ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

日本語で歌おうコンサートの動画

2023-11-28 | 日本文化情報センター
 やっと日本語で歌おう七五三コンサートの動画が完成しました。
 日本文化情報センターのYou Tubeチャンネルで視聴できます。
 リンク先はこちらです。

 これとは別にミンスク市立中央児童図書館の公式You Tubeチャンネルでも視聴できます。
 リンク先はこちらです。
 ただしこの動画では3曲しか収録されていません。司書さんの選曲によるものです。

 やっぱり母国語で歌っているわけではないので、歌詞をまちがえたり忘れたりしている場合もありますが、優しい日本人の皆様は厳しく採点しないでくださいませ。

2023年11月28日。ウクライナ侵攻から644日目

2023-11-28 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年11月28日。

 残っていた最後の一箇所の検問所も結局封鎖されることになりました。
 フィンランド政府は11月30日深夜から2週間、ロシアとの国境を全面的に閉鎖することを決定しました。難民申請者の大量流入を食い止めるのが目的です。
 フィンランド国境警備隊によると、今月はケニア、モロッコ、パキスタン、ソマリア、シリア、イエメンなどから約900人の亡命希望者がロシアを経由してフィンランドに入国しました。以前は1日あたり1人以下という数字でした。
 フィンランド国境警備隊によると、ロシアとの国境にある8箇所全ての検問所が閉鎖され、両国間を通過できるのは貨物列車のみとなりました。

2023年11月26日。ウクライナ侵攻から642日目

2023-11-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年11月26日。

 ロシアは今日、母の日です。(毎年11月26日が母の日というわけではなく、11月の最終日曜日が母の日。ちなみにベラルーシの母の日は10月14日)

 動員兵の帰還を求めるロシアのSNSサイトで「プーチ・ダモイ」によると、母の日に合わせて25日にモスクワ市内で計画された300人規模の集会の開催申請は、新型コロナ対策を理由に当局に却下されました。
 モスクワでコロナが流行っているんですか?
 12月3日の日本語能力試験ですが、実施されることが決定しましたよ。

 サンクトペテルブルクやクラスノヤルスクなどでの集会も、認められなかったそうですが、サンクトペテルブルグの日本語能力試験は、夏は中止でしたがこの12月3日は実施決定しましたよ。

 ロシア政府が、兵士の母親や妻の不満が反戦機運の高まりにつながることを警戒しているようです。

2023年11月24日。ウクライナ侵攻から640日目

2023-11-24 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年11月24日。

 今年9月にロシアの大学に入学したベラルーシ人男子学生のうち一部が、秋の兵役義務徴兵により、帰国し始めました。
 今年の5月の法改正により、外国の大学に入学や留学した場合でも、兵役義務を卒業後に延期することができなくなりました。
 この外国の大学というのにロシアや日本の大学も含まれます。
 男子大学生の保護者からの反対の声も上がりましたが、予定通り秋期徴兵が始まりました。9月に入学しても一ヶ月ほど勉強しただけでベラルーシに帰国です。ベラルーシも人材不足、人手不足が問題になっているので、このような法改正が行われたのも仕方ないのかもしれません。
 ちなみにロシアでは大学生は徴兵されないことになっています。
 今、日本の大学に留学しているベラルーシ人男性も条件が当てはまれば、帰国させられる可能性があります。

 私の知人の息子さんはこの6月に大学を卒業。大学院に進学しました。以前なら大学院で勉強中は徴兵されなくてすんだのですが、その法律も改正され、大学院生でも徴兵されることになりました。
 そのためその息子さんは健康診断を受けないといけなくなり、病院へ。健康体ですよと証明されたらすぐ兵役義務に就かされると思っていたら、網膜剥離だと診断され(本人は自覚症状が全くなし)手術を受けることになり、3年は激しい運動が禁止され、兵役に行かなくてよくなりました。
 徴兵されていなかったら、そのまま病気を放置し続けていたでしょう。兵役義務があって、そしてそれを忌避しなくてかえってよかったですね。(3年後に行かなくてはいけなくなるかもしれませんが・・・)

