルーシ内務大臣は記者団に対し、有罪判決を受けた者は誰でも大統領に恩赦を申請できると述べました。
 ただし、内務省としては、有罪判決を受け起訴された過激派やテロリストには恩赦を適用すべきではないと提案し、この提案は支持されたそうです。
 どうも外国にいる反政府派のことを警戒しているようです。この一派は外国にいながら、ベラルーシで欠席裁判を受けており、有罪判決を受けているのです。まあ、これに対して恩赦を求める人は少ないと思いますが、念のためこのような法定を作っておいた、ということですね。
 今年はベラルーシでも大統領選挙が予定されているので、また社会が不安定にならないように先手を打っているということなのでしょう。

 ベラルーシ内務大臣は、外国にいる過激派やテロリスト(反政府派)の動向を逐一偵察しているそうです。
 一応、出国した過激派やテロリスト集団が恩赦を求めるチャンスはすでにベラルーシ政府としては与えており、実際に恩赦を申請した人もいるし、それが通って帰国できた人もいます。しかし、全体からするとそれはわずかな数。
 その手続の期限も過ぎたことだし、もう恩赦の申し込みを今からする人はいないだろうから、選挙の年も始まったことだし、ここで思い切って、恩赦は受けつけませんよと締切を設けたように私は感じました。


 現在ベラルーシとロシアのナンバーを持つ車両は西側ヨーロッパに入国する際の自動車保険をかけるのが難しくなっています。
 ベラルーシ当局はこれはEU側からの問題(ロシアとベラルーシを排斥したいという姿勢)としています。
 海外自動車保険をベラルーシとロシアのナンバーの車両はかけられなくなったので、EU圏内へ入国するときに必要な保険に入っていない、つまり入国できなくなったということです。
 昨年6月30日にベラルーシ人とロシア人が事前に海外自動車保険を掛けることを禁止され、その代わり、国境の検問所に到着してからその場で保険に加入するということになりました。
 その後、リトアニアとラトビアの国境での検問所では自動車保険に加入でき、そして入国もできるのに、現在、ポーランド国境地帯の検問所では保険に加入できない状態だそうです。
 ベラルーシからポーランドへ車で入国するのにまずリトアニアに入国し、そこからポーランドへ入国することが推奨されていますが、遠回りになるので面倒ですね。


2024年1月10日。ウクライナ侵攻から687日目

2024-01-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年1月10日。

 フィンランドメディアは、今月15日までとなっていたロシア国境閉鎖の期限を更に延長すると報じました。
 フィンランドは昨年末、ロシアからの亡命者急増を受けて国境を閉鎖し、流入はロシアが仕組んでいると主張しています。もちろんロシアは否定。ちなみにベラルーシの国境地帯でもいまだに隣国へ不法入国しようとしている外国人集団がたびたび発見されています。
 フィンランド国境警備隊によると、昨年11月には、ケニア、モロッコ、パキスタン、ソマリア、シリア、イエメンなどからロシア経由でフィンランドに到着した亡命者が900人に達しました。以前の平均は1日当たり1人未満でした。
 フィンランド側が大きく警戒していることが伺えます。


 一方で、ルハンシクの子どもたちがベラルーシでクリスマス休暇を過ごしていましたが、今日の時点で35人が帰国したと国営テレビが報道しました。
 ルハンシク州にある孤児院の子どもたちが昨年末にベラルーシに招かれ、モギリョフ州のドゥブロヴェンカ療養所でリハビリを受けたそうです。
 3週間の保養プログラムを受けて、ベラルーシ滞在中、ミンスクで大統領主催のクリスマスコンサートなどさまざまなイベントに出て、楽しいクリスマスを過ごしたそうです。
 今日、帰路の途中にあるゴメリの正教会の修道院を訪問し、ゴメリとジロビン地区の(担当の)大司教が子供たちと面会して、ロシア、ベラルーシ、ウクライナは聖三位一体のように分断することはできないと話したそうです。
「(この三国を分断しようと)試む勢力があるけれど、神の摂理により私たち(3つの民族)は皆一緒であり、この試練を共に乗り越えられると信じている。」
とも語りました。
 ルハンシクの孤児たちは、クリスマスプレゼントやお菓子、スポーツ用品などをゴメリでもらって、ルハンシクに戻りました。
 ベラルーシ政府がウクライナの孤児を誘拐して、洗脳しているという誹謗中傷がありますが、私にはプレゼントをあげる余裕はあっても、そのままベラルーシ国内に留めて、生活させるだけの余裕がベラルーシにはないと思います。
 ベラルーシのいわゆる孤児院施設は国の予算と孤児の数のバランスが取れず、とにかく心優しい里親に養子縁組してほしいと斡旋しているぐらいですから、それに加えてウクライナの子供を引き取ることはなかなかできないと思います。
 経済状態が悪化しているので、里親になるベラルーシ人も減っていますし・・・。


 ウクライナ国境に近いロシア西部ベルゴロド市当局は今日、ウクライナ軍による数週間にわたる激しい砲撃を受け、学童疎開を開始しました。
 同市からはすでに約300人が疎開しており、市長によると「今日から21日間、ベルゴロドの児童392人はボロネジ州とカルーガの町外れにある保養キャンプへ行く」と発表しました。未就学児も含まれています。
 また市長は保護者に対する調査を引用し、市内で計1300人ほどの児童が疎開の準備をしているとの推計を示しました。希望者がそれだけいるということですね。
 日本の戦時中の集団疎開のようですが、ちがうのはロシア国内には子どもが集団で滞在し、学習機会もある保養キャンプ場が各地にたくさんあることです。
 戦争や自然災害が起きたとき、このようなキャンプ場がとても便利です。ベラルーシにもびっくりするほどたくさんあります。

 
 昨年10月に自分の子供を虐待死させた父親に死刑判決が出ましたが、その父親は控訴。そして今日、最高裁判所で審議がされましたが、結局、予想通り死刑判決は覆ることなく結審しました。母親の刑も同様です。
 日本と違ってベラルーシでは死刑判決が確定すると、すぐに執行されるので、もうすぐこの父親も死刑になるでしょう。ちなみに逮捕されたのは1年前です。
 4年前に生まれた子どもを3年間虐待して殺し、その1年後には父親が死刑になって死ぬんですね。ベラルーシではこうです。