 
 別の知人(22歳)は先日(急いで?)結婚しました。子どもが生まれたら、兵役義務がなくなります。
 ここ1年の間、徴兵されたくない・・・とずっと怖がっていたので、結婚してまずその点にほっとしたようです。
 (兵役逃れのため?)子どももほしいので、もっと給料の良い職場に転職して、車も買いたいと将来の夢を語っていました。
 兵役を逃れる方法の一つが、若い世代の結婚促進と、出生率の上昇に繋がっています。
 ベラルーシも人口減、少子化という社会問題を抱えていますが、兵役逃れがその対応策になっていますね。国からするとどちらに転んでもいいわけです。
 

壺井栄ロシア語訳作品集をハーモニー絵画教室に寄贈しました

2023-11-23 |   壺井栄
 11月23日、ついに最後の1冊となった壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」をミンスク市内のハーモニー絵画教室に寄贈しました。
 ハーモニー絵画教室はエレーナ・ブラト先生のご協力のおかげで、絵本「おりづるの旅」や新美南吉童話の感想画を生徒さんにたちに描いていただき、その作品が日本でも展示されました。
 ブラト先生なら、壺井栄の文学が言わんとしていることを深く理解してくださるだろうと思っての、今回の寄贈です。
 寄贈するときには特別に年長のクラス(10歳以上)の生徒さんを対象に、小豆島や壺井栄の人生の紹介もしました。

 画像はハーモニー絵画教室で撮影したものです。
 紙風船も寄贈しましたが、これも小豆島の二十四の瞳映画村で買ってきたもの。
 ロシア語に翻訳した壺井栄の作品で「まつりご」というものがあるのですが、登場人物の乞食の子どもが夜に神社の境内で紙風船で遊ぶシーンが出てくるのですが、その紙風船の説明のために二十四の瞳映画村のお土産物屋で買ってきたのです。ベラルーシには紙風船がないので、実物を見せるほうが理解してもらいやすいですよね。
 絵の勉強をしている子どもが集まっている絵画教室なので、どのように壺井栄文学を読んでくれるのか独自の視点があると思います。
 
 他にも歌川広重の浮世絵集と日本の神話と伝説の本も寄贈しました。
 ベラルーシの子どもたちに異国の文化に触れて、いろいろなことを吸収してもらえたらと思いました。
 チロ基金を通じて支援してくださっている日本の皆様に深く感謝申し上げます。地味で少しずつですが、ベラルーシで日本文化の紹介を続けています。
 
 追記です。
 ハーモニー絵画教室が短いですが動画を作ってくれました。
 リンク先はこちらです。
 2024年5月27日限定公開です。
 

2023年11月23日。ウクライナ侵攻から639日目

2023-11-23 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年11月23日。
 今日はベラルーシは大雪で一面真っ白になり、風も強くて大変でした。
 ロシア主導の集団安全保障条約機構(CSTO)首脳会議が今日、ミンスクで行われ、悪天候の中ロシアの大統領などが次々とミンスク空港に到着。
 加盟国アルメニアの首相は、9月のナゴルノカラバフ紛争でアゼルバイジャンに敗北したことを背景に欠席。前日の22日に開かれたCSTO閣僚級会議も参加しませんでした。
 アルメニアが将来的に脱退する可能性もあります。

2023年11月22日。ウクライナ侵攻から638日目

2023-11-22 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年11月22日。

 ベラルーシに外国人が滞在することに関して新しい法律が可決されました。ベラルーシに住んでもいいのですが、管理の目が厳しくなりそうです。
 特に、外国人が家やアパート、セカンドハウスを借りる場合、家主がそのことを警察に届け出なかった場合、罰金刑が課せられます。この外国人にロシア人も含まれています。
 外国人に住宅を貸す者やベラルーシに滞在している外国人に関する情報を迅速に集めるための法律だそうです。
 このご時世ですから、外国人の中にテロリストやスパイなどが潜んでいるかもしれないので、法律が厳しくなるのはしかたがないことなのかもしれません。
 ちなみに私はベラルーシで家を借りているわけではない(持ち家に住んでいます)ので、何の問題もありません。


 フィンランドはロシアとの国境にある4箇所の検問所を2024年2月18日まで閉鎖することを決定していましたが、今日、フィンランド首相は、ロシアとの国境にある9つの検問所のうち合計8箇所の検問所が閉鎖されると述べました。
 これに対し、ロシア大統領報道官は、ロシア連邦との国境にある検問所を閉鎖するというフィンランド政府の決定は遺憾であり、状況は改善しそうになく、なぜならフィンランドとロシアの間に対話がないからだと述べました。
 明後日24日午前0 時から検問は残る1箇所だけになります。一応12月23日までの1 か月間だけの措置で、陸路の国境では唯一ここで難民申請が受け付けられるとのことです。



 G20首脳会議が今日、オンライン形式で開かれました。
 ウクライナへの侵略開始後、ロシア大統領が今回出席。(アメリカ統領や中国の国家主席は欠席。)
 ドイツ首相は会議でロシア大統領に対し、ウクライナ領土からロシア軍が撤退し、侵略を終結させるよう求めたと明らかにしましたが、ロシア大統領は、
「この悲劇をどう止めるべきかを考える必要がある。」
と述べ、悲劇という言葉を使いました。そしていつものように、和平交渉を拒んでいるのはウクライナだと主張しました。 

2023年11月21日。ウクライナ侵攻から631日目

2023-11-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年11月21日。

 日本人のスマホに怪しい国際電話がかかってきて通話してみると中国語が聞こえたとXなどで報告されています。その国際電話の国番号が28だったそうで、それはベラルーシだという情報がネット上で飛んでおり、ベラルーシから日本へ詐欺(?)電話が中国語でかかってきていることになっています。
 あのですね、国際電話をかけるときのベラルーシの国番号は28ではなく、375ですよ、日本の皆さん!
 それはベラルーシからかかってきた電話ではありません。

 

 

2023年11月16日。ウクライナ侵攻から632日目

2023-11-16 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年11月16日。

 フィンランド政府は今日、ロシアとつながる9カ所の検問所のうち、南東部の4カ所を明後日18日から3カ月間、閉鎖することを発表しました。
 国境検問所では先週からロシアを経由した中東などからの難民が急増していて、13日以降、少なくとも174人の難民申請がありました。
 多くは自転車に乗って来ていて、フィンランド政府は「外国当局やその関係者が不法移民のフィンランド入国を手助けしている兆候がある」と非難しています。
 もちろん外国当局というのはロシアのことです。
 ベラルーシでも行われていた(今も継続中の)難民を隣国に送り込む政治戦略をロシアも対フィンランドで始めたようです。
 フィンランドでは移民などによる不法入国への懸念から、ロシアとの国境付近に高さ3メートル、全長約200キロのフェンスの建設も進められています。
 しかしもう11月。森林地帯にある国境を越えるのは気温が下がってきて非常に生命リスクが高くなっています。難民は命がけでしょうが、政治に利用されていることを理解しているのでしょうか。

日本語で歌おう! 七五三コンサート 11

2023-11-15 | 日本文化情報センター
 最後にみんなで記念撮影をしました。
 参加してくれた生徒のみなさん、特にステージに上がってくれた人、ありがとう!
 次回は私がステージに上ってみせるわと思った後輩もいたにちがいありません。
 また楽しく歌いながら日本語の勉強をしたいと思っています。

 ・・・とここまで報告を書いてきましたが、そうすると、
「いやあ、そのコンサートの歌とやらが聞いてみたい。」
と思われた日本の方もいるでしょう。
 
 日本文化情報センターのYoutubeチャンネルで編集した動画を公開しました。
 リンク先はこちらです。

 ミンスク市立中央児童図書館の公式You Tubeチャンネルでも3曲だけですが、動画が公開されました。これは図書館の司書さんたちの撮影と選曲と動画作成によるものです。
 リンク先はこちらです

 
 
 

日本語で歌おう! 七五三コンサート 10

2023-11-15 | 日本文化情報センター
 大トリは「浜辺の歌」を日本語教室の生徒みんなで日本語とベラルーシ語で歌います。ギター伴奏はエヴゲーニイさん。

(「浜辺の歌」作詞:林古渓 作曲:成田為三)
(ベラルーシ語バージョン「На ўзбярэжжы」ベラルーシ語訳詞:アレーシ・カモツキー 編曲:トーダル&WZ-オルキエストラ)

 「浜辺の歌」は映画「二十四の瞳」の挿入歌でもあるので、原作をロシア語に翻訳・出版した日本文化情報センターとしては「浜辺の歌」は校歌の代わりです。
(ただし壺井栄原作には「浜辺の歌」を歌ったシーンは書かれていません。あくまで映画監督の木下惠介の選曲です。)

 「浜辺の歌」は日本文化情報センターの音楽プロジェクトで2005年にベラルーシ語に翻訳しましたが、こういうときに役に立ちますね。
 日本語の「浜辺の歌」は歌うのは難しくないし、ベラルーシ語はベラルーシ人にとっては簡単なので、みんないっしょに歌えてよかったです。日本語とベラルーシ語で歌える数少ない歌なので、両国の友好のシンボルになってほしいです。



日本語で歌おう! 七五三コンサート 9

2023-11-15 | 日本文化情報センター
 次の曲はN4クラスのマルガリータさんが再登場で、「前前前世」(アーティスト名 RADWIMPS)です。
 これはアニメ「君の名は」の主題歌です。やっぱりベラルーシ人も日本のアニメが好きなんだなーと思いました。アニメが好きだと今度はその歌も好きになるんですね。

 日本語で歌おうコンサートは第2回目から大トリの歌は「浜辺の歌」と決めていて、その直前の曲を歌うトリに選ばれるのが、出演者の中で一番歌が上手な人と決まっています。
 じゃあ誰が一番歌が上手なのか判断するのは誰かというと・・・私が一人で勝手に決めています。(独断ですみません。)
 そして今回のトリはマルガリータさんの「前前前世」ということになったのですが、この選定は正解だったと思いました。
 マルガリータさんは歌唱力があるだけではなく日本語の発音がとてもきれいなのです。日本人が歌っているみたい!
 次回のコンサートもマルガリータさんにはぜひ出演してほしいですが、またトリに選ばれる可能性が非常に高いです。
 日本語の発音に関しては他の生徒の皆さんもマルガリータさんをお手本にしてほしいですね。

日本語で歌おう! 七五三コンサート 8

2023-11-15 | 日本文化情報センター
 客席にはMana様・・・じゃなかったクセニヤさんのご友人(親衛隊?)も応援に駆けつけていました。
 すごい人気ですね!
 実はリハーサルのときにクセニヤさんが持っていた薔薇の枝が折れたので、出演前に糊とテープで修繕していたのです。本番で折れたらどうしようと私は心配していましたが、大丈夫でした。(^^)
 クセニヤさんにはまた次回のコンサートでも歌と圧倒的パフォーマンスをお願いしたいです。

 

日本語で歌おう! 七五三コンサート 7

2023-11-15 | 日本文化情報センター
 次の曲はN2クラスのクセニヤさんが再登場して「白い肌に狂う愛と哀しみの輪舞」です。この曲はアーティスト名 MALICE MIZERで作詞・作曲:Manaなのですが、クセニヤさんはMana様の大ファンなのだそうです。
 歌と圧倒的パフォーマンスでMana様の心を表現してくれました。



日本語で歌おう! 七五三コンサート 6

2023-11-15 | 日本文化情報センター
 次はN3クラスのスベトラーナ・トィレツさんの「夏の林檎」です。
 オリジナルはKalafina。とても美しい歌ですね。でも歌詞が長すぎて言葉も漢字も難しいし、最初スベトラーナさんは歌詞を覚えられないと言っていました。
 日本語の歌コンサートはそういう人のためにステージにスクリーンでカラオケを投影できるようにしていたのです。これなら歌詞を見ながら歌えるから完璧に覚えなくても大丈夫だと出演者の皆さんには言っていたのですが、結局全員カラオケなしの丸暗記で舞台に臨みました。
 
 そしてスベトラーナさんは完璧に歌詞を暗記して歌い切ったのです。しかもコンサート当日の1週間前に足をくじいてしまっていたので、出演できなかったらどうしようとみんな心配していたので、感動が大きかったです